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インビザライン・ファーストの費用|内訳・追加となるケースとは

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インビザライン・ファーストで歯を矯正しようとする子ども

インビザライン・ファーストは、子どもの歯列不正を矯正する治療方法です。透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくく、また扱いやすいことから注目されています。

お子さんの矯正治療でインビザライン・ファーストを検討している方のなかには、費用がどれくらいかかるのか気になる方が多いのではないでしょうか。

この記事では、インビザライン・ファーストの費用や内訳、費用が追加で発生するケースについて詳しく解説します。費用負担を抑えるための具体的な方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストで歯を矯正する子ども

インビザライン・ファーストとは、乳歯と永久歯が混在する時期の子どもを対象とした矯正方法です。顎を広げることと歯を移動させてきれいに並べることを同時に行えます。

通常のインビザライン同様に、透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、また取り外しができるのが特徴です。そのため、日常生活への影響も最小限に抑えられます。以下では、インビザライン・ファーストのメリットとデメリットについて解説します。

インビザライン・ファーストのメリット

インビザライン・ファーストのメリットは、以下のとおりです。

  • 矯正装置が目立ちにくい
  • 痛みが少ない
  • 取り外しができる
  • 将来の歯列矯正の負担を減らせる

インビザライン・ファーストで使用する装置は透明で目立ちにくいだけでなく、着脱可能なため日常生活への影響を最小限に抑えられます。矯正を開始する前と同様に、食事を楽しめることはお子さんにとって大きなメリットといえるでしょう。

顎の成長を利用しながら歯並びを整えていくため痛みが少ないのもメリットです。また、顎の発育を促すことで永久歯が並ぶスペースを確保するため、将来的に矯正治療が必要になった場合の負担を減らせるのも魅力です。

インビザライン・ファーストのデメリット

メリットの多いインビザライン・ファーストですが、以下のようなデメリットもあります。

  • お子さんの協力が必要
  • 装着時間を守らなければならない
  • 治療期間が延びる可能性がある
  • 費用が高額
  • 定期的に歯科医院に通う必要がある

矯正装置を簡単に着脱できるのはメリットですが、マウスピースの装着時間を守らなければ治療効果を十分に得られない可能性があります。

自宅以外でもマウスピースを装着しなければならず、学校に行っている間はお子さん自身でマウスピースを管理する必要があるのです。マウスピースの装着時間を守らず、治療計画と実際の歯の動きにズレが生じた場合には、治療期間が延びる可能性もあります。

そのため、保護者の方のサポートやお子さんの自己管理が矯正治療の成功の鍵となるでしょう。また、矯正治療は、基本的に保険が適用されないため、費用が高額になります。

さらに、治療中は定期的に歯科医院を受診して、計画どおりに治療が進んでいるか、お口の中にトラブルは起こっていないかなどを確認してもらう必要があります。通常1〜2か月に1回程度の通院が必要なため、スケジュールの管理もしっかり行なわなければなりません。

インビザライン・ファーストの費用

インビザライン・ファーストの費用イメージ

インビザライン・ファーストでの治療にかかる費用は、歯科医院や口腔内の状態によって異なります。審美性や機能性の向上を目的とした矯正治療には、原則として保険が適用されません。

インビザライン・ファーストの費用の相場は一般的には50万〜80万円程度とされています。

乳歯と永久歯が混在する期間に治療を行うため、通常の矯正よりも細かな調整が必要になります。また、矯正前にむし歯の治療を行う場合には追加で治療費が発生する可能性があるので、費用は高額になる傾向があります。

インビザライン・ファーストの費用内訳

インビザライン・ファーストの費用内訳イメージ

ここでは、インビザライン・ファーストの費用の内訳について解説します。なお、費用の内訳は歯科医院によって異なるため、下記で解説する費用は目安として参考にしてください。

カウンセリング費用

インビザライン・ファーストで矯正治療を始める前に、まずはカウンセリングを行います。カウンセリングを無料で行っている歯科医院もありますが、1万円程度かかるところもあります。

精密検査の費用

矯正治療をはじめる前には、口腔内の状態を把握するための精密検査が行われます。精密検査の費用は、1万〜5万円程度が相場です。

マウスピースの作製費用

治療費の大部分を占めるのがマウスピースの作製費用です。精密検査の結果をもとにオーダーメイドでマウスピースを作製します。費用の相場は40万〜60万円程度です。

治療中の検診費用

矯正期間中は、2か月に1回程度の頻度で通院しながら進行状況をチェックします。1回あたりの通院にかかる料金は3,000円〜5,000円程度です。定期的な通院を怠ると治療に影響が出る可能性があるため、必ず歯科医師の指示通りに受診しましょう。

リテーナーの作製費用

矯正治療後は保定期間が設けられています。保定期間は、整えた歯が元に戻るのを防ぐための期間です。この期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。保定装置の作製費用は2万〜6万円が相場です。

保定期間の検診費用

矯正期間中と同様に、定期的に歯科医院を受診して口腔内のチェックを受けなければなりません。通院や検診に必要な費用は1回あたり3,000円〜5,000円程度です。

インビザライン・ファーストの費用が追加となるケース

インビザライン・ファーストの費用がコストアップするイメージ

実際に追加費用が発生するかどうかは歯科医院によっても異なりますが、ケースによっては追加の費用が発生することがあります。費用について不安がある場合は、事前に治療を検討している歯科医院で確認しましょう。

以下では、矯正治療中に費用が追加となるケースについてまとめています。

マウスピースを破損・紛失した場合

マウスピースを破損・紛失した場合には作り直しが必要になることがあります。マウスピースの作り直しには1か月程度かかるため、その分治療期間も延長しなくてはなりません。

インビザライン・ファーストでの治療中は、学校にマウスピースを装着していく必要があります。そのため、お子さんに適切な取り扱い方や保管方法についてしっかり指導することが重要です。

治療期間が延びた場合

矯正治療中は、マウスピースを1日に20〜22時間装着しなければなりません。

矯正治療用のマウスピースを定期的に交換しながら歯を移動させますが、装着時間が不足すると次の段階のマウスピースが合わなくなる可能性があります。そのため、マウスピースが合わなくなったときは作り直さなければならず、追加費用が発生するケースがあります。

また、装着時間を守れないことで、計画通りに治療が進んでいない場合には治療期間が延びる可能性があります。治療期間が延びると通院回数が増え、その分通院費用もかかるでしょう。

治療中にむし歯や歯周病になった場合

インビザライン・ファーストではマウスピースを取り外して歯磨きができるため、固定式の矯正装置を使用した方法に比べると虫歯になりにくいといわれています。

しかし、マウスピースを長時間装着することで、唾液による自浄作用が働きにくくなるため、矯正前よりもむし歯や歯周病になるリスクが高まるのです。万が一、むし歯や歯周病になった場合は、矯正治療を中断してむし歯や歯周病の治療を優先的に行わなければなりません。

むし歯治療で歯を削ると、マウスピースが合わなくなることがあります。これによって、マウスピースの作り直しが必要になると費用や期間を要することになるでしょう。

インビザライン・ファーストの費用負担を抑える方法

インビザライン・ファーストの費用負担を抑えるため医療費控除の申請をするイメージ

少しでも治療費を抑えたいと考えている方に向けて、インビザライン・ファーストの費用負担を抑える方法についてまとめました。

医療費控除を申請する

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えたときに確定申告することで、税金の一部が還付される制度です。生計をともにするご家族の医療費も合算可能です。これによって治療費自体を安くすることはできませんが、経済的な負担の軽減に役立ちます。

ただし、噛み合わせなどの問題によって矯正治療が必要と判断された場合にのみ医療費控除の対象になります。お子さんのケースが医療費控除の対象になるかは、担当の歯科医師に確認するとよいでしょう。

治療期間を延ばさない

費用負担を抑えるためには、追加費用を発生させないことも重要です。マウスピースの装着時間や装着方法を守らないと治療期間が延び、その分費用が発生することが考えられます。

このような追加の費用を発生させないためにも、マウスピースの装着時間や装着方法、保管方法などを守り、治療期間が延びないようにしましょう。また、自宅でしっかりと歯磨きをしたり定期的に検診を受けたりすることで、むし歯や歯周病を防ぐことも重要です。

デンタルローンを利用する

デンタルローンとは、歯科治療に限定されたローンのことです。利用するためには、審査を通過しなければなりませんが、デンタルローンを利用できれば、高額な治療費を一括で支払わなくて済むため負担を軽減できます。

ただし、デンタルローンに対応していない歯科医院もあるため、治療前に確認しておきましょう。

まとめ

インビザライン・ファーストの費用を上手く抑え治療を終えた笑顔の親子

インビザライン・ファーストは着脱可能なマウスピースを使用する小児用の矯正治療です。原則、保険が適用されないため、費用が高額になる傾向があります。

また、治療期間が延びたり、マウスピースを破損・紛失したりすると追加費用が発生することがあります。追加費用の発生を防ぐためには、治療期間を延ばさないこと、マウスピースの管理を徹底することが重要です。

また、医療費控除やデンタルローンを活用することで経済的な負担を軽減できるケースもあります。インビザライン・ファーストにかかる費用は症例や歯科医院によっても異なるため、まずはカウンセリングで詳しい費用について確認しましょう。

お子さんの歯並びにお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

プレオルソとは?費用と期間、メリット・デメリットを徹底解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

プレオルソで歯並びを直している男の子

子どもの歯並びや噛み合わせの問題を早期に改善したいと考えている保護者の方に注目されているのがプレオルソです。プレオルソは、マウスピース型の矯正装置で、主に6歳から10歳の子どもを対象にした治療法です。

歯並びが悪化する前に、柔らかい装置を使って噛み合わせや口腔筋のバランスを整えます。将来的に本格的な矯正が必要になる可能性を減らせます。

この記事では、プレオルソの費用や治療期間、さらにメリット・デメリットについて詳しく解説します。お子さんの矯正治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

プレオルソとは

プレオルソで使用する器具

プレオルソは、6歳から10歳頃の子どもを対象にしたマウスピース型矯正装置です。従来のワイヤー矯正とは異なり、柔らかい素材でできているため痛みが少なく、子どもが装着しやすいのが特徴です。

主に乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期に使用され、歯並びや噛み合わせ、口腔周囲筋のバランスを整えることを目的としています。

プレオルソは日本国内で開発され、早期矯正治療の一環として導入されました。従来の矯正治療は、永久歯が生え揃ってから本格的に行うのが一般的でした。

しかし、成長期の子どもに早期介入することで、骨格の成長をサポートし、将来的な本格矯正の負担を軽減するという考え方が広まっています。プレオルソは、この考えに基づき、小児矯正に特化した治療法として誕生しました。

プレオルソで治療できる症例・できない症例

プレオルソができるか歯をチェックするイメージ

まずは、プレオルソで治療できる症例・できない症例についてご紹介します。

プレオルソで治療できる症例

プレオルソで治療できる症例は、以下のとおりです。

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が前に出ている出っ歯は、プレオルソの効果が期待できる代表的な症例です。口腔周囲筋のバランスを整え、舌の正しい位置を習得することで、前に出た歯を後ろに下げ、噛み合わせを改善します。

受け口(反対咬合)

下の歯が上の歯より前に出ている受け口にも対応できます。プレオルソを使うことで、上顎の成長を促し、下顎の過度な前方成長を抑える効果が期待できます。

開咬(オープンバイト)

奥歯が噛み合っていても前歯に隙間ができる開咬も適応症例です。舌の癖を改善し、正しい飲み込み方や噛み方を訓練することで、前歯の隙間の改善をサポートします。

軽度の叢生(歯並びのガタガタ)

永久歯が生えるスペースが少なく、軽度に歯が重なっている場合も効果的です。早期にスペースを確保し、歯並びの悪化を防ぎます。

プレオルソで治療できない症例

プレオルソで治療できない症例は、以下のとおりです。

重度の叢生(歯並びの大きな乱れ)

歯が大きく重なり合っている、または永久歯のスペースが著しく不足している場合は、プレオルソでは対応できません。このようなケースでは、抜歯を伴う本格的なワイヤー矯正が必要です。

顎の骨格に問題がある症例

上下の顎の骨の成長バランスに大きな問題がある場合、プレオルソでは根本的な改善は難しいです。例えば、下顎が極端に大きい、または上顎が極端に小さい場合は、外科手術や専門的な矯正治療が必要かもしれません。

歯のねじれや傾きが強い症例

歯が大きくねじれている、または傾いている症例では、プレオルソだけで歯を正しい位置に戻すことは困難です。この場合は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正で治療する必要があります。

永久歯がすでに生え揃った症例

プレオルソは、6〜10歳の混合歯列期に最も効果的です。永久歯がすべて生え揃った後の症例では、十分な効果が期待できないため他の矯正治療が必要でしょう。

プレオルソの費用

プレオルソができるか歯をチェックするイメージ

プレオルソは保険が適用されないため自費診療となり、クリニックによって費用や内訳が異なります。ここでは、プレオルソの費用相場や内訳、追加費用について解説します。

プレオルソの費用相場

プレオルソ治療の費用相場は、一般的に5万円~15万円程度です。クリニックによって金額が異なるため、事前確認が必要です。治療内容や通院回数、地域によっても費用は変動します。

費用の内訳

費用の内訳は、以下のとおりです。

初診・カウンセリング費用

治療を始める前に、口腔内の状態を確認するための初診やカウンセリングが必要です。費用は3,000円~5,000円程度が相場です。カウンセリングでは、子どもの歯並びや噛み合わせを確認し、プレオルソで治療できるか判断します。

検査・診断費用

レントゲン撮影や模型作成などの精密検査が行われます。検査・診断費用は1万円~2万円程度です。歯の状態を詳しく分析し、治療方針を決定します。

装置代・治療費

プレオルソ装置の費用は、5万円~10万円程度が相場です。この費用には、装置の作成費用と基本的な調整費用が含まれます。

追加費用について

以下の費用が追加で発生することがあります。

調整・通院費用

治療期間中は定期的に通院し、噛み合わせや装置の適合状態を確認します。調整費用は1回3,000円~5,000円程度です。治療期間が長引くと通院回数が増え、その分追加費用がかかります。

装置の交換費用

子どもの成長に伴い、装置が合わなくなることがあります。新しい装置に交換する場合、交換費用は2万円~5万円程度が目安です。

保定装置の費用

治療後、歯並びが後戻りしないよう保定装置が必要になります。保定装置の費用は1万円~3万円程度です。

プレオルソの治療期間

プレオルソの治療期間のイメージ

プレオルソの治療期間は、6か月〜1年程度が一般的です。子どもの成長速度や歯並びの状態によっては、さらに長引くこともあります。毎日しっかり装着することで、効果を早く実感しやすくなります。

プレオルソは取り外し可能な装置のため、装着時間が治療の進行に大きく影響します。1日10時間以上の装着が推奨されており、夜間就寝時に加え、日中も装着することが重要です。装着時間が短いと、治療期間が延びる可能性があります。

プレオルソのメリット・デメリット

プレオルソのメリット・デメリットのイメージ

プレオルソは柔らかい素材で作られており、歯並びや噛み合わせを整えるだけでなく、口腔周囲筋のバランスも改善します。

しかし、すべての症例に対応できるわけではなく、治療には向き不向きがあります。ここでは、プレオルソのメリットとデメリットを解説します。

プレオルソのメリット

プレオルソのメリットは、以下のとおりです。

取り外しが可能

プレオルソはマウスピース型のため、食事や歯磨きの際に簡単に取り外せます。口腔内を清潔に保ちやすく、食事制限もありません。

固定式の矯正装置と違い、清掃しやすい点が大きなメリットです。

痛みや違和感が少ない

柔らかいシリコン製のため、装着時の痛みや違和感が少なく、子どもも治療を続けやすいです。金属を使用しないため、口内を傷つけるリスクも低いです。

口腔筋機能を改善できる

歯並びだけでなく、舌や唇、頬の筋肉のバランスを整えられることも、プレオルソのメリットです。口呼吸の改善や正しい飲み込み方を習得でき、口腔機能の向上につながります。

早期治療で本格矯正の負担を軽減

プレオルソで早期に歯並びや噛み合わせを改善することで、将来的な本格矯正の必要性を減らせる可能性があります。治療期間や費用の軽減にもつながることがあります。

治療費が安い

ワイヤー矯正やマウスピース矯正と比べると、プレオルソの費用は5万〜15万円程度と安価です。早期治療として導入しやすい価格設定です。

プレオルソのデメリット

プレオルソのデメリットは、以下のとおりです。

装着時間の自己管理が必要

取り外し可能な装置のため、効果を得るには1日10時間以上の装着が必要です。子どもが装着を怠ると、治療効果が出にくく、治療期間が延びる可能性があります。

すべての症例には適さない

重度の叢生や顎の骨格に問題がある症例には、プレオルソは効果が低いです。その場合、本格的なワイヤー矯正や外科的治療が必要です。

後戻りのリスクがある

プレオルソで歯並びが改善しても、正しい口腔習慣が身についていないと後戻りする可能性があります。保定装置の使用や口腔筋トレーニングの継続が必要です。

見た目が気になる

装着中はマウスピースが目立つことがあるため、見た目を気にする子どももいます。学校や日常生活での装着に抵抗があると、治療を続けにくい場合があります。

治療効果に個人差がある

子どもの成長や歯並びの状態によって、治療効果や期間には個人差があります。装着時間やトレーニングを守らないと、十分な効果が得られないことがあります。

まとめ

プレオルソで綺麗な歯並びになった女の子

この記事では、プレオルソの仕組みや費用、治療期間、さらにはメリット・デメリットまで詳しく解説しました。プレオルソは、6〜10歳の子どもを対象としたマウスピース型矯正装置です。

歯並びや噛み合わせの問題を早期に改善し、将来的な本格矯正の必要性を軽減する治療法として注目されています。柔らかい素材で作られており、痛みが少なく、取り外し可能な点が特徴です。

子どもの歯並びに不安がある場合は、まずは歯科医師にご相談ください。

プレオルソでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

マイオブレースとは?治療できる症例・できない症例、費用と期間

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

マイオブレースを持って笑顔の女の子

子どもの矯正を検討中の方は、マイオブレースを勧められることがあるでしょう。「マイオブレースはどんな特徴があるの?」「マイオブレースの治療をするとどんなメリットがあるの?」など考えることはありませんか。

本記事では、マイオブレースの特徴や治療の目的、治療できる症例や費用目安などを解説します。子どもの矯正について気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。

マイオブレースとは

マイオブレースを手のひらに乗せている子供

マイオブレースは、子どもの矯正で使用する装置です。本来の矯正と違い、予防矯正を目的として治療します。矯正と聞くと、歯並びを整えたり、歯を抜いたりするイメージを持っている方も少なくありません。

しかし、歯並びが悪くなる前に対策することで、歯並びがある程度整うため、その後の治療面でもお子様の負担が減ります。

マイオブレースは、筋肉の発達や顎の骨の成長、舌の位置などに働きかけ、歯並びが悪くなるのを防ぐことを目的としています。子どもの成長に合わせてマイオブレースを導入することで、筋肉や顎が正しく成長するのを助けます。

同時に、正しい口周辺の筋肉や舌の使い方を学習し、歯並びが悪くなる原因を改善します。それによって正しい成長を促進するので、歯並びを整える際に、抜歯や外科手術のリスクを減らせるのです。

マイオブレースの治療の流れ

マイオブレースの治療の流れは、次のとおりです。

  1.  カウンセリング
  2. マイオブレースの装着とトレーニング
  3. 経過観察

治療を開始する前にカウンセリングで口の中の状態を確認し、顎の成長や歯の生え変わりの状況などを確認しなければなりません。その後、マイオブレースの装着とトレーニングが始まります。マイオブレースの装着と並行して、口や舌の使い方のトレーニングを実施します。

正しく口の筋肉を動かす方法や正しい舌の位置などを覚えることで、筋肉のバランスが整い、口腔内の成長を正しく導けるでしょう。マイオブレースの終了後、経過観察をして必要ならワイヤー矯正やマウスピース矯正で歯並びを整えます。

マイオブレースの装着方法

マイオブレースは一日中装着する必要がないため、学校や習い事などに大きな影響は出ません。

しかし、ただ装着するだけではないことも覚えておきましょう。1日10分ほどの時間、装置を使ってトレーニングすることが不可欠です。

また、毎日起きている間の1時間〜2時間と、寝ている間に装着します。装着時間は短いですが、装着しているだけでは効果が出ないため子どもの理解とやる気も必要です。

マイオブレースで治療できる症例・できない症例

マイオブレースを指さす女の子

マイオブレースで、全ての歯並びを治療できるとは限りません。本項目では、マイオブレースで治療ができる症例とできない症例を考えましょう。

治療できるケース

マイオブレースは、開咬、叢生(歯が凸凹している状態)、出っ歯、受け口などの症例の治療ができます。これらの不正咬合は、顎の骨が十分に成長しないことや、筋肉のバランスが崩れること、舌の使い方などの癖が関係していることも少なくありません。

マイオブレースで、顎と筋肉が正しく成長するように促し、歯並びを悪くする癖を治すことで不正咬合を防げるでしょう。

治療できないケース

遅い時期にマイオブレースでの治療を始めた場合は、思ったほどの結果が出ない可能性も考えられます。顎の成長が終わっていると、顎の骨へアプローチできないからです。

また、遺伝や先天性の病気が関係している場合は、マイオブレースだけでは対応できないケースもあります。さらに、子どもが装置をきちんと装着しなかったり、毎日のトレーニングを怠ったりした場合でも治療できません。

マイオブレースで治療する上では、子どものやる気や保護者の方々の協力が不可欠です。子どものやる気がなく装置をきちんとつけないリスクがあると、マイオブレースの治療はできません。

マイオブレースの費用と期間

マイオブレースの費用と期間のイメージ

マイオブレースを検討するに当たって、費用や治療期間が気になることでしょう。本項目では、一般的な治療の費用目安と期間について解説します。

マイオブレースの費用

マイオブレースの治療には保険が適用されません。自由診療なので費用設定は歯科医院によって異なりますが、一般的な相場は30万円〜60万円です。

マイオブレースの期間

マイオブレースの治療期間は、一般的に6か月〜2年です。口腔内の状況、治療を始める時期、子どもの協力度などによって治療期間が変動します。例えば、マイオブレースを毎日使用し、しっかりとトレーニングしている場合は治療の効果が出やすいでしょう。

一方で、1か月に一回の検診のときしかトレーニングを行わないと、結果が出にくく治療期間が伸びる可能性が高くなります。

マイオブレースのメリット・デメリット

マイオブレースのメリット・デメリット

マイオブレースの治療を検討するにあたって、メリットとデメリットを理解するのは非常に重要です。本項目では、メリットとデメリットについて解説します。

マイオブレースのメリット

マイオブレースを導入して矯正するメリットは、下記のとおりです。

  • 学校や習い事への影響がほとんどない
  • 全身の健康や成長に良い影響を与える
  • 抜歯のリスクが減る
  • 虫歯のリスクが低い

マイオブレースは、1日に数時間と寝ている間に装着するため、学校や習い事への影響がほとんどありません。小学生になると、見た目や周囲の目が気になるお子さまも少なくありません。マイオブレースなら友達にからかわれる心配がないため、安心して矯正治療ができます。

治療には、正しい骨や筋肉の成長を促進したり、悪い癖を治したりするためのトレーニングも含まれます。そのため、口腔内だけでなく全身の成長へも良い影響を与えるでしょう。

例えば、姿勢が正しくなったり、しっかり噛んで食べられるようになることで胃腸の調子が良くなったりするメリットがあります。顎が正しく成長することで、抜歯のリスクが減ります。正しい噛み合わせで、歯並びを整えられるでしょう。

さらに、取り外しができる装置なので、手入れが簡単です。装置に汚れが残って虫歯になるリスクが少ないでしょう。

マイオブレースのデメリット

マイオブレースの治療をするデメリットは、下記のとおりです。

  • 自由診療のため高額な費用がかかる
  • 子どもの協力とやる気が必要
  • 完璧な歯並びになるとは限らない

上記でも紹介したように、マイオブレースは保険が適用される治療ではありません。矯正治療の中ではリーズナブルな費用とはいえ、治療には高額な費用が必要です。

また、毎日のトレーニングや、装置の装着が必要なため、子どものやる気と協力がなければ治療できません。矯正の大切さについて理解し、納得した上で治療を進めることが不可欠です。

さらに、マイオブレースだけで、理想の歯並びになるとは限りません。治療後、数年経ってワイヤー矯正やマウスピース矯正による2期治療が必要になるケースもあります。

まとめ

マイオブレースできれいな歯並びになって笑顔の親子

今回は、マイオブレースでの矯正方法について紹介しました。マイオブレースは子どもの矯正で使用する装置で、顎や筋肉の成長に働きかけます。歯並びが悪くなる根本的な原因にアプローチすることで、不正咬合の対策をする目的があります。

マイオブレースで完璧な歯並びになるとは限りませんが、抜歯のリスクを減らせるでしょう。また、正しい口や舌の筋肉の使い方をトレーニングするため、お子さまの健やかな成長にも繋がります。

マイオブレースでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

マウスピース矯正ができない例!治療できる症例やできないときの対処法

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

マウスピース矯正ができない症例などの解説ブログでマウスピースを装着する女性の口元の画像

マウスピース矯正は、目立ちにくいことや取り外しができることなど様々なメリットがあり、多くの方に選ばれている矯正治療です。

しかし、歯並びやお口の状態によっては、マウスピース矯正ができない場合もあります。「マウスピースができない症例は?」「治療できないときはどうすればいいの?」などのお悩みを抱えている方も多いでしょう。

本記事では、マウスピース矯正の特徴や適応症例、マウスピース矯正が出来ない時の対処法について解説します。ぜひ、自分に合った矯正方法を見つけるために参考にしてください。

マウスピース矯正の特徴

マウスピースを外して手に持つ女性

マウスピース矯正とは、マウスピースを装着して歯並びを整えていく治療方法です。マウスピースは透明の樹脂でできているため目立ちにくく、金属を使用しているワイヤー矯正のように金属アレルギーを起こす心配もありません。

また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きを普段通り行える点もメリットです。矯正装置に食べ物が挟まることもなく歯磨きもしやすいので、虫歯や歯周病のリスクも低いとされています。

ただし、マウスピースの装着時間や交換のタイミングを守るなど、自己管理が必要です。治療をスムーズに進めるには1日20時間以上装着し、ご自身で1〜2週間ごとに次の段階のものに交換しなければいけません。

マウスピース矯正ができない例

マウスピース矯正ができない症例でバツをする女性の画像

マウスピース矯正は、すべての症例に対応できるわけではありません。ここでは、マウスピース矯正ができない例について解説します。

歯周病や虫歯がある

マウスピース矯正に限らず、歯周病や虫歯がある場合は矯正治療ができません。歯周病や虫歯の治療が優先されます。

歯周病は細菌感染によって歯の周囲が炎症を起こし、最悪の場合は歯を支える骨が溶けることもある病気です。歯周病を治療せずに矯正治療を開始して歯に力が加わると、歯が脱落する恐れがあります。

虫歯の場合、削って詰め物や被せ物を使用することによって歯の形が変わります。マウスピース矯正を開始してから治療を行うと、作製したマウスピースの形と歯が合わなくなるため、作り直しが必要になることもあるでしょう。

歯周病や虫歯を完治させてからマウスピース矯正を開始し、矯正期間中も口腔ケアを徹底して、定期的に検診やクリーニングを受けることが大切です。

重度の不正咬合である

不正咬合とは歯並びが悪く、上下の歯が正しく噛み合っていない状態です。歯が重なり合って生えている叢生(そうせい)や出っ歯、受け口などが重度の場合、抜歯して歯を大きく動かす必要があり、マウスピース矯正には向いていないとされています。

一見軽度な歯の乱れでも、歯の位置関係や噛み合わせによっては対応できないと判断されるケースもあるでしょう。

不正咬合の原因が骨格である

不正咬合の原因が骨格にある場合、マウスピース矯正で治療できないケースが多いです。マウスピース矯正でできるのは、歯の移動のみです。

骨格に問題がある場合は、歯のみを動かしても治せません。顎が大きく前にずれていたり、顎が大きく成長しすぎていたりする場合は、外科手術が必要です。

インプラントがある

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着して失った歯を補う治療です。矯正治療では、歯と顎の骨の間にある歯根膜が骨の吸収と再生を促すことで、歯を徐々に動かします。

インプラントの場合は歯根膜がないため、歯を動かせません。

しかし、インプラントの位置によっては、その他の歯でマウスピースによる部分矯正が可能な場合もあります。「インプラントが入っているけど矯正したい」という方は、一度歯科医師に相談してみましょう。

埋伏歯がある

埋伏歯がある場合も、マウスピース矯正ができない例のひとつです。

埋もれている歯が妨げとなり、マウスピース矯正をしても適切に歯を動かせない可能性があります。マウスピース矯正では埋伏歯を引っ張り出することは難しいため、ワイヤー矯正を勧められるでしょう。

ただし、埋伏歯が親知らずのみであれば、マウスピース矯正が可能な場合もあります。

自己管理が難しい

マウスピースや口腔ケアの自己管理が難しい方の場合、他の矯正方法を勧められるでしょう。固定式のワイヤー矯正と異なり、マウスピースは取り外しが可能です。食事の際には取り外し、歯磨きをしてから再装着しなければなりません。

マウスピースを外している時間が長くなると、歯が治療計画通りに動かなかったり、後戻りしたりする恐れがあります。マウスピース矯正では、1日20時間以上のマウスピースの装着が必要です。

そのため、マウスピースの管理をご自身できちんと出来ない可能性がある方は、マウスピース矯正以外を選択したほうがいいでしょう。

マウスピース矯正で治療できる症例

マウスピース矯正ができる症例で〇をする女性の画像

マウスピース矯正で治療できる主な症例は、以下のとおりです。

  • 軽度の歯並びの乱れ
  • 軽度の上下の噛み合わせのずれ
  • 矯正治療後の後戻り
  • 軽度の上顎前突(出っ歯)
  • すきっ歯

軽度な歯並びの乱れや歯の傾きが原因の出っ歯など、抜歯が必要ない場合であれば、マウスピース矯正で対応できるケースが多いです。矯正治療後にリテーナー(保定装置)を適切に装着せず、歯が後戻りした場合などにもマウスピース矯正が向いているとされています。

ただし、歯並びや噛み合わせの状態は人それぞれです。どの程度歯並びや噛み合わせを整えるかによっても治療できるかどうかは異なります。

ご自身でマウスピース矯正が適応するかどうかを判断することはできないので、歯科医院を受診して検査や診察を受けましょう。

マウスピース矯正ができないときの対処法

マウスピース矯正ができない症例の時の対処法の一種のワイヤー矯正の模型の画像

ここからは、マウスピース矯正ができないときの対処法について解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットという矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して力を加え、歯を動かす治療方法です。抜歯して歯を大きく動かす症例にも対応できます。

ただし、マウスピース矯正のように取り外しができず、食べ物が装置に挟まりやすいです。また、ワイヤーは金属でできているため、口を開けると目立ちやすい点もデメリットでしょう。

歯の裏側に装置をつける舌側矯正にすれば目立ちにくくなりますが、費用は高額になります。

ハイブリッド矯正

ハイブリッド矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正を組み合わせた治療方法です。ワイヤー矯正で歯を大きく動かしてある程度整えたあとに、マウスピース矯正に切り替えて細かい歯並びや噛み合わせを調整します。

2つの方法を組み合わせるため、それぞれのメリットを生かして効率よく矯正治療ができるでしょう。ワイヤー矯正やマウスピース矯正のみの場合と比べると、費用は高額になりやすい点は、デメリットです。

外科手術

骨格の問題による受け口や出っ歯などを改善する場合は、外科手術が必要とされています。

例えば、顎の骨のバランスが悪い場合は削り、位置や大きさを整えます。手術のあと、細かい歯並びや噛み合わせを調整するためにワイヤー矯正を行うケースが多いです。

セラミック矯正

セラミック矯正は、歯を削ってセラミックの被せ物をすることで、歯並びを綺麗に見せる方法です。歯並びの乱れがごく軽度であり、歯の移動が必要ないケースに対応できます。

ただし、健康な歯を削らなければなりません。削った歯は根元が折れたり割れたりしやすく、歯の寿命を縮めるともいわれています。被せ物をするセラミック歯も永久に使えるわけではなく交換が必要なため、費用面も考慮する必要があるでしょう。

まとめ

マウスピース矯正で美しくなった歯を指さして笑顔の女性

マウスピース矯正は、装置が目立ちにくく取り外しができて、口の中の清潔を保ちやすい矯正治療です。

ただし、歯並びや口腔内の状態によっては対応できない症例もあります。特に抜歯して歯を大きく動かす場合などは、ワイヤー矯正を勧められるケースが多いでしょう。

また、マウスピースのブランドや、歯科医師によっても適応症例の基準が異なる場合があります。ご自身の歯がマウスピースで治療できるかどうかは、歯科医師に相談してみてください。

マウスピース矯正について、お悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

ワイヤー矯正の値段を種類別・素材別に解説!マウスピース矯正との違いも

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

ワイヤー矯正をしている女性

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着して歯並びを整える治療です。矯正治療の中で最も歴史の長い治療法で、幅広い症例に対応できます。

しかし、治療にかかる費用が懸念点となり、ワイヤー矯正を躊躇っている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ワイヤー矯正の種類と素材ごとの値段相場について解説します。マウスピース矯正との違いや経済的負担を軽減する方法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ワイヤー矯正の値段相場

ワイヤー矯正の値段相場のイメージ

ワイヤー矯正の値段は、約30~170万円が相場とされています。値段に幅があるのは、矯正治療は基本的に自費診療で、歯科医院ごとに値段設定が異なるからです。

また、治療範囲によっても値段は異なり、治療範囲が狭い部分矯正のほうが全体矯正よりも安価に設定されています。他にも、症例やワイヤー矯正の種類、矯正装置の素材などによっても値段は変動します。

ご紹介した値段はあくまでも目安なので、詳しい費用については歯科医師にご相談ください。

種類別 | ワイヤー矯正の値段相場

ワイヤー矯正が目立ちにくい裏側矯正のイメージ

ワイヤー矯正は装置を取り付ける部分によって、目立ちにくさや治療の難易度、治療にかかる値段が左右されます。ワイヤー矯正の種類ごとの値段相場は、以下の通りです。

表側矯正

表側矯正の値段は、約30~130万円が相場です。歯の表側に装置を固定して歯並びを整えるため、目立ちやすいというデメリットがあります。

しかし、ワイヤー矯正の中では一番歴史のある方法のため症例数が多く、さまざまな歯並びに幅広く対応できます。特に、抜歯が必要な症例や重度の不正咬合にも対応できるのがメリットです。

裏側矯正

裏側矯正の値段は、約40~170万円が相場です。見えにくい歯の裏側に装置を取り付けるため、目立ちにくいというメリットがあります。

しかし、装置の取り付けや調整に技術が必要なため、表側矯正よりも費用が高くなる傾向にあるのはデメリットでしょう。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正の値段は、約35~150万円が相場です。見えやすい上の歯では裏側矯正、下の歯で表側矯正を行うため、装置が目立ちにくく値段も上下で裏側矯正をするより抑えられます。

ただし、片方が裏側矯正になるので、表側矯正のみの時よりも適応症例の幅が狭くなります。

素材別 | ワイヤー矯正の値段相場

ワイヤー矯正で一般的に使用されるメタルブラケット

ワイヤー矯正で使用する装置の素材には、さまざまな種類が存在します。

特にブラケットは素材の種類が多く、それぞれ特徴や費用が異なります。ブラケットの素材別の値段相場は、以下のとおりです。

メタルブラケット

ワイヤー矯正で最も一般的に使用されているのが、メタルブラケットです。メタルブラケットは金属のため目立ちやすいものの、値段の目安が30~80万円と安い傾向にあります。

また、金属製のため耐久性が高く、破損しにくいのがメリットです。そのため、強い力にも耐えることができ、重度の歯並びの乱れにも対応できます。

プラスチックブラケット

プラスチックブラケットの値段は、約60~90万円が相場です。

透明で目立ちにくいですが、プラスチックのためメタルブラケットよりも耐久性は劣ります。そのため、大きな強制力を必要とする、重度の歯列不正には向きません。

また、食事による着色や経年によって変色を起こす可能性もあるでしょう。

プラスチックブラケットは、矯正中の見た目が気になる方にとっては良い選択肢かもしれません。

ハイブリッドブラケット

ハイブリッドブラケットの値段は、約35~80万円が相場です。プラスチック樹脂とセラミックを混ぜ合わせた素材で作られるブラケットです。白色なので目立ちにくく、プラスチックブラケットより耐久性があるのが特徴です。

セラミックブラケット

セラミックでできたブラケットです。セラミックには、天然歯のような色調や透明感を再現できるという特徴があります。セラミックブラケットの値段は、約60~100万円が相場です。

目立ちにくいため、審美性を重視する方に選ばれることが多いでしょう。値段が高額な傾向にあるのがデメリットですが、経年劣化しにくいため長く審美性を保てます。

プロセスごとの費用の内訳

ワイヤー矯正のプロセスごとの費用内訳のイメージ

ここでは、ワイヤー矯正にかかる費用の内訳をプロセスごとに解説します。

カウンセリング費

ワイヤー矯正では、まず患者様が持つ歯並びについてのお悩みや治療における希望を、カウンセリングでお伺いします。簡単なお口の診察も行い、治療内容や費用、メリット・デメリットなどについてもご説明させていただくので、疑問点があれば質問してください。

カウンセリングは無料で行っている歯科医院もありますが、有料の場合は約3,000~5,000円が相場です。

ワイヤー矯正は、一般的な歯科治療よりも長くかかります。そのため、質問にしっかり答えてくれるか、デメリットもきちんと説明してくれるかなど、信頼できる歯科医院かどうかを見極めることが大切です。

精密検査費

ワイヤー矯正の精密検査の値段は、約3~5万円が相場です。一般的に、レントゲンやCT撮影、歯型の採取、顔貌の写真撮影などが行われます。

精密検査の結果を基に治療計画を立てることで、治療にかかる期間や費用の詳細を把握できます。トラブルを避けるためにも、治療計画の説明を聞いて疑問や不安な点がある場合は担当医師に伝え、解消してから治療を開始するようにしましょう。

矯正装置の費用

矯正装置の値段の相場は、約30~170万円と幅があります。矯正装置の種類や素材、矯正範囲によって値段が異なり、目立ちにくい方法を選ぶと高くなる傾向にあると言えるでしょう。

ワイヤー矯正の種類や素材によって異なる特徴があるため、値段以外のポイントにも注目し、ご自身にあったものを検討することが大切です。

矯正期間の診察や調整の費用

ワイヤー矯正の治療中は定期的に通院して、お口の中の確認や装置の調整をしながら治療を進めます。矯正期間の診察や調整にかかる値段は、1回あたり約3,000~5,000円が目安です。

歯科医院によっては、調整費用が他の費用に含まれていて、別途に発生しないケースもあります。事前に歯科医院でしっかり確認しておきましょう。

保定装置の費用

ワイヤー矯正で歯並びを整えた後は、歯が後戻りしないように保定装置を装着して、歯並びを安定させる必要があります。保定装置の値段は、約1~5万円が相場です。

基本的に保定装置の費用が発生するのは1回限りですが、破損や紛失などによって再作成が必要になると費用も再度かかる可能性があるので、取り扱いには注意しましょう。

保定観察費用

保定期間も定期的に通院して、口腔内の状態を確認してもらう必要があります。1回あたりにかかる費用は約3,000~5,000円が相場です。

保定期間中の通院の頻度は2〜3ヶ月に1回程度が目安とされていますが、患者様によって適切な頻度は異なるので、歯科医師の指示に従ってください。通院頻度は、歯並びが安定してくれば徐々に低くなるのが一般的です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正を比較

ワイヤー矯正とマウスピース矯正を比較する女性

ワイヤー矯正以外の矯正治療には、マウスピース矯正があります。

ワイヤー矯正は装置が固定式のため、目立ちやすく食事や歯磨きがしにくいです。強い力を加えるため歯を速く動かせ、大きく歯を動かす必要がある症例など、重度の症例に対応できる点もメリットでしょう。

しかし、歯にかかる力が大きいことで、違和感や痛みが出やすいといわれています。

また、固定式なので装置の管理は必要ないものの、歯科医師による定期的な装置の調整が必要です。歯科医師の指示通りに通院しなければ、治療がスムーズに進まないので注意しましょう。

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、段階に合わせて交換しながら歯並びを整えていく治療法です。透明なマウスピースを使用するため、目立ちにくい点は大きなメリットです。

取り外しができるため、歯磨きや食事が普段通りできるのもメリットと言えるでしょう。

しかし、患者様自身で装着時間を管理する必要があります。装着時間が不足すると歯が計画通りに動かず、治療期間が延長したり理想の歯並びにならなかったりする恐れがあるでしょう。自己管理が苦手な方には、向いていないかもしれません。

マウスピース矯正は、段階ごとにマウスピースを交換しながら、弱い力でゆっくり歯を動かします。そのため、違和感や痛みが出にくいものの大きく歯を動かすのが難しく、ワイヤー矯正よりも適応症例の範囲が狭いのがデメリットです。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正には、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。お口の状態によって適切な矯正方法は異なりますので、まずは歯科医師にお気軽にご相談ください。

経済的負担を軽減するコツ

デンタルローンでワイヤー矯正の経済的負担を軽減するイメージ

ここでは、矯正治療にかかる費用を抑えるコツを解説します。

複数の歯科医院を比較する

矯正治療は自費診療になるため、歯科医院によって値段設定が異なります。そのため、複数の歯科医院でカウンセリングを受け、値段を比較すると、費用負担を抑えられる可能性があるでしょう。

部分矯正の検討

矯正治療は、治療する範囲によって費用が異なります。そのため、できるだけ費用を抑えたい場合は、部分矯正も検討してみましょう。

ただし、全体的な噛み合わせが悪い場合など、部分矯正では治療できないケースもあります。お口の状態によって適切な治療法は異なるので、ご自身の症例が部分矯正で改善できるのか気になる方は、一度歯科医院でご相談ください。

デンタルローンの活用

デンタルローンを利用することも、経済的負担を抑える方法に挙げられます。デンタルローンとは、歯科治療費の支払いに目的が限定されたローンのことです。

デンタルローンを利用することで、費用自体が安くなるわけではありませんが、1回で支払う費用を抑えられます。また、金利がクレジットカードなどよりも安いのがメリットです。

まとめ

ワイヤー矯正で綺麗な歯並びになった女性

ワイヤー矯正の種類や使用する装置の素材によって、かかる費用は異なります。また、基本的には自由診療で歯科医院によっても値段設定は異なります。

一般的には約30~150万円が相場とされていますが、詳しい費用が知りたい場合は歯科医院を受診し、検査や診断を受ける必要があるでしょう。

ワイヤー矯正でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

歯周病の初期症状を紹介!初期症状が出たときの対処法や治療法、費用目安

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯周病で歯茎が痛む女性

歯周病は初期の段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していくことが多い病気です。歯周病が重症化すると、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

しかし、早期に発見して対処すれば、進行を防いで歯を失うリスクを減らすことができるでしょう。

この記事では、歯周病の初期症状について詳しく解説し、初期症状が出たときの対処方法や治療方法、費用の目安などもご紹介します。歯周病について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯周病とは

歯周病で歯茎が腫れている人

歯周病とは、口内の細菌が原因で引き起こされる炎症性疾患です。口腔ケアが不十分なことによって歯垢(プラーク)が蓄積して細菌が繁殖し、歯肉に炎症を引き起こします。

歯周病の初期の症状は軽微で、歯茎の赤みや腫れ、出血などが現れることが多いです。

しかし、そのまま放置して進行すると歯を支える骨が溶かされ、最終的には歯を喪失する恐れもあります。歯周病を予防するには、毎日の正しい歯磨きや定期的な歯科検診が重要です。

歯周病の初期症状

歯周病が進行し腫れた歯茎

歯周病の初期症状は、以下のとおりです。

歯茎が赤く腫れる

歯周病の初期段階では、歯茎が赤く腫れることがあります。この赤みは、歯周組織が細菌の影響を受けて炎症を起こしている証拠です。

健康な歯茎はピンク色ですが、歯周病になると炎症を起こして赤みを帯び、膨らんだ状態になります。毎日の歯磨きの際に、鏡で歯茎の状態もチェックしてみましょう。

歯茎から出血する

歯茎からの出血も、歯周病の初期症状のひとつです。

歯周病の初期段階では、歯磨きの際などに歯茎から血が出ることがあります。歯茎が炎症を起こしているため、歯ブラシによって刺激が加わると出血するのです。

軽いダメージでも出血が見られることがあり、特に歯茎が腫れている時に出血しやすいでしょう。

強い口臭が発生した

歯周病の初期症状のひとつに、口臭の悪化があります。歯に蓄積したプラークや歯石で繁殖した歯周病の原因菌が、口臭の原因になる物質を生成するためです。

放置すると歯周病が進行するだけでなく、対人関係に支障をきたすことも考えられます。強い口臭を感じた場合は、早期に歯科医院を受診して治療を受け、症状の進行を防ぐことが大切です。

口内がネバネバする

歯周病の初期症状のひとつに、口の中がネバつくことが挙げられます。特に、朝起きた際にネバつきを感じることが多いです。夜間は唾液の分泌が減少するため細菌が増えやすく、ネバついた状態になりやすいのです。

ネバつきが一時的な場合はストレスなどが原因なことが多いですが、慢性的な場合は歯周病の初期段階である可能性があります。早期に歯科医の診断を受けて、適切な処置を受けましょう。

食べかすが溜まりやすくなった

歯周ポケットに食べかすが溜まりやすくなることが、歯周病の初期症状に挙げられます。歯周病になると歯と歯茎の間にある隙間(歯周ポケット)が深くなり、食べ物が入り込みやすくなるのです。

歯周ポケットにはプラークや歯石も溜まりやすく、さらに症状が悪化する可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。

歯周病の初期症状が出たときの対処法

歯周病ケアに使用する歯間ブラシやフロス

歯周病の初期症状が出たときの対処法は、以下のとおりです。

口腔ケアの仕方を見直す

歯周病の初期症状が現れた際の対処法として、口腔ケアの仕方を見直すことが挙げられます。歯ブラシを使って歯と歯茎の間を丁寧にブラッシングし、プラークをしっかり取り除きましょう。歯茎に炎症が起こっている場合は、強い力で磨かないようにしてください。

また、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスも使用し、歯と歯の間の細かい部分の汚れも取り除くと、より歯周病菌を減らせます。殺菌効果のあるマウスウォッシュを使用すれば細菌を減らせるため、口腔内の健康を保ちやすくなるでしょう。

日々の口腔ケアを見直して徹底すれば、症状の進行を防ぐことが可能です。

生活習慣の改善

日常生活の習慣を見直すことも、初期症状の対処法として重要です。例えば、栄養バランスの取れた食事をすることで、歯茎の健康を保ちやすくなります。

ビタミンCは歯茎の炎症を抑える効果が期待でき、カルシウムは歯を強くする効果が期待できます。

また、タバコを吸う方は、禁煙することで血行不良が改善され、歯周病の進行を抑えられるでしょう。さらに、十分な睡眠をとることやストレスを溜めないようにすることも、免疫力を高めるので歯茎の健康維持に役立ちます。

歯周病の初期症状が出た場合は、生活習慣を改善して健康な身体づくりを心がけることが大切です。

歯科医院を受診する

歯周病の初期症状が現れた場合は、早期の対処が重要です。症状が軽度なうちに歯科医院を受診し対処してもらうことで、進行を防げます。

セルフケアを徹底しても、自力では全ての汚れを除去することはできないとされています。そのため、歯科医院で歯周病の原因となるプラークや歯石を取り除いてもらい、適切な治療を受けることが重要です。

また、歯科医院ではブラッシング方法など、口腔ケアのアドバイスもしてくれます。セルフケアの質が上がることで、歯周病の進行を防ぎやすくなるでしょう。

初期の歯周病の治療方法と費用目安

初期の歯周病の治療費用イメージ

初期の歯周病の治療方法と費用目安は、以下のとおりです。

初期の歯周病の治療方法

歯科医院での初期の歯周病治療では、歯垢や歯石の除去が行われます。歯垢は放置すると石灰化して歯石になりますが、歯石はセルフケアでは除去できません。

歯科医院では、専用の機械を使って歯石も除去できます。歯周病の原因である歯垢と歯石を綺麗に除去できるため、歯周病の進行を防ぐことができるでしょう。初期段階であれば、1回の受診で治療が終了することもあります。

また、歯科医院での治療と合わせて、丁寧なセルフケアも重要です。歯科医院では、自宅でのセルフケア方法についての指導もしてもらえます。

歯科医院での指導によってセルフケアの質が上がると、効果的に汚れを除去できるでしょう。

セルフケアの際は、歯ブラシに加えて歯間ブラシやデンタルフロスを使うと歯と歯の間の汚れも綺麗に除去できます。殺菌効果のあるマウスウォッシュを使用すれば、口腔内の細菌をさらに減らして口臭や炎症を抑えられます。

歯科医院での治療と併せて正しいブラッシング方法で歯磨きして、歯周病の進行を抑えましょう。

初期の歯周病の治療費用の目安

初期段階の歯周病の治療費は、保険適用(3割負担)で治療費は3,000~4,000円程度が目安とされています。初期の歯周病は症状が軽度で治療回数が少ないため、費用は高額にはなりません。

しかし、症状が進行すれば、その分治療費用も高くなります。そのため、できるだけ早期に治療を受けるようにしましょう。

まとめ

歯周病ケアを意識して歯ブラシをする女性

歯周病は初期段階では自覚症状が少ないですが、気づかないうちに進行していることも多い病気です。進行すればするほど治療が難しくなり、治療費も高くなるでしょう。

しかし、適切なケアと早期の対処によって進行を抑えることが可能です。歯茎の腫れや出血、口臭などの症状が現れた場合には、早期に歯科医院を受診して適切な治療を受けましょう。

歯周病の進行を抑えるには、生活習慣の改善も欠かせません。バランスの良い食事や禁煙、十分な睡眠などを心がけることで、歯周病に対する抵抗力が高まります。

日頃からのケアと定期的な歯科医院でのクリーニングで、健康な口腔環境を維持しましょう。歯周病でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

大人の虫歯の特徴は?原因や予防、放置リスクを紹介

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

虫歯になった歯

近年、予防歯科に取り組んでいる歯科医院が多くなっています。幼少期からフッ素塗布や定期検診を受ける割合も増えてきて、昔と比べて子どもの虫歯の発生率は減少傾向にあります。

しかし、予防歯科が現在のように盛んではなかった子供時代を歩んできた30代以上の大人の場合、虫歯がある方の割合が高い傾向にあります。また、大人の虫歯は痛みが出ないまま進行するケースが多いです。

今回は、大人の虫歯の特徴や原因、予防法について詳しく解説します。

大人の虫歯の特徴

虫歯になった歯

大人の虫歯には以下3つの特徴があります。

  • 悪化しやすい
  • 治療済みの歯に起こりやすい
  • 歯の根元に起こりやすい

それぞれ詳しく解説します。

悪化しやすい

大人の歯は、子どもの歯に比べてエナメル質と象牙質が厚く、虫歯が大きく進行するまで痛みが出にくいため悪化しやすいです。

虫歯は、歯の表面を覆っているエナメル質を溶かすことから始まります。エナメル質には神経が通っていないため痛みを感じません。虫歯が進行して象牙質まで達すると、その内部にある神経に痛みが伝わることで歯に痛みが生じます。

エナメル質と象牙質に厚みがある大人の歯は、痛みを感じるまでに時間がかかるため、気づいたときには虫歯が進行していることが多いです。

治療済みの歯に起こりやすい

治療済みの歯に起こる虫歯を、二次虫歯といいます。二次カリエスや二次う蝕とも呼ばれます。

一度治療した歯は、二度と虫歯にならないわけではありません。虫歯の治療により詰め物や被せ物をした場合、経年劣化により歯との間にわずかな隙間が生まれます。その隙間から細菌が侵入すると、二次虫歯が発生するのです。

一度虫歯になって治療した歯は、健康な歯に比べてエナメル質が薄く歯が弱くなっているため、二次虫歯になりやすいと言えます。二次虫歯は詰め物や被せ物の下で発生するため発見が遅れやすく、痛みが出たときには神経にまで達していることも多いです。

また、神経を除去した歯の場合は痛みが出ないため、気がついたときには詰め物や被せ物の下で虫歯が大きく進行していることも珍しくありません。

以前に比べて冷たい物や熱い物を口にした時にしみるようになった、物が詰まりやすくなったと感じる場合は、二次虫歯が発生している可能性があります。

歯の根元に起こりやすい

歯の根元に起こる根面う蝕とは、歯周病や加齢によって歯茎が下がり、露出した歯の根元に虫歯ができることを言います。歯ぎしりや食いしばりの癖がある方、日頃から強いブラッシングをする癖がある方は、歯の根元が露出している可能性があるため注意が必要です。

歯の表面は硬いエナメル質で覆われていますが、歯の根元にはエナメル質がないため、歯茎が下がって露出すると虫歯になりやすいです。根元の虫歯は唇で隠れやすく、歯の表面や噛む部分に影響が出なければ気づきにくいです。

大人の虫歯の原因

歯ぎしりが原因で大人の虫歯になった女性

大人の虫歯の原因には、以下の7つがあります。

  • セルフケア不足
  • お口の中が乾燥している
  • 間食が多い
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖がある
  • 詰め物や被せ物が多い
  • 歯並びが悪い
  • 長い間歯科医院を受診していない

それぞれ詳しく解説します。

セルフケア不足

毎日のセルフケアが不足していると虫歯になりやすいです。歯を磨く習慣がない方は汚れをしっかりと落とせていないため、虫歯になりやすいでしょう。1日3回、毎食後に歯磨きすることが理想です。

また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシも使用すると良いでしょう。

お口の中が乾燥している

唾液にはお口の中の汚れを洗い流す自浄作用があるため、唾液の分泌量が減ると虫歯のリスクが高まります。お口の中のネバつきを感じる方はお口の中が乾燥しているといえるでしょう。

大人になると、仕事や家庭のストレスを抱えたり生活リズムが不規則になったりすることもあります。強いストレスや不規則な生活が続くと唾液の分泌量が減り、お口の中が乾燥しやすくなります。

間食が多い

間食が多い方も虫歯になりやすいです。仕事や家事・育児などの合間に甘いものを口にする習慣がある方も多いのではないでしょうか。間食が多いとお口の中が酸性に傾く時間が長くなり、虫歯菌が活発になるため、虫歯になりやすい口内環境を作り出してしまいます。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりは、歯と歯茎に大きな負担がかかります。歯茎が下がる原因になり、歯に小さな亀裂が入ることで細菌が侵入して虫歯のリスクが高まります。

詰め物や被せ物が多い

詰め物や被せ物が多い方も虫歯になりやすいです。一度治療した歯は虫歯になりやすく、特に保険診療の銀歯の場合は汚れが付着しやすいため虫歯のリスクが高くなります。

子どもの頃の治療の跡も、経年劣化により二次虫歯が発生する可能性が高いでしょう。

歯並びが悪い

歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくい場所や汚れが残りやすい場所ができるため、虫歯になりやすいでしょう。また、歯並びが悪いことにより噛み合わせが悪い場合も、一部の歯に負担がかかり続けて、歯茎が下がる原因になることもあります。

長い間歯科医院を受診していない

大人になると、痛みや違和感がない限り歯科医院を受診しない方も多いでしょう。子どもの頃は定期検診を受けていた場合でも、大人になり忙しくなると受診頻度が低くなってしまうことも珍しくありません。

大人の虫歯は痛みが出ない場合も多いため、定期的に歯科医院の検診を受けていないと虫歯に気づきにくいです。

大人の虫歯の予防法

大人の虫歯の予防としてセルフケアをしっかりしている人

大人の虫歯は以下の3つの方法で予防しましょう。

  • 毎日の正しいセルフケア
  • 生活習慣の改善
  • 定期検診を受ける

詳しく解説します。

毎日の正しいセルフケア

大人の虫歯を予防する方法として最も重要なのは、毎日正しいセルフケアを続けることです。通常の歯磨きだけでは汚れを十分に落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使用する習慣をつけましょう。

特に、寝ている間は唾液の分泌量が減って虫歯になりやすい口内環境になるため、夜のセルフケアは十分に行うことが大切です。歯並びが悪くセルフケアが上手くできない場合、歯列矯正も視野に入れることでさらに虫歯のリスクを減らせるでしょう。

生活習慣の改善

生活リズムが不規則だったり食生活が乱れていたりすると、口内環境が悪化します。また、ストレスが多い場合も、唾液の分泌量が減って虫歯のリスクを高めます。

そのため、生活習慣を整え、ストレスを解消することが大切です。水分をこまめに摂取することも効果的です。

定期検診を受ける

痛みや不具合がない場合でも、3カ月に1回程度は歯科医院で定期検診を受けましょう。大人の虫歯は痛みが出ないことも多いため、定期検診を受けて早期発見・早期治療することが大切です。

歯科医院で専門的なクリーニングを定期的に受けることで、虫歯や歯周病の予防につながります。歯科衛生士からブラッシング指導を受けることで、毎日のセルフケアの質も向上するでしょう。

大人の虫歯の放置リスク

大人の虫歯の放置リスクイメージ

大人の歯のエナメル質や象牙質は厚いため、虫歯が大きく進行するまで痛みを感じにくいです。加えて、仕事や家事・育児に忙しく、虫歯の治療を始める時期が遅れやすいです。

痛みが出ていないからと虫歯を放置していると状態が悪化していき、気がついたときには神経にまで達していることも珍しくありません。虫歯が神経にまで達すると神経を除去する処置が必要になります。

治療期間が長引いたり歯が脆くなったりするリスクがあり、最悪の場合、歯を失う可能性もあります。

まとめ

虫歯が治り笑顔の女性

大人の虫歯は痛みを感じにくいため、気がついたときには大きく進行していることも多いです。詰め物や被せ物、生活習慣の乱れやストレスなどにより発生リスクが高まります。虫歯の予防には、毎日の丁寧なセルフケアと生活習慣の改善、定期検診の受診が大切です。

大人になってから歯科医院を受診していない方や、虫歯があるのか気になる方は一度歯科医院を受診してみましょう。

虫歯治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

歯医者の定期検診の内容は?メリットと費用、頻度について

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

定期健診を受けている女性

歯医者での定期検診ではどのようなことをおこなうのか気になってはいませんか。

定期検診では、むし歯や歯周病の早期発見だけでなく、お口の健康状態を保つための総合的な確認がおこなわれます。必要に応じてクリーニングや歯石除去などもおこなうため予防歯科の一環として位置づけられているといえるでしょう。

本記事では、歯医者の定期検診でおこなう具体的な内容やメリット、費用などについて解説します。定期検診について理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

歯医者の定期検診の目的とは

定期健診を受けている患者

歯医者の定期検診の目的は、口内の健康を長期的に維持・管理することにあります。

虫歯や歯周病などの疾患は、初期段階では痛みなどの自覚症状がほとんどないため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。なかでも歯周病は、成人の約8割が罹患しているといわれており、歯を失う原因のひとつです。

定期的に検診に通うことで、歯茎からの出血や腫れ、歯周ポケットの深さなどを確認して歯周病の進行度を正確に診断できます。早期発見・早期治療により、重症化を防ぐことが可能です。

虫歯に関しても、初期段階で発見できれば削る範囲を最小限に抑えて治療ができます。定期検診を受けていれば、過去に装着した詰め物や被せ物の劣化や破損を早めに発見することができるでしょう。

口の中の健康は全身の健康とも密接に関係しています。歯周病が進行すると、糖尿病や心臓病、認知症などの全身疾患を引き起こす可能性があります。定期的に検診に通い、虫歯や歯周病を予防できれば、全身の健康維持にも繋がります。

歯医者の定期検診の内容

ブラッシング指導をしている女性

歯医者の定期検診ではどのようなことがおこなわれるのでしょうか。ここでは、歯医者の定期検診でおこなわれる内容について詳しく解説します。歯医者の定期検診では、主に以下のことをおこないます。

  • 問診・カウンセリング
  • 口腔内検査
  • 歯のクリーニング
  • ブラッシング指導

それぞれ詳しく解説します。

問診・カウンセリング

はじめにカウンセリングをおこない、お口の中で気になる症状がないかうかがいます。普段のブラッシング習慣や治療歴などについても詳しく確認して必要な検査や治療方針を決めていきます。

口の中の悩みや不安に感じていることがある場合は、問診・カウンセリングの際に歯科医師に伝えるようにしましょう。

口腔内検査

口腔内検査では、歯科医師または歯科衛生士が専用の器具を使用して虫歯や歯周病になっていないか、プラークや歯石は付着していないか、着色汚れはないかなどを確認していきます。

歯周病検査では、歯周ポケットの深さや歯茎からの出血の有無を確認し、歯周病の進行度を正確に診断していきます。

また、必要に応じてレントゲン写真などを撮影して、歯と歯の間の虫歯や歯周病の進行度、親知らずの状態などを確認していきます。レントゲン写真を撮影することによって正確な診断が可能になるのです。

歯のクリーニング

定期検診では、歯のクリーニングもおこないます。

ふだんの歯磨きですべての汚れを落とし切ることは難しいといわれています。特に歯と歯の間や歯と歯茎の境目には汚れが残りやすいです。また、歯垢が残った状態が続くと石灰化して歯石になります。歯石になると歯ブラシでは落とせません。

歯医者では専用の器具や機械を使用して、ふだんのブラッシングでは除去しきれない歯垢や歯石、着色汚れを徹底的に取り除きます。

ブラッシング指導

自宅でしっかりと歯磨きをしているつもりでも、磨けていないケースが多いです。定期検診では磨き残しが多い部分や磨き方の癖を確認し、患者さん一人ひとりに合った歯磨きの仕方を指導します。

正しい歯磨きの仕方を習得し、自宅で実践できれば虫歯や歯周病の予防につながります。ご自身に合った歯ブラシや補助清掃用具がわからない場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談するとよいでしょう。

歯医者の定期検診を受けるメリット

歯医者の定期検診を受けるメリットイメージ

歯医者で定期検診を受けるとどのようなメリットがあるのか気になってはいませんか。歯医者で定期検診を受けるメリットは、以下の4つです。

  • 虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながる
  • 口内のトラブルを回避できる
  • 正しいセルフケア方法が身につく
  • 全身の健康を守ることができる

それぞれ詳しく解説します。

虫歯や歯周病の早期発見・早期治療につながる

定期検診を受ける最大のメリットは、虫歯や歯周病になっていても初期の段階で発見できることです。初期の段階で虫歯や歯周病の治療を開始できれば、治療回数も少なく済み費用も抑えられるでしょう。

また、早期に発見できれば、痛みを伴う大がかりな治療も避けられるため、精神的な負担も少なくて済みます。特に虫歯を早期に発見できれば、歯を大きく削らずに済むため、歯の寿命を延ばすことにもつながります。

口内のトラブルを回避できる

定期検診ではお口の中をよく確認し、磨き残しが多い部分の歯磨きの仕方を指導します。磨き残しが多い部分はどのようにして磨けばいいのか指導を受け、自宅でも実践できれば虫歯や歯周病などのトラブルを防ぐことにつながります。

また、定期検診では歯のクリーニングも行います。ふだんの歯磨きでは落とし切れない汚れを除去してもらうことができるため、虫歯や歯周病の予防につながるのです。

正しいセルフケア方法が身につく

定期検診では、歯科医師や歯科衛生士が一人ひとりの歯並びや噛み合わせに合った適切なブラッシング方法を指導します。歯ブラシだけでは口内の汚れの6割ほどしか除去できないため、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具の使用は必要不可欠です。

定期検診では、デンタルフロスや歯間ブラシの選び方、使用方法などをアドバイスし、自宅でのセルフケアがスムーズにできるようにサポートします。

全身の健康を守ることができる

口の中の状態と全身の健康状態は密接に関係しています。歯周病菌が血管に入り込んで全身を巡ると、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患を引き起こす可能性があるのです。定期検診を受け、お口の健康を維持できれば、全身の健康を保つことができるでしょう。

歯医者の定期検診の費用

歯医者の定期検診の費用イメージ

定期検診の費用は、保険が適用される場合、2,000円〜3,000円程度です。保険が適用されるケースは、虫歯や歯周病などの疾患があり、治療を目的として処置をおこなう場合に限られます。

例えば、歯の表面や歯周ポケット内に歯石があると歯周病の症状を悪化させる原因になります。歯周病の悪化を防ぐためには歯石を除去する必要があるのです。この場合は治療が必要と判断されるため、保険が適用されます。

一方で、虫歯や歯周病に罹患しておらず、予防や審美目的で定期検診を受ける場合は、保険が適用されません。着色汚れやヤニが気になり、見た目を綺麗にしたいなど審美性の改善を目的としているケースは自由診療に該当します。

自由診療の定期検診の費用は5,000円〜2万円ほどです。費用は高額になりますが、保険治療と異なり時間などに制限がないため、満足度の高い施術を受けられるでしょう。

歯医者の定期検診の頻度

歯医者の定期検診の頻度イメージ

定期検診は3か月〜半年に1回の頻度で受けることが推奨されます。

ただし、お口の中の状態や生活習慣によって頻度は異なります。虫歯や歯周病のリスクが高い方は1〜2か月に1回の頻度で定期検診を受けることが推奨されます。

また、矯正治療中の方や喫煙習慣がある方も、虫歯や歯周病のリスクが高くなるため、短い間隔で検診を受けるように指示されるケースが多いでしょう。

一方、普段からセルフケアが行き届いていて、虫歯や歯周病になるリスクが低い方であれば半年に1回の受診で問題ないケースもあります。歯科医師に指示された時期に検診を受けるようにしましょう。

まとめ

定期健診によって健康な歯を維持できている女性

歯医者での定期検診は、虫歯や歯周病の予防はもちろん、お口全体の健康を維持するために欠かせません。定期検診では、検査や歯のクリーニング、ブラッシング指導などを実施します。

費用は2,000円〜3,000円程度であることが多いです。定期的に検診を受けることで重症化する前に虫歯や歯周病を発見でき、結果的に治療費や通院の負担を軽減できるでしょう。

虫歯や歯周病を予防したいとお考えの方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。

セラミックの歯の種類を徹底紹介!種類ごとの費用や選ぶときのポイント

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

セラミックの歯

セラミックの歯にはさまざまな種類があります。患者様が何を重視しているかによって選択するセラミックが変わるので、メリットやデメリットをよく理解することが大切です。

この記事では、セラミックの歯の種類ごとの特徴や費用について解説します。セラミックの歯の種類を選ぶ際のポイントについても言及していますので、ぜひ参考にしてみてください。

セラミックの歯とは

セラミックの歯

治療で使用する詰め物や被せ物にはさまざまな種類がありますが、その中でも陶器を使用した素材をセラミックといいます。セラミックは周りの歯との色味が合わせられる上、透明感やツヤなどがあるため、審美的に優れているのが特徴です。

そのため、口を開けた際に見えやすい前歯や下の歯などに使用されることが多いです。

セラミックの歯以外の保険が適用される素材には、レジンや合金(銀歯)などがあります。レジンや合金は、費用は抑えられるものの経年劣化して変色したり、虫歯が再発したりするリスクがあるのがデメリットです。

特に、銀歯は見た目が悪いだけでなく、金属アレルギーを発症する可能性や歯茎が黒ずむリスクがあるなど、健康を害するおそれもあります。

その点、セラミックは審美性に優れているだけでなく、丈夫で長持ちするのが特徴です。歯との適合性が高いため、隙間から虫歯になったり変色したりするおそれもありません。金属を含んでいないため、金属アレルギーの方も安心して使用できます。

ただし、セラミックの歯は、強い衝撃が加わると割れることがあります。セラミックの歯はさまざまな種類がありますので、それぞれの特徴を理解してご自身に合ったものを選択することが大切です。

セラミックの歯の種類

複数のセラミックの歯

セラミックの歯は歯科医院によって取り扱いが異なるものの、主な種類は以下の5つです。

オールセラミック

陶器素材のみを使用した素材を、オールセラミックといいます。自分の歯のような透明感やツヤがあるため、自然な美しさが手に入ります。さらに、色調の再現度が高いため、近くで見ても人工歯と気付かないほど美しいのが最大のメリットです。

また、セラミックに共通したメリットといえますが、汚れが付着しにくいという特徴があります。変色・着色しづらい上、虫歯・歯周病になりにくいこともメリットの1つです。

ただし、強い衝撃が加わると割れることがあります。噛み合わせが強い方や、奥歯を治療する方、歯ぎしり食いしばりの癖がある方には使用できないことがあります。

e-max(イーマックス)

ガラスセラミックを強化した素材を、e-max(イーマックス)といいます。セラミックの中で最も透明度が高く、色調の再現度も優れているのが特徴です。

表面がツルツルしているため汚れが付着しにくいです。変色・着色しにくく、虫歯・歯周病になりにくいのもメリットの1つです。さらに、オールセラミックよりも耐久性が高いため、審美的にも機能的にも優れたセラミックといえるでしょう。

ただし、透明感が高いので土台の色が透けて見えることがあります。金属の土台を使用している場合や土台の歯に変色がみられる場合は、審美性が低下する可能性があります。

ジルコニアセラミック

人工ダイヤモンドとも呼ばれる、硬い素材をジルコニアセラミックといいます。金属と同程度の耐久性があるため、負担のかかりやすい奥歯や歯ぎしり・食いしばり癖のある方でも使えます。

他のセラミックと同じく、経年劣化によって変色・着色しにくい、虫歯・歯周病のリスクが低いといわれています。

しかし、硬度が高いので、噛み合うご自身の歯が欠けたり割れたりする可能性があります。また、オールセラミックやe-maxよりも、透明感や色調の再現度が劣るのがデメリットです。

ハイブリッドセラミック

セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材を、ハイブリッドセラミックといいます。レジンを含むため、他のセラミックよりも費用を抑えられるのがメリットです。

ただし、レジンが混ざっているので、他の素材よりも透明感が劣ります。色調の再現性が低いこともデメリットです。

また、使い続けるうちに変色・着色したり、歯と隙間ができて虫歯が再発したりすることがあります。汚れがつきやすいことから、歯周病のリスクも考えられます。

メタルボンド

金属とセラミックを併用した被せ物を、メタルボンドといいます。セラミックの審美性の高さと、金属の耐久性の高さを併せもつ被せ物です。そのため、負担のかかる奥歯や歯ぎしり・食いしばり癖のある方にも適応できます。

ただし、内部に金属があるため、透明感が劣ります。また、経年劣化により、金属アレルギーやメタルタトゥーを発症する可能性があるのがデメリットです。

セラミックの歯の種類ごとの費用

セラミックの歯の種類ごとの費用イメージ

セラミックの歯の種類ごとに、費用をご紹介します。

<セラミックの歯の種類ごとの費用>

セラミックの歯の種類 インレー(詰め物) クラウン(被せ物)
オールセラミック 約4~9万円 約12~18万円
e-max 約4~9万円 約12~18万円
ジルコニアセラミック 約4~9万円 約12~18万円
ハイブリッドセラミック 約3~5万円

※保険の場合、約5,000円

約6~8万円

※保険の場合、約7,000円

メタルボンド なし 約8~12万円

セラミックには保険が適用されず、自費診療になります。歯科医院ごとに費用は異なりますが、上記の費用程度に設定されていることが多いです。

ただし、ハイブリッドセラミックの場合、治療する部位や範囲、医院の設備などが一定の条件を満たしていれば、保険が適用される場合があります。

自分が受けたい治療に保険が適用されるかどうか、患者様がご自身で判断するのは難しいため、詳しく知りたい方は歯科医院に相談しましょう。

セラミックの歯の種類を選ぶときのポイント

セラミックの歯の種類を選ぶときのポイントイメージ

セラミックの歯は種類ごとに特徴があるため、優先したいポイントを明確にして選ぶことが大切です。ここでは、セラミックの歯の種類を選ぶ際のポイントについて解説します。

見た目を優先したい方

見えやすい前歯や下の歯を治療するなど、口元の審美性を向上させたい場合、オールセラミックやe-maxを選択する人が多いです。色調の再現度が高く、自分の歯のような透明感やツヤがあるため、近くで見ても人工の歯だとは気づかれにくいでしょう。

ただし、割れやすいという欠点があるため、噛み合わせによっては選択できない場合があります。

耐久性を優先したい方

耐久性を重視したい方は、ジルコニアセラミックが適しているかもしれません。ジルコニアは耐久性が高いため、前歯から奥歯まで使用できます。

オールセラミックでは難しい、負担のかかりやすい奥歯や歯ぎしり・食いしばり癖のある方の治療も可能な場合があります。

ただし、透明感や色調の再現度が劣ることがあるなど、オールセラミックなどと比べると審美性は低下するかもしれません。

費用と耐久性の高さを重視する方

メタルボンドは、セラミックだけを使用した歯よりも費用が抑えられます。内部に金属を使用しており耐久性が高いため、丈夫で長持ちしやすいのがメリットです。

費用を抑えたい方だけでなく、噛み合わせが深い方や歯ぎしり・食いしばり癖のある方も安心して使用できるでしょう。

ただし、金属による経年劣化があることを理解しておく必要があります。

費用を抑えたい方

できるだけ費用を抑えて白い歯を手に入れたい場合は、ハイブリッドセラミックを選択する方が多いです。レジンが混ざっているため、他のセラミックの歯の半額程度に抑えられます。

ただし、強度が劣るため、経年劣化による変色・着色、破損などは避けられません。また、歯と隙間が空くことで、虫歯や歯周病のリスクも生じるでしょう。

まとめ

セラミックに変えて綺麗な歯になった女性

セラミックの歯は主に5種類ありますが、見た目を重視したい場合はオールセラミックやe-max、耐久性を重視するならジルコニアセラミックを選択するとよいでしょう。

セラミックの歯を検討する際は、何を重視するかを明確にすることが重要です。デメリットも理解した上で、歯科医師とよく相談して決定しましょう。

セラミック歯の種類でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

当院の一般診療メニューはこちらインプラント訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。