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インプラントの費用相場ってどれくらい?高額でも選ばれる理由とは?

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラント治療の費用イメージ

インプラントは自費治療のため費用が高額です。歯科医院によって費用が異なるので、費用相場が気なる方も多いのではないでしょうか。

そもそもインプラント治療の費用がなぜ高額なのかを知りたい方もいらっしゃるでしょう。

今回は、インプラントの費用相場や高額でも選ばれる理由について解説します。インプラント治療にかかる費用を抑える方法もご紹介しますので、参考にしてください。

インプラント治療の費用相場

インプラント治療

インプラント治療の費用相場は約30~40万円です。この費用の中には手術費用、インプラント本体の費用、人工歯の費用が含まれています。

使用されているインプラントのメーカーや、選ぶ人工歯の素材によっても価格は変わります。前歯のインプラント治療を行う場合は、審美性の高い人工歯を選ぶことが多いため、費用が高額になるケースが多いです。

歯科医院によって価格は大きく異なるため、あくまで一般的な費用相場として捉えておきましょう。

費用相場の内訳は、以下を参考にしてください。

<インプラント治療の費用の内訳>

内容 費用相場
検査・診察料 1万5,000円~5万円
インプラントの手術費用 15万円~35万円
人工歯(上部構造)の費用 5万円~20万円
合計 30万円~40万円

ブリッジ・入れ歯の費用相場は?

入れ歯

失った歯を補う方法には、インプラント以外にブリッジや入れ歯があります。

ブリッジは失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、橋渡しのように被せ物を装着する治療方法です。入れ歯は取り外し可能な人工の歯を、バネでほかの歯に引っかけて支える方法です。

どちらも保険適用の治療であるため、インプラント治療に比べて費用を抑えられます。それぞれの費用相場は以下の通りです。

  • ブリッジ:2万円~3万円
  • 入れ歯:5,000円~2万円
  • インプラント:30万円~40万円

費用面を重視するのであれば、ブリッジや入れ歯が適しているかもしれません。

しかし、ブリッジは失った歯の両隣の歯を大きく削る必要があります。入れ歯の場合は食べ物を噛みにくい、入れ歯を支える歯に負担がかかる、バネが目立つなどのデメリットがあります。

また、保険治療のブリッジや入れ歯はどうしても寿命が短く、再治療が必要になることも珍しくありません。自費治療のインプラントは寿命が長いため、長い目で見れば経済的とも言えます。

インプラント治療の費用が高額な理由

インプラント治療が高額で悩む女性

インプラント治療の費用が高額な理由は、主に以下の4つです。

インプラント本体が高額

インプラントは国内外のさまざまなメーカーから発売されています。品質や安全性に優れたインプラントは高額であるため、治療費も必然的に高くなるでしょう。

インプラントは顎の骨に埋め込み、一般的に10年以上使用します。品質や安全性を重視して選ぶことはとても重要です。

高価なインプラントメーカーは、手術後のトラブルにも適切な対応をしてくれることが多いです。安価なインプラントメーカーの場合、適切な対応が行われない可能性もあるでしょう。

設備投資に費用がかかる

インプラントは外科的な治療を伴うため、安全で確実な手術を行える設備が必要です。そのためには、徹底した衛生管理ができるように設備投資しなければなりません。

また、インプラント治療ではCT撮影による画像診断が必要です。CT撮影をする機械の導入や、最新の設備を取り入れることにも高額な費用がかかるため、インプラント治療の費用に影響します。

高い技術力と専門知識が必要

インプラント治療は、外科的な手術を行うため専門知識と高い技術力が必要です。歯科医師であれば誰でも確実に行える治療ではありません。

知識や技術を学ぶためには、講習会などに参加する必要があります。経験豊富な医師も多いとは言えないでしょう。

インプラント治療を行える歯科医師の人件費や技術料が含まれるため、インプラント治療の費用も高くなる傾向があります。

自費治療である

インプラント治療には保険が適用されません。保険適用の治療であれば、治療の内容によって国が費用を設定します。

インプラント治療は自費治療のため、歯科医院が自由に費用を決めることができます。歯科医院によって費用の差があるのはこのためです。

インプラント治療は保険適用の対象になる?

医療保険イメージ

インプラント治療は保険適用の対象になりません。保険が適用される治療は、失った歯の機能を回復させる最低限の治療とされているからです。

インプラントは機能性や審美性を追求する治療のため、保険適用外の自費治療となります。また、生命保険の手術給付金や先進医療特約の対象にもなりません。

ただし、先天的な疾患によって顎の骨の1/3以上が欠損している場合や、病気や事故が原因で顎の骨を広く失った場合は、インプラント治療に保険が適用されるケースがあります。

保険が適用されるケースは特殊であり、一般的なものではありません。虫歯や歯周病が原因で歯を失った場合は、保険適用の対象外となるため注意しましょう。

インプラント治療にかかる費用を抑える方法

費用を抑える方法

インプラント自体が高額であることや、設備投資や専門的な知識が必要なため、費用が高額になることは避けられません。

しかし、医療費控除やデンタルローンを利用することで、インプラント治療にかかる費用を抑えることができます。それぞれ詳しく解説します。

医療費控除の利用

医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合に、税金の一部の還付が受けられる制度です。インプラント1本あたりの費用相場が約30~40万円のため、インプラント1本の治療で医療費控除を利用することができます。

歯科医院以外の病院を受診した際の治療費や、生計をともにする配偶者や家族の医療費も合算して申請することが可能です。領収書はきっちりと保管しておきましょう。

還付される金額は、支払った医療費やその年の所得額によって異なります。数万円の還付が受けられることが多いです。

医療費控除は確定申告の際に申請します。最大で5年前まで遡って申請することが可能なため、過去5年以内にインプラント治療を受けていた場合も、後から申請できます。

インプラントの治療費自体を抑えることは出来ませんが、医療費控除を申請することで負担を軽減できるでしょう。

デンタルローンの利用

デンタルローンとは、歯科治療専用のローンです。金融機関がインプラント費用を歯科医院に立て替えて支払い、患者様が分割払いで金融機関に返済する方法です。

利息が上乗せされますが、一度に大きな費用を払わなくて済むため、まとまったお金がない方でもインプラント治療を受けることができます。デンタルローンは取り扱っていない場合もあるので、利用を検討している場合は事前に確認しておきましょう。

安すぎるインプラントには注意?

安すぎるインプラントには注意と説明

インプラント治療は高額ですが、治療費用自体を安くする方法は残念ながらありません。少しでも安い費用を提示している歯科医院で治療を受けたいと考える方も多いでしょう。

しかし、あまりにも安すぎるインプラントを選ぶことは危険が伴うため注意が必要です。以下の危険性があることを知っておきましょう。

低品質なインプラントを使用している

インプラント治療を安くできる理由の1つに、インプラント自体の価格が低いことが挙げられます。長い歴史と実績があるメーカーから歴史の浅いメーカーまで、さまざまなメーカーからインプラントが販売されています。

実績が乏しいメーカーでは、数年後には消えてしまっている可能性もあるでしょう。トラブルが起きたときにアフターケアを受けられない恐れもあります。

素材費の安い低品質なインプラントは、安全性や品質が保証されていない危険があります。

インプラント治療の経験や実績が乏しい

インプラントは、専門的な知識と技術が必要な治療です。技術向上のためには、経験と実績を積み重ねていく必要があります。

インプラントの治療経験が浅い歯科医師の場合は、費用を安く設定していることもあるので注意しましょう。

インプラント治療に必要な設備が整っていない

インプラント治療では、CT撮影を行い、精密なデータを確認しながら手術を進める必要があります。外科的な手術を行うため、滅菌・消毒が徹底された環境で行う必要もあるでしょう。

安すぎるインプラントの場合、CT撮影をせずに治療を進めることがあります。専用の手術室がないため、衛生管理が不十分な場合もあるでしょう。

どのような設備と環境でインプラント治療を行うのかを確認することが大切です。

まとめ

インプラントの器具

インプラントは特殊な例を除いて、保険が適用されることはありません。費用が高額になることは避けられませんが、医療費控除やデンタルローンを利用することで負担を軽減できるでしょう。

インプラント1本あたりの費用の相場は約30~40万円です。この費用よりも極端に安いインプラントの場合は、低品質な素材のメーカーである可能性があります。インプラント治療に必要な設備が不十分な可能性もあるでしょう。

インプラント治療は外科的な手術が必要なため、費用だけで決めるのは避けてください。信頼できる歯科医院で治療を受けることが大切です。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療の対象外?できないケースについて解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラント治療ができるか考える男性

インプラント治療は、天然の歯のような見た目と機能を持つため、近年人気のある治療法です。

しかし、全ての人に適応できるわけではありません。では、どのようなケースでインプラント治療が難しくなるのでしょうか。

この記事では、インプラント治療ができないケースや、その際の代わりとなる治療法について解説します。

インプラント治療とは?

インプラントのイメージ

インプラントは、虫歯や歯周病、事故などで失われた歯を補うための治療法です。失われた歯の顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、天然歯と見分けがつかないほど自然な人工歯を取り付けます。

インプラントは、機能性においても優れています。天然の歯と同程度の噛む力を持ち、どんな食べ物でも快適に噛むことが可能です。このため、インプラント治療は快適さと自然な見た目を求める人から、非常に人気が高まっています。

インプラント治療ができないケースとは?

虫歯

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根を埋め込みます。そのため、治療の成功には、顎の骨の量や質が非常に重要です。

以下に、インプラント治療ができないケースについてご紹介します。

顎の骨量が不足している

顎の骨が薄い、または量が不足している方は、インプラント治療ができないことが多いです。インプラントは骨にしっかりと固定されることが非常に重要です。

骨が薄い・量が不足している場合、インプラントが安定しないのです。治療後、インプラントが抜け落ちてしまう可能性があるため、インプラント治療はできないと判断されることがあります。

虫歯や歯周病がある

インプラント治療は、侵襲の大きい外科手術が伴います。そのため、感染症には十分に気を付けなければなりません。

虫歯や歯周病があると、口腔内感染を引き起こすリスクが高いです。インプラント治療ができないと判断される可能性があるでしょう。

無理に手術を進めると、術後に合併症が生じる可能性があるためです。場合によっては、健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。

虫歯や歯周病の治療が完了し、口腔環境が健康な状態になるまで、インプラント治療は延期されることが多いです。

持病がある

高血圧、心疾患、骨粗しょう症、糖尿病などの全身疾患や持病を持つ方は、インプラント治療を受ける際に注意が必要です。全身疾患がある場合、手術中や術後に予期せぬトラブルが生じるリスクが高まるのです。

未成年

未成年者(20歳以下)においては、顎の骨がまだ成長途中であるため、インプラント治療はできないことが多いです。成長過程でインプラント治療を行うと、将来的に歯並びや顎の発達に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。

そのため、未成年者へのインプラント治療を基本的に行わない方針をとっている歯科医院が多いです。

妊婦

妊娠中の女性に対して、インプラント治療を行うことは一般的に控えられます。インプラント治療では外科手術や薬剤の使用を伴うため、妊婦と胎児の安全を最優先に考慮した結果です。

妊娠期間中は女性の体が敏感になります。治療による身体への負担やストレスが母子に影響を与える可能性もあるでしょう。

妊娠中はインプラント治療を避け、母体と胎児の安全を確保することが重要です。

インプラント治療ができないときはどうしたらいい?

部分入れ歯

インプラント治療ができないときは、入れ歯やブリッジなど、他の方法で歯を補う必要があります。骨量が不十分でインプラント治療ができないと判断された場合は、骨造成という治療を受けることで、インプラント治療が可能になることもあるでしょう。

部分入れ歯

インプラント治療が適応できない場合、部分入れ歯が選択されることがあります。部分入れ歯は、金属製のクラスプと呼ばれる金具を残っている歯にかけて、入れ歯を安定させながら欠損している歯を補う方法です。

部分入れ歯は自費診療で質の高いものを作成することもでき、保険診療を利用して治療費を抑えることも可能です。

しかし、部分入れ歯には注意点もあります。クラスプを引っ掛ける歯には負荷がかかるため、その歯の健康に影響を与えることがあります。

また、入れ歯の下に汚れが溜まりやすいです。口腔内の衛生状態が悪化しやすいこともデメリットでしょう。

部分入れ歯を使用する場合は、丁寧な歯磨きと入れ歯の洗浄、定期的なメンテナンスが重要になります。

ブリッジ

ブリッジは、欠損した歯の両隣の健康な歯を利用して、橋を架けるように欠損部分を補う治療法です。

例えば、一本の歯が欠損している場合、両隣の歯を削って連結した3本の歯の被せ物を装着します。そのため、欠損部分にかかる噛み合わせの負荷は、隣接する歯に分散されます。

ブリッジ治療は、両隣の歯に大きな負担をかけます。多くの歯を欠損している場合は適応できないでしょう。

一般的には、1本から2本の欠損に対して適応されることが多いです。そして、治療を行うためには、欠損部分の両隣に健康な歯が必要となります。

ブリッジは取り外し不要なので、日常の口腔ケアは歯磨きだけで構いません。また、自然な見た目を実現し、噛む機能も改善することが可能です。

骨造成

骨造成は、顎の骨の高さや厚みを増やすための治療法です。従来インプラントが難しいとされていた難症例の患者さまでも、インプラント治療を受けることが可能になる場合があります。

骨造成の主な治療方法は、GBR法、サイナスリフト法、ソケットリフト法です。

GBR法

GBR法(Guided Bone Regeneration)は、歯槽骨の幅が不足している場合に用いられる骨造成です。一般に骨移植とも呼ばれます。

この方法では、患者さま自身の骨を一部採取して粉砕したもの、あるいは厚生労働省によって認可された人工骨を、歯槽骨の不足部分に移植します。その後、人工膜を被せて歯槽骨が再生するまで一定期間待ちます。

個人差はありますが、通常は半年間置いた後に人工膜を除去し、インプラント埋入手術を行います。

歯槽骨の厚みの不足が少ない場合は、インプラント埋入手術と同時にGBR法を行うこともあります。この場合、インプラント体を覆うように粉砕骨や人工骨を移植し、人工膜で覆ってピンで固定します。

その後は、通常のインプラント治療の流れと同様です。

ソケットリフト法

ソケットリフト法は、顎の骨の高さがインプラントを埋入するために必要な高さに満たないが、最低6mm以上ある場合に適応される骨造成です。

上顎洞の粘膜を傷つけないように慎重に穴をあけ、患者さま自身の血液から作成した修復因子を含むCGFと、自身の骨を粉砕したもの、または人工骨を移植します。インプラントを同時に埋入する場合もあるでしょう。

サイナスリフト法

サイナスリフト法は、顎の骨の高さが5mm以下の場合に行われます。

通常、インプラントは上顎洞(目の下や鼻の横にある空洞)の下の骨部分に挿入されます。骨が薄い場合は上顎洞に貫通してしまう恐れがあるため、インプラントの埋入は難しいです。

この問題を解決するため、サイナスリフト法では上顎洞の側面を開け、患者さま自身の粉砕骨や人工骨を移植して歯槽骨を再生させます。その後、再生された歯槽骨にインプラントを埋め込みます。

まとめ

歯の模型

インプラント治療は、虫歯や歯周病などで失われた歯を補う治療法です。

ただし、全員が治療を受けられるわけではありません。未成年者や妊娠中の方、重い全身疾患や口腔内感染がある方、または顎の骨が薄い方などは、治療できない場合があります。

骨造成の発展により、これまでインプラントが難しいとされていた難症例の患者さまでも治療が可能になる場合があります。また、入れ歯やブリッジを選択する場合も、自費診療の素材を選択すれば、審美性や機能性の高いものを作成できるでしょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント手術の2次オペって何?手術の流れも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラント手術の説明

インプラント手術における2次オペとは、どのような手術なのでしょうか。また、2次オペはどのようなケースで必要となり、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

今回は、1回の手術のみ行う1回法と比較しながら、2回法の手術の流れについて解説します。インプラント治療を検討されている方は参考にしてください。

インプラント治療とは?

インプラント治療

インプラント治療は、歯を失った際の選択肢のひとつです。インプラント体と呼ばれる人工歯根を歯槽骨に埋入し、その上に人工歯をかぶせます。

入れ歯とブリッジと比較すると、自分の歯のようにしっかり噛めること、見た目が自然なことが大きなメリットです。固定式のため着脱する手間もありません。

インプラント治療は、基本的には自由診療です。そのため、歯科医院ごとに費用が異なります。相場は30~80万円です。インプラント体の種類や手術方法、患者さまの歯槽骨の状態などによって異なります。

インプラント治療では、インプラント体を埋入するために外科手術が必要です。患者さまの状態によっては、インプラント治療を選択できないこともあります。

インプラント手術の2次オペとは?

インプラント手術の2次オペ

インプラント治療には、手術が1回だけ行われる1回法と、2回行われる2回法があります。2次オペとは、2回法の際の2回目の手術のことです。

1回法では、インプラント体の埋入から、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントの装着まで一度の手術で行います。2回法では、インプラント体を埋入した後、すぐにアバットメントを装着しません。

アバットメントを装着するために、2回目の手術を行うのです。

インプラント手術の2回法の流れ

インプラント手術の2回法の流れイメージ

2回法でのインプラント手術の流れは、下記の通りです。

1次オペ

1次オペでは、インプラント体を埋入します。局所麻酔を行ってから歯肉を切開し、ドリルで歯槽骨にインプラントを埋入するための穴を開けます。

治療計画に則した位置にインプラント体を埋入し、歯茎を縫合します。

歯槽骨とインプラント体が結合するのを待つ

3ヶ月から半年ほど、歯槽骨とインプラント体が結合するのを待ちます。この期間は、患者さまの骨や体の状態などによって異なります。

2次オペ

2次オペでは、インプラント体にアバットメントを固定します。局所麻酔を行ってから歯茎を切開します。

インプラント体の頭を露出させたら、アバットメントを装着します。人工歯はすぐには装着せず、歯肉が落ち着くまでは仮歯を装着します。

人工歯の装着

歯茎が落ち着いたら型取りを行い、人工歯を作成します。人工歯が完成したら装着します。

インプラント手術で2次オペを行うメリット

インプラント手術で2次オペを行うメリットイメージ

手術が1回しかない方法があるにも関わらず、なぜ2次オペを行う2回法が選ばれるケースがあるのでしょうか。その理由は、以下のとおりです。

感染リスクを軽減できる

1回法の場合、歯槽骨とインプラント体が結合するまでの間は、歯肉からインプラント体の頭が露出した状態になります。2回法では一旦歯茎を縫合してカバーするので、細菌が入りこんでしまうリスクが軽減されます。

歯周病の方や免疫力が低い方は、特に感染を防ぐために2回法を選択することが多いです。

1回法では対応できない症例でも可能

骨の量が少ない方や、糖尿病などの全身疾患の影響で歯槽骨とインプラント体の結合に時間がかかる可能性がある方などは、2回法を選択する傾向にあります。1回法では治療できない場合でも、2回法なら可能なケースがあるのです。

綺麗に仕上がる

2回法では、歯槽骨とインプラント体の結合がある程度進んでから仮歯を装着します。より自然な仕上がりになるようにシミュレーションし、2次オペの際に歯肉も整えます。

そのため、最終的な仕上がりがきれいになりやすいといえます。

オーバーデンチャーを選択できる

オーバーデンチャーは、数本のインプラント体を歯槽骨に埋入し、入れ歯を固定する治療方法です。すべての歯をインプラントにするよりも費用を抑えることが可能で、通常の入れ歯よりもしっかりと固定されるため噛みやすくなります。

オーバーデンチャーは、2回法のみで可能な治療方法です。

インプラント手術で2次オペを行うデメリット

インプラント手術で2次オペを行うデメリットイメージ

インプラント手術の2次オペには、以下のようなデメリットがあります。

治療期間が長くなる

手術を2回行い、傷口が回復するための待ち時間も必要であるため、治療期間が長くなります。口腔機能や見た目が回復するまで長い時間が必要になり、治療箇所以外の歯や歯茎への負担が大きくなる可能性もあるでしょう。

費用が高くなる

インプラント治療は自由診療のため、歯科医院によって費用が異なります。

しかし、2次オペを行う分、その費用が上乗される可能性があります。1回法よりも2回法のほうが、費用が高くなる歯科医院が多いでしょう。

手術の負担が大きい

2次オペは基本的には短時間で終わるので、患者さまへの負担は少ないです。しかし、局所麻酔を行って歯茎を切開したり骨を削ったりするため、負担がないとは言えません。

短時間で終わるとはいえ、歯茎を切開するので痛みや腫れが生じることが多いです。術後の不快な期間が2回訪れるので、患者様への負担は少なくないのです。

特に手術に対して不安や恐怖心がある方には、手術が2回必要なことは大きなデメリットといえます。

インプラント手術で2次オペが必要なケース

歯を期にする女性

患者さまにとって手術が増えることは望ましくないため、多くの場合、1回法が可能な時は1回法が選択されます。

しかし、以下のようなケースでは2次オペが必須となります。

骨量が不足している

インプラント体を埋入する歯槽骨の量が足りず、そのままの状態ではインプラント治療ができないことがあります。その場合は、骨の量を増やす骨造成が必要です。

骨造成を行う際は、感染のリスクを軽減するために2回法が推奨されます。

歯周病がある

歯周病の場合は、感染リスクを軽減するために2回法を選択することが多いです。

審美性を重視する場合

仮歯を入れてシミュレーションし歯肉を整えるため、2回法のほうが美しく仕上がるとされています。天然歯に近い違和感の少ない仕上がりが期待できるでしょう。

接客業や営業職など、人前に立つ仕事をされている方には、2回法が適しているかもしれません。

糖尿病などの全身疾患がある場合

糖尿病などの全身疾患を患っている場合、免疫力が低いので感染のリスクが高いです。傷の治りが悪いこともあります。

そうしたケースでは、2回法を選択するでしょう。

インプラント手術後の過ごし方

インプラント手術後の生活

インプラント手術後は、歯槽骨とインプラント体の結合や傷口の回復を促すために、以下の点に注意しましょう。

食事

手術では局所麻酔を行うので、麻酔がきれるまでは飲食を控えてください。口腔内の感覚が麻痺しているため、唇や頬を噛んでしまう恐れがあります。

術後1週間は、硬い物や刺激のある食べ物は避け、治療部位で噛まないようにしてください。また、アルコールは出血や炎症を誘発する恐れがあるため、控えてください。

入浴

血の巡りをよくしてしまうので、術後2~3日は湯船につからずシャワーをご利用ください。出血や痛みがある場合は、1週間程度控えましょう。

運動

術後は、2~3日程度は軽い運動もできる限り控えてください。身体を激しく動かす運動は1週間程度控えましょう。

仕事

基本的に制限はありません。

しかし、出血や痛みがあるといった場合は、身体を激しく動かすような仕事は、数日間控えたほうがよいでしょう。

喫煙

喫煙すると、傷口の回復が遅れるだけではなく、インプラント周囲炎になる可能性が高まります。そのため、禁煙を推奨する歯科医院が多いです。

歯磨き

手術部位については、抜糸まではブラシで磨かないようにしてください。術後、痛みや腫れが起こりやすいですが、多くの場合、2~3日で治まります。

強く痛む場合や1週間以上経過しても痛みや腫れが治まらない場合は、歯科医院に相談しましょう。

まとめ

インプラントのイメージ

インプラント治療には、1回手術を行う1回法と、2回手術を行う2回法があります。2次オペとは、2回法での2回目の手術のことをさします。

2回手術を行うことは、治療期間や費用が増加する、患者さまの身体・精神的な負担が大きいなど、さまざまなデメリットがあります。

しかし、感染のリスクを軽減し、骨量が少ない場合でもインプラント治療できるなど、メリットもあります。患者さまの状態によっては、2次オペが必須なケースもあるでしょう。

治療前のカウンセリングや検査後に、二次オペが必要かどうか判明します。内容を確認したうえで治療をご選択ください。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

妊娠中でもインプラント治療は受けられる?リスクも詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

妊婦

妊娠中にインプラント治療を受けることはできるのか気になる方もいるでしょう。妊娠は女性の身体に多くの変化をもたらし、通常の医療行為も慎重に対応しなければなりません。

特に、インプラント治療は薬剤の使用やレントゲン撮影を必要とするため、妊娠中の身体に影響を及ぼす可能性があります。

今回は、妊娠中でもインプラント治療は受けられるのか解説します。妊娠中にインプラント治療を受けるリスクについても解説しますので、妊娠中にインプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

妊娠中でもインプラント治療は受けられる?

妊娠中でもインプラント治療は受けられるか疑問のイメージ

妊娠中でもインプラント治療は受けられるのでしょうか。妊娠中でもインプラント治療を受けることは可能です。

しかし、さまざまなリスクが伴います。胎児や母体への影響を考え、妊娠中にインプラント治療を受けることは避けたほうがよいでしょう。

妊娠は女性の身体に多くの変化をもたらすため、通常、抜歯やインプラントなどの外科手術は、緊急性がない限り避けるのが一般的です。

インプラント治療は、人工歯根を骨に埋め込む外科手術に分類されます。そのため、妊娠中や妊娠を希望する女性は、治療のタイミングを慎重に検討しなければなりません。

インプラント治療を受ける際には、歯科医師と十分に相談し、リスクを考慮したうえで、最適な判断をすることが大切です。

妊娠中にインプラント治療を受けるリスクとは?

歯が痛い妊婦

妊娠中にインプラント治療を受けるとさまざまなリスクが伴います。妊娠中にインプラント治療を検討する場合、リスクをよく理解したうえで治療を受けるべきか判断しましょう。

妊娠中のインプラント治療を受けるリスクは、主に胎児や母体への影響です。母体だけではなく、これから生まれてくるお腹の中の赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性があるため、慎重に検討しなければなりません。

妊娠中にインプラント治療を受けるリスクは、以下のとおりです。

レントゲンが胎児・母体に影響を与える可能性がある

インプラント治療ではレントゲン撮影が行われますが、レントゲン撮影が胎児・母体に影響を与える可能性があります。

レントゲン撮影により、少なからず放射線を浴びることになりますが、一般的なレントゲンの被ばく量は0.06mSv程度です。身体に影響を及ぼす被ばく量は200mSvといわれているため、大幅に下回っています。

しかし、100%安全であるとは言い切れません。胎児や母体への影響は極めて低いとされていますが、少しでもリスクが存在することを念頭に置きましょう。

多量出血により早産のリスクが高まる

妊娠中にインプラント治療を受けると、早産のリスクが高まります。

歯周病や歯の治療によって出血が生じると、免疫機能を担う細胞がサイトカインを血中に大量に放出します。この大量のサイトカインが子宮筋の収縮を促し、早産を引き起こす可能性があるのです。

早産のリスクを考えると、可能な限り妊娠中にはインプラント治療を受けることは避けたほうがよいでしょう。

長時間の仰向けで胎児・母体に負担がかかる

妊娠によってお腹が大きくなると、多くの臓器が圧迫されます。

さらに、診察は仰向けの状態で行われるため、長時間仰向けでいると腹部大動脈が圧迫される可能性があるのです。腹部大動脈は非常に重要な血管で、圧迫されると気分が悪くなる原因となり、胎児にも負担がかかる可能性があります。

つわりの負担を増大させる可能性がある

妊娠中、特に2~3か月頃には、多くの女性がつわりに悩まされます。この時期のつわりは、単に吐き気にとどまらず、食欲不振などの身体的な不調も伴い、妊婦さんの身体と心に大きな負担を与えます。

つわりがある状況でインプラント治療を行うと、妊婦さんにさらなるストレスや身体的な負担をかけることになりかねません。そのため、つわりがある時期に無理をしてインプラント治療を受けることは避けたほうがよいのです。

つわりが落ち着き、体調がよい時期に治療を受けることが望ましいでしょう。

使用する薬剤が胎児に影響を与える可能性がある

インプラント治療では、痛みを軽減するために麻酔などの薬剤を使用することが一般的です。

麻酔などの薬剤は健康な成人に対して安全な量で使用されますが、妊娠中の女性や胎児に対する影響は完全には明らかになっていません。一部の薬剤は母乳汚染のリスクを高める可能性があるのです。

長期間の通院により心身の負担が増大する

インプラント治療は、通常の歯科治療に比べて長期にわたります。インプラント治療の期間が長い主な理由は、インプラントが顎の骨にしっかりと定着するまでに時間を要するためです。実際には、治療を完了するまでに半年〜1年程度の期間が必要とされます。

妊娠中の女性は、健康であってもふだんより体力を消耗しやすい状態です。そのため、長期にわたる治療と通院は、妊婦さんにとって身体的な負担となる可能性が高く、治療の途中で通院が困難になる可能性もあるでしょう。

妊娠中にインプラント治療を受ける適切な時期とは?

妊娠中にインプラント治療を受ける適切な時期イメージ

妊娠中にインプラント治療を受ける適切な時期は、一般的に妊娠中期(妊娠16〜28週)といわれています。妊娠中期であれば、麻酔やレントゲンの影響が胎児や母体に与えるリスクは非常に低いとされているためです。

しかし、妊娠中にインプラント治療を受けると、上述のようなさまざまなリスクが伴います。胎児や母体への影響を考え、妊娠中にインプラント治療を受けることは避けたほうが安心でしょう。

治療を行う際には妊娠中の身体的変化やリスクを十分に考慮し、歯科医師とよく相談しながら、最適な判断をすることが重要です。

インプラント治療中に妊娠が発覚した場合はどうしたらいい?

歯科医に連絡する妊婦

インプラント治療中に妊娠が発覚する場合もあるでしょう。インプラント治療中に妊娠が発覚した場合は、速やかに歯科医師に連絡してください。また、産婦人科医にもインプラント治療を受けていることを伝える必要があります。

特に歯科医師には早急に連絡しましょう。歯科医師が患者さんの妊娠を知らないと、流産や早産、死産のリスクを伴う治療を行う可能性があるためです。

なお、インプラント治療中に妊娠が発覚した場合、胎児や母体への影響を考え、治療を一時中断することが多いでしょう。

インプラント治療を一時中断することで歯がない状態が続くと、歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があるため、治療再開までは仮歯や入れ歯などで対応することが多いです。

胎児や母体への影響を最小限に抑えるためには、歯科医師と産婦人科医の両方と連携し、適切な対応を図ることが重要といえます。

まとめ

妊婦

今回は、妊娠中でもインプラント治療は受けられるのか、また妊娠中にインプラント治療を受けるリスクについて解説しました。

妊娠中にインプラント治療を受けることは可能ですが、さまざまなリスクが伴うため避けたほうがよいでしょう。

レントゲン撮影を行うことや麻酔などの薬剤を使用することで、胎児や母体に影響を与える可能性があります。また、お腹が大きい時期に診察で長時間仰向けの体制が続くと、腹部が圧迫され、母体だけではなく胎児にも負担がかかるのです。早産のリスクも伴います。

基本的に妊娠中のインプラント治療は推奨されていませんが、どうしても希望される場合は、歯科医師と産婦人科医に相談のうえ、慎重に検討しましょう。また、インプラント治療中に妊娠が発覚した場合は、速やかに歯科医師に連絡してください。

妊娠中に歯を失った場合でも、胎児と母体の安全を第一に考え、大切な時期にインプラント治療を受ける必要があるのか検討しましょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4で後悔した4つの例と対策!治療が適していない方も解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4で後悔した人

歯を失った際に、インプラント治療の一つであるオールオン4を選択する方もいるかもしれません。

しかし、治療を受けたすべての方がオールオン4に満足しているわけではありません。オールオン4で後悔した方もいるのです。

今回は、オールオン4がどのような治療なのか、なぜ後悔するのかについて解説します。オールオン4が適していない方の特徴もご紹介するので、治療を検討している方はぜひ参考にしてください。

オールオン4とは?

オールオン4

オールオン4とは、最小4本のインプラント体で連続した義歯を支えて歯を補う治療です。従来のインプラント治療では、1本のインプラント体に対して1本の義歯を装着していました。

そのため、すべての歯を失った方がすべての歯をインプラントにしようとすると、治療期間や費用の負担が非常に大きくなります。多くのインプラントを埋め込まなければならないので、顎の骨に悪影響を及ぼす可能性もあるでしょう。

オールオン4では、複数本のまとまった義歯を、最小本数のインプラントで支えます。患者さまの負担を最小限に抑えながら、すべての歯をインプラントにできる治療法です。

オールオン4のメリット・デメリット

オールオン4のメリット・デメリットイメージ

オールオン4のメリットとデメリットをご紹介します。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットは、以下のとおりです。

費用を抑えられる

オールオン4は最小4本のインプラントで義歯を支えるため、費用を抑えられます。上の歯すべてをインプラントで補った場合、12本のインプラント体を埋入しなければなりません。

インプラント体は1本あたり300,000~400,000円程度なので、12本すべてをインプラントにした場合は費用の負担が非常に大きくなります。オールオン4は片顎で2,000,000円程度なので、費用を大幅に抑えられます。

身体への負担を軽減できる

インプラント治療では、インプラント体を埋入するために顎の骨に穴をあけなければなりません。埋入するインプラント体の数が多ければ多いほど、多くの穴をあける必要があります。

顎の骨が薄い場合は、骨を増やすための骨造成を受ける必要があるでしょう。身体への負担は計り知れません。

オールオン4は、最小4本のインプラント体で義歯を支えます。4か所にしか穴をあけないので、身体への負担を軽減できるでしょう。

顎の骨が十分にある部分を選んでインプラント体を埋入できるため、骨造成を受ける必要もないケースが多いです。身体的な負担を大幅に軽減して、すべての歯をインプラントに変えられるのです。

治療に時間がかからない

一般的なインプラント治療の場合、顎の骨に穴をあけてインプラント体を埋め込み、切開した歯肉を縫合したあと、傷口の治癒を待ってから義歯を装着します。そのため、義歯を装着するまでには3〜6か月程度かかります。

オールオン4は、手術当日に義歯を装着できることが特徴です。治療期間を大幅に短縮できるため、忙しい方でも無理なく治療できます。

治療当日に装着する義歯は仮歯ですが、手術当日から食事を楽しめるでしょう。

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットは、以下のとおりです。

抜歯が必要な場合がある

オールオン4を受ける場合、残っている歯があれば抜歯しなければなりません。残っている歯があると、一体化した義歯を装着できないためです。

抜歯後は、痛みや腫れなどの症状が現れるでしょう。

提供していない歯科医院がある

オールオン4は、専門的な知識と技術が必要な治療法です。インプラント治療を提供している歯科医院は少なくありませんが、オールオン4にも対応できる歯科医院は限られています。

オールオン4の治療が可能と謳っていても、治療経験が少ない場合はトラブルにつながる可能性があるでしょう。

適応できないケースがある

患者さまの状態によっては、オールオン4を受けられない場合があります。顎の骨の成長が終わっていない場合や、糖尿病などの全身疾患がある場合などは、オールオン4の治療はできません。

オールオン4で後悔した4つの例

オールオン4で後悔した女性

オールオン4はメリットの多い治療ですが、オールオン4をして後悔した事例もあります。詳しく確認しましょう。

インプラント周囲炎になった

インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の組織が炎症を起こす病気です。磨き残しなどで発生するプラークが原因で、歯茎に炎症が起こります。

インプラント周囲炎が進行すると、顎の骨が溶けてインプラントが抜け落ちる可能性があります。インプラント周囲炎が進行すると、オールオン4を維持できなくなるかもしれません。

1本1本インプラント治療をするより費用の負担を抑えられるとはいえ、高額な治療には変わりないので、維持できなくなると後悔するでしょう。

インプラントが抜け落ちた

オールオン4で埋入したインプラントが抜け落ちたことで、再治療が必要となるケースがあります。インプラント体が顎の骨とうまく結合できない可能性は1%程度ですが、再治療が必要になると後悔するでしょう。

歯科医師の技量に関係なく起こり得る事象と考えられているので、治療前に理解しておく必要があります。

メンテナンスに時間と費用がかかる

オールオン4の治療後は、インプラント治療と同様にメンテナンスが必須です。

オールオン4は自費診療となるため、メンテナンス費用も全額自己負担しなければなりません。定期的に歯科医院に通う必要もあるので、メンテナンスには時間と費用がかかります。

メンテナンスが必要なことを理解せずに治療を受けると、後悔するかもしれません。

噛みにくくなった

「オールオン4をしてから噛みにくくなった」「噛み合わせが変になった」と感じる方もいます。インプラントの埋入角度や埋入位置が適切でなかった可能性や、義歯の形が合っていない可能性が考えられるでしょう。

歯科医師の技術や知識、経験が不足していることで引き起こされるトラブルですが、オールオン4はほかの治療法と比較すると新しい治療法です。歴史が浅いため、十分な知識や技術、経験がない歯科医師もいるのです。

噛み合わせのトラブルなどが起こると、オールオン4を後悔するかもしれません。

オールオン4で後悔しないためには

オールオン4で後悔しないためのポイント

オールオン4で効果しないために、以下の内容に注意しましょう。

メンテナンスを継続する

セルフケアだけでは、汚れを完全に除去することはできません。そのため、必ず定期的にメンテナンスを受けましょう。

メンテナンスでは、オールオン4の状態を確認してもらえます。クリーニングも行われるため、インプラント周囲炎の早期発見・予防につながるでしょう。

義歯を装着した1か月後に、最初のメンテナンスを行うことが多いです。1回目のメンテナンスのあとは、4か月に1回、6か月に1回など、口腔内の状態に応じて適切なタイミングを指定されます。

歯科医師の指示に従って、メンテナンスを継続してください。

信頼できる歯科医院を選ぶ

オールオン4の治療経験が豊富な歯科医師に治療してもらうことで、後悔する可能性を大幅に軽減できます。治療を受ける前に、歯科医師から十分な説明があるか確認しましょう。

セカンドオピニオンを活用することも大切です。初回のカウンセリングは無料の歯科医院も多いため、複数の歯科医師から話を聞いて信頼できる歯科医院を選びましょう。

オールオン4が適していない方

 オールオン4が適していないイメージ

オールオン4の治療はすべての方に適している治療ではありません。オールオン4が適していない方の特徴を確認しましょう。

残存歯がある

オールオン4では、最小4本のインプラントを埋入して、片顎すべてに義歯を装着します。そのため、残存歯がある場合はオールオン4ができません。上述しましたが、抜歯する必要があります。

残存歯が多くある場合は、インプラント治療のほうが適しているでしょう。残存歯の状態が悪く、残しておくメリットがない場合はオールオン4が適している可能性もあるため、歯科医師に相談してください。

顎の骨の状態が悪い

顎の骨が十分にない場合、インプラント体を入れたときに顎の骨に負担がかかるため、オールオン4の治療ができません。骨粗鬆症の方や高齢の方は、顎の骨が弱っていると考えられるためオールオン4ができないケースがあります。

喫煙している

喫煙していると、たばこに含まれるニコチンなどの影響で血流が悪くなり、インプラント体と顎の骨がうまく結合できない可能性があります。現在喫煙中でも禁煙できるのであれば治療可能かもしれませんが、禁煙できない方は、さまざまなリスクを考慮してオールオン4を断られる場合があるでしょう。

歯周病がある

歯周病がある方も、オールオン4は適していません。口腔内にいる歯周病菌によって、インプラント周囲炎を発症するリスクが高いからです。

現在歯周病がある方は、まず歯周病の治療を行いましょう。

持病がある

以下の持病がある方は、オールオン4が適していません。

  • 肝臓疾患
  • 高血圧症
  • 免疫疾患
  • 糖尿病
  • 心臓病

上記の持病がある場合、オールオン4の手術をしたときに血が止まらなくなる可能性があります。手術によってほかの感染症に罹患する可能性もあるため、オールオン4は適していません。

治療を断る病気は歯科医院によって異なるので、持病がある方は治療できるかどうか歯科医院で確認しましょう。

まとめ

インプラントの器具

最小4本のインプラント体で片顎すべての歯を補うオールオン4は、費用や身体的な負担など、さまざまな面から画期的な治療方法といえます。

しかし、オールオン4を後悔する方がいることも事実です。オールオン4で後悔しないために、オールオン4のメリット・デメリットをしっかりと確認しましょう。

複数の歯科医師の説明を聞き、信頼できる歯科医院で治療を受けることが重要です。

オールオン4を検討されている方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントで先天性欠如歯を治療するメリットと保険適用について

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントイメージ

近年、先天性欠如歯をインプラントで治療しようと考える方が増えています。インプラントで先天性欠如歯の治療をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、先天性欠如歯の概要や治療法、先天性欠如歯の治療をインプラントでするメリットについて解説します。先天性欠如歯の治療は保険適用になるのかどうかも解説するため、ぜひ参考にしてください。

先天性欠如歯とは?

先天性欠如歯のイメージ

永久歯は全部で28本(親知らずを含むと32本)あり、6〜12歳頃にかけて乳歯から徐々に生え変わります。永久歯が生まれつきない状態のことを、先天性欠如歯といいます。

先天性欠如歯は10人に1人程度の割合で起こるといわれており、珍しいものではありません。

先天性欠如歯は、第2小臼歯(前から5番目の歯)に起こる確率が最も高いです。次いで、前から2番目にあたる側切歯も先天性欠如歯になりやすいです。上顎での発生率は4.37%、下顎での発生率が7.58%のため、下の歯に起こりやすいといわれており、左右差は特にありません。

1が多いですが、複数本の歯が欠如するケースもあります。性別で確認すると、男の子が9.1%、女の子が11%と、やや女の子に多い傾向があります。

先天性欠如歯が及ぼす影響

先天性欠如歯の治療法について考える親子

先天性欠如氏を放置すると、機能性や審美性の両方に影響を及ぼすでしょう。例えば、左右どちらかだけに先天性欠如歯があると、噛み合わせのバランスが悪くなります。噛み合わせが悪くなるとしっかりと物を噛めないため、消化機能にも影響を及ぼすでしょう。

歯のすき間があいていることが気になり、人前で会話することを避けるようになるこどももいます。特に、側切歯は前から2番目の歯なので、口を開けたときに目立ちます。

先天性欠如歯によってあいたスペースに隣の歯が倒れ込むことで、見た目がさらに悪くなるケースもあるでしょう。

また、永久歯が先天的に欠如していることで、乳歯がなかなか抜けないことが多いです。通常、永久歯が乳歯の下で成長することで、乳歯の根が溶かされて脱落します。

乳歯の下で永久歯が成長しないため、乳歯の根が溶かされず、本来抜けるべき時期になっても抜けないのです。乳歯は虫歯になりやすいため、乳歯が長く残ると虫歯のリスクが非常に高まります。

先天性欠如歯の治療法

インプラント

先天性欠如歯は、生まれつき起こるものなので残念ながら予防できません。そのため、先天性欠如歯であるとわかったら治療するのが一般的です。

先天性欠損歯の治療法は、以下のとおりです。

インプラント

現在、最も勧められる治療法はインプラントでしょう。インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着して歯を補う方法です。事故や虫歯、歯周病などで歯を失った場合にも行われています。

詳しくは後述しますが、天然歯と同様にしっかりと噛める、審美性が高い、ほかの歯に負担をかけないなど、非常にメリットの多い治療です。

ただし、インプラント治療は成長段階では行えません。顎の成長が止まる16~18歳頃から治療できるようになります。

入れ歯

周囲の歯に金具をかけて、欠如している歯を補います。金具が目立つため審美性が低いことから避ける方も多いですが、取り外し可能でお手入れが容易な治療法です。

また、金具をかける歯には少なからず負担がかかります。先天性欠如歯の場合、長く負担をかけ続けることになるので、周囲の歯の寿命を縮める可能性があるでしょう。

ブリッジ

両隣の歯を支えにして、連結させた被せ物をかける治療方法です。橋を渡すように見えることからブリッジとよばれています。取り外しが不要なことが特徴でしょう。

両隣の歯を大きく削って、土台とする必要があります。神経を抜く処置を行うケースもあるでしょう。

健康な歯を削らなければならず、歯の寿命を大きく縮める可能性があります。

インプラントで先天性欠如歯を治療するメリット

インプラントで先天性欠如歯を治療するメリットイメージ

インプラントで先天性欠如歯を治療すると、さまざまなメリットを得られます。インプラントで先天性欠如歯を治療するメリットは、次のとおりです。

しっかりと噛める

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入するため、天然歯のような噛み心地を実現できます。ほかの治療法では歯根部分は再現しないため、天然歯と比較すると噛む力が大幅に低下します。

好きなものを自由に食べられなくなる可能性があるので、特に先天性欠如歯で若いときに治療する場合、インプラントが非常に適しているでしょう。

また、ほかの治療法の場合、若く噛む力が強いことで人工歯が破損することもあります。インプラントの人工歯は、審美性だけでなく耐久性も高いので、破損するリスクは低いでしょう。

見た目が美しい

インプラントは、天然歯に近い見た目の歯を入れられるため、審美性が非常に優れています。遠くから見れば、本物の歯と区別できないほどの見た目に仕上がるでしょう。

ほかの歯を傷つけない

ブリッジや入れ歯の場合、先天性欠如歯に隣接する健康な歯に負担がかかります。入れ歯の場合は金具をかけ、ブリッジの場合は大きく削らなければなりません。

健康上の問題がない歯を傷つけることは、大きなデメリットでしょう。インプラントは独立して治療できるので、健康な周囲の歯を傷つけることはありません。

インプラントで先天性欠如歯を治療すると保険が適用される?

医療保険イメージ

先天性欠如歯のインプラント治療には、昔は保険が適用されませんでした。

しかし、現在では先天性欠如のインプラント治療には保険が適用されるようになっています。条件はありますが、費用の負担を抑えてインプラント治療を受けられるようになったのです。

詳しい条件は、以下のとおりです。

先天性欠如歯が6本以上ある

保険が適用されるためには、先天性欠如歯が6本以上なくてはなりません。6本以上の先天性欠如歯がある割合は1%未満といわれています。

レントゲン検査を受ければ、将来的に欠損する歯がすぐにわかります。一度レントゲン検査を受けて、確認してもらうとよいでしょう。

また、先天性欠如歯が4歯、あるいは5歯以上連続していることも条件です。

条件を満たす医療機関で治療する

保険適用での先天性欠如歯の治療は、どの歯科医院でも行えるわけではありません。以下の条件を満たす医療機関で治療を受ける場合のみ、保険が適用されます。

  • 歯科、または歯科口腔外科を標榜している
  • 当直体制が整っている
  • 最低20人が入院できる環境が整った病院である
  • 歯科または歯科口腔外科で5年以上勤務、インプラント治療経験3年以上の常勤医師が2名以上いる
  • 医薬品や医療機器など、安全を確保する体制が整っている

ご自身で判断するのは困難なので、歯科医院に問い合わせて確認するとよいでしょう。

インプラントで先天性欠如歯を治療する場合の費用

インプラントで先天性欠如歯を治療する費用イメージ

インプラントで先天性欠如歯の治療をする場合に気になるのは費用でしょう。先天性欠如歯の治療費用を、自費診療と保険適用にわけてご紹介します。

自費診療の場合

インプラント1本あたりの価格は、300,000~400,000円前後が相場です。

ただし、歯科医院によって費用が異なるので、事前に確認する必要があります。使用しているインプラントのメーカーや、選択する人工歯の素材などによっても変動するでしょう。

保険適用の場合

保険適用のインプラント治療は、自費診療のように歯を1本1本入れるものではありません。「広範囲顎骨支持型装置」とよばれる装置で治療します。

手術を行うため数十万程度かかることが多いですが、高額療養費制度を活用できれば100,000円程度で治療できる可能性もあります。

まとめ

インプラントの器具

先天性欠如歯は、生まれつきのもので予防できません。もともと歯がないため特に違和感を覚えず、放置されることが多いですが、放置すると歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼすでしょう。

先天性欠如歯の治療では、インプラントが推奨されています。インプラント治療は基本的に自費診療ですが、条件を満たせば保険適用でも治療が可能です。ご自身やお子さまが保険適用になるかどうか、まずはカウンセリングで相談してはいかがでしょうか。

先天性欠如歯でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療で副鼻腔炎になることがある?対処法と注意点

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

副鼻腔炎の女性

鼻がつまって苦しく感じる、色の濃い鼻水が出る、頭痛があるなど、日常生活は送れる程度の症状ではあるものの、副鼻腔炎が長引くとさまざまな問題が引き起こされます。仕事や学業のパフォーマンスが低下することもあるでしょう。

副鼻腔炎は、風邪やアレルギーだけではなく、虫歯や歯周病によって発症することがあります。インプラント治療が原因となる場合もあるでしょう。

今回は、インプラント治療によってどのように副鼻腔炎になるのかを解説します。副鼻腔炎になったときの対処法や、副鼻腔炎にならないための予防策もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

副鼻腔炎とは?

副鼻腔炎の女性

副鼻腔炎とは、鼻の周囲の空洞(副鼻腔)の粘膜に炎症が起こることです。一般的には、蓄膿症とよばれています。

副鼻腔炎になると、鼻や口周りなどに以下の症状が現れます。

  • 鼻づまり
  • 黄色や緑の鼻水
  • においのある鼻水
  • 頭痛
  • 顔面痛
  • 口臭
  • 咳や痰

上記のように、さまざまな症状が現れるでしょう。耐えられないほどではないことが多いですが、発熱などの症状を伴う場合もあります。

副鼻腔炎の主な原因

咳をしている女性

副鼻腔炎は、風邪やアレルギーによって引き起こされます。

副鼻腔とは、鼻の周囲にある複数の空洞、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、上顎洞(じょうがくどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の総称です。空洞が鼻水などで満たされ、分泌物や膿が排出できなくなって炎症が起こり、副鼻腔炎になります。

上顎洞は奥歯と近い位置にあるため、虫歯や歯周病と関りが深いです。虫歯や歯周病の原因菌が神経などを通して上顎洞に広がると、副鼻腔炎を発症することがあります。

虫歯や歯周病が原因となった場合は、歯に痛みを感じる、歯が浮いたように感じるなどの症状が出ることもあります。心あたりがある場合は、歯科医師に相談しましょう。

インプラント治療で副鼻腔炎になることがある?

インプラント治療での疑問

副鼻腔炎は、虫歯や歯周病が原因となることもあり、歯のトラブルと密接に関わっています。また、インプラント治療が副鼻腔炎の原因になることもあります。

詳しく確認しましょう。

骨造成

インプラント治療では、顎の骨に穴をあけ、人工歯根(インプラント体)を埋入します。顎の骨の量が足りない場合、インプラント体が安定しないため、骨造成によって骨を増やすことがあるのです。

骨造成を上顎に行う際に、上顎洞を傷つけることがあります。傷ついた部分が細菌に感染すると、副鼻腔炎になるでしょう。

インプラント体の埋入手術

インプラント体を顎の骨に埋入する際も、副鼻腔炎になるリスクがあります。

インプラント体を埋入するためには、顎の骨にドリルで穴をあけなくてはいけません。穴をあける際に粘膜を傷つけるなどすると、副鼻腔炎の原因になります。

また、上顎にインプラント治療を行う際、埋入したインプラント体が上顎洞に入り込むことがあります。上顎の骨は薄いことが多いため、適切な位置・角度・力加減でインプラント体を埋入しなければ、突き破ることがあるのです。

上顎洞にインプラント体が入り込むと、副鼻腔炎の原因になります。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病ともよばれる病気です。インプラントの周囲が歯周病菌に感染して炎症を起こし、最終的には顎の骨を溶かします。

インプラント治療が終わった直後は症状がなくても、インプラント周囲炎によって副鼻腔炎を発症する可能性があります。インプラント周囲炎は進行が速く、初期の段階では自覚症状がありません。

歯科医院のメンテナンスを受けることと、毎日のセルフケアで口腔内を清潔に保つことが大切です。

インプラント治療で副鼻腔炎になったときの対処法

副鼻腔炎の治療

副鼻腔炎にはさまざまな原因があるため、インプラントが原因だと断定するのは難しいかもしれません。

しかし、骨造成を行ったあとやインプラント体を埋入した際に副鼻腔炎になった場合は、インプラントが原因の可能性があります。インプラントが原因で副鼻腔炎になったときは、どうすればよいのでしょうか。

インプラント治療で副鼻腔炎になったときの対処法をご紹介します。

歯科医院を受診する

副鼻腔炎の症状が現れた場合、まずは歯科医院を受診しましょう。特に、インプラント治療後に副鼻腔炎の症状が現れた場合、原因を特定して適切に対処することが重要です。

治療方法は、症状の重さや副鼻腔炎の原因によって異なります。

耳鼻咽喉科で治療を受ける

副鼻腔炎の治療は、一般的に耳鼻咽喉科で行います。インプラント治療による副鼻腔炎でも、耳鼻咽喉科での専門的な治療が必要になることがあるでしょう。

まずは、薬物療法を選択することが多いです。抗生物質やステロイドを含む鼻スプレー、鼻洗浄液などを用いて炎症を抑え、症状を緩和します。

症状が重度な場合や、薬物療法では改善されない場合は、外科手術が必要となることもあります。副鼻腔内の炎症組織の除去や、副鼻腔の通気性を改善する処置が行われるでしょう。

耳鼻咽喉科医と歯科医師が連携することで、インプラント治療に関連した副鼻腔炎の治療を効果的に進められます。

インプラント体の埋入をやり直す

インプラント体が粘膜を突き抜けたことが原因の場合は、インプラント体の埋入をやり直す必要があります。上顎洞に入り込んだインプラント体を除去して炎症を抑えたあと、再びインプラント体を埋入するでしょう。

再び上顎洞に入り込まないよう、慎重に検査を行ってインプラント体を埋入します。

インプラント治療で副鼻腔炎を起こさないための注意点

インプラント治療で副鼻腔炎を起こさないための注意点イメージ

インプラント治療で副鼻腔炎を起こさないための注意点を確認しましょう。

インプラントの経験が豊富な歯科医師を探す

インプラント治療によって副鼻腔炎になる大きな原因は、歯科医師の経験や技術が不足していることです。歯科医師であれば誰でもインプラント治療が可能ですが、インプラント治療の経験がどのくらいあるかを確認しましょう。

経験が豊富な歯科医師であれば、インプラント治療のための設備も整っています。顎の骨の量や厚みをしっかりと確認し、適切な位置・角度でインプラント体を埋入できるでしょう。

インプラント体が上顎洞に入り込むなどのトラブルを起こさずに、治療を進められる可能性が高いです。トラブルが起こった場合でも適切に対処してもらえるので、インプラントの経験が豊富な歯科医師の治療を受けましょう。

無理のない治療計画を立てる

インプラント治療では、どの位置にどの角度でインプラント体を埋入するのかなど、綿密に治療計画を立てます。粘膜や神経の位置も確認し、傷つけずにインプラント体を埋入できるように治療計画を立てるのです。

無理にインプラント体を埋入すると、上顎洞に入り込むリスクや、ドリルで穴をあける際に顎の骨を突き破るリスクが増加するでしょう。無理のない治療計画を立てることは、非常に重要なのです。

歯科医師に相談する

インプラント治療によって副鼻腔炎になるのではないかと心配な方は、歯科医師に相談しましょう。骨造成による副鼻腔炎に関しては、サイナスリフトやソケットリフトに使用する人工骨が原因であることが多いです。

人工骨ではなく、ご自身の骨を移植する方法で骨造成を行えば、副鼻腔炎を予防できるでしょう。

花粉症やアレルギー性鼻炎がある時期は治療しない

花粉症やアレルギー性鼻炎がある時期にインプラント治療を行うと、副鼻腔炎を引き起こすリスクが高まります。もともと鼻炎の症状に悩まされている方は、手術の時期をコントロールするとよいでしょう。

手術後のケアを怠らない

インプラント手術後は、副鼻腔炎のリスクが高まる時期です。炎症を起こさないように、しっかりケアを行いましょう。

歯科医院で処方された抗生物質は忘れずに服用してください。飲み忘れると傷口が化膿するリスクが高まり、副鼻腔炎のリスクも増加するでしょう。

また、喫煙習慣がある方は禁煙してください。手術後の治癒が遅れ、細菌に感染しやすい口腔環境になる可能性があります。

まとめ

インプラント治療のイメージ

今回は、インプラント治療で副鼻腔炎になることがあるのかどうか解説しました。

インプラント治療によって副鼻腔炎になるかどうかは、患者さまの顎の骨の厚みや鼻の形などの影響を受けます。もともと副鼻腔炎になりやすいかどうかも関係するでしょう。

しかし、インプラント治療で副鼻腔炎になるリスクを下げることは可能です。インプラント治療を受ける歯科医院を慎重に選ぶことが非常に重要といえます。

特に、骨造成が必要な場合は、副鼻腔炎になる要因が増えます。不安な場合はカウンセリングの際に歯科医師に相談し、治療計画をしっかり確認しましょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント手術後の食事に関する注意点!控えるべき食べ物とは?

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

食事をする女性

インプラントとは、歯を失った場合に人工歯根を埋め込んで歯を補う治療法です。歯を失った場合には入れ歯やブリッジなどもありますが、インプラントを選択することで、ご自身の歯のように噛めるようになります。歯を失った場合の治療法として年々一般的となり、希望する方が増えているのです。

インプラント治療は外科手術を伴うため「インプラント手術後はふだんどおり食事をしてもいいの?」「インプラント手術後に控えたほうがいい食べ物はあるの?」など気になる方もいるでしょう。

今回は、インプラント手術後の食事に関する注意点について詳しく解説します。控えるべき食べ物や食事以外の注意点についても解説しますので、インプラント治療を検討している方やインプラント手術を控えている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラント手術後の食事に関する注意点

インプラント手術後の食事のポイントを説明

インプラント手術を行う際は、痛みを軽減するために麻酔をします。インプラント手術後、麻酔が切れれば、食事をしても問題ありません。

ただし、局所麻酔を使用するため、インプラント手術直後は痺れが出る場合や感覚が鈍くなる場合があります。舌や頬を噛んで傷つけることや、熱いものが感じづらく火傷をすることがあるため、麻酔が切れるまでは食事を控えましょう。

局所麻酔の効き目には個人差がありますが、2〜4時間程度で麻酔は切れます。人によっては6時間程度、麻酔が切れないこともあるでしょう。麻酔が切れ、感覚が戻ったら食事をして問題ありません。

インプラント手術後に控えたほうがいい食べ物

インプラント手術後に食べれない食べ物

インプラント手術後に控えたほうがいい食べ物や飲み物はあるのか気になる方もいるでしょう。

インプラント手術後は、顎の骨にインプラント体を埋め込み、歯茎を糸で縫合してある状態です。そのため、患部を傷つけやすい食べ物や、患部に刺激を与える食べ物は控えましょう。

インプラント手術後に控えたほうがいい食べ物・飲み物について、以下に詳しく解説します。

患部を傷つけやすい食べ物

硬い食べ物や尖っている食べ物は、インプラント体の周囲を傷つける可能性があるため控えましょう。

例えば、ナッツ類や煎餅、フランスパンなどを食べると、患部を傷つけることや、細かな欠片が患部に挟まることがあります。また、飴のようなものを噛んで食べると、尖った部位が患部を傷つけることがあるため注意しましょう。

患部に刺激を与える食べ物

辛い食べ物や香辛料が強い食べ物は患部に刺激を与える可能性があるため控えましょう。例えば、香辛料が強いカレーやワサビ、からしなどが挙げられます。

また、極端に甘い食べ物や酸っぱい食べ物も、患部に刺激を与えるため控えたほうがよいでしょう。

粘着性がある食べ物

インプラント手術後には仮歯を入れることがあります。インプラント手術後に粘着性のある食べ物を食べると、仮歯が取れることがあるのです。そのため、キャラメルやお餅などの粘着性がある食べ物は控えましょう。

アルコール類

アルコールを摂取すると患部に刺激を与え、傷口の炎症を広げる可能性があります。また、アルコールを摂取すると血の巡りがよくなり、患部が腫れることや出血することもあるでしょう。血の巡りがよくなると、傷の治りが遅くなるため、1週間程度はアルコールの摂取を控えてください。

インプラント手術後に適した食べ物

インプラント手術後に食事をする男性

インプラント手術後に適した食べ物にはどのようなものがあるのか気になる方もいるのではないでしょうか。

インプラント手術後、2〜3日間は以下のような柔らかいものを食べましょう。

  • お粥
  • スープ
  • 柔らかく煮込んだうどん
  • 雑炊
  • ヨーグルト
  • ゼリー飲料

上記のように、あまり噛まなくても食べられるものを用意しておくとよいでしょう。

特に、左右両方の顎の骨にインプラントを埋め込む場合には、左右どちらの顎を使っても刺激になるため、しばらくは噛む必要がないほどに柔らかくしたものを食べなくてはなりません。インプラント手術後の経過をみながら、徐々に普通の食事に戻していきましょう。

インプラント手術後の食事以外の注意点

インプラント手術後の食事以外の注意点イメージインプラント手術後は食事以外にも注意しなければならないことがあります。インプラント手術後、ふだんどおりに過ごすと、患部の腫れや出血などを引き起こすことがあるのです。

インプラント手術後の食事以外で注意すべきことについて、以下に詳しく解説します。

飲酒・激しい運動・入浴を控える

インプラント手術後に血の巡りがよくなると、痛みが出ることや腫れることがあります。そのため、血の巡りがよくなる飲酒や激しい運動、入浴は控えてください。入浴はシャワー程度にしましょう。

喫煙を控える

タバコに含まれているニコチンは、血管を収縮させるため、顎の骨とインプラント体が結合しにくくなります。顎の骨とインプラント体が結合するまでにかかる期間は、2〜6か月程度です。顎の骨とインプラント体がしっかりと結合するまでは禁煙しましょう。

また、喫煙によってお口の中が乾燥すると、細菌が繁殖しやすい口腔環境になり、虫歯やインプラント周囲炎になる可能性が高まります。

インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が炎症を起こすことです。インプラント周囲炎が進行すると、最悪の場合にはインプラントが抜け落ちることがあります。

また、喫煙している場合は、インプラント手術自体を受けられないこともあります。お口の健康のため、また全身の健康のためにも禁煙を検討しましょう。

患部をむやみに触らない

手術をしたところが気になると思いますが、指や舌などでむやみに触ってはいけません。患部をむやみに触ると、傷口が感染を起こすことがあるのです。傷の治りが遅くなることや、痛みが出ることもあるため、触らないようにしましょう。

強いうがいを控える

インプラント手術後は強いうがいは控えましょう。強いうがいをすると患部に刺激を与えるためです。

強いうがいによって患部が刺激されると、傷口が開くことや出血することがあります。傷口が開くと、傷の治りが遅くなるでしょう。うがいをするときは、軽くゆすぐ程度にしてください。

歯みがきをするときはインプラントを埋め込んだ部分を避ける

インプラント手術後に歯磨きをするときは、インプラントを埋め込んだ部分を避けて磨くようにしましょう。歯ブラシで患部に刺激を与えると、傷口が開くことや出血することがあります。

インプラント部分以外の歯はふだんどおりに歯磨きをして問題ありません。患部が気になり、ほかの歯も磨かないと、細菌が繁殖しやすい口腔環境になります。細菌が繁殖すると、虫歯やインプラント周囲炎の原因となるため、しっかり歯磨きをして、お口の中を清潔に保ちましょう。

まとめ

食事をする女性

今回は、インプラント手術後の食事に関する注意点について詳しく解説しました。

インプラントの手術後は、傷口が早く治るよう、患部に刺激を与えない食事を心がける必要があります。

硬い食べ物や辛い食べ物などを食べると、患部に刺激を与え、傷口が開くことや出血することがあるのです。そのため、インプラント手術後、しばらくは硬い食べ物や辛い食べ物は控え、柔らかいものを食べるようにしましょう。また、アルコールの摂取も控えてください。

インプラント手術後は食事以外にも注意しなければならないことがあります。激しい運動や入浴などによって血の巡りがよくなると、傷の治りが遅くなるため控えましょう。また、喫煙をすると、顎の骨とインプラント体が結合しにくくなります。

インプラント手術後は、この記事で解説したことに注意し、傷口が早く治るよう気をつけて過ごしましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

全部の歯を失ったときにインプラントを選択するメリットとは?

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラント治療のイメージ

何らかの理由で全部の歯を失った場合、気になるのは治療法ではないでしょうか。「総入れ歯以外の治療法はあるの?」「歯が全部抜けてもインプラントにできるの?」といった疑問をおもちの方もいるでしょう。

そこで今回は、全部の歯を失ったときのインプラント治療について解説します。インプラント治療のメリット・デメリットや、全部の歯をインプラントにする方法、費用について詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

全部の歯を失ったときの治療法

インプラント治療の説明

人間の歯は28本で、親知らずを入れると32本です。虫歯や歯周病のほか、事故などでも歯を失うことがありますが、全部の歯を失った場合にはどのような治療法があるのでしょうか。

ここでは、失った歯を補うための主な治療法を2つご紹介します。

  • 入れ歯
  • インプラント

それぞれ詳しく解説します。

入れ歯

入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、全部の歯を失ったときには総入れ歯を使います。

インプラントと異なり取り外しができるため、清潔に保ちやすいです。また、インプラントのように外科手術の必要がないため、外科手術を受けたくない方に向いている治療法といえるでしょう。

一方で、硬いものが噛みにくい場合や、違和感を覚えやすく慣れるまでに時間がかかる場合があります。

総入れ歯の費用相場は、保険診療では15,000~20,000円程度、自費では200,000~500,000円程度です。保険診療と自費で大きな差がありますが、自費であれば満足度の高い入れ歯が手に入るでしょう。

インプラント

インプラントは、全部の歯を失ったときにも行える治療法です。硬いものがしっかりと噛める・違和感が少ない・自然で美しい歯が手に入るといったメリットがあります。

一方で、外科手術が必要である点や、治療費が高い点はデメリットといえるでしょう。

インプラントの費用相場は、1本あたり200,000~400,000円程度です。入れ歯と比べると高額な費用がかかるでしょう。

また、インプラントは顎の骨で支えるため、骨の状態によっては治療を受けられないケースもあります。まずは歯科医院を受診して相談しましょう。

そもそも歯を失う原因

歯周病の女性

歯を失う原因には、どのようなものがあるのでしょうか。

主に、以下の3つが考えられます。

  • 虫歯
  • 歯周病
  • 歯根破折

それぞれ詳しく解説します。

虫歯

虫歯が原因の場合、相当進行しないと歯を失うことはありません。虫歯の初期段階では自覚症状が少なく、進行するとしみる場合や痛みが出る場合があります。

歯の神経が炎症を起こし、さらに進行すると歯の根っこの部分に膿がたまります。歯の根っこの部分に膿がたまると治療が難しく、抜歯が必要になる可能性があるのです。

歯周病

歯周病は、歯を失う原因で最も多いとされています。また、糖尿病などと同じく生活習慣病に位置づけられている病気です。

歯周病は、初期ではほとんど自覚症状がありません。自覚症状がない点が歯周病の怖いところです。気づいたときには重症化しており、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラしていることも珍しくありません。歯がグラグラすると、多くのケースで抜歯が必要になるでしょう。

歯根破折

歯根破折とは、歯を支えている歯根が折れた状態や歯根にひびが入った状態です。

原因としては事故や歯ぎしり、食いしばりが挙げられます。また、硬いものを噛むことでも歯根破折を起こすことがあるでしょう。歯根の折れ方によっては、接着剤で接着することで歯を温存できる可能性もあります。

ただし、歯根破折では抜歯が必要になるケースがほとんどです。歯を残すことは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。

全部の歯を失ったときにインプラントを選択するメリット

全部の歯を失ったときにインプラントを選択するメリットイメージ

全部の歯を失ったときには、前述したように総入れ歯かインプラントのどちらかの治療法を選択することになります。

それぞれにメリット・デメリットがありますが、インプラントを選択するメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 天然の歯と同じように噛める
  • 痛みや違和感が少ない
  • 健康の維持にも役立つ

それぞれ詳しく解説します。

天然の歯と同じように噛める

インプラントは人工の歯がしっかりと固定されるため、天然の歯と同じように噛めるのが大きなメリットです。総入れ歯は、健康な歯と比べるとどうしても噛む力が弱くなります。

一方、インプラントであれば、総入れ歯の装着時に感じていた食事の際の不便さなども解消できるでしょう。

痛みや違和感が少ない

入れ歯の場合、装着時に歯茎にぶつかって痛みが生じることがあります。また、安定性が悪く、食事や会話の際にずれることや外れることが気になる方も少なくないでしょう。

一方、インプラントは外科手術が必要ですが、治療が終わってしっかりと固定されれば、痛みや違和感は少ないのです。

健康の維持にも役立つ

総入れ歯では噛む力が顎の骨に伝わらないため、顎の骨が痩せる可能性があります。

一方、インプラントは顎の骨に土台を埋め込むため、顎の骨に噛む刺激が伝わります。また、食事の際にしっかりと噛めるので、胃や腸などの消化器への負担も軽減されるでしょう。全身の健康維持にも役立つのは、インプラントの大きなメリットです。

全部の歯をインプラントにするデメリット

全部の歯をインプラントにするデメリットイメージ

一方で、全部の歯をインプラントにすることで、以下のようなデメリットもあります。

  • 外科手術をする必要がある
  • 治療費が高い
  • 健康状態によっては適応できない

それぞれ詳しく解説します。

外科手術をする必要がある

総入れ歯と違って、インプラントの場合には外科手術を行わなければなりません。顎の骨にインプラントを埋め込む必要があるためです。

そのため、高齢者・妊婦・全身疾患がある方には、リスクの大きい治療法といえるでしょう。また、歯科医師の技術などによっても、治療の成功が左右されるのです。

治療費が高い

インプラント治療は、原則保険が適用されません。全額自己負担となるため、保険が適用される総入れ歯と比べて治療費が高額になります。

インプラントの費用相場は、1本あたり200,000~400,000円程度です。経済的な負担が大きい点はデメリットといえるでしょう。

健康状態によっては適応できない

インプラント治療では、顎の骨にインプラントを埋め込むための外科手術が必要です。そのため、顎の骨の状態に問題がある場合や、持病がある場合には適応できないケースもあります。

総入れ歯はほとんどの場合で問題なく治療が行えるため、健康状態によっては適応できない点はインプラントのデメリットといえるでしょう。糖尿病や高血圧、心臓病、骨粗しょう症などの全身疾患がある方は、事前に歯科医師に確認してください。

全部の歯をインプラントにする方法

全部の歯をインプラントにするイメージ

全部の歯をインプラントにするには、以下の2つの方法があります。

  • インプラントオーバーデンチャー
  • オールオン4

それぞれ詳しく解説します。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントと総入れ歯を組み合わせた治療法です。インプラントを埋め込む手術が必要ですが、本数は2~4本と少ないため、体への負担は少ないでしょう。

磁石の力によって安定性が高まり、取り外しが可能で装着も簡単に行える点が特徴です。通常の総入れ歯と比べると噛む力が強まり、また上顎を覆う部分がないため違和感も少ないでしょう。

オールオン4

オールオン4とは、4~6本のインプラントを顎の骨に埋め込んで全部の歯を支える治療法です。インプラントに、最大12本の人工歯がついた入れ歯のような上部構造を装着します。つまり、従来のインプラントよりも少ない本数で全部の歯を補えるのです。

オールオン4は、インプラントオーバーデンチャーのように取り外しはできません。天然の歯と同様に歯磨きをして、清潔に保つ必要があります。

全部の歯をインプラントにする費用

全部の歯をインプラントにする費用イメージ

全部の歯をインプラントにすると、どのくらいの費用がかかるのか気になる方は多いでしょう。

ここでは、インプラントオーバーデンチャーとオールオン4の費用相場について解説します。

インプラントオーバーデンチャーの費用相場

インプラントオーバーデンチャーの費用相場は、500,000~1,500,000円程度です。

保険が適用されない自費診療のため、歯科医院によって費用の設定は異なります。また、インプラントの本数や上部構造を固定する方法によっても費用は前後するでしょう。

オールオン4の費用相場

オールオン4の費用相場は、インプラント4本の場合で片顎2,000,000円程度、全顎ではその倍で4,000,000円程度です。

ただし、自費診療のため歯科医院ごとに費用の設定は異なります。また、被せ物の材質などによっても費用は前後するでしょう。

まとめ

全ての歯をインプラント治療した女性

今回は、全部の歯を失ったときのインプラント治療について解説しました。

全部の歯を失ったときの治療法には、総入れ歯とインプラントが挙げられます。それぞれにメリットとデメリットがあり費用も異なるため、比較したうえでよく検討しましょう。

また、全部の歯をインプラントにするには、インプラントオーバーデンチャーかオールオン4という方法を用います。いずれの方法も天然の歯に近い状態を取り戻せる点は、大きなメリットといえるでしょう。

まずはそれぞれの特徴を理解して、自分に合った方治療法を見つけることが大切です。治療についてさらに詳しく知りたい方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!