神奈川県綾瀬市の武内歯科医院。インプラント治療を中心に、座間市・海老名市・大和市・藤沢市からも来院可。在宅サービスとして訪問歯科・往診歯科も対応しています。

インプラントなら武内歯科医院|綾瀬市・座間市・海老名市・大和市・藤沢市
かんたん今すぐネット予約
MENU

コラム

コラム

インプラントで先天性欠如歯を治療するメリットと保険適用について

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントイメージ

近年、先天性欠如歯をインプラントで治療しようと考える方が増えています。インプラントで先天性欠如歯の治療をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、先天性欠如歯の概要や治療法、先天性欠如歯の治療をインプラントでするメリットについて解説します。先天性欠如歯の治療は保険適用になるのかどうかも解説するため、ぜひ参考にしてください。

先天性欠如歯とは?

先天性欠如歯のイメージ

永久歯は全部で28本(親知らずを含むと32本)あり、6〜12歳頃にかけて乳歯から徐々に生え変わります。永久歯が生まれつきない状態のことを、先天性欠如歯といいます。

先天性欠如歯は10人に1人程度の割合で起こるといわれており、珍しいものではありません。

先天性欠如歯は、第2小臼歯(前から5番目の歯)に起こる確率が最も高いです。次いで、前から2番目にあたる側切歯も先天性欠如歯になりやすいです。上顎での発生率は4.37%、下顎での発生率が7.58%のため、下の歯に起こりやすいといわれており、左右差は特にありません。

1が多いですが、複数本の歯が欠如するケースもあります。性別で確認すると、男の子が9.1%、女の子が11%と、やや女の子に多い傾向があります。

先天性欠如歯が及ぼす影響

先天性欠如歯の治療法について考える親子

先天性欠如氏を放置すると、機能性や審美性の両方に影響を及ぼすでしょう。例えば、左右どちらかだけに先天性欠如歯があると、噛み合わせのバランスが悪くなります。噛み合わせが悪くなるとしっかりと物を噛めないため、消化機能にも影響を及ぼすでしょう。

歯のすき間があいていることが気になり、人前で会話することを避けるようになるこどももいます。特に、側切歯は前から2番目の歯なので、口を開けたときに目立ちます。

先天性欠如歯によってあいたスペースに隣の歯が倒れ込むことで、見た目がさらに悪くなるケースもあるでしょう。

また、永久歯が先天的に欠如していることで、乳歯がなかなか抜けないことが多いです。通常、永久歯が乳歯の下で成長することで、乳歯の根が溶かされて脱落します。

乳歯の下で永久歯が成長しないため、乳歯の根が溶かされず、本来抜けるべき時期になっても抜けないのです。乳歯は虫歯になりやすいため、乳歯が長く残ると虫歯のリスクが非常に高まります。

先天性欠如歯の治療法

インプラント

先天性欠如歯は、生まれつき起こるものなので残念ながら予防できません。そのため、先天性欠如歯であるとわかったら治療するのが一般的です。

先天性欠損歯の治療法は、以下のとおりです。

インプラント

現在、最も勧められる治療法はインプラントでしょう。インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯を装着して歯を補う方法です。事故や虫歯、歯周病などで歯を失った場合にも行われています。

詳しくは後述しますが、天然歯と同様にしっかりと噛める、審美性が高い、ほかの歯に負担をかけないなど、非常にメリットの多い治療です。

ただし、インプラント治療は成長段階では行えません。顎の成長が止まる16~18歳頃から治療できるようになります。

入れ歯

周囲の歯に金具をかけて、欠如している歯を補います。金具が目立つため審美性が低いことから避ける方も多いですが、取り外し可能でお手入れが容易な治療法です。

また、金具をかける歯には少なからず負担がかかります。先天性欠如歯の場合、長く負担をかけ続けることになるので、周囲の歯の寿命を縮める可能性があるでしょう。

ブリッジ

両隣の歯を支えにして、連結させた被せ物をかける治療方法です。橋を渡すように見えることからブリッジとよばれています。取り外しが不要なことが特徴でしょう。

両隣の歯を大きく削って、土台とする必要があります。神経を抜く処置を行うケースもあるでしょう。

健康な歯を削らなければならず、歯の寿命を大きく縮める可能性があります。

インプラントで先天性欠如歯を治療するメリット

インプラントで先天性欠如歯を治療するメリットイメージ

インプラントで先天性欠如歯を治療すると、さまざまなメリットを得られます。インプラントで先天性欠如歯を治療するメリットは、次のとおりです。

しっかりと噛める

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入するため、天然歯のような噛み心地を実現できます。ほかの治療法では歯根部分は再現しないため、天然歯と比較すると噛む力が大幅に低下します。

好きなものを自由に食べられなくなる可能性があるので、特に先天性欠如歯で若いときに治療する場合、インプラントが非常に適しているでしょう。

また、ほかの治療法の場合、若く噛む力が強いことで人工歯が破損することもあります。インプラントの人工歯は、審美性だけでなく耐久性も高いので、破損するリスクは低いでしょう。

見た目が美しい

インプラントは、天然歯に近い見た目の歯を入れられるため、審美性が非常に優れています。遠くから見れば、本物の歯と区別できないほどの見た目に仕上がるでしょう。

ほかの歯を傷つけない

ブリッジや入れ歯の場合、先天性欠如歯に隣接する健康な歯に負担がかかります。入れ歯の場合は金具をかけ、ブリッジの場合は大きく削らなければなりません。

健康上の問題がない歯を傷つけることは、大きなデメリットでしょう。インプラントは独立して治療できるので、健康な周囲の歯を傷つけることはありません。

インプラントで先天性欠如歯を治療すると保険が適用される?

医療保険イメージ

先天性欠如歯のインプラント治療には、昔は保険が適用されませんでした。

しかし、現在では先天性欠如のインプラント治療には保険が適用されるようになっています。条件はありますが、費用の負担を抑えてインプラント治療を受けられるようになったのです。

詳しい条件は、以下のとおりです。

先天性欠如歯が6本以上ある

保険が適用されるためには、先天性欠如歯が6本以上なくてはなりません。6本以上の先天性欠如歯がある割合は1%未満といわれています。

レントゲン検査を受ければ、将来的に欠損する歯がすぐにわかります。一度レントゲン検査を受けて、確認してもらうとよいでしょう。

また、先天性欠如歯が4歯、あるいは5歯以上連続していることも条件です。

条件を満たす医療機関で治療する

保険適用での先天性欠如歯の治療は、どの歯科医院でも行えるわけではありません。以下の条件を満たす医療機関で治療を受ける場合のみ、保険が適用されます。

ご自身で判断するのは困難なので、歯科医院に問い合わせて確認するとよいでしょう。

インプラントで先天性欠如歯を治療する場合の費用

インプラントで先天性欠如歯を治療する費用イメージ

インプラントで先天性欠如歯の治療をする場合に気になるのは費用でしょう。先天性欠如歯の治療費用を、自費診療と保険適用にわけてご紹介します。

自費診療の場合

インプラント1本あたりの価格は、300,000~400,000円前後が相場です。

ただし、歯科医院によって費用が異なるので、事前に確認する必要があります。使用しているインプラントのメーカーや、選択する人工歯の素材などによっても変動するでしょう。

保険適用の場合

保険適用のインプラント治療は、自費診療のように歯を1本1本入れるものではありません。「広範囲顎骨支持型装置」とよばれる装置で治療します。

手術を行うため数十万程度かかることが多いですが、高額療養費制度を活用できれば100,000円程度で治療できる可能性もあります。

まとめ

インプラントの器具

先天性欠如歯は、生まれつきのもので予防できません。もともと歯がないため特に違和感を覚えず、放置されることが多いですが、放置すると歯並びや噛み合わせに大きな影響を及ぼすでしょう。

先天性欠如歯の治療では、インプラントが推奨されています。インプラント治療は基本的に自費診療ですが、条件を満たせば保険適用でも治療が可能です。ご自身やお子さまが保険適用になるかどうか、まずはカウンセリングで相談してはいかがでしょうか。

先天性欠如歯でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!