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コラム

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オールオン4の治療後の口腔トラブルを防ぐ歯磨きの仕方を解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4の治療後の口腔トラブルがおきた女性

オールオン4とは、文字通り4〜6本のインプラントを顎の骨に埋入して、それにより前歯から奥歯までの人工の歯を支える治療です。従来のインプラントですべての歯を補う場合は、8〜14本のインプラントを埋入する必要があるので、費用や治療の負担は大きいです。

しかし、オール4であれば、わずか4〜6本のインプラントで、見た目が自然でしっかり噛める歯を手に入れられます。

メリットの大きなオールオン4ですが、片顎で210万~400万円程度と高額であるため「どの程度もつのか」「長持ちさせるためにはどうしたらいいのか」と考える方もいるでしょう。

オールオン4はすべて人工物ではありますが、治療後のケアを怠ると長持ちしません。天然の歯と同じように念入りなケアをしなくては長持ちさせることはできないのです。

今回は、オールオン4の治療後に気をつけるべき口腔トラブルや歯磨きの仕方について解説します。

オールオン4の寿命はどれくらい?

オールオン4の寿命イメージ

オールオン4の場合、すべての歯が人工の歯なので、虫歯にはなりません。

しかし、通常のインプラントと同じようにインプラントの歯周病であるインプラント周囲炎にはなります。

そのため、口腔内の衛生状態や噛み合わせ、喫煙や全身疾患の有無などで寿命は異なります。従来のインプラントの10年後の残存率は約90%といわれていますが、オールオン4もほとんどの場合、10年程度はもつでしょう。

しかし、長く使い続けられるかは、ご自宅でのセルフケアと定期メンテナンスにかかっています。

オールオン4の治療後に気をつけるべき口腔トラブル

オールオン4のイメージ

オールオン4の治療後に以下のようなトラブルに見舞われて長持ちしないケースもあります。

オールオン4の治療後に気をつけるべき口腔トラブルは、以下のとおりです。

インプラント周囲炎

オールオン4に限らず、インプラント治療をした際に最も注意すべきなのはインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は歯周病よりも早く進行します。インプラント周囲炎の進行速度は天然歯の歯周病の3倍ともいわれているのです。

インプラント周囲炎の進行速度が速い理由は、歯と歯槽骨の間にある歯根膜がインプラントにはないからです。細菌に対する抵抗力が低下するため、細菌感染しやすくなっています。

インプラント周囲炎になっても、初期の段階ではほとんど自覚症状は現れません。重度になって骨に炎症が出るようになると痛みを感じることがあります。歯茎が痩せてインプラントが露出すると、グラグラするようになり、最終的には抜け落ちることもあるでしょう。

スクリュー(ネジ)がゆるむ・折れる

オールオン4では、人工の歯根であるインプラント体の上に人工の歯を固定するために、スクリュー(ネジ)を用います。大きな力がかかるとスクリューがゆるんだり、折れたりすることがあります。

スクリューがゆるんだだけなら、噛み合わせを調整することや人工の歯をやわらかい素材に変えることで対処できます。

しかし、スクリューが折れ、取り出せない場合はインプラントの埋入からやり直しになる可能性があるでしょう。

インプラント体が折れる

人工の歯根であるインプラント体が折れると、再治療になるケースもあります。インプラント体が折れることはほとんどありませんが、一箇所だけに大きな力がかかるような噛み合わせになっていると、折れることがあるのです。

また、インプラント体はさまざまなメーカーで製作されています。形状や素材が異なるので、大きな力を支えきれないインプラント体の場合、折れることがあるでしょう。

歯科医院によって使用するインプラント体は異なります。どのようなインプラント体を使用しているのか、治療の前に確認しましょう。

オールオン4の治療後の歯磨きの仕方

オールオン4の治療後の歯磨きの仕方を説明

上述のとおり、オールオン4の治療後には気をつけなければならない口腔トラブルがあります。インプラント周囲炎は日頃からしっかりと歯磨きを行うことで予防できるため、正しい歯磨きの仕方を身につけましょう。

オールオン4は入れ歯とは異なり固定式で、取り外しができません。天然の歯をケアするように、またはそれ以上にケアする必要があります。

オールオン4の歯磨きの仕方やポイントをご紹介します。

通常の歯ブラシに加え、ワンタフトブラシを使って磨く

ワンタフトブラシとは、毛の本数が少ない小さい歯ブラシのことです。ワンタフトブラシを使用することで人工歯と歯茎の間や、歯1本1本の入り組んだ部分までしっかり磨けます。

インプラント周囲炎を防ぐためには、細菌の温床となる歯垢を除去する必要があります。通常の歯ブラシで歯の面を磨き、ワンタフトブラシで通常の歯ブラシでは磨ききれないインプラントと歯茎の境目などの細かい部分を磨きましょう。

歯間ブラシ・洗口液を使用する

就寝前の歯磨きの際は歯間ブラシや洗口液を使用するとよいでしょう。歯間ブラシを使用することで人工歯と歯茎の間の隙間もしっかり磨けます。また、洗口液を使用することで口内の細菌を減らすことができるでしょう。

歯磨きの回数を増やす

歯みがきの回数を増やせば、それだけインプラント周囲炎などを予防する効果が高まります。歯磨きの頻度を1日4回にするのが理想です。夕食の後に歯磨きをして、就寝前にもう一度磨くとよいでしょう。

また、歯磨きの時間を意識して長くしましょう。1回3分間は磨きたいところです。時計を確認する、音楽をかけている間は磨くようにするといった工夫をしましょう。

オールオン4の治療後は歯科医院でメンテナンスを受けよう!

オールオン4の治療後にメンテナンスを受ける人

自宅で念入りにセルフケアを行っても、すべての汚れや歯垢を除去することは難しいことです。また、人工物であるからこそオールオン4の状態を定期的に確認する必要があります。

治療を行った歯科医院から指示があると思いますが、オールオン4治療後の定期メンテナンスは必須です。

オールオン4は高額であるため、保証が設けられているケースが多いですが、定期メンテナンスを受けていることが保証を受ける条件になっていることもあります。

オールオン4の定期メンテナンスの頻度は歯科医院によって異なりますが、治療後はじめの1年間は3〜4ヶ月に1回程度、2年目以降は半年に1回程度でしょう。

定期メンテナンスでは、歯や歯茎、噛み合わせ、インプラント体などの状態を確認します。万が一、インプラント周囲炎になっていたとしても、定期的にメンテナンスを受けていれば早期に発見・治療できるでしょう。

汚れや磨き残しが多い場合には、歯磨き指導を受けましょう。

まとめ

インプラントの器具イメージ

オールオン4は多くの歯を失った方にとってメリットの多い治療法です。口腔機能を回復させるだけではなく、見た目も天然の歯のように美しく、入れ歯のように取り外すわずらわしさもありません。

しかし、オールオン4の治療を受けたあと、口腔ケアを怠ると従来のインプラントと同様、インプラント周囲炎になる可能性があります。

インプラント周囲炎は歯周病よりも進行が早く、重症化するとインプラントが抜け落ちるリスクがあるため、日頃からしっかりと歯磨きをすることと定期メンテナンスを受けることが非常に重要なのです。

「人工の歯だから大丈夫」「治療が終わったからもう安心」と考えずに、治療後はオールオン4を長持ちさせるために、これまで以上に歯磨きをしっかり行い、定期メンテナンスは欠かさずに受けましょう。

オールオン4を検討されている方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!