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インプラント治療のセカンドオピニオンを受けるメリットとは?

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

セカンドオピニオンの歯科医師と患者さまが会話している

インプラント治療は、顎の骨に器具を埋める外科手術を必要とする高度な治療方法です。インプラント治療は、治療期間も長期間にわたるため、心身への影響も少なくないでしょう。だからこそ「本当にこの治療方法で大丈夫なのか」「もっとほかの選択肢はないのか」と不安に感じてしまう患者さまもいらっしゃいます。

そのようなときは「セカンドオピニオン」を受けてみてはいかがでしょうか。セカンドオピニオンを受けることで納得して治療にのぞむことができ、疑問や不安を解決できる可能性が高まります。

今回は、セカンドオピニオンを受けるメリットや、セカンドオピニオンを受ける際の流れなどを解説します。

セカンドオピニオンとは

歯科医師と患者さまが会話している

セカンドオピニオンは「第二の意見」「別の意見」という意味で使われます。治療を受ける方が納得して治療を選び、決断できるように、担当の歯科医師とは別に、ほかの歯科クリニックの歯科医師から意見を求めることを指します。

セカンドオピニオンは、担当の歯科医師を変えることや転院することが目的ではありません。あくまでほかの歯科医師の話を聞くことで担当の歯科医師とは違う角度からの意見を求め、治療の理解を深めることで納得したうえで治療を受けるということが大きな目的です。

インプラント治療のセカンドオピニオンを受けるメリット

メリットをあらわす積み木

インプラント治療のセカンドオピニオンを受けるメリットは、以下のとおりです。

  • 診断の正確性を判断できる
  • 保証内容などを比較できる
  • 費用の相場がわかる

以下、それぞれ詳しく解説します。

診断の正確性を判断できる

インプラント治療は、専門性が高い治療であり、高度な技術と知識を必要とします。そのため、歯科医師によって技術にばらつきがあることがあります。例えば、Aクリニックでは1つの治療方法しか提示されなかったのに、Bクリニックでは2つの治療方法から選択できるなどのパターンがあり、最初に提示された治療よりも、よい治療方法が見つかる可能性があるのです。

セカンドオピニオンを聞くことで、本当に担当の歯科医師の判断が正しいのかどうかを判断できることがあります。

保証内容や設備を比較できる

インプラントは自由診療となるため、歯科クリニックごとに保証内容が異なります。

インプラント治療には保証期間や保証範囲などが定められています。保証が受けられる条件であれば、インプラントが破損したときに新しいインプラントに交換できることや、手術にかかる費用が無償となることがあるのです。保証をしっかり確認しておくことで、何かトラブルが起こったときにも、損することなく治療を受けることができるでしょう。

また、クリニックの設備も歯科クリニックによって大きく異なります。例えば、歯科用CTを導入しているクリニックであれば、レントゲンでは確認できない詳細な診断ができ、インプラントを安全に埋没するために役立ちます。正確さに関わるため、歯科用CTを導入しているクリニックのほうが安心といえるでしょう。

費用の適正価格が確認できる

インプラント治療は、自由診療のためクリニックによって費用が大きく異なります。実際にカウンセリング行ってみると「思っていたよりも高額だった」と不安に感じることがあるかもしれません。

セカンドオピニオンで複数のクリニックの費用を比較すれば「自分の症状であればこれぐらいの費用なのか」とわかります。安ければ安いほどよいわけではありませんが、保証内容と費用を確認し、比較したうえでご自身が納得いく費用でインプラント治療を受けられる可能性が高まります。

セカンドオピニオンで確認したいこと

確認すべきポイント

次に、セカンドオピニオンで確認したいことについて解説します。セカンドオピニオンを受けるときは、以下を確認しましょう。

  • 担当の歯科医師がすすめるインプラント治療
  • 費用や保証の内容
  • 疑問や不安

以下、それぞれ詳しく解説します。

担当の歯科医師がすすめるインプラント治療はどのようなものか

担当の歯科医師にお口の中の状態を見せて「自分はインプラントができるのか」「どのような治療が合っているのか」を判断してもらいましょう。なかには、Aクリニックではインプラントはできないといわれたのに、Bクリニックでは治療可能だと判断される場合などがあります。治療ができない、または別の治療方法をすすめられたときは「なぜその治療方法でなければならないのか」などを確認しましょう。

どの治療方法にもメリットやデメリット、リスクは存在するものです。それぞれの治療方法のメリットやデメリットを確認し、納得したうえで治療にのぞめるように準備しましょう。

費用や保証の内容

インプラント治療は、自由診療のためクリニックごとに設定されている保証内容や費用が異なります。費用が安いからよいのではなく、提示された費用の中にはどのような項目が含まれているのかを確認しましょう。例えば、クリニックによっては、5年以内のインプラント破損であれば無償で交換・再手術できる保証制度などもあります。

保証内容の確認が不足していると、最初は費用をおさえられていても、長い目で見たら結果的に高額となっている場合もあるため、しっかり確認しておくのがよいでしょう。

疑問や不安

インプラント治療は、ふだん聞き慣れない言葉や専門用語が多く使われ、歯科医師がいっていることをなかなか理解できないこともあるかもしれません。あとになって「こんなはずじゃなかった」とならないように、わからない言葉や理解しにくい説明を受けたときは、どういう意味かしっかり質問しましょう。

セカンドオピニオンの流れ

STEPと書かれた積み木と靴のおもちゃ

セカンドオピニオンの流れは、以下のとおりです。

  • セカンドオピニオンを受けるためのクリニックを探す
  • セカンドオピニオンを受けることを担当の歯科医師に伝える
  • 不安や疑問に思っていることを明確にする

以下、それぞれ詳しく解説します。

①セカンドオピニオンを受けるためのクリニックを探す

セカンドオピニオンを受けるために、まずはクリニックを探しましょう。

インプラント治療の技術やCTの機械があるかどうかなどについては歯科クリニックによって異なります。インプラント治療の実績がある、インプラント治療に力を入れているクリニックを選ぶのがよいでしょう。

②セカンドオピニオンを受けることを担当の歯科医師に伝える

別の歯科医師に診断してもらうことを担当の歯科医師に伝えにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、セカンドオピニオンを受けることを伝えるのがよいでしょう。その理由は、セカンドオピニオンを受けるときは、レントゲン写真などが必要となるからです。

セカンドオピニオンを受けたいと伝えれば、検査結果や診断書、レントゲン写真などを提供してもらえることがあります。それぞれのクリニックで検査やレントゲン撮影をしても問題はありませんが、費用や手間がかかります。スムーズにセカンドオピニオンを受けたい場合は、最初に診断を受けたクリニックでセカンドオピニオンを受けることを伝えたほうがよいでしょう。

③不安や疑問に思っていることを明確にする

セカンドオピニオンを受けるときは、どのようなことに不安を感じているのか、疑問を感じた部分について明確にしておきましょう。

歯科クリニックによっては、ゆっくり話をする時間をとってもらえないこともあるでしょう。知りたいことを効率的に聞くために、事前に準備しておくのがよいでしょう。

セカンドオピニオンを受ける際の注意点

拡声器で注意をうながしている

最後に、セカンドオピニオンを受ける際の注意点をご紹介します。

  • 診断が希望どおりにならないこともある
  • セカンドオピニオンの予約は必須である

以下、それぞれ詳しく解説します。

診断が希望どおりにならないこともある

セカンドオピニオンは、自分の意見や希望に賛同してくれる歯科医師を探すためのものではありません。歯科医師が下した診断に対して、自分の希望とは異なっていて、診断をし直して欲しいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、セカンドオピニオンで自分の希望や意見を伝えることは重要です。

しかし、歯科医師は、医学的観点からみてベストな治療方法を提案しています。セカンドオピニオンでは、必ずしも自分の希望に沿うような治療方法とならないこともあります。それよりも、セカンドオピニオンではその治療方法についてのメリットやデメリットをしっかり説明してもらい、自分の納得いく治療方法を見つけることが重要です。

セカンドオピニオンの予約は必須である

セカンドオピニオンを受けるときは、歯科クリニックへの予約が必須です。

なかには「話を聞きに行くだけだから診察や検査は必要ない」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、患者さまのお口の状態やレントゲン写真などを確認して診察をしなければ、治療の提案やアドバイスはできません。「インプラントについてのセカンドオピニオンを聞きたい」という旨をしっかりと伝え、予約をとってください。

予約なしでいきなり訪問しても、時間をとってもらえなかったり予約を取り直したりする可能性があります。

まとめ

ポイントをまとめる歯科医師

今回は、セカンドオピニオンを受けるときの流れなどを解説しました。

インプラント治療でセカンドオピニオンを受けると、診断の正確性を判断できる、保証内容などを比較できる、費用の相場がわかるなどのメリットが期待できます。

顎の骨に器具を埋めるという高度な治療方法だからこそ「この治療方法で大丈夫なのか」「もっとよい方法はあるのではないか」と不安に思う方もいらっしゃると思います。セカンドオピニオンを受けることで、そのような疑問や不安が解決できるかもしれません。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントの再治療が必要なケースとは?再治療になる原因や予防方法も解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

水色の背景の前に、インプラントの模型が置かれている

インプラント治療は高額で治療期間も長いため、再治療になることへの不安を抱えている方も多いでしょう。再治療が必要になるケースもありますが、日頃から適切なケアをすることでインプラントの寿命を延ばすことができます。

今回は、インプラントで再治療が必要になるケースや原因、予防法などを解説します。

インプラントの寿命はどれくらい?

白い木目の背景の前に白い目覚まし時計が置いてある

インプラントの寿命はどれくらいなのでしょうか。歯を失ったときの治療法であるブリッジ・入れ歯の寿命と合わせて、比較しました。

<インプラント・ブリッジ・入れ歯の寿命>

インプラント ブリッジ 入れ歯
10~15年 7~8年 3~5年

インプラントを入れてから10年使い続けられている方の割合は、9割といわれています。日頃からセルフケアやメンテナンスをしっかりと行っていれば、インプラントは10年使い続けることができるのです。

ブリッジや入れ歯と比較して、寿命が圧倒的に長いのはインプラントの大きな魅力のひとつといえるでしょう。

インプラントの再治療が必要なケース

歯のレントゲン写真を見ている男性患者と女性歯科医師

インプラントは長く使えて快適に噛めることが魅力ですが、以下のような症状が出た場合には再治療が必要になります。

  • 痛み・腫れがある
  • インプラントがぐらつく
  • インプラントの破損

それぞれを解説していきます。

痛み・腫れがある

インプラントを入れている箇所の痛みや腫れが続く場合は、再治療が必要になる可能性があります。

痛みや腫れの原因として考えられるのが、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲組織が細菌感染し炎症を起こした状態をいいます。炎症を起こす原因は歯周病と同様のプラーク中の細菌で、症状も似ていることからインプラントの歯周病ともいえるでしょう。初期は自覚症状がないことが多く、気付いたときには重症化していることも多いです。

以下にインプラント周囲炎の進行度ごとの症状をまとめました。

<インプラント周囲炎の進行度と症状>

進行度 症状
軽度 ・歯茎が赤くなり腫れる
・出血がある
中等度~重度 ・腫れがひどくなる
・膿が出る
・痛みがある
・歯茎が下がる
・インプラントがぐらつく

痛みや腫れ、もしくは上記の症状がある場合はインプラント周囲炎が考えられるため、再治療が必要になることがあります。

インプラントがぐらつく

歯槽骨が細菌感染すると骨吸収が起こり、やがてインプラントを支えきれずにぐらつき始めます。さらに重症化すると、抜け落ちてしまう恐れもあります。また、歯茎に炎症があったなどの理由で埋入したインプラントがうまく骨と結合せずに、ぐらつきが起こることも考えられます。

噛み合わせなどを調整しても改善が見られない場合は再治療が必要です。

インプラントの破損

衝撃や劣化によってインプラントが破損した場合は、再治療が必要になります。

破損した部分が、骨に埋入されたインプラント体に装着された人工歯のみであれば、再治療は人工歯の交換・修理のみで済むでしょう。

インプラントの再治療になる原因

インプラントの再治療が必要になる原因は以下のとおりです。原因を理解し、再治療を未然に防ぎましょう。

  • メンテナンスを行わなかった
  • セルフケアが不十分であった
  • 歯ぎしりや食いしばりをしている
  • 喫煙している
  • 治療に問題があった

それぞれを解説していきます。

メンテナンスを行わなかった

インプラントは長期間使用できますが、大前提として定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こし再治療することになりかねません。

天然歯にある歯根膜がインプラントにはなく、血液からの栄養の供給が乏しくなります。その結果、細菌への抵抗力が弱まり炎症が起こりやすくなるため、天然歯と比較してもより一層メンテナンスが重要なのです。

セルフケアが不十分であった

治療が終了しメンテナンスを受けるまでは、自身によるケアで健康な状態を維持しなければなりません。インプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりと歯磨きをして清潔な状態を保ちましょう。

インプラントのブラッシング方法など、セルフケアで不安な点があれば必ず歯科医院で確認しましょう。

歯ぎしりや食いしばりをしている

歯ぎしりや食いしばりは再治療になる大きな原因であるため、注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりは、歯に強い力が加わるため、インプラントや歯槽骨に負担がかかります。歯根を覆い圧力を和らげる働きをする歯根膜がインプラントにはないため、歯ぎしりや食いしばりによる強い力が直接歯槽骨を刺激します。その結果、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まるのです。また、歯ぎしりや食いしばりによって、人工歯が削れたり割れたりすることで再治療が必要になる可能性もあります。

喫煙している

喫煙によって、インプラントの失敗率や再治療率が上がることがわかっています。

タバコが身体に与える作用が原因によるインプラントに及ぼす影響は、以下のとおりです。

  • 傷が回復しにくくなる
  • 骨と結合しにくくなる
  • インプラント周囲炎を引き起こしやすくなる

それぞれを解説していきます。

傷が回復しにくくなる

ニコチンには、血管を収縮させる作用があります。インプラント手術後の患部に酸素や栄養が行き渡りにくくなり、傷の回復が遅れます。

また、ニコチンの細胞の働きを抑制させる作用で、歯茎や骨の回復を妨げることも、傷が回復しにくくなる原因のひとつです。

骨と結合しにくくなる

ニコチンの血管収縮作用により、インプラントと骨の結合を阻害します。インプラントがしっかりと定着せず、ぐらつきや抜ける原因となります。

インプラント周囲炎を引き起こしやすくなる

喫煙は唾液の分泌量を低下させることから、口内の細菌が増え、インプラント周囲炎を引き起こしやすい口内環境をつくります。

また、白血球の活動を抑制させ免疫力が低下することも、インプラント周囲炎を発症する原因となります。

治療に問題があった

インプラントは歯科治療の中でも特に専門性の高い分野であるため、歯科医師の技術不足は再治療の原因になります。

また、費用が安いといった理由で歯科医院を選ぶと、安価なインプラントや材料を使用していたり設備が整っていなかったりする場合も考えられ注意が必要です。

インプラントの再治療にかかる費用と保証

掌の上に水色のチェックマークが浮いている

インプラント治療にかかる費用は高額であり、長期間使用することから、各歯科医院で保証を用意していることが多いです。

ただし、インプラントは自由診療で保証内容は歯科医院側である程度自由に決められるため、事前に確認しておきましょう。保証期間は、多くの歯科医院が5〜10年に設定しています。費用は、保証期間内であれば無料であったり保証限度額が決まっていたりとさまざまです。

注意しなければならないのが、保証を受けるためには条件があることです。定期的なメンテナンスのための通院を怠りトラブルが起きた場合などは保証が受けられないことが多いため、注意しましょう。

インプラントの再治療を予防するために

歯の模型と4本のカラフルな歯ブラシ

インプラントの再治療を予防するため、以下のことに注意しましょう。

  • 定期的なメンテナンスを行う
  • 適切なセルフケアを行う
  • ナイトガードを使用する
  • 禁煙する
  • 信頼できる歯科医院を選ぶ

それぞれを解説していきます。

定期的なメンテナンスを行う

定期的なメンテナンスには忘れずに通いましょう。

メンテナンスでは、インプラントの状態や噛み合わせの確認・ブラッシング指導・クリーニングなどが行われます。インプラント周囲炎やインプラントの破損などによって再治療を予防します。

適切なセルフケアを行う

インプラント部分は、プラークが溜まらないよう注意して磨きましょう。歯間ブラシやフロスを併用するなどし、正しいセルフケアで口内を清潔に保ち、再治療を予防しましょう。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりがある方は、就寝時にナイトガードを使用することをおすすめします。

インプラントだけではなく、ほかの歯への負担を和らげられます。

禁煙する

インプラントの再治療を予防するためには、禁煙するのが効果的です。

喫煙が引き起こすインプラント周囲炎は、再治療の原因になるだけではなく、最悪の場合、インプラントが抜けて再治療ができないことも考えられます。歯周病を悪化させ、ほかの歯にも悪影響を及ぼすため、禁煙をおすすめします。

信頼できる歯科医院を選ぶ

インプラントは治療期間が長く、メンテナンスが定期的に必要であるため、信頼のおける歯科医院を選ぶことが大切です。

また、歯科医師のインプラント治療の実績や経歴を確認するのもよいでしょう。保証内容も事前に確認し、自分に合った歯科医院を選んでください。

まとめ

水色の背景の前に6本の歯と、その上に歯ブラシがある

インプラントの寿命を延ばすために、日頃からしっかりとケアを行いましょう。また、定期的にメンテナンスに通い、清潔な口内環境を保つことが重要です。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

 

インプラントに保証はある?保証期間や適用されるケースについて詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯の模型を両手で持っている女性

インプラントはほとんどの場合において保証があります。

ただし、保証期間や適用条件など保証内容が歯科医院によって異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

今回は、インプラントの保証期間や適用されるケースについて詳しく解説します。

インプラントの寿命はどれくらい?

インプラント

厚生労働省の調査によると、インプラントの寿命は10〜15年です。生存率は上顎が約90%、下顎が約94%という結果が出ています。ほかの人工歯の寿命は、ブリッジで7〜8年、入れ歯で4〜5年といわれています。この数字から、インプラントの寿命は非常に長いとわかるでしょう。インプラントは初期費用は高いものの、審美性も高いうえに長期的に保持できるためメリットが大きい治療法といえます。

参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」

インプラントに保証はある?

木のテーブルの上にノートパソコン、ノート、メガネ、ペン、タブレットが置かれている

インプラントに保証はあります。インプラントは、インプラント体・アバットメント・人工歯の3つの部品で構成されており、保証はすべての部品に適用される場合もあれば、インプラント体とアバットメントのみという場合もあります。さらに、部品によって保証期間が異なることも多いです。インプラントはさまざまなメーカーから出ていますが、ほとんどに保証がついています。

保証期間は5〜10年としている場合が多いです。保証は治療後にインプラントが破損、もしくは脱落したときに適用され、新しいインプラントへ交換するための治療費が無料、または減額されます。

歯科医院ではなくインプラントメーカーの保証の場合、保証範囲はインプラント体とアバットメントのみです。歯科医院が独自の保証プランを設けている場合、ほとんどの歯科医院が人工歯も保証の対象にしています。

インプラント治療は自費診療のため、すべての歯科医院で保証内容が同じとは限りません。契約時に保証期間や保証範囲、適用条件などをしっかり確認する必要があります。インプラントの寿命は長いですが、万が一のトラブルに備えて保証制度が整っている歯科医院を選ぶようにしましょう。

インプラントの保証期間

木枠の砂時計とカレンダーが置かれている

保証期間は10年が一般的ですが、歯科医院によって年数が異なります。例えば「インプラント埋入後の5年間は無償保証だが、5〜10年間は有償保証」というように、年数によって負担額が変わる場合もあります。

また、インプラント体と人工歯で保証期間が異なることがあります。インプラント体に比べて人工歯のほうが破損しやすいため、保証期間が短いことが多いです。10年保証と書いてあっても、それはインプラント体のみを指していて、人工歯の保証期間は5年だったという場合もあるため、注意が必要です。保証期間内であれば全額保証という場合もあれば、5年以内は100%保証、5〜7年は75%保証、7〜10年は50%保証など、免責金額を設けている場合もあります。

インプラントの保証が適用されるケースと適用されないケース

インプラントは、適切に管理されていなければ保証が受けられないことがあります。インプラント治療における保証が適用されるケースと適用されないケースについてご紹介します。

適用されるケース

保証が適用されるケースは、以下の場合です。

  • 保証期間内である場合
  • 指定期間内にメンテナンスをす受けている場合
  • 食事時などの日常生活の範囲内で破損や脱落した場合
  • 禁煙など歯科医師からの指示を守れている場合

インプラントは入れて終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスは、インプラントの寿命を延ばすために非常に重要です。トラブルの予兆に気付けず、病気が進行してしまうリスクもあります。インプラントのトラブルで多いのが「インプラント周囲炎」です。インプラントは虫歯になることはありませんが、周辺組織が炎症を起こして歯周病になることがあります。インプラントの歯周病がインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は発症するとインプラントの生存率が格段に下がります。

インプラントはほかの治療法に比べて寿命は長いですが、人工物で劣化もするため永久に使えるわけではありません。医学の進歩により以前よりも生存率が上がってきていますが、永久的ではないのです。インプラントは治療時に、感染の予防や進行を防ぐのに重要な役割である歯根膜を失うため、天然歯よりも炎症などに弱い傾向があります。適切に管理していれば寿命を延ばすことはできますが、一度炎症を起こすと急速に悪化し、抜歯が必要になるリスクが高くなります。

以上の理由により、インプラントの保証を受けるには指定期間内のメンテナンスを継続する必要があります。

適用されないケース

保証が適用されないケースは、以下の場合です。

  • 保証対象外の歯科医院で治療を受けた場合
  • 定期的なメンテナンスを怠った場合
  • 交通事故など予期せぬトラブルが発生した場合
  • 禁煙など歯科医師の指示を守れていなかった場合

前述したように、インプラントの生存率を上げるには定期的なメンテナンスが重要です。指定された期間にメンテナンスを受けなかった場合は、保証が受けられません。さらに、日常生活における食事などでインプラントが破損した場合は保証が適用されますが、交通事故など予期せぬトラブルによる破損は保証適用外になっている場合が多いです。

また、タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ血流を悪くします。血流が悪くなると酸素や栄養が全身に届きづらくなり、免疫力が低下します。免疫力が低下すると感染しやすくなるため、インプラント周囲炎を発症するリスクが高くなります。炎症が起きた際も、治りにくくなるため、インプラントを長持ちさせるためには禁煙が必要です。喫煙を続けている場合は、インプラントの保証が受けられないことがるので、注意しましょう。

インプラントの保証を受ける際に確認するポイント

灯りがついた電球を手の上に乗せている

インプラントの保証内容は歯科医院によって異なります。あとでトラブルにならないよう、同意書や契約書をしっかり確認しておきましょう。インプラントの保証を受ける際に確認するポイントは、以下の6つです。

保証費用

保証の加入に関して、インプラントの治療費に保証が含まれている「無償保証」と、治療費とは別に保証プランの加入が必要になる「有償保証」があります。

有償保証の場合、ガイドデントという保証機関を利用することがあります。ガイドデントと提携している歯科医院ならどこでも保証が受けられるため「引っ越しや転勤が多く、一つの歯科医院に長期的に通院することが難しい」という場合に最適です。

保証金額には全額負担だけでなく、免責金額や保証限度額が決められている場合があります。免責金額とは、再治療にかかる費用を一部自己負担する金額のことです。治療の経過年数によって、保証金額が減額されます。保証限度額とは、保証の上限額のことです。上限額を超えた分は自己負担する必要があります。

このように、保証費用は歯科医院が全額負担するケースや一部自己負担するケースがあるため契約時に確認が必要です。

いつから保証が適用になるか

いつから保証が適用になるかも確認しておきましょう。

インプラント体を埋めた直後から適用される場合と、人工歯を取り付けてから適用される場合などがあります。

再治療の適用範囲

インプラント体から人工歯まですべて保証してくれるケースや、歯科医院が保証するのはインプラント体のみで、人工歯の装着は自己負担など適用範囲が異なる場合があります。

インプラント体やアバットメントは歯茎に埋もれているため、人工歯より劣化や破損する確率が低いです。人工歯は露出しているため、噛みしめなどにより刺激が加わりやすいため、破損するリスクが高い傾向にあります。

保証の適用条件

定期的に通院していないと保証が適用されないことがほとんどです。

前述したように、保証が適用されるケースとされないケースがあるので、事前に確認しておきましょう。

保証期間

インプラントの保証期間は10年としている場合がほとんどですが、保証期間は歯科医院によって異なります。

インプラント体と人工歯でも違うことがあるので、しっかりと確認しておきましょう。

保証対応回数

保証回数の上限についてもチェックしておきましょう。保証期間内であれば何度でも同じ保証内容が受けられるような回数無制限のところもあれば、1回の再治療のみ、または限度額に達したら保証は適用されなくなるなど、保証回数が決められている歯科医院もあります。

インプラントの生存率は高いので、何度も再治療することは考えにくいですが、念のため確認しておくといいでしょう。

まとめ

木のテーブルの上に電卓、マウス、お札、歯の形に切られた紙が置かれている

インプラント治療は自費診療のため、治療費が高額です。再治療の際に保証が受けられないと、多額の出費に悩まされることになります。万が一、破損や脱落した際に保証が受けられるように保証内容や適用条件をしっかりと把握しておきましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!