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むし歯治療

むし歯 ~その原因と予防法~

むし歯は、なぜできるのか?むし歯の原因は、「細菌」です

みなさんは、なぜ「むし歯」ができるのかご存知ですか?
むし歯は「細菌」による感染症です。大部分の人が小児期に感染し、感染者数だけで言うと、最大規模の感染症なのです。

◆むし歯ができるまで

1.細菌が「歯垢(しこう)」を作りだす!
主なむし歯菌のひとつに「ミュータンス菌」があります。このミュータンス菌は、GTF(グルコシルトランスフェラーゼ)という酵素を使って糖質を分解し、グルカンという水や唾液にも溶けないネバネバ物質を作って、歯の表面に貼り付きます。歯面に付着したミュータンス菌はどんどん増殖して、細菌の塊となります。これが「プラーク(歯垢)」です。
歯垢は食べかすではなく、むし歯菌が作り出すものなのです!

ミュータンス菌によるバイオフィルム(古い歯垢が成熟して強固に付着したもの)

左のバイオフィルムの割断像

2.細菌が出す「酸」で、歯が溶けて穴があいてしまう!
ミュータンス菌のもうひとつの働きは、糖分をスクラーゼという酵素で分解して酸を作ることです。この酸がプラークと歯の表面との間にどんどんたまっていくと、エナメル質からカルシウムイオンやリン酸イオンが溶け出し、さらに進行すると歯に穴ができます。これが「むし歯」です。
むし歯の発症には、「細菌」と「糖分」(砂糖・果糖・ブドウ糖・乳糖・炭水化物など)が深く関わっているのです。

3.食事の「頻度」が、むし歯環境を左右する!
私たちは食事をすると、口の中は細菌によって唾液のpH(ペーハー)が酸性になります。この酸によって、歯の表面のミネラルがわずかに溶け出します(脱灰)。
しかし、食後一時間ほどで口の中は唾液の力(酸を中和する)により弱アルカリ性にもどり、わずかに溶け出された部分を埋めはじめます。これを「再石灰化」といいます。
歯の表面では、この脱灰と再石灰化の二つの現象が繰り返し起こっています。
ここで問題なのは、食事の「頻度」です。間食の回数の多い食生活では再石灰化の時間が十分にとれません。再石灰化が脱灰に追いつかなくなったとき、むし歯の穴ができてしまうのです。

むし歯予防のためにできること
1.だ液の検査をしてみよう

むし歯からお口を守るものとして「だ液」は重要な役割を果たしています。だ液には細菌の増加を抑える力があるうえ、むし歯菌が出す酸を中和してくれます。さらにたっぷりとミネラルを含んでいるので、歯が失ったミネラルを再び取り戻してくれます。

しかし、その量や能力には個人によってかなり差があります。ですから、だ液の状態(分泌量、粘度、緩衝能)を調べ、むし歯になりやすいお口の中の環境を改善していきましょう。

2.食事に気をつけてみよう

○間食を減らす
食事の回数が多ければ多いほど、むし歯のリスクが増大します。できるだけ間食を減らして、再石灰化のための時間を確保してください。夜食も控えましょう。特に就寝の2時間前には何も口にしないことです。

○糖分の制限
糖分の入った飲食物を、だらだらと口にすることが一番よくありません。スポーツドリンクなども、糖分が多いという点では要注意です。清涼飲料水は無糖のものを選びましょう。また、砂糖だけでなく炭水化物やフルーツもむし歯菌の栄養となるので、注意が必要です。

※どうしても甘いものが食べたい人は・・・

最近話題のキシリトールは、まったく酸を作らない甘味料で、しかもむし歯の原因菌に無駄働きをさせて数を減らしてしまうはたらきがあります。長期間つづけてキシリトールを食べていると、むし歯菌の性格が変わってしまうというメリットもあるようです。甘いものが好きな人は、このような甘味料を上手に利用すると良いでしょう。

○噛む回数を増やす
よく噛めば、歯をむし歯から守る「だ液」がたくさん出ます。食事のときによく噛むことも、大切なむし歯予防なのです。

噛む回数を増やすための工夫としては、

・噛み応えのあるもの(肉類、魚介類)
・水気のないもの(ナッツ類、干物類)
・食物繊維の多いもの(きのこ類、野菜、切干大根、海藻類)をとる、あるいは、調理の際に具の大きさをできるだけ大きくして切る、水分を少なめにする、硬いものを必ず入れる、などのことを心がけるとよいでしょう。

3.定期的に歯のクリーニングを受けよう

3か月に一回程度、歯科医院で歯のクリーニングを受けることを習慣にしてみましょう。歯みがきなどでは取れにくい悪い細菌を除去し、ツルツルの状態にしますので、汚れが付きにくく、また落としやすくなります。

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