皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。
「オールオン4という治療があると聞いたけれど、どんな治療なの?」「オールオン4の寿命はどれくらいなの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょう。オールオン4はさまざまな点で優れている治療法ですが、詳しくは知らない方もいるでしょう。
本記事では、オールオン4とはどのような治療なのか、寿命はどれくらいなのかを詳しく解説します。オールオン4を検討している方や、不安で治療を躊躇している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
オールオン4とは?
オールオン4とは、インプラント治療の一種です。最小4本のインプラント体を使用して、総入れ歯のような形をした被せ物を装着し、失った歯を補う治療法です。
手術当日からしっかりと噛むことができるようになり、メンテナンスを怠らなければ長く使い続けられます。また、一般的なインプラント治療と比較すると、埋め込むインプラントの本数が少ないため費用を抑えることができるでしょう。
オールオン4のメリット
オールオン4のメリットは以下の5点です。
- 費用を抑えられる
- しっかりと噛める
- 審美性が優れている
- 着脱の手間がない
- 身体への負担を軽減できる
上述しましたが、オールオン4の大きなメリットは通常のインプラント治療に比べて費用を抑えられることです。
インプラント治療と同じく、人工歯根をあごの骨にしっかりと固定するため、入れ歯やブリッジと比べて安定性が高いです。また、固定式のため、食事や歯みがきのときに取り外す必要がありません。
人工歯は患者さまに合わせて作成されるため、違和感のない口元に仕上げることができます。顔を変化させることも可能なため、治療後の見た目を改善できるでしょう。
インプラントを埋入する際は、あごの骨に穴を開ける外科手術や、場合によっては骨を増やすための手術が必要です。オールオン4であれば、最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支えることが可能なため、手術による精神・身体への負担を抑えられるでしょう。
オールオン4のデメリット
メリットが多いオールオン4治療ですが、デメリットも存在します。
- 健康な歯を抜歯する必要がある
- 治療できる歯科医院が限られている
- 保険適用外のため費用が高額になる
オールオン4は、片顎すべての人工歯をインプラントで固定する治療法です。したがって、邪魔になる歯は、健康であっても抜歯する必要があります。
また、オールオン4は通常のインプラント治療よりも難易度が高いため、対応可能な医院が限られています。インプラント治療に対応している歯科医院でも、オールオン4は対応していない場合があるでしょう。
オールオン4に限らず、インプラント治療は保険が適用されないため、総入れ歯と比べると費用が高額になります。
ただし、通常のインプラント治療とは異なり、埋入するインプラントの数が少ないためある程度は費用を抑えられるでしょう。
オールオン4の寿命は何年くらい?
オールオン4の寿命は、通常であれば10年以上と言われています。インプラントを埋め込んだ周辺の骨や口内の状態などによっても左右されますが、メンテナンスを続けて20年〜30年と使い続ける患者さまもいらっしゃいます。
しかし、オールオン4のメンテナンスを怠ると、5年ほどで寿命を迎える可能性が高いです。また、たばこや飲酒もオールオン4の寿命を縮める原因となります。
オールオン4の寿命を延ばすためには、日々のケアやメンテナンスをしっかりと行うことが重要です。必要に応じて生活習慣を見直しましょう。
オールオン4の寿命を延ばす方法
では、オールオン4の寿命を伸ばすためにはどうすればよいのでしょうか。
- 日ごろのケアを徹底する
- 歯科医院で定期的に診てもらう
- 噛み合わせを調整する
- 歯ぎしりや食いしばりを改善する
- 食生活を整える
- たばこや飲酒をやめる
それぞれの方法について順番に解説していきます。
日ごろのケアを徹底する
オールオン4は、天然歯と違い虫歯になることはありません。
しかし、日ごろのケアを怠っていると、インプラントを埋入した周囲に炎症が起こるインプラント周囲炎になる可能性が高くなります。インプラント周囲炎は進行が早く、重症化するとあごの骨が溶けてインプラントが抜け落ちる厄介な病気です。
虫歯や歯周病と同じく、毎日のケアをおこなってオールオン4を長持ちさせましょう。
歯科医院で定期的に診てもらう
オールオン4の寿命を延ばすためには、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。毎日の歯みがきも大切ですが、セルフケアだけで虫歯や歯周病を防ぐことは難しいでしょう。
定期的に歯科医院で検診を受けることで、インプラント周りで炎症が発生した場合でも、即座に対応することが可能です。また、歯みがきの指導もおこなってくれるため、セルフケアの質も向上するでしょう。
検診の頻度はお口の中の状態にもよりますが、最低でも年に1〜2回は受けてください。
噛み合わせを調整する
噛み合わせを治すことも、オールオン4の寿命を延ばすためには重要です。噛み合わせが悪いと一部分の歯に過度な力がかかり、インプラントが破損する可能性が高くなります。
また、一定の箇所に歯垢がたまりやすくなり、インプラント周囲炎を発症するリスクも高まります。
歯ぎしりや食いしばりを改善する
歯ぎしりや食いしばりは、オールオン4の寿命を縮める原因の1つです。インプラントに過度な力が加わると、インプラントの破損だけではなく、インプラントを埋入した周囲の組織に炎症が起きる可能性があるためです。
歯ぎしりや食いしばりのクセがある方は、マウスピース等で対策しましょう。市販のものもありますが、歯科医院で作成してもらうことも可能です。気になる方は、一度相談してみると良いでしょう。
食生活を整える
食生活が乱れていたり、甘いものや脂質の多い食事ばかりを食べていたりすると、歯垢がたまりやすくなり、インプラント周囲炎を発症する可能性が高くなります。インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを埋入した周辺の骨を溶かし、オールオン4の脱落につながります。
糖尿病になるリスクも高くなるため、食生活は早めに見直しましょう。
たばこをやめる
オールオン4の寿命を縮める原因の1つに、たばこが挙げられます。たばこに含まれるニコチンは白血球の機能を低下させ血流も悪くさせるため、歯周病やインプラント周囲炎を引き起こしやすくなるのです。
歯周病・インプラント周囲炎が悪化するとオールオン4の脱落につながるため、歯科医師から禁煙を指示されることが多いです。禁煙ができない場合はオールオン4治療を断られるケースもあるため、喫煙者の方はオールオン4治療を機に禁煙を検討してみてもよいでしょう。
まとめ
本記事では、オールオン4治療を受けるメリット・デメリットとあわせて、オールオン4の寿命や長く使い続ける方法について解説しました。
総入れ歯とは違い、オールオン4は見た目も天然歯と遜色なく、硬い食べものでもしっかりと噛むことができます。
しかし、オールオン4は保険が適用されないため、総入れ歯と比較すると治療費が高額になります。セルフケアや歯科医院でのメンテナンスを疎かにすると、オールオン4の破損・脱落・インプラント周囲炎など、さまざまな問題が発生する可能性があります。
喫煙者である場合や口内の状態によっては、オールオン4の治療を断られるケースもあります。オールオン4を検討している方は、まずは歯科医師と相談しましょう。
オールオン4でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!