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小児歯科

子どもの歯の健康を守るためには

【妊娠中~幼児期】“マイナス0歳”から、むし歯予防は始まっています!

むし歯の原因菌であるミュータンス菌は、まだ歯の生えていない赤ちゃんのお口の中には存在しません。この細菌は、赤ちゃんに一番近い人から感染します。赤ちゃんとのスキンシップや、同じスプーンや箸を使った食事などで、唾液を介して感染するのです。特に、赤ちゃんの「感染の窓」と呼ばれる1歳から2歳半くらいの時期に感染することが多いといわれます。
赤ちゃんの歯が生える時期になったら、母子感染の注意が必要です。

▼お母さんは、ミュータンス菌除菌処置をうけよう

問題はお母さんのお口の中のむし歯菌の量です。むし歯があればまず治しましょう。
母子感染を防止するためには、お母さんが妊娠をする以前に、遅くとも子育てに入る前に、むし歯菌の除菌を行うことです。唾液検査をうけてむし歯菌の量が多い場合は、除菌処置をうけるとよいでしょう。

▼よい菌をうつしてあげることも忘れずに!

むし歯の原因となる菌だけではなく、お母さんの口の中には良い菌もあります。むし歯菌感染を気にしてやみくもにスキンシップを制限するのではなく、お母さんから良い菌をうつしてあげることも大切です。良い菌が住み着いてしまうと、今度はむし歯菌が感染しにくくなります。

◎妊婦はどんなことに気を付ければいいの?

妊娠すると、それまで気にならなかったむし歯が進行して痛み出したり、歯ぐきが腫れたりすることがあります。つわりなどで歯磨きが十分できなくなるため、お口の中が汚れやすい状態になり、また、治していないむし歯があるとますますミュータンス菌が増えてしまいます。また妊娠維持のため、胎盤からの女性ホルモン分泌量が増加し、歯周組織中の同ホルモン濃度も上がってくるので、妊婦は通常の人よりも歯肉に炎症を起こしやすくなります。

更に、少しずつ何度も食事を取るようになると、口中のpHが酸性の状態が長くなり(脱灰時間の延長)、むし歯ができやすい状態が続きます。このような理由から、妊婦はむし歯も歯周病も、一般の人より進行が早いのです。

◎妊娠中の歯の治療について

・妊娠中期(5か月~8か月)であれば、ほとんどの場合歯科治療を受けることに問題はありません。(但し抜歯については要相談)初期、後期の場合は応急処置にとどめておきましょう。
・問診票には、妊娠月数、体の状態、治療についてのご希望などを詳しく記入してください。
・歯のX線撮影時には防護エプロンを着用します。エプロンをつければおなかの赤ちゃんに影響はありません。
・歯科麻酔は、通常の使用量では赤ちゃんにも、お母さんにも全く影響はありません。
・治療の際に椅子を倒しますが、おなかに影響のない範囲で、楽な姿勢となるように調節しますので、ご遠慮なくその旨お伝えください。

妊娠中の口腔衛生対策

○香りの強い歯みがき剤を避ける
○ヘッドの小さい歯ブラシ(幼児用でもOK)を使う
○粘着性の強い食品はなるべく避け、間食の内容がむし歯を誘発する糖質に偏らないように工夫する
○歯みがきが困難な場合は、歯科医院でプロフェッショナルケアを受ける
○歯周病菌の除菌に効果のあるうがい薬を、プラッシング時に併用する

【幼児期】授乳や、間食の習慣に注意しましょう

赤ちゃんが1歳6ヶ月を過ぎると、就寝時に授乳をするとむし歯になりやすくなります。授乳習慣にも気をつけましょう。甘いお菓子だけでなく、甘い飲み物もむし歯の原因になります。哺乳ビンでスポーツドリンクを与える人がいますが、それはむし歯をわざわざつくっているようなものです。口中の歯が全部むし歯になってしまうこともあります。

幼児期のおやつには、砂糖が少なく、口の中にとどまる時間が少ないものがおすすめです。チョコレートやキャラメル、ジュースよりも、果物や野菜を使ったデザート、お茶や牛乳がよいでしょう。回数は一日2回までとします。また、おやつを食べた後は、すぐに口をゆすいだり、歯みがきをしたりするようにしましょう。

▼親子で楽しく歯みがきをしましょう

幼児期には、親子で楽しみながら歯みがきをし、食後のブラッシングを習慣づけることが大切です。また、保護者による仕上げみがきが大変重要になります。奥歯の咬み合わせの部分は特に注意し、みがきにくい歯と歯の間はデンタルフロス(糸ようじ)を利用するなど工夫をしましょう。

子どもが歯みがきをいやがるときはどうすればよいですか?
しかったり、怒った顔していませんか? ブラシに力を入れすぎていませんか?
唇や頬を強くひっぱっていませんか? 笑顔を忘れずに、歌を歌ってあげながら楽しい歯みがきタイムを演出しましょう。

歯みがきを習慣にするためにはどうすればよいですか?
子どもは、ほめられるのが大好き! ちょっとでも歯みがきができたら、大いにほめてあげましょう。鏡で、きれいになった自分の歯を見せてあげてもいいですね。
【学齢期】永久歯を、むし歯から守りましょう!

いわゆる「永久歯」は5歳前後から生え始めますが、それと同時に、むし歯も短期間で急速に増えます。永久歯が生えそろう12歳までに、むし歯を予防することが重要です。

▼「生え変わるから」といって放置は絶対ダメ!

乳歯のむし歯からは、たくさんのミュータンス菌が唾液中に放出されます。このような状態のときに永久歯が生えてくると、むし歯になりやすくなります。じきに生え変わるからと、放っておかずにきちんと治療しましょう。

▼甘いものを取り過ぎないように

砂糖は他の糖よりもむし歯の原因になりやすいことをきちんと子どもに教え、間食の内容や回数を自分で正しく決められるようにしましょう。

▼正しいブラッシング方法を身につけておく
もっともきれいに汚れが落ちる「スクラッビング法」や「バス法」がおすすめです。
歯ブラシの毛は普通か、やわらかめのものを使います。歯と歯ぐきの境目にあてるので、歯ぐきを痛めないように、軽い力でみがきましょう。歯を1本ずつみがくことをイメージして、ブラシを5ミリ程度の範囲で小刻みに動かします。ヘッドは小さめのもののほうがみがきやすいです。
あわせてデンタルフロスを上手に利用することも習慣づけましょう。

スクラッビング法

歯と歯ぐきの間に歯ブラシを直角に当てます。

バス法

歯と歯ぐきの間に45度くらいに歯ブラシを当てます。

▼定期的に歯科検診を受けよう

歯科検診では、口の中のむし歯菌の状態がわかります。かかりつけの歯科医院で定期的に検診を受け、むし歯予防のための指導やアドバイスをしてもらいましょう。

歯ブラシの持ち方

バス法

歯のウラ側もしっかりと

【歯科医コラム ☆ 子どもの歯を守る】

子どもにとってはじめての「永久歯」
「6歳臼歯」を守るためには?

「第一大臼歯」――いわゆる6歳臼歯といって、子どもが6歳ごろになると最初に顔を出す永久歯があります。乳歯の奥歯のさらに奥に生える歯で、噛むことの中心をにない、上下のかみ合わせの基準ともなる大切な歯です。
奥に生えるので最初は気が付きにくく、歯ブラシも届きにくいので、歯と歯の間やかみあわせ面の深いミゾに食べかすが入りやすく、とてもむし歯になりやすい歯です。
この大事な「6歳臼歯」をむし歯から守るためには、本人と保護者、歯科医の三者による協力が必要です。正しい歯みがきの仕方を身につけるだけではなく、保護者による仕上げみがき、そして定期的に歯科医院でチェックを受けましょう。