皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯科医院には、口臭に悩まれている方が来院されることがあります。口臭は自分では気づきにくく、客観的に評価しにくいので、悩みの解消が難しいです。

しかし、コミュニケーション面で障害になるだけではなく、ときには大きな病気が原因で口臭が発生していることもあるので、かかりつけの歯科医院で相談したほうがよいでしょう。

今回は、口臭の種類や、口臭の原因となっている虫歯・歯垢・歯周病の対処法について解説します。口臭にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

口臭の種類

口臭には、主に以下の4つの種類があります。

• 生理的口臭
• 病的口臭
• 外因的口臭
• 心因性口臭

種類によって口臭が発生する原因は異なります。口臭を改善するには、まず口臭の原因を知ることが大切です。それぞれの口臭の特徴と原因について、以下に詳しく解説します。

生理的口臭

寝起きや空腹時、緊張したときなどには唾液の分泌が減少し、口が渇いた状態になります。このときに発生するのが生理的口臭です。加齢によって口臭が発生するケースもあるでしょう。

生理的口臭は、しっかりと歯磨きをしたり、水分補給をしたりすることで改善する場合が多いです。

病的口臭

病的口臭とは、病気が原因で発生する口臭です。病的口臭には、口腔由来のものと全身由来のものの2種類があります。

口腔由来の口臭は、進行した虫歯や歯周病、歯や舌の汚れなどが原因で発生します。全身由来の口臭は、鼻や喉の疾患、糖尿病、呼吸器系の疾患などが原因で発生します。原因となっている病気を治療することで口臭は改善するでしょう。

外因的口臭

ニンニクやネギなどのにおいが強い食べ物、アルコール、喫煙が口臭の原因になることがあります。これが、外因的口臭です。外因的口臭は一時的なものであることがほとんどで、時間が経過すると徐々ににおいはなくなります。

心因性口臭

心因性口臭とは、実際は口臭がないにも関わらず、本人は口臭があると思い込んでいる状態のことです。これは、ストレスがあったり、精神的に不安定になったりしているときに現れやすいです。心因性口臭については、精神科での治療が必要なケースもあります。

口臭の代表的な原因「虫歯」の対処法

虫歯になっても、すべての方に口臭が発生するわけではありません。具体的には、虫歯で穴が空いたところに食べ物が詰まり、そこに菌が繁殖すると口臭が発生する可能性があります。

また、虫歯が歯の神経にまで達して神経が腐敗している場合や、歯の根元に膿が溜まっている場合に口臭が発生する可能性があるでしょう。虫歯が進行すると口臭の原因になるだけでなく、膿が出たり落ち着いていられないような激しい痛みを感じたりする場合もあります。

虫歯が原因で口臭が発生している場合の対処法は、以下のとおりです。

虫歯を治療する

虫歯による口臭を根本的に改善するには、歯科医院で虫歯治療を受けることが重要です。口臭の原因となっている虫歯を治療することで、口臭を改善できるでしょう。

上述のとおり、虫歯が進行すると口臭だけでなく、痛みなどの原因にもなるため早期に治療を受けることが非常に重要です。

口臭の発生を抑える

仕事などで忙しく、なかなか歯科医院を受診できないという方もいるかもしれません。そのようなときでも虫歯による口臭を抑えたい場合には、キシリトール配合のガムを噛んだり、殺菌効果があるデンタルリンスでうがいをしたりするとよいでしょう。

また、虫歯の進行を抑え、口臭の発生を防ぐためにはしっかりと歯磨きを行うことも重要です。歯ブラシだけでなくデンタルフロスなどの補助清掃用具も使用して、口腔内をしっかりと掃除しましょう。

口臭の代表的な原因「歯垢」の対処法

歯に付着した歯垢が原因で口臭が発生することもあります。歯垢は細菌の塊で、虫歯や歯周病の原因にもなります。虫歯や歯周病、口臭を予防するためには、歯垢を蓄積させないことが重要といえるでしょう。

歯垢が原因で口臭が発生しているときの対処法は、以下のとおりです。

しっかりと歯磨きをする

歯垢の蓄積を防ぐためには、しっかりと歯磨きをすることが大切です。

歯磨きをするときは、歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当てて小刻みに動かしながら磨きます。そうすることで、歯と歯茎の境目に付着した歯垢も落とせるでしょう。

なお、歯ブラシはやわらかめかふつうの硬さのものを選びましょう。かための歯ブラシを使用すると歯茎を傷つけ、出血したり炎症が起こったりする可能性があります。

補助清掃用具を使用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間などの細かい部分に付着した汚れを落とすことは難しいです。歯ブラシでは届かない細かい部分に付着した歯垢を落とすためには、デンタルフロスや歯間ブラシを使うとよいでしょう。

歯と歯の間に歯間ブラシを挿入して、ゆっくりと動かします。斜めに動かすと、歯肉を傷つけたり、ブラシが曲がったりする可能性があるため気をつけてください。

デンタルフロスは、必要な長さに切って、両手の中指に巻き付けて使います。歯と歯の間にフロスをいれて、前後にゆっくりとノコギリを引くように動かします。歯と歯の隙間が狭く、入りにくいときは、ゆっくりといれましょう。

口臭の代表的な原因「歯周病」の対処法

上述したとおり、歯周病が原因で口臭が発生することもあります。歯周病が原因で口臭が発生している場合の対処法は、以下のとおりです。

自宅でしっかり口腔ケアを行う

口臭の原因となる歯周病は、基本的には一度発症すると治りません。

しかし、自宅で正しいセルフケアを行うことで、炎症を抑えることや進行を食い止めることは可能です。最低でも就寝前を含めて1日2回は丁寧にセルフケアを行ってください。歯ブラシだけではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使用するとより効果的です。

歯周病になったということは、これまでセルフケアが不十分であったといえます。そのため、自分ではしっかりとケアしているつもりでも、正しいケア方法が身についていない可能性があるでしょう。

歯科医院では、患者さん一人ひとりの歯並びの状態に合った歯磨きの仕方を指導するブラッシング指導を行っています。正しい歯磨きの仕方がわからないという方や歯磨きに自信がないという方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。

正しいブラッシング方法を身につけ、自宅で実践することで、歯周病の進行や口臭の予防につながる可能性があります。

歯科医院で歯石を除去してもらう

歯周病の原因となる歯石は、自宅での歯磨きでは除去できません。

そこで、根本的な原因を減らし、改善するためには、歯科医院での治療が必須といえます。歯科医院では、歯の表面に付着した歯石だけでなく、歯周ポケット内の歯石も除去します。歯周ポケットの奥深くに歯石がある場合は、歯肉を切開して除去を行うこともあります。

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶かされ、歯がグラグラし、最悪の場合には歯が抜け落ちることもあります。口臭だけでなく口腔内全体の健康を維持するためにも、早めに歯科医院で治療を受けましょう。

口臭は歯医者で治療できる？

上述のとおり、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが原因で口臭が発生していることが多いです。そのため、口臭の原因がお口の中にあるのであれば、歯医者で治療を受けることで改善できる場合があります。

また、実際に口臭があるのか、それがどの程度なのか自分ではわからないという方もいるでしょう。歯科医院のなかには、口臭測定を行えるところもあります。気になる方は、一度相談するとよいでしょう。

なお、口臭の原因が口腔内ではなく、鼻や喉、呼吸器などにある場合は、耳鼻咽喉科や呼吸器内科などの専門的な病院で検査を受けて治療することになります。

まとめ

口臭があると周りの方に不快感を与える可能性があるので、できる限り早く改善したいと考える方が多いでしょう。口臭には主に生理的口臭・病的口臭・外因的口臭・心因性口臭の4つの種類があり、それぞれ原因が異なります。

病的口臭は、虫歯や歯周病などが原因で起こる口臭です。鼻や喉、呼吸器系の疾患が原因で口臭が発生する可能性もあります。虫歯や歯周病が原因で口臭が発生している場合には、歯医者で治療を受けることで改善できるケースがあります。

口臭は自分では気づけない場合もあります。歯科医院のなかには、口臭測定を行っているところもあります。口臭があるかもしれないと悩んでいる方は、一度歯科医院を受診して相談してみてはいかがでしょうか。

口臭にお悩みの方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください！

当院の一般診療メニューはこちら、インプラントや訪問歯科も対応しております。ネット予約も可能ですので、ぜひご活用ください。