皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。
オールオン4は、最小4本のインプラントで義歯を支える治療方法です。
オールオン4を検討中の方のなかには、何歳からオールオン4の治療を受けられるのか気になっている方がいるのではないでしょうか。
オールオン4の治療を受けたい場合、年齢制限はあるのでしょうか。また、年齢以外にオールオン4を受けられないケースはあるのでしょうか。
今回は、オールオン4の治療を受けられる年齢について解説します。年齢以外でオールオン4を受けられない理由についても解説しますので、オールオン4を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
オールオン4とは?
オールオン4とは、最小4本のインプラントを顎の骨に埋め込み、義歯(12本の歯が一体となっている状態の義歯)を固定する治療方法です。インプラントを斜めに埋め込み、力を均等に配分することで、4本のインプラントでも義歯をしっかりと固定できます。
オールオン4のメリット
オールオン4のメリットは、次のとおりです。
- 審美性が高い
- しっかりと噛める
- 従来のインプラントよりも安い
- 手術の負担が少ない
- 顔の印象が若返る
オールオン4ではすべての歯が一体となった義歯を装着するため、統一感がある仕上がりになります。
また、顎の骨に埋め込んだインプラントに義歯を取り付けるため、しっかりと噛めるようになります。しっかりと噛めると顔の筋肉が引き締まり、歯が入ることで輪郭が整うので、顔の印象が若返ります。食事や会話の途中で落ちることもないでしょう。
さらに、従来のインプラントよりも埋め込むインプラント体の本数が少ないため、費用を安く抑えられます。顎の骨の厚みが十分にある部分を選んでインプラントを埋め込むため、骨造成手術をしなくてよいケースも多く、手術の負担も少ないでしょう。
オールオン4の注意点
オールオン4を検討するにあたって、次の注意点も理解しておきましょう。
- 難易度が高く治療可能な歯科医院が限られる
- 健康な歯が数本残っている場合は抜く必要がある
- 保険が適用されない
オールオン4は難易度が高い治療法であるため、対応していない歯科医院もあります。
また、オールオン4は12本の歯が一体となった義歯を装着するため、歯が残っている場合は抜歯しなければなりません。残っている歯の本数や状態を考慮して、治療を受けるべきか検討する必要があります。
さらに、オールオン4は保険が適用されません。従来のインプラント治療に比べると安いとはいえ、高額な治療費が必要です。
オールオン4の治療を受けられる年齢は?
「年をとったらオールオン4はできないの?」と考える方も少なくありません。入れ歯を一度入れてみたものの、合わなかったという方は特に「今からでもオールオン4の治療は受けられるのだろうか?」と考えることでしょう。
オールオン4の治療が受けられるのは、16歳〜20歳からが目安といわれています。16歳〜20歳くらいになると顎の成長が落ち着くためです。高齢者であっても、健康状態や顎の骨の状態などの条件を満たしていれば治療を受けられます。
成長の速度や骨の状態、歯の状態、体力などは人によって異なるため、治療を受けられるかは歯科医師によく確認してください。
年齢以外でオールオン4を受けられない理由とは?
上述のとおり、成人の顎に成長している16歳〜20歳からであればオールオン4の治療を受けられます。
しかし、年齢以外の理由で治療を受けられない場合もあるのです。
本項目では、年齢以外で治療を受けられない理由について解説します。
全身疾患のある方
全身疾患のある方は、オールオン4の治療が受けられない場合があります。オールオン4でインプラントを埋め込む際に、麻酔をして手術を行う必要があるからです。
例えば、糖尿病の方や高血圧の方、人工透析をしている方など、持病を持っている場合、内科医から「麻酔をしない方がよい」「体力や免疫力が足りない」と判断される可能性もあるでしょう。
とはいえ、症状の程度によっては手術を受けられることもあります。全身疾患がある場合、歯科医師と内科医が連携をとって最善の方法を選択する必要があるのです。
骨粗しょう症の方
骨粗しょう症の方は、骨密度が十分でないためオールオン4の治療が受けられないことも少なくありません。
顎の骨に埋め込まれたインプラントを土台にして義歯を支えますが、骨密度が十分でないと土台となるインプラント体が安定しません。治療後しばらくして、グラグラしたり、抜けたりするリスクがあります。
喫煙習慣がある方
喫煙習慣がある方は、オールオン4の治療が受けられない場合があります。喫煙すると血流が悪くなり、免疫力が低下します。免疫力が低下すると、手術後の傷が治りにくくなったり、インプラントが安定しなかったりするリスクがあるのです。
また、歯茎が痩せたり、インプラント周囲炎になったりしてインプラントが安定せず、オールオン4の寿命が短くなる可能性があります。
妊娠中の方・授乳中の方
妊娠中の方や、授乳中の方も、オールオン4の治療は受けられない場合があります。麻酔をして手術をしたり、痛み止めを飲んだりするため、赤ちゃんや母体に影響が出る可能性があるためです。妊娠中のつわりがひどくて、手術がスムーズにできないことも考えられます。
出産後、育児が落ち着いてから、オールオン4を検討しましょう。
治療終了後にメンテナンスを受けられない方
定期的にメンテナンスに通えない方も治療を受けられないかもしれません。
オールオン4の治療後、定期的にメンテナンスを受けないとインプラント周囲炎などの口腔トラブルが起こっていても発見が遅れ、最悪の場合には義歯を支えるインプラント体が抜け落ちる可能性があるのです。
歯科医院でのメンテナンスでは、インプラント周囲炎になっていないか・きちんとケアが行き届いているか・噛み合わせに問題はないかなどをチェックします。
万が一、インプラント周囲炎などの口腔トラブルが起こっていても定期的にメンテナンスに通っていれば、早期に発見・対処できるでしょう。
オールオン4を長くもたせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があるため、治療後に通院するのが難しい方には適さないかもしれません。
オールオン4の費用
オールオン4は保険が適用されない自由診療です。そのため、歯科医院によって費用は異なりますが、相場は片顎(上下のうちどちらか)200万円〜300万円程度です。
インプラント体を1本1本埋め込む従来の治療法の場合、1本あたり30万〜40万円程度が相場であるため、オールオン4のほうが安くなることも少なくありません。
オールオン4の寿命
オールオン4の寿命は従来のインプラントの寿命とほぼ同じで、10年〜15年程度といわれています。自宅でしっかりケアを行い、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで20年以上問題なく使用できている方も少なくありません。
まとめ
今回は、オールオン4の治療を受けられる年齢について解説しました。
成人の顎に成長する16歳〜20歳くらいから、オールオン4の治療が受けられます。顎の成長には個人差があるため、最終的な判断は歯科医師がします。年齢に上限はありません。高齢の方であっても顎の骨の状態と健康状態が良好であれば治療を受けられます。
しかし、全身疾患がある方や骨粗しょう症の方、妊娠・授乳中の方など、年齢以外の理由でオールオン4の治療を受けられない方もいます。
オールオン4を検討しているけれど、治療を受けられないのではないかとお悩みの方は、一度歯科医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。不安点や疑問点がある場合は歯科医師に確認し、納得した上で治療をスタートしてください。
オールオン4を検討されている方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!