インプラントQ&A
“インプラント専門”という医院に多い様に感じますが治療はインプラント優先なのでしょうか?
いいえ。そうではありません。むしろ私はインプラントと健康な歯とを比較した場合、健全歯に勝るものはないと考えています。
それは直接、骨と接合したインプラントと歯根膜という圧受容器を介在した違い以上の価値があると感じています。
現在の医療水準においては“咀嚼する”ために 最も優れた方法が、健全歯以外では、インプラントであるということにすぎません。
時代が進めば、歯の再生移植や歯の培養も可能になるでしょう。しかし、まだ“口腔領域の再生医療”は研究段階であり人体へ応用できる段階ではないとされています。
もちろん、インプラント治療は、治療手段の一つの選択肢でしかありません。人によっては、インプラント治療以外の方法が適する方もいるでしょう。
つまり、インプラント治療は“患者さんの健康”を獲得するための“一つの方法”であってインプラント治療自体が目的という訳では決してないと考えます。
ですから、健康な歯や歯肉などの自己組織は、保険制度を活用して可能な限り温存すべきです。それゆえ、検診や予防・早期発見・早期治療が大切になってきます。
歯周病治療や予防治療、“健康”を守るための取り組みはこちらをご覧ください。
実は、インプラント治療後の長期予後は予防歯科や歯周病治療の実績が大きく関連します。高齢化に対する予後管理も在宅医療チームが存在してこそ成しえるものです。武内歯科医院が“インプラント治療”のみではない理由はそこにあります。
専用手術室に加え、半個室診察室が7つあり、担当Dr・担当歯科衛生士による健康管理を徹底しています。こういった取り組みに加え、透明性を重視した観点から10年以上前の症例や過去の症例も含めて公平に、患者様に開示が可能になっています。
歯科医師・歯科衛生士・管理栄養士・健康管理士・歯科技工士・医師・看護師を含めたチーム医療で患者様の健康を守ります。
他の歯医者さんとどう違うの?
当院では、歯科用CTを設備しております。歯科用CTや専用処置室を設備しております。CT撮影により安心・確実にインプラントを埋入することが出来ます。執刀医の武内は毎年多くのセミナーや勉強会に参加しており、神奈川県でも有数の症例数を保有しています。培った知識と技術で、難症例も数多くこなしています。
(国内の平均歯科医の執刀数は年間40本程度。Dr.武内伸賢は年間311本です。)
インプラントはどのくらいもつの?一生もつの?
インプラントはお手入れ次第で長くお使いいただけます。
インプラントは歯周病にかかってしまうとダメになりますので、治療終了後にプロの歯科衛生士による定期的なクリーニングを受けていただき、歯肉をよい状態に保つ必要があります。
インプラントって手術だよね?怖くないの?
やはり手術なので怖いとおっしゃる方もいらっしゃいます。そういった方には手術中リラックスした状態にする「鎮静剤」を専門の医師によって行ないますので、不安や怖さを軽減できます。
あごの骨がやせてなくなっているけど、インプラントはできますか?
再生療法や移植術などでインプラントが可能になります。
歯周組織再生療法、歯肉移植術、自家骨移植術、歯槽骨増大術、上顎洞挙上術
骨がないから出来ないと言われたけど、本当にできないの?
当院では骨がなくても骨を足す手術を併用してインプラント手術が可能です。
他院で出来ないといわれた方が、何人も手術を受けています。
骨に穴を開けるって物凄く怖いのですが、どのような方法なのでしょうか?
皆さんの恐怖心は、恐らく歯を削る時の高速ドリルで骨に穴を開けるイメージから 来ていると察します。当院の「組織愛護的手術法」は、ゆっくりした回転数(手回しのケーキ用のホイップミキサー位です)の丸いドリルで、点滴に使う冷やした輸液をふりかけながら骨をそっと、どけて行ったり、広げて行ったりします。
当院の愛護的手術法を取り入れることで、骨や組織にダメージや炎症が起きにくく、手術後、皆さんは鎮痛剤(痛み止め)を飲まない方がほとんどなのです。当然、腫れることもありません。翌日の消毒時に皆様は、“思っていたほどではなかった、これほど簡単だと思わなかった“ という感想を口にされます。
友人が手術したところ、一晩氷で冷やしていた。術後痛くて眠れなかったと聞きました。
当院の愛護的手術法では、そのようなことは一切ありません。昔の骨の手術法は、歯を削るような高速回転ドリルで骨に穴を空けました。その時に摩擦熱で煙が出たり熱が生じて、強い炎症が生じて術後に何日もズキズキ痛むことがありました。
しかし当クリニックは、口腔外科領域では、骨や組織にダメージを与えない愛護的手術法の先駆的施設です。
インプラントの手術時の危険はないのでしょうか?
限りなく“リスクをゼロ”にする方法は存在します。インプラントの手術は、通常、局所麻酔をして行います。当院では、恐怖心が強い方に対して麻酔医による「静脈内鎮静法」などを併用して、眠ったような状態で手術を受けることも可能です。全身麻酔とは違い、まるでうたた寝をしている間に治療が終わってしまうこの方法は多くの方に支持されています。
また、手術を熟知した複数の歯科医師がCTスキャンの結果をカンファレンスで最も負担のかからない術式を検討します。もちろん、どの手術も愛護的手術法で行います。インプラント体は、骨折したときなどに整形外科で治療する際に使用されるボルトやナットと同じ素材である、チタンで作られています。そこから分かるように、チタンはアレルギーなども起こりにくく、体に調和する素材です。
インプラント治療を受けた後、適切なメインテナンスを行うことが出来るのであれば、半永久的に第2の永久歯としての機能を維持することも不可能ではありません。ただし、どんな手術・治療でも全くリスクのないものはありません。事前の検査が不十分であったり、患者様の全身状態の確認が不十分であった場合など、適切な治療が行われなかった結果、再手術が必要になる事例も存在します。
当院では、術前診断・事前準備を周到に行い、患者様の安全と健康を守ることが歯科医師の使命と考えます。
インプラントは、どこのメーカーなのでしょうか?中国製、東南アジアなど、厚労省の認可外で並行輸入した医療品が不安です。
中国製、アジア製インプラント、激安国産インプラントは、確かに安価にできるのですが、並行輸入品も多く、品質に問題は無いとは思いますが、リスク回避の意味で当院では使用しない方針です。当院で採用している医療メーカーは、国内外の一流医療メーカーです。
ストローマン、バイオホライズン、ですが、世界でもシェアと安全性の高さから高評価を得ています。相談の上患者さんの顎の状態に合わせタイプを決定します。どの医療メーカーのインプラントを使っても費用に差はありません。どちらも保証期間に差は無く、安心安全を優先しています。シェアが高いので仮に引っ越されても世界中で継続治療が受けられることも一つの魅力です。
ストローマン(スイス製)
世界シェアNo.1のトップメーカーです。
世界で最も使用されており、安全性が高いスイス製です。
治療期間が短い事が特徴です。
バイオホライズン(アメリカ製)
北米地域でのシェアが高く“天然に近い歯肉を誘導する”レーザーロックという独自特許技術が特徴です。前歯部などの、“審美領域”で特に真価を発揮します。
サイズのバリエーションが豊富です。
やはり入れ歯と違うのでしょうか?どの位噛めるようになりますか?
まったく異なります。
残っている歯に負担をかけずに、強く、違和感なく噛むことができ、取り外したりする手間がなく、自然で美しい口元に仕上がります。
入れ歯だと、噛む力が天然の歯と比べて弱くなります。
また、留め具を掛けた歯に負担がかかり、他の歯を痛めてしまう恐れもあります。
総入れ歯の場合は、お口全体を覆うので、食べ物の味や温度を感じづらくなり、入れ歯が合わないと、痛みが出たり、噛めなかったりもします。ちなみに、20代男性の自分の歯の咀嚼機能値は200mg/dl、70代女性のインプラントは、190~220mg/dlです。
また、入れ歯とは異なり、取り外しの度に他の歯が揺さぶられる心配もありません。
他には、入れ歯の様に装着している間、金具が歯に触れていることもないので他の歯が「虫歯になる」「歯周病が悪化する」心配から解放されます。
インプラントが入っている違和感はありますか?
インプラントは骨としっかり結合しているので安定性があり、噛み心地や味覚などに関しても天然の歯とほとんど変わりません。良好な状態のインプラントであれば、違和感なく生活していただけます。
インプラントをしたら脳のMRIが取れなくなると聞きました。
いいえ。結論から書きますと全くそのような事はありません。
足の人工関節(ヒップインプラント)や血管のステント埋入手術をお受けになった方々と、歯科インプラントした方々と何も変わりません。仮に歯科インプラントをした方がMRIを撮れないならば、全員がMRIを撮れなくなってしまいます。しっかりした病院ではあり得ないことではありますが、万が一“インプラントが入っているとMRIが撮れない”と言われたら 勉強不足の放射線技師さんですので、その場で調べなおしてもらいましょう。
抜けた歯をそのままにしている場合、ブリッジ、入れ歯インプラントにする場合とで違いはありますか?
まったく異なります。
程度や、期間は人によって異なりますが概ね、わずかに歯を失っただけでも下の図の様な骨の喪失・歯の移動を伴った経過をたどります。
結果的に、傾斜や移動してしまったすべての歯が歯周病や虫歯、負担過重の危険性にさらされてしまい、寿命が大幅に短くなってしまいます。
インプラントをしたら、毎月口腔ケアをしなければ感染して大変なことになるのでしょうか?
ご自分の歯と何ら変わりありません。
確かに3~4ヶ月に一度口腔細菌をリセットする、いわゆる口腔メインテナンスをお受けいただく事は理想です。しかしながら諸事情により2年間あまり健診・定期予防処置をお受けにならない方もおられますが、当院でのお口のケアがある程度なされていれば、自分の歯同様に、大きな問題はありません。
こういった部分にも当院の「予防歯科学の方法論」が応用されています。
お口のケアが不適切な場合には、ご自身の歯、歯肉、インプラント周辺にも所謂、炎症の様な状態が生じます。
結論としては、なにも1ヶ月、3ヶ月おきに歯科医院で必ずクリーニングしなければならない訳ではありません。
人工透析の様に、1日おきに病院へ行かねばならないといった様に、医療機関を絶対に受診し続けないといけなくなるわけではありません。
入れたインプラントが長持ちするか、不安です。
ご安心ください。自信をもってお答えできます。結論から申し上げますと全く問題ありません。
インプラントの長期予後は“歯科領域の病気の予防”と密接に関わっています。
当院は「予防歯科学」のパイオニアです。理事長は予防歯科学の真髄である3DSシステムの研究開発者であり、多くの医学者・臨床家がその論文を引用しています。各所で、開発者を名乗る臨床家も登場する程です。
また、当院の常勤歯科医師は口腔外科・歯科をバランスよく修得しており医療水準の向上を目的に他施設への技術指導も担当しています。実際の手術件数や症例写真、治療経過の開示も可能です。
余談ですが、手術件数と成功率を示した論文も存在します。医療広告ガイドラインを尊守している為来院された患者様から希望があった際に直接ご紹介します。
本当は写真をすべて掲載したいくらいですがHP上では全てお見せ出来ないのが残念です。
かぶせ物や入れ歯の角度は、CTデータを基に3D分析システムを用いて、インプラント専門技工士とのカンファレンスで主治医が決定します。
長期的にトラブルを生じさせない方法論やすでに生じてしまったトラブルを収束させる方法論は確立されていますが、習得が難しく、指導していて感じることは医療施設間のバラつきが今後の課題と言えます。すなわち、インプラントを長持ちさせる方法は術前~術後管理を含む「愛護的手術法」、「かぶせ物や入れ歯の角度」、そして「予防歯科の臨床力」といった3つの因子が複雑に影響します。
これら因子の相関性は実際に多数論文でも報告されており、上記の3つの因子が1つでも高い水準に満たないと数年後の結果が良くないことも変えようのない事実として存在します。
10年前、15年前、20年前の治療結果も紹介することが可能です。
インプラントを入れるとよく噛めて逆に太らないか心配です。
ご安心ください。
長期予後に加えて、体組成の改善も当院の特徴です。
当院では、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士による歯科医療のみでなく体組成の改善を見据えたチーム医療を実践しています。
多くの方が、“気が付くと身体が軽くなったと”実感されます。
武内歯科は入院施設のない無床歯科診療所では全国に先駆けて、歯科医師・医師・管理栄養士・健康管理士を交えた栄養サポートチームを導入しています。
(一般的入院施設を有する総合病院や大学病院ではNSTの呼称で有名です。)
インプラントをただ入れるのではなく、患者様の“体組成の改善”と“健康”をエンドポイントにしたチーム医療のメソッドは当院の特色といえます。
病棟勤務経験で培った“栄養療法”やリハビリテーション医学の観点からみた“体組成改善の方法論”が随所で余すことなく活かされています。
インプラントが入っていると、高齢になり施設に入った時、管理出来ずに大変なことになると聞きました。
ご安心ください。
現在では、インプラントをネジで付けたり取ったりできますので、どうしても気になる方は、かぶせ物を外して入れ歯にするなども可能です。
ちなみに当院では、在宅医療センターを併設しており、インプラントを熟知した専門の歯科医師が複数在籍しておりますので、ご自宅や施設などへの訪問歯科診療が可能です。
インプラント手術をした後に高齢になられても、長期的にメインテナンスをおこなっていけるのが、当院の「強み」です。
現在では、インプラントをネジで付けたり取ったりできますので、どうしても気になる方は、かぶせ物を外して入れ歯にするなども可能です。