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金属アレルギーがあるとインプラントはできない?治療を受けるときに気を付けることも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

黄色の背景の前にインプラントが2本置かれている

インプラント治療を受けるにあたって、金属アレルギーを気にされている方もいるのではないでしょうか。インプラントは金属のネジを歯茎の中に埋め込みますが、金属アレルギーがあってもインプラント治療を受けることは可能です。

しかし、金属アレルギーの心配をしている方は、インプラント治療を受ける前に気を付けておくべき点があります。

この記事では、インプラントと金属アレルギーの関係性について詳しく解説していますので、金属アレルギーが心配でインプラント治療を躊躇っている方はぜひ参考にしてください。

金属アレルギーがあるとインプラントはできない?

銀の分子・原子が複数個浮いている

インプラントは金属のネジを歯茎の中に埋め込むため、金属アレルギーがある方はインプラント治療を受けられないと思われがちです。

しかし、金属アレルギーがあったとしても、ほとんどのケースでインプラント治療を受けることが可能です。なぜなら、インプラント体は金属でできていますが、金属の種類が「チタン」というもので、人の体と親和性の高い金属だからです。チタンは人工関節などにも使用されており、金属アレルギーを発症する可能性が低いといわれています。

あくまで金属アレルギーになる可能性が低いだけであって、必ずしも金属アレルギーにならないわけではありません。そのため、金属アレルギーが心配な方は、インプラント治療を受ける前に確認しておいたほうがよい点がいくつかあります。

そもそも金属アレルギーとは?

両手で口元を抑える険しい表情の女性

金属アレルギーの方は、金属のアクセサリーなどを着用することで、皮膚が荒れるなどの症状が出ます。お口の中の金属アレルギーも同様ですが、症状はさまざまです。口内炎のようにお口の中の粘膜が荒れてしまうこともあれば、お口の中以外の部位に症状が出ることもあります。お口の中以外に症状が出てきた場合は、お口の中の金属が原因だと気付きにくいでしょう。

「現在、銀歯が入っているけど、何も症状がないから大丈夫」と安心している方もいるかもしれませんが、お口の金属アレルギーは銀歯などが入ってすぐに発症するケースは少ないです。多くの場合、数年〜数十年後にアレルギー症状を発症します。お口の中に金属がある限り、誰でもいつか金属アレルギーになる可能性があるということです。

お口の中にある金属の被せ物や詰め物は、唾液などによって溶けだし、金属イオンとなります。この金属イオンが体の中のタンパク質と結びつき、アレルゲンに変質します。保険診療で使用される銀歯の多くは金銀パラジウム合金でできていますが、この素材は長期間使用することで劣化しやすく、金属アレルギーを起こしやすいといわれます。

入れ歯で使用されるニッケルクロム合金も金属アレルギーを起こしやすいです。そのほかにも、昔の虫歯治療でよく使われていたアマルガムもアレルギーを発症しやすいので、要注意です。チタンやゴールドは金属アレルギーを発症しにくい素材ではありますが、中にはチタンやゴールドで金属アレルギーを発症する方もいます。

金属アレルギーが心配な方は、インプラント治療だけでなく、お口の中に金属を使用したものが入っていないかチェックしてみましょう。銀歯や銀の詰め物が入っている場合は、メタルフリーの素材で治療することで、金属アレルギーを心配することなく過ごせます。

金属アレルギーの方がインプラント治療を受けたいときは

レントゲンと歯の模型を使って説明している歯科医師

金属アレルギーがあってもインプラント治療を受けることは可能です。インプラントで使用する金属は、金属アレルギーが発症しにくい「チタン」と呼ばれる金属を使用するためです。

しかし、必ずしも金属アレルギーにならないとはいい切れないため、金属アレルギーが心配な方は、前もって対策をしておきましょう。金属アレルギーの方がインプラント治療を受けたいときに大切なことは、以下の4つです。

  • インプラント治療を受ける前に歯科医師に相談する
  • パッチテストを受ける
  • 純チタン製のインプラントを使用する
  • 金属を使用しない被せ物を選択する

それぞれを詳しく解説します。

インプラント治療を受ける前に歯科医師に相談する

「インプラントは金属アレルギーになりにくい金属を使用しているから大丈夫」と自己判断してはいけません。金属アレルギーがある方や心配な方は、治療を受ける前に必ず歯科医師に相談しましょう。歯科医師に伝えておくことで、金属アレルギーを配慮した治療を提案してくれますし、皮膚科と連携した治療を行う場合もあります。

パッチテストを受ける

事前にパッチテストをしておくことで、安心してインプラント治療を受けられます。インプラント治療を受ける前に、希望者に対してパッチテストを行っている歯科医院もありますので、気になる方は歯科医師に相談しましょう。

純チタン製のインプラントを使用する

インプラントメーカーによって、インプラントの素材は異なります。

大きく分けると、チタン99.8%以上の純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜているチタン合金のインプラントがあります。当然、純チタン製のインプラントのほうが金属アレルギーの発症リスクは低いです。チタン合金のインプラントは、ほかの金属が混ざっている分、強度は高くなりますが、金属アレルギーを発症する可能性は上がってしまいます。金属アレルギーが心配であれば、体との親和性が高い純チタン製のインプラントで治療してくれる歯科医院で治療を受けたほうがいいでしょう。

インプラント治療を受ける際に、どのメーカーのどんなインプラントを使用しているか知らずに治療を受けている方が大半だと思います。

しかし、自分のお口の中でおよそ10年は使用するものだからこそ、素材などをしっかりと把握しておきましょう。インプラントメーカーの説明までしてくれる歯科医院もありますが、不明な場合は一度確認しすることをおすすめします。金属アレルギーがあるのであれば、その旨を歯科医師に伝え「純度の高い純チタン製のインプラントを使用してほしい」と相談してみましょう。

金属を使用しない被せ物を選択する

金属を使用するのは歯茎に埋めるインプラント体だけではありません。被せ物の種類にも注意しましょう。多くのインプラントの症例で使用される被せ物の種類は、以下の5つです。

  • メタルボンド
  • ゴールド
  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • ハイブリッドセラミック

オールセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックは一切金属を使用していませんが、メタルボンドやゴールドは金属を使用しています。メタルボンドは内側が金属となっており、外側にセラミックを焼き付けているのです。メタルボンドもセラミックを使用した白い歯なので、金属を使用していることに気付いていない方もいるので要注意です。ゴールドも金属アレルギーを起こしにくい素材ではありますが、可能性がゼロではないので気を付けましょう。

歯科医院によっては上記の被せ物以外のものも使用している場合があります。金属アレルギーについて歯科医師に相談し、金属を使用しない被せ物を選択しましょう。

インプラント治療後に金属アレルギーを発症してしまったら

手で首元を掻いている女性

インプラント治療後にアレルギー症状を発症し、その原因がインプラントだった場合は、残念ですがインプラントを抜かなければいけません。原因物質を取り除かない限り、アレルギー症状を治せないためです。

高額な治療費を出して受けたインプラント治療が無駄になってしまうのは非常に勿体ないことです。最終的にインプラントを抜かないといけなくなってしまう前に、金属アレルギーの方や金属アレルギーに不安がある方は、事前に確認と対策をしておきましょう。

まとめ

レントゲンを見ながら患者に説明をする歯科医師

インプラントは「チタン」を使用しており、金属アレルギーを発症しにくい種類であるため、金属アレルギーがある方でもインプラント治療を受けることができます。

ただし、必ずしも金属アレルギーを発症しないわけではありません。万が一、金属アレルギーを発症してしまった場合は、インプラントを抜く必要があることを理解しておきましょう。

とはいえ、誰もがせっかく埋めたインプラントを抜くことは避けたいはずです。後悔しないためにも、金属アレルギーの心配がある方は、事前にパッチテストを受けてチタンアレルギーの確認を行い、インプラント治療で使用する素材について歯科医師と相談しながら決めていきましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために重要なこととは?後悔した事例もご紹介!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

テーブルに両肘をついて憂鬱そうな顔をしている女性

「インプラントをやらなきゃよかった」という声を耳にすると、インプラント治療を検討されている方は不安になってしまいます。

しかし、インプラント治療を受ける前に、インプラントについて正しい知識があり、適切な歯科医院選びができれば、後悔することなく治療を受けられるでしょう。

この記事では、インプラント治療を後悔しないためにどうすればいいのかを詳しく解説しています。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントのメリット・デメリット

木の台の上に天秤が置かれている

インプラント治療は歯を失った際の治療法です。インプラント以外にブリッジと入れ歯という治療法もあります。ブリッジや入れ歯と比べて、インプラントにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下の3つです。

  • 見た目も機能も自分の歯と同じように再現できる
  • ほかの歯に負担をかけずに治療できる
  • 骨が痩せるのを予防できる

それぞれ詳しく解説します。

見た目も機能も自分の歯と同じように再現できる

インプラントの最大のメリットは、自分の歯と同じように再現できる点です。ネジとなる部分は歯茎の中に埋め込み、上部は歯と同じ形態の被せ物で修復します。見た目はインプラントか自分の歯か区別がつかないほど自然で美しいです。

また、インプラントにすることで、しっかりと噛めるようになります。噛む力は入れ歯やブリッジよりも優れていて、ほとんどのものを食べられるようになるため、食事には困りません。

ほかの歯に負担をかけずに治療できる

ブリッジは欠損歯の隣の歯を削らなければならず、部分入れ歯は残っている歯にバネをかけて入れ歯を固定させる必要があります。そのため、ブリッジも部分入れ歯も、残っている歯に大きな負担がかかってしまうのです。

その点、インプラントは、ほかの歯に大きな負担をかけることなく治療ができます。インプラントは残っている歯に優しい治療法ですが、噛む力が強いことで注意すべき点もあります。噛み合う歯が弱い場合、噛み合わせによっては噛み合う歯がダメになってしまう可能性があるのです。インプラントの咬合力を考慮しながら、噛み合わせの調整を行う必要があります。

骨が痩せるのを防げる

顎の骨は、加齢とともにどうしても痩せてしまいます。歯がない部分は、特に刺激が加わらないことで痩せてしまいがちです。

しかし、インプラント治療をすると、噛む力が骨にも伝わり、痩せるのを防いでくれます。歯ぎしりや食いしばりなど、極端に強い力が加わるとインプラントに大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下の5つです。

  • 手術が必要である
  • 治療費が高額である
  • 治療期間が長い
  • 喫煙者には向いていない
  • 治療後には定期的なメンテナンスを受ける必要がある

それぞれ詳しく解説します。

手術が必要である

インプラントは手術が1〜2回必要です。

インプラント手術に年齢の上限はありませんが、全身疾患の有無や服薬状況によってはインプラント手術を受けられないこともあります。

治療費が高額である

インプラントは自由診療のため、歯科医院によって金額はさまざまです。相場では1本300,000円以上することが多く、インプラントを埋める本数が増えるほど治療費は高額になります。

治療期間が長い

インプラントは、ブリッジや入れ歯の治療と比べて治療期間が長くかかります。

精密検査と歯科医師による診断後に治療計画が立てられますが、歯周病の方はインプラント治療を受ける前に歯周病治療を受けなければいけません。また、インプラント手術自体は1〜2回で終わることがほとんどですが、手術後はインプラントと骨がしっかりくっつくのを待つ期間が必要です。この待機時間が数か月かかるので、トータルしてインプラント治療は治療期間が長くなってしまいます。

喫煙者には向いていない

インプラント治療にタバコは大敵です。

喫煙することで血流が悪くなり、インプラントと骨がしっかりくっつかなくなってしまいます。それだけではなく、唾液の分泌量が減ったり、免疫力が低下したりするため、細菌感染も引き起こしやすくなってしまいます。

治療後には定期的なメンテナンスを受ける必要がある

インプラントは、最終的な被せ物を装着して終わりではありません。そのあとも定期的にメンテナンスを受ける必要があります。定期的なメンテナンスを受けていないと、インプラントのトラブルに気付かず、インプラントがダメになってしまう可能性があります。

多くの歯科医院では、インプラント保証の条件に「定期的にメンテナンスを受けること」を掲げています。そのため、インプラントに何かあっても、定期的にメンテナンスを受けていなければ保証してもらえない可能性があるのです。

インプラントをやらなきゃよかったと後悔した事例

両手で頬を押さえ落ち込んでいる表情の女性

インプラントをやらなきゃよかったと後悔している方もいます。高い治療費を払ったのに、インプラントがすぐにダメになってしまうのは非常に残念なことです。

ここでは「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔してしまった事例をご紹介します。

インプラント周囲炎になってしまった

インプラント周囲炎になってしまい、インプラントがダメになってしまったというケースは少なくありません。

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病のことです。インプラントが入っている方であれば、誰でもインプラント周囲炎になる可能性があります。日々のブラッシングやメンテナンスを怠ってしまうことが原因で細菌感染を起こし、インプラント周囲炎が進行してしまいます。進行するとインプラント周囲の骨を溶かしてしまい、インプラントを支えられなくなってしまうのです。インプラント周囲炎を予防するためにも、ブラッシングやメンテナンスをしっかり行いましょう。

インプラントと骨がしっかりくっつかなかった

インプラントが骨としっかりくっつかない場合、インプラント部分が揺れ、しっかり噛むことができません。インプラントが抜け落ちてしまうこともあるでしょう。

インプラントは、適切な角度と深さでインプラント体を埋める技術が必要な治療です。適切な部分にインプラント体を埋めるためには、歯科用CTを用いて精密検査をします。精密検査の結果を確認しながら緻密な治療計画を立てれば、このようなトラブルを防げることは多いです。治療の際は、治療計画をしっかりと確認しましょう。

また、インプラントと骨がしっかりくっつかない原因には喫煙習慣も挙げられます。ヘビースモーカーの方はインプラント治療に向かないといえるでしょう。

インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった

「インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった」という事例もあります。

2ピースタイプのインプラントを使用している場合、インプラントと連結しているネジが緩んでしまうことで、被せ物が外れてしまうことがあります。そのほかにも、噛み合わせが悪いとインプラントに負担がかかってしまい外れてしまうこともあります。

痛みや痺れが続く

「痛みや腫れが長い間続いてつらかった」という事例も稀にあります。

通常、インプラントの痛みや腫れのピークは手術後2〜3日です。多くの場合、1週間ほどで治ります。痛みや腫れが2週間以上続く場合は、細菌感染を起こしているかもしれません。手術時の衛生管理ができていなかった場合や術後に喫煙・飲酒をしてしまった場合にも痛みや腫れが起こる可能性があります。術後に抗生剤が処方されるので、しっかりと指示通りに服薬しましょう。また、インプラント治療の際に下歯槽神経を傷つけてしまった場合、痺れや麻痺が出ます。痺れや麻痺が出たら、すぐに歯科医院に連絡して診てもらいましょう。

インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために

険しい顔のスマイリーと笑顔のスマイリーマーク

ここ数年でインプラント治療がメジャーとなり、多くの歯科医院でインプラント治療を受けられるようになりました。インプラント治療で後悔しないために最も重要なことは、インプラントについての正しい知識を身につけておくことです。メリットやデメリット、リスクなどをきちんと把握しておくことで、ある程度のトラブルを防ぐことができます。

そのほかに、歯科医院選びも非常に重要です。知識や技術が足りない歯科医院で治療を受けると、術後に大きなトラブルが起こることがあります。予期せぬトラブルに対応してもらえないこともあるかもしれません。

せっかく高額な治療費をかけてインプラント治療を受けても、トラブルによって「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔してしまうのは非常に残念です。後悔しないためには、インプラントの実績があり、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることをおすすめします。

まとめ

水色の台の上に歯ブラシ、聴診器、治療器具などが置かれている

インプラント治療を受けた人の中には「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔している方がいるのは事実です。後悔している方は、ほとんどの場合、治療後のトラブルによるものです。

「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔しないために、インプラントのメリットやデメリット、リスクをしっかり把握する必要があります。また、信頼できる歯科医院でインプラント治療を受けることも重要です。歯科医院を選ぶ際は、治療説明をしっかりしてくれるか、歯科用CTで精密検査を行っているか、治療後のケアも丁寧にしてもらえるかをしっかりと確認しましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

前歯のインプラントの10年後!長持ちさせるために気を付けることについて解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

白い背景の前で目覚まし時計を持っている

インプラントの寿命は一般的に10年といわれています。「10年しかもたないの!?」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、これはあくまで目安であり、多くの方はインプラントを10年以上安定して使用しています。

この記事では、前歯のインプラントは10年もつのか、インプラントをより長持ちさせるためにはどうしたらいいのかを解説しています。

前歯のインプラントの寿命は10年程度

砂時計や時計のイラストを指でタッチする男性

インプラントの寿命は10年といわれていますが、これは一般的な目安です。部位を問わず10年程度はもつということです。

ただし、すべてのインプラント治療の症例で10年も長持ちさせられるわけではありません。インプラント治療を受ける前の骨の状態やインプラント治療後のお口の管理などによって、大きく差が生じます。そのため、前歯のインプラントの寿命は10年程度といわれているものの、人によっては30年以上長持ちさせられるケースもありますし、数年で使用できなくなってしまうケースもあります。

インプラントを入れたら10年後どのような状態になる?

歯科医師が歯型の模型にインプラントを装着している

トラブルなくインプラントにした歯を10年後も使用されているケースが多いですが、10年という長い年月の間に被せ物が外れたり、欠けたりするトラブルも十分にありえます。被せ物だけのトラブルであれば、再度型取りをして新しい被せ物を作製し、装着することが可能です。

被せ物だけでなく、インプラント体に問題が生じた場合は、インプラントを抜いて再度埋め直す処置が必要になるかもしれません。

前歯の場合は、歯茎が下がってきてインプラントの金属部分が露出してしまうことがあります。歯茎が下がる原因の1つは、インプラント周囲炎という歯周病ですが、ブラッシング圧が強いなどの不適切な歯磨きでも歯茎が痩せてしまいます。前歯は特に審美面が重視されますので、インプラント治療後のお口の管理が非常に大切といえるでしょう。

インプラントが10年も経たずにダメになってしまう原因

歯鏡で歯の状態を検査されている

残念ながら、一般的な寿命である10年まで長持ちさせられないケースもあります。「インプラント治療は成功したのに、どうしてこんなにすぐにダメになってしまったのだろう…」と悩まれる方もいらっしゃるでしょう。

インプラントを長持ちさせられない原因は、以下の4つが考えられます。

  • インプラント周囲炎
  • 喫煙
  • 歯ぎしりや食いしばり
  • ほかの歯の不調

それぞれの原因について詳しく解説します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、細菌感染を起こしてインプラント周囲組織に炎症が起きる病気で「インプラントの歯周病」ともいわれます。インプラント治療を受けている方であれば誰でも起こる可能性がある病気で、ブラッシング不足などの原因から、インプラントと歯茎の境目に細菌が入ることで発症します。進行すると、インプラント周囲の骨を溶かしてしまうので、放置するとインプラントが抜け落ちたり、取り除かないといけなくなります。

初期段階ではほとんど自覚症状がないため、自分では気付きにくいのが難点です。また、インプラント周囲炎は進行が早いのも特徴で、非常に早いスピードで骨を溶かしてしまいます。インプラント周囲炎になったとしても早い段階で気付ければ治療が可能ですが、手遅れになってしまうとインプラントを10年ももたせることはできないでしょう。

喫煙

喫煙されている方は、インプラント手術を受ける前に歯科医師から「手術の1週間くらい前から禁煙してください」と説明を受けるでしょう。喫煙することで血行が悪くなり、インプラント体と骨がしっかりくっつかなくなってしまうので、インプラント手術後もしばらくは禁煙が必要です。そのほかにも、白血球の役割が弱まることで細菌感染しやすくなったり、唾液が減ることでインプラント周囲炎を発症しやすくなるなど、さまざまなリスクが高まりす。

インプラント周囲炎や歯周病にとってタバコは大敵であり、喫煙者は非喫煙者に比べて2〜6倍、インプラント周囲炎や歯周病になりやすいといわれています。それほど喫煙はインプラントにとってリスクが高く、インプラントの寿命に大きく関係するのです。ヘビースモーカーの方は、インプラント治療を受けられないと歯科医師に判断されることもあるでしょう。

歯ぎしりや食いしばり

自分では気付いていないだけで、ほとんどの方が歯ぎしりや食いしばりをしています。無意識でしてしまうので相当な負荷がかかっているのです。特に就寝時は、意識的に気付きにくいため気を付けなければいけません。

歯ぎしりや食いしばりがあることで、健康な歯が欠けたり割れたりしてしまうことがあります。天然歯の場合は、根っこの周りにある「歯根膜」がクッションの役割を果たし、歯に加わった力を分散させてくれますが、インプラントの場合は、歯根膜がないため、顎の骨に大きな負担がかかってしまうのです。被せ物だけが割れたり欠けたりすることもありますが、インプラント自体にダメージが加わった場合は、インプラントが抜けてしまうこともあります。そのため、歯ぎしりや食いしばりの症状がある方は、就寝時にマウスピースを装着しましょう。マウスピースを装着することで、インプラントやほかの歯にかかる負担を減らすことが可能です。

スポーツをされている方や重い荷物を運ぶときなど、力を入れるときに食いしばる傾向があります。就寝時だけでなく、歯ぎしりや食いしばりをしてしまうときにマウスピースを装着するようにしましょう。

ほかの歯の不調

インプラントに特に問題がなくても、ほかの歯がダメになってしまった場合、部位によってはインプラントにも負担がかかります。全体的にバランスよく噛めない状態は、残っている歯に大きな負担がかかってしまうのです。

インプラント自体に問題がないのに、噛み合わせの問題でインプラントがダメになってしまうのは避けるべきです。インプラントに限らず、不調がある歯は早めに治すようにしましょう。

前歯のインプラントを長持ちさせるために気を付けること

聴診器と禁煙マークが描かれたハート型の木が置かれている

インプラント治療は治療期間が長く、また高額な治療費がかかります。せっかくインプラント治療を受けたのであれば「できるだけ長持ちさせたい!」と多くの方が考えるでしょう。前歯のインプラントを長持ちさせるためにはどのようにすればいいのでしょうか。

インプラントを長持ちさせるために気を付けることは、以下の3つです。

  • 定期検診でメンテナンスを受ける
  • お口のケアを怠らない
  • 禁煙する

それぞれの理由を解説します。

定期検診でメンテナンスを受ける

インプラント治療後は、必ず定期的にメンテナンスを受けましょう。

どこの歯科医院でインプラント治療を受けてもメンテナンスの必要性について説明があります。定期的なメンテナンスを受けず、インプラントに何かトラブルが起きてしまった場合は保証対象外になってしまうことが多いです。定期検診の間隔は歯科医院によって異なりますが、3〜6か月に1回の受診が推奨されることが多いため、必ず受診しましょう。

インプラント治療にメンテナンスが必要な理由は、何か不具合が起きた際に早めの対処ができるためです。特に、初期段階のインプラント周囲炎は自覚症状がなく、自分では気付きにくいでしょう。インプラント周囲炎は、一般的な歯周病よりも進行が早く、治療も難しいため、気付くのが遅くなると、最悪の場合インプラントを抜かなければなりません。インプラント周囲炎だけでなく、噛み合わせや食いしばりの関係でインプラントに負担がかかっていると、インプラントがダメになってしまうこともあります。このような自分では気付きにくい問題を、定期的に専門の歯科医師にチェックしてもらう必要があります。

また、インプラントは日頃からしっかりと清掃することが非常に重要です。しっかりブラッシングをしていても、お口の中のケアを自分で完璧に行える方はいないでしょう。プロフェッショナルなクリーニングをきちんと受けることによって、インプラント周囲炎の予防になります。

お口のケアを怠らない

「定期的なメンテナンスでお口の中をクリーニングしてもらっているから大丈夫」と安心せずに、お口の中のケアを怠らないようにしましょう。

専門的なクリーニングでお口の中がきれいになっても、日頃のケアを怠っていてはクリーニングの意味がありません。セルフケアとプロフェッショナルケアの両方をきちんと行うことが大切です。

禁煙する

先ほど喫煙はインプラントの寿命に大きく影響するとご説明しました。

喫煙はインプラント治療だけでなく、インプラント以外の歯や歯周病の進行にも悪影響を及ぼします。インプラントを長持ちさせたいのであれば、禁煙することを強くおすすめします。

まとめ

歯科医院で治療を受ける男性

部位や症例によってインプラント手術が難しくなることはありますが、基本的に前歯のインプラントも奥歯のインプラントも寿命は変わりません。多くの方は、10年以上もインプラントを長持ちさせています。

ただし、お口のケアが不十分であったり、喫煙していたりするとインプラントの寿命は短くなってしまいます。場合によっては10年ももたないこともあるでしょう。せっかくインプラント治療を受けたのであれば、インプラントをより長持ちさせるためにも、お口の管理はしっかり行いましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

 

インプラント治療期間はどれくらい?治療の流れも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

黄色の背景の前に置かれたインプラントの模型とヘルメット

インプラント治療を受けてみたいけど「インプラントは治療期間が長い」という情報もあるため、一歩踏み出せない方もいるかもしれません。確かに治療期間がかかりますが、症例やインプラントの治療法によって、治療期間は変わってくるのです。

今回は、インプラントの治療期間はどれくらいかかるのか、治療の流れと一緒に解説します。インプラントの治療期間に不安を抱いている方はぜひ参考にしてください。

インプラント治療にかかる期間

カレンダーが複数個置かれている

インプラントは、一般的な歯科治療に比べて期間がかかってしまう治療です。最短で3か月、平均で6か月、難症例では1年近くかかることもあります。症例によって治療期間が大きく異なるため、一概にどれほどの期間がかかるかは言い切れません。

インプラント治療はトータルすると治療期間が長い傾向にありますが、手術などの大がかりな治療を長期間しているわけではありません。「そんなに長い間、大掛かりな治療に耐えられない」との意見も中にはありますが、手術自体は1〜2回だけです。インプラントの治療期間が長いのは、歯茎の中に埋めたインプラント体と骨がしっかりとくっつくのを待つ待機時間があるからです。その間にほかの治療を進めることも可能なため、それほど苦痛を感じる治療ではないでしょう。

これまで、インプラントの治療期間が不安で、インプラント治療に踏み出せなかった方も治療の流れや治療内容を理解することで、インプラント治療に前向きになれるかもしれません。

インプラント治療の流れ

階段のように積み重ねられた積み木

インプラント治療は、3か月〜1年近くかかることがあると説明しましたが、症例だけでなく治療部位によって異なります。下の歯よりも上の歯のほうが治療期間が長くなる傾向です。

治療の流れがよくわからないという方のために以下の表で分かりやすく説明しています。

〈インプラントの各治療にかかる期間〉

治療の流れ

 

治療内容 治療期間・治療回数
①精密検査・

治療説明

インプラント手術をするにあたって

骨の状態や噛み合わせの状態などを詳しく検査します

1〜2回
②手術前準備

 

手術前にはお口の中をきれいにクリーニングします

歯周病や虫歯など、インプラント治療前に優先して

治療すべき箇所がある場合は、そちらの治療を行います

お口の状態によって異なる
※歯周病治療で治療期間がかかる場合もある
③インプラント

手術

顎の骨の中にインプラント体を埋めます

手術は1回法か2回法かによって回数が異なります

1回または2回
④消毒

 

インプラント手術を受けた翌日に

状態確認と消毒を行います

1回
⑤抜糸

 

手術時に縫合した部分の抜糸を行います 1回
⑥待機期間 歯茎に埋めたインプラント体と骨がしっかりと

くっつくまで経過を待つ必要があります

その間、仮歯を装着して噛み合わせなどの

問題がないか確認します

約3か月〜(インプラントを埋める場所や状態によって異なる)
⑦上部構造の

型取り

インプラント体の上に装着する

被せ物の型取りをします

1回
⑧上部構造の

装着

 

出来上がった被せ物を装着して治療完了です 1回
⑨定期的な

メンテナンス

最終的な被せ物を装着すれば治療は完了ですが

インプラント治療にはメンテナンスが必須です

インプラントをより長持ちさせるためにも

定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう

歯科医院や患者さんの状態によって異なる

抜歯と同時にインプラントを埋める方法

基本的な治療の流れは上記のとおりですが、インプラントは抜歯後の歯茎が落ち着いてからインプラントを埋める方法と、抜歯と同時にインプラントを埋める方法があります。

抜歯と同時にインプラントを埋める「抜歯即時インプラント治療」は、より治療期間を短縮できます。さらに、手術当日に仮歯まで装着できることもあるので、歯がない期間がない点も嬉しいポイントです。

ただし、骨の質や骨量によっては抜歯即時インプラントができない場合もあります。「より治療期間を短くしたい」という方は、抜歯即時インプラントが可能か、担当歯科医師に相談してみましょう。

骨量が少ないと追加処置が必要になる

骨が少なくて骨造成などの追加処置が必要になる方もいます。

骨造成や歯茎の移植などが必要になった場合は、治療回数も待機期間も増えてしまうでしょう。追加処置が必要かどうかは最初の検査・診断を行った際に、歯科医師から説明があるはずです。診断後、おおよその治療期間についての説明もあるので、治療前に必ず確認しておきましょう。

インプラント治療中に歯がない期間がある?

インプラント治療を受けても、待機期間の間、ずっと歯がない状態になるのは患者さんにとってとても不安なことです。見た目の問題はもちろん、ずっと噛めない状態はつらいと感じる方もいるでしょう。

しかし、インプラント体を埋めてから最終的な被せ物を装着するまでの間、ずっと歯がない状態ということではありません。その間は仮歯を装着して審美面でも問題ないよう治療できます。前歯などの治療であれば、手術当日に仮歯を装着することが一般的です。

待機期間に仮歯を装着する目的は、以下の4つです。

・隣の歯が移動と歯並びの乱れの予防
・細菌感染の予防
・噛み合わせの調整
・審美面の対策

仮歯はプラスチックの素材で作られているため、噛み合わせの高さ調整が可能です。インプラント手術直後はインプラント部分で噛まないよう指導されますが、落ち着いてきたらインプラント部分で噛めるように調整していきます。

仮歯の期間中に気をつけたいこと

仮歯を入れていると、見た目の問題がなく、ある程度噛めるようになります。

しかし、気をつけておくべき点もあるので注意しましょう。仮歯はプラスチックの素材のため割れやすいです。硬い物を食べたり、強く噛んだりすると割れてしまう可能性があります。

また、当然ながら仮歯は完成形ではありません。最終的な被せ物と取り替えられるよう、あとから外せる接着剤を使用して仮歯を装着しています。そのため、ガムやキャラメルなどのくっつきやすい食べ物を噛んでいると、仮歯が外れてしまうことがあります。インプラントの状態によっては、仮歯を入れていても噛み合わないようにしていることもあります。

歯科医師からインプラント部分で噛んでもいいという指示が出るまで、インプラント部分で噛まないよう気をつけましょう。

インプラント治療後は定期的なメンテナンスを

歯科医院で治療を受ける女性

インプラント治療は、最終的な被せ物が入ったら終了ではありません。インプラントをより長持ちさせるために、定期的なメンテナンスを受ける必要があります。

なぜメンテナンスが必要になるかというと、お口の清掃が不十分だったり、噛み合わせが安定していない場合、インプラントを長持ちさせるのが難しくなるからです。インプラントは虫歯になりませんが、インプラント周囲炎という歯周病にはなります。これに気付かずに放置すると、最悪の場合、インプラントを抜かなければいけません。

高額な治療費を払って受けた治療が台なしになってしまうのは、とても残念なことです。そうならないために、定期的にメンテナンスを受診し、プロフェッショナルなクリーニングケア受け、全体的なチェックをしてもらうことをおすすめします。

「治療後に定期的なメンテナンスを受けていない場合は保証できません」という歯科医院も少なくありません。治療後に放置されると、早めに対処すれば改善できる処置もできなくなるからです。インプラント治療にとって、メンテナンスは非常に重要ということがわかるでしょう。

まとめ

インプラントの模型を使って説明している歯科医

インプラント治療は、一般的に3〜6か月ほどの治療期間がかかります。通常の歯科治療と比較して、インプラントは治療期間がかかる治療ですが、手術自体は1〜2回で終わります。インプラント埋入後は仮歯や仮の入れ歯を装着可能なので、見た目の心配は不要です。「長い」といわれる治療期間に不安を感じ、インプラント治療に一歩踏み出せない方は、治療の流れを確認してみてください。治療期間は長いですが、ずっと大変な治療がつづくわけではないので「思ったよりしんどくなかった」という意見も多いです。

インプラント治療を受ける際は、症例によって治療期間も異なりますので「どれくらいの期間がかかるのか」を事前に担当歯科医師に確認しておきましょう。また、インプラント治療は定期的なメンテナンスが必要です。指導された間隔で定期検診を受診し、インプラントを長持ちさせましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

入れ歯からインプラントにできる?メリットや治療法についてわかりやすく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

白い背景の前にインプラントの歯の模型が置かれている

入れ歯を作ったけど「よく噛めなかった」「痛かった」「慣れそうにない」という不満があり「インプラントの治療に変えてみたい」と考える方は実は少なくありません。入れ歯を使っていた方がインプラントの治療に変えることはできるのでしょうか?

この記事は、入れ歯からインプラントに変えた時のメリットやデメリット、治療法や注意点を細かく解説します。

入れ歯からインプラントにできるの?

「?」が描かれた積み木が3つ並んでいる

入れ歯治療を受けたのちに、インプラント治療に変えることは可能です。歯がない部分を補うには、入れ歯・インプラント・ブリッジの3つの治療法があります。

「隣接歯を削らないといけないブリッジは嫌だ」と、入れ歯またはインプラントで悩まれる方が多い傾向にあります。そのうえで、インプラントは手術を要し、大掛かりな治療になるというイメージから、入れ歯を選ぶ方も少なくありません。

最初に入れ歯治療にしていると、のちにインプラントにもブリッジにも移行できるメリットがあります。治療法に迷っているときに「悩まれているのなら、まずは入れ歯を作ってみるのがおすすめです」と歯科医師から入れ歯作製をすすめられた方もいるのではないでしょうか。実際に入れ歯を作ってみて、入れ歯の使用感に満足できればそのまま入れ歯を使用すればいいですし「入れ歯が合わず違う治療法に変えたい」という場合にも対応可能なのです。

「入れ歯からインプラント治療に変えたい」と悩まれる方の参考になるよう、入れ歯治療、インプラント治療、ブリッジ治療のそれぞれの特徴をご説明します。

入れ歯とは?

入れ歯とは、歯を失った部分を、取り外しができる人工歯で補う治療法です。

入れ歯は大きく2つに分けられます。一部の歯がない場合に対応可能な「部分入れ歯」と、全部の歯を失った場合に対応可能な「総入れ歯」です。入れ歯は保険診療のもの、保険適応外の自由診療のものがあり、それぞれ素材や特徴も違います。

現在、入れ歯を使用されていて「インプラントにすればよかった…」と悩んでいる方も、持病や体調の問題でインプラント治療を受けられないケースがあります。その場合、インプラントではなくても、入れ歯の種類を変えるだけでお悩みが解消することもあることもあるのです。例えば「保険診療で作った部分入れ歯を使っているけど、金属のバネが目立つのが嫌。キレイな見た目にしたい」のような悩みなら、金属のバネを使用していなくて、入れ歯と分かりにくい見た目の「ノンクラスプデンチャー」に変えるとお悩みを解決できるかもしれません。

入れ歯の治療にはさまざまな選択肢があるため、インプラント治療でなくても、ほかの方法で治療できると認識しておきましょう。なお、入れ歯を作製したあとでも、インプラントとブリッジのどちらの治療にも変更が可能です。

〈代表的な入れ歯の種類〉

入れ歯の種類 特徴 保険診療/自由診療 メリット デメリット
一般的な入れ歯 プラスチックの素材で作られた入れ歯。 保険診療 ・比較的治療費が安価なので気軽に入れ歯治療を試せる。

・入れ歯が初めての方であれば、慣れるためにも最初は一般的な入れ歯を選択する場合が多い。

・素材がプラスチックで強度が強くないため、作製するときにある程度の厚みが必要。

・厚みがあるので「気持ち悪い」という意見も多い。

・部分入れ歯の場合だと金属のバネが目立ってしまう。

ノンクラスプデンチャー 弾力性の高い素材でできているので、金属のバネを使用せずに入れ歯を固定できる。 自由診療 ・金属のバネがないので見た目が美しい。

・金属アレルギーの心配もない。

・修理が難しいものもある。
金属床義歯 入れ歯の土台部分が金属で作られた入れ歯。

見えるところは金属ではないため、見た目は一般的な入れ歯と変わらない。

自由診療 ・金属でできているため強度があり、丈夫で割れにくい。

・強度があるため入れ歯自体を薄くでき、違和感が少ない。

・温度が伝わりやすいので熱いもの・冷たいものを感じながら美味しく食事ができる。

・治療費が高額である。

・修理が難しいものもある。

インプラントとは?

インプラントとは、歯を失った箇所の顎の骨に「インプラント体」というネジを埋め込み、その上に被せ物を装着させる治療です。

手術を行うことに不安な気持ちになってしまう方も多いですが、ほかの歯に負担をかけないところが大きな特徴です。また、インプラント治療後の見た目や機能が、自分の歯と変わらないという点もポイントです。骨の足りない箇所には「骨造成」という骨を増やすための追加処置が必要になる場合もあります。骨造成をすると、費用が高くなり、治療期間も延びます。

複数本の歯を失っている場合は、歯茎に埋めたインプラントを土台にしてブリッジや入れ歯を装着することもできます。インプラントの治療とブリッジや入れ歯を組み合わせることで、埋めるインプラントの本数を少なくでき、より安定したしっかり噛める入れ歯を作製できるのです。

ブリッジとは?

ブリッジは、歯がない箇所の隣の歯を削って、つながっている被せ物で欠損部分を補う治療です。

比較的短期間で治療ができ、入れ歯のように違和感を感じないというメリットがあります。大きなデメリットは、隣接歯を削らなければいけない点です。一度削ってしまった歯を元に戻すことはできません。すなわち、元の状態のままインプラントや入れ歯に移行できないのです。また、土台となる歯に負担がかかりやすいのも大きなデメリットです。土台となる歯は、将来的にダメになってしまう可能性が高くなっています。

治療費は保険診療だと比較的安価です。セラミック等の素材を選択した自由診療であれば、インプラントの治療費とそれほど変わらないこともあります。ブリッジの治療を受ける前に、ほかの治療法の特徴を把握しておきましょう。

入れ歯からインプラントに変えるメリット

白いパズルのピースをはめている

入れ歯からインプラントに変えるメリットは、以下の7つです。

  • 見た目が自然になり、きれい
  • よく噛める
  • 違和感を感じない
  • 耐久性があり、10年以上使用できている方も多い
  • 他の歯に大きな負担をかけない
  • しゃべりやすい
  • 入れ歯の手入れをしなくていい

 

入れ歯治療からインプラントに変える最大のメリットは、インプラント治療を受けた歯を自分の歯と同じように扱える点でしょう。特に、入れ歯を使用している時に「違和感に耐えられない」「入れ歯が合わなくて全然噛めなかった」「喋りにくかった」という方は、インプラントに変えると満足できるのではないでしょうか。

入れ歯からインプラントに変えるデメリット

木のテーブルの上にDEMERITも文字が並べられている

入れ歯からインプラントに変えるデメリットは、以下の4つです。

  • 治療費が高額になる
  • 手術が必要
  • 持病や体調によって、インプラント治療ができないケースもある
  • 治療期間が長くなる

 

インプラントは埋入する本数によって金額が大きく異なってきます。だからこそ、あらかじめ予算を考えておく必要があるでしょう。歯のない部分が広範囲な場合は、インプラントとブリッジを併用した治療やインプラントと入れ歯を併用した治療にすると、インプラントの本数を減らせます。

インプラントは、基本的にほかの歯に大きな負担をかけない治療法ですが、噛み合わせについてもしっかり考慮して治療を進めないと、噛み合う歯にダメージを与えることもあります。歯科医師の技術・知識の両方が必要となる治療なので、インプラント治療の実績があり信頼できる歯科医院を選びましょう。

入れ歯からインプラントに変えるための治療法

歯の治療器具が並べられている

入れ歯からインプラントに変える治療法はさまざまで、術式は歯科医師により異なります。1〜2本など少数の歯がない状態であれば、その本数分のインプラントを埋めることがほとんどです。複数本の歯がない場合であれば、同じ本数分インプラントを入れると、治療にかかる費用がとても高くなってしまいます。そういった症例では、インプラント体を土台とするブリッジにできます。

ただ、インプラントとブリッジを併せた治療は、1本のインプラントがダメになってしまったときに、連なった被せ物を外す再治療が必要になるというデメリットもあります。インプラント体を土台にしたブリッジが広範囲に及ぶ場合は、ブリッジを分割しておくと再治療が必要な場合でも患者さんの負担を減らせます。複数本のインプラントの治療を行う場合は「再治療が必要な場合にどんな治療を行うのか?」を歯科医師に相談しておきましょう。

総入れ歯の状態からインプラントに変えるなら最新治療の「オールオン4」がおすすめ

総入れ歯の状態からインプラントに変えたい場合、これまで多数のインプラントを埋入する必要がありました。この場合、治療費が高くなり治療期間も延びてしまい、患者さんへの負担が大きくなるので懸念されていました。

しかし、最新治療法である「オールオン4」を行えば、インプラントを埋める本数を最小4本だけで、12本分の被せ物を装着することが可能です。オールオン4の特徴は、骨が十分にある部分にインプラント体を斜めに埋入することです。インプラントの本数を減らせ、骨造成などの処置も回避できます。そのほかにも、最短で手術当日に仮歯を装着することも可能なため、総入れ歯だった方も手術当日から見た目を気にせず過ごせます。

効率が良く、患者さんの負担も減らせる治療法ですが、このオールオン4を導入している歯科医院はまだ少ないのが現実です。通常のインプラントよりも知識・技術を要するので、対応できる歯科医院は限られています。オールオン4が主流となるにはまだまだ時間がかかるでしょう。

入れ歯からインプラントに変える際の注意点

ピンクの壁から人差し指を立てた手が出ている

入れ歯治療からインプラントに変えることで多くのメリットを得られますが、注意点もあります。

合わない入れ歯の使用を続けることで、歯茎に圧力がかかってしまい、骨が痩せるケースがあります。骨が痩せている状態では骨量が足りず、インプラント治療の難易度が上がってしまいます。「骨造成」といわれる骨を増やす追加処置が必要になり、治療にかかる費用が高くなったり、治療期間が延びる場合もあります。また、部分入れ歯の使用経験によっては、バネがかかる歯に負担がかかっている可能性も高いです。負担がかかり歯がグラグラしているのであれば、グラついている歯の治療も検討しなければいけません。

入れ歯からインプラントにするのは簡単に行えるわけではありません。骨や周囲の歯の状態、噛み合わせなどを十分に調べる必要があります。インプラント治療を受けた場合は、必ず定期的にメンテナンスを受けるよう心がけましょう。

インプラント周囲炎になっている状態を放っておくと、最悪の場合、せっかく埋めたインプラントを抜く可能性もあります。インプラントをより長持ちさせるためにも、ご自身のセルフケアと歯科医院での専門的なクリーニング、チェックは必要不可欠なのです。

まとめ

歯科医がレントゲン写真を見ながら説明をしている

ここまで解説してきたように、入れ歯からインプラントに変えることは可能です。入れ歯からインプラントにすることによって、見た目は自分の歯のように自然で美しく、よく噛めるようになるのはもちろん、取り外しして管理する手間がかからないなど、多くのメリットがあります。一方で、手術が必要になったり治療費が高額になったりするデメリットも存在します。また、入れ歯からインプラントに変える場合は、骨が痩せてしまっている可能性もあるので注意が必要です。骨が少ない状態だと、骨造成という追加処置が必要になり、あまりに骨がない場合はインプラント治療自体が難しくなります。

「入れ歯からインプラントに変えたい」という気持ちがあるのであれば、早めに歯科医師に相談し、現在の骨の状態などを確認してもらいましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントは虫歯になるの?気を付けたいお口トラブルや長持ちさせるためのコツも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントの歯の模型でフィギュアの作業員が作業している

インプラント治療を受けたあとに虫歯になるのか気になる方が多いのではないしょうか。せっかくインプラント治療を受けたのであれば、虫歯などのトラブルを起こさず長持ちさせたいものです。

この記事では、インプラントは虫歯になるのか、そのほかにどのようなお口トラブルがあるのか、お口トラブルを回避する方法やインプラントを長持ちさせるためのコツなどを解説しています。インプラント治療で後悔しないためにも、正しい知識を身につけておきましょう。

インプラントは虫歯になるの?

青い背景の前に置かれた虫歯

「高額な治療費を払ってインプラントにしても、また虫歯になることはあるのか?」と心配される方も多いですが、インプラントは虫歯にはなりません。

そもそも虫歯というのは、歯の表面についた歯垢にミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌が棲みついて、糖分を栄養にして酸を作り出し、この酸が歯の表面のエナメル質を溶かすことです。象牙質まで虫歯が到達すると、しみたり痛みが出るようになり、さらに神経まで虫歯が到達すると激しい痛みが出ます。この状態を放置すると神経は死んでしまい、根っこの先に膿が溜まるようになり、保存が難しくなると抜歯が必要になることもあるのです。

虫歯はこのような流れで進行しますが、インプラントは人工歯根を骨の中に埋め込み、被せ物は丈夫な素材の人工物であるため、酸で溶かすことはできません。そのため、インプラントは虫歯にならないのです。

虫歯以外に気を付けたいお口トラブル

歯茎を見せている女性

「インプラントは虫歯にならないからトラブルなく過ごせる」というわけではありません。虫歯にはなりませんが、気を付けたいお口トラブルがあります。

虫歯以外に気を付けたいお口トラブルは、以下の4つです。

  • インプラント周囲炎
  • インプラントの脱落
  • インプラント周囲の歯の虫歯
  • 歯茎の腫れや出血

インプラント治療後のそれぞれのお口トラブルについて、以下に詳しく解説していきます。

①インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯周組織が炎症を起こす状態で、わかりやすくいうと「インプラントの歯周病」ということです。インプラントと歯茎の境目に細菌が侵入してくることで炎症を起こします。初期段階で出血などの症状がみられますが、進行すると歯茎の腫れを引き起こしたり膿が溜まったりして、インプラントを支えている骨が溶けてしまうのです。インプラントを支えるのが難しくなるほど骨が溶けてしまうと、インプラントを抜くことになってしまいます。インプラント周囲炎は通常の歯周病よりも進行が早く、治療が難しい病気です。正しいブラッシングケアができていない場合や喫煙、歯ぎしり、食いしばりなどによる歯への負担がインプラント周囲炎の原因といわれています。

インプラント周囲炎を起こさないための予防策は、定期的なメンテナンスでインプラントの状態を確認してもらうこと、インプラントを長持ちさせるためにも禁煙すること、お口のケアを怠らないことです。インプラント治療を受ける前に、喫煙習慣の有無など歯科医師による確認があると思いますが、不安なことは事前に相談しておきましょう。

②インプラントの脱落

インプラント治療は、骨の中にインプラント体を埋め込み、骨とインプラント体がしっかりくっつくのを待ってから、最終的な被せ物を装着します。骨とインプラント体がしっかりとくっつくまで3か月ほどかかりますが、治療部位や症例によってこの期間が延びることもあります。骨とインプラント体がしっかりくっつくのを待たずに最終的な被せ物を装着してしまうと、せっかく埋め込んだインプラントが脱落してしまう可能性もあるのです。

インプラントの脱落はこれだけが原因ではありません。インプラント周囲炎を放置しておくことで自然と脱落してしまう可能性もあります。インプラントの脱落を防ぐためには、丁寧で精密な治療と治療後の管理が大切なのです。

③インプラント周囲の歯の虫歯

インプラントは虫歯になりませんが、その周囲の歯が虫歯になってしまうことは十分にあり得ます。「インプラントは虫歯にならないから」と間食を増やしたり、ブラッシングを怠ると、インプラント以外の歯が虫歯だらけになってしまう可能性もあるのです。インプラント治療を受けたあとは、インプラント部位だけでなく、お口全体の健康を維持するよう努めましょう。

④歯茎の腫れや出血

インプラント治療とは、歯茎を切開し、骨の中にインプラント体を埋め込む外科手術です。そのため、手術後も出血が続いたり、腫れたりする可能性があります。手術後は歯科医師の指示通りに安静に過ごしていれば、出血や腫れは次第に治まってくるはずです。それでも出血が止まらなかったり腫れなどの症状が続いたりする場合は、すぐに歯科医院に連絡しましょう。

また、インプラント手術後の喫煙・飲酒は厳禁です。喫煙・飲酒の習慣がある方は、インプラント治療には不向きかもしれません。喫煙・飲酒の習慣がある方は、以下で解説するリスクをよく理解し、インプラントを長持ちさせるために禁煙・禁酒を心がけましょう。

インプラント治療における喫煙のリスク

インプラント治療における喫煙リスクは、以下のとおりです。

  • 免疫力が低下し、感染リスクが上がる
  • インプラントと骨がしっかりくっつかない可能性がある
  • 歯茎細胞の活性化を抑制するため、炎症を起こした際に回復しにくい
  • 非喫煙者に比べてインプラント周囲炎になるリスクが2〜6倍になる
  • インプラント手術後の治りが悪くなる

このように、喫煙習慣があるとインプラントを長持ちさせるのが難しくなることがわかります。インプラント手術後、一時的に禁煙するのではなく、インプラント治療前から禁煙することを検討しましょう。

インプラント治療における飲酒のリスク

インプラントは、手術後3日間が痛みや腫れのピークです。この間に飲酒をしてしまうと血流がよくなり、さらに痛みや腫れが酷くなったり、出血しやすくなります。

インプラント手術から3日間は禁酒するようにしましょう。手術前やインプラント手術から数日経過すれば、特に禁酒する必要はありません。また、インプラント手術後は痛み止めと抗生剤を服用します。服薬時の飲酒は控えましょう。

インプラントを長持ちさせるために必要なこととは?

歯の模型と歯ブラシ4本が置かれている

インプラントを長持ちさせるために最も重要なことは、定期的なメンテナンスを受けることです。

メンテナンスでは、以下の4つのことが行われます。

  • インプラントのチェック
  • 専門的なクリーニング
  • 歯茎の状態確認
  • お口全体のチェック

いくら自宅でのセルフケアを頑張り、しっかり歯を磨いているつもりでも、実際はしっかりと磨けていないこともあります。それに気付かず放置し、インプラント周囲炎を引き起こしてしまうと、インプラントを長持ちさせることが難しくなってしまうのです。

インプラントのメンテナンスでは専門的なクリーニングに加えて、インプラントの状態を確認してもらえます。万が一インプラント周囲炎を引き起こしていても、早い段階で発見できれば処置ができるのです。発見が遅くなり手遅れになると、インプラントを抜くことになってしまうでしょう。また、メンテナンスではインプラント部位だけでなく、お口全体の状態もチェックもしてもらえるので安心です。せっかく治療したインプラントを長持ちさせるためにも、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

まとめ

歯医者の治療器具とインプラントのマスコットが置かれている

ここまで解説してきたとおり、インプラントの虫歯を心配する必要はないです。

しかし、歯茎の腫れや出血からインプラント周囲炎になることがあります。インプラント周囲炎は通常の歯周病よりも進行が早く、治療が難しい病気です。最悪の場合、インプラントを抜くことになってしまいます。インプラント治療が成功したかどうかは、インプラント手術時だけでなく、その後の管理がきちんとできているかによって変わってきます。インプラントをより長持ちさせるために、日頃からブラッシングケアをしっかり行い、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

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奥歯をインプラントにするメリット!奥歯の役割や気をつけることもわかりやすく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯医者で治療を受けている女性

奥歯を失った際、よく噛めるようになるインプラント治療を検討されている方も多いと思います。インプラント以外の治療法には入れ歯やブリッジがありますが、奥歯こそインプラントにしたほうがいいのです。

この記事では、奥歯をインプラントにするメリットとデメリット、インプラント治療で気をつけるべき点を詳しく説明しています。インプラント治療を受ける前に正しい知識を身につけておきましょう。

奥歯はどこから?

歯の模型を使って説明している

奥歯とは臼歯のことを指し、前から4番目以降の小臼歯2本と大臼歯2本のことです。加えて親知らずが生えている場合は親知らずも奥歯に含まれます。

しかし、親知らずは生えてこない人もいれば、歯茎に埋まった状態の人もおり、必ずしも全員に生えるわけではありません。親知らずを含まなければお口全体で奥歯は16本で、親知らずが上下左右すべて生えている場合の奥歯は20本です。

奥歯の役割とは?

ピンクの背景の前に歯のモデルが並べられている

奥歯は、噛み合わせの高さが決まる重要な役割があり、欠かせない歯です。食べ物をすりつぶしたり、噛み砕くのも奥歯なので、奥歯がない状態で食事を楽しむことは難しいでしょう。また、しっかり噛めないことは健康問題にも直結したり、奥歯がないと空気が漏れて発音にも影響を及ぼすかもしれません。そのため、インプラント・ブリッジ・入れ歯のいずれかの治療法で噛める状態にする必要があります。

奥歯をインプラントにするメリット

MERITの文字の積み木が並べられている

前述のとおり、奥歯を失った際はインプラント・ブリッジ・入れ歯の3つの治療法があります。

今回はそのなかでも奥歯をインプラントにするメリットをご紹介するので、インプラント治療を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

①前歯に比べて難易度が低い

前歯部は奥歯に比べると骨が薄いことが多く、インプラントを埋入する角度が難しくなります。骨が薄くて少ないと「骨造成」という骨を増やすための追加処置が必要になり、費用も高くなったり痛みや腫れが出やすくなったりと手術が大変になります。

それに比べて、奥歯は比較的骨がしっかりあるケースが多いため、前歯に比べて難易度が低いのです。

②違和感を少なくできる

奥歯を失った際の治療法には、インプラント以外に入れ歯やブリッジがあります。入れ歯は取り外しができ、清掃がしやすいですが、どうしても違和感が出やすいです。また、痛みが出てしっかり噛めないこともあります。ブリッジは入れ歯より違和感が少なく、しっかり噛み合わせることができますが、両サイドの歯と連なった被せ物です。

入れ歯やブリッジに比べて、インプラントは元の天然歯と同じように修復が可能なため、違和感が少なく、見た目も天然歯と同じように自然で美しい状態にできます。

③再度虫歯にならない

奥歯は歯磨きが難しく虫歯になりやすい場所でもあります。奥歯を失った際にブリッジで治療すると前後の歯と連なった被せ物が入るので、ブラッシングはより難しくなります。歯間ブラシなどを用いて丁寧にケアができなければ再度虫歯になってしまうこともあるのです。

それに比べて、インプラントは虫歯になることはありません。ブラッシングなどのケアを怠ると歯周病になる可能性はありますが、虫歯にはならないので、再度虫歯になることを懸念されている方におすすめです。

④他の歯に負担をかけずに済む

奥歯を失った際にブリッジで治療すると、連なった被せ物にするために隣の歯を削る必要があります。一度削った歯は戻りませんので、あとで後悔をしても元通りにはできません。削った歯は土台となり負担がかかるので、弱くなってしまいます。部分入れ歯にした場合は、残っている歯に銀でできたバネを引っ掛けます。入れ歯を取り外しする度にバネがかかった歯に負担がかかることになるのです。

インプラントは、歯がないところにインプラント体を埋め、被せ物を装着するだけで天然歯のように修復できるので、他の歯に負担をかけることはありません。

⑤バランスのとれた噛み合わせにできる

奥歯を失うと、左右でバランスよく噛めなくなります。噛み合わせは非常に重要で、バランスが悪い状態を放置しておくと、頭痛や肩こりを引き起こす原因になることもあります。また、歯がない場所では噛めないので、反対側で食事をするようになり、次は反対側の歯に負担がかかって結果的に左右とも歯を失ってしまうことにもなるのです。

⑥顎の骨が痩せるのを防げる

顎の骨は歯根があることで刺激が加わり、骨が弱くなるのを防げます。入れ歯やブリッジは歯がないところでも噛めるようにはなりますが、歯根がなく顎の骨に刺激が伝わらないので、次第に骨自体が痩せてしまうのです。

入れ歯の場合、骨が痩せると入れ歯が合わなくなり、痛みが出たり、再度入れ歯の作り直しが必要になったりします。ブリッジの場合だと、骨が痩せることで、連なった被せ物のダミー部分に食べ物が詰まりやすくなってしまいます。

インプラントは、骨にインプラント体を埋めるので噛む力が顎の骨にも伝わり、骨が痩せるのを防げます。

奥歯をインプラントにするデメリット

DEMERITの文字の積み木が並べられている

奥歯のインプラント治療にはメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。メリットとデメリットの両方を把握して、納得したうえでインプラント治療を受けるようにしましょう。

①治療費が高額になる

インプラント治療は保険適応外で自由診療です。そのため、高額な治療費がかかります。

とはいっても、セラミック素材のブリッジで治療したり、保険適応外の入れ歯を作製したりすると同程度の治療費がかかることもあります。どの治療法が最もご自身に最適か、よく検討しましょう。

②治療期間が長くなる

インプラントは、埋入した後に骨とインプラント体がしっかりくっつくのを3か月ほど待ちます。症例によってはもっと長い期間待つこともあります。その後に上部構造と呼ばれる被せ物の型取り・装着を行いますので、トータルすると半年ほどかかることが多いです。

③メンテナンスが必要

奥歯に関わらず前歯部でも同じですが、インプラントを埋めた後は定期的なメンテナンスが必須です。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなる可能性があります。定期的な検診で状態の確認と専門的なクリーニングを行っていないと、インプラントが脱落してしまうかもしれません。せっかくインプラント治療を受けたのであれば、より長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスを受けるようにしましょう。

奥歯のインプラント治療で気をつけること

歯医者でカウンセリングを受けている女性

インプラント治療を行う際には、まず十分なカウンセリングが必要です。全身疾患の有無や服用しているお薬の確認などを行い、インプラント治療が最適かどうか検討します。問題がなければ精密検査・診断に進み、歯科用CTで骨の状態や噛み合わせを調べます。

インプラントを上の歯に埋める場合は「上顎洞」と呼ばれる空洞の位置を確認しながら、インプラントの埋入角度や深さを検討します。インプラントを下の歯に埋める場合は、下歯槽神経・下歯槽動脈・下歯槽静脈をドリルで傷つけないよう位置関係を確認しながらインプラント治療を進めます。

このように、事前準備を十分に行うことで安心なインプラント治療を行えるのです。なお、喫煙はインプラント周囲炎の原因にもなります。手術後だけでなく、インプラントを長持ちさせるためにも禁煙されることをおすすめします。

インプラント手術当日は体調が万全な状態で臨めるよう、自己管理も必要です。ゆっくり安静に過ごせる日に手術の予約を取るようにしましょう。

まとめ

歯の治療を受けている女性の前にインプラントの模型が置かれている

奥歯を失った際の治療法にはインプラント・ブリッジ・入れ歯がありますが、その中でもインプラント治療はたくさんのメリットがあります。インプラント治療は残っている歯にとって最もやさしい治療法です。もちろんデメリットもありますので、インプラント治療をしっかり理解したうえで納得のいく治療法を選択しましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

歯科医で治療している

インプラント手術の流れ!痛みや手術後の注意点についても解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯科医で治療している

インプラント手術について、手術というイメージから恐怖心や不安を抱いてしまう人が多いです。インプラント手術はどのような流れで何を行うのかを理解すれば、不安を解消できます。

この記事では、インプラント手術の種類から治療の流れ、術後の注意点、痛みの有無までを詳しく説明しています。

インプラント手術の種類

医者が手術をしている

インプラントは、歯を失った際の治療法の1つです。顎の骨の中にインプラント体を埋める手術を行うので、ブリッジや入れ歯に比べて大がかりな治療のイメージがあり、不安に思ってしまう人も少なくありません。

しかし、インプラントはメリットも多い治療で、残っている歯にとっては一番優しい治療でもあります。

インプラント治療は以下の5つのメリットがあります。

  • 他の歯を削る必要がない
  • 自分の歯と同じようにしっかり噛めるようになる
  • 見た目も自分の歯と同じように自然で美しい
  • インプラントは虫歯にはならない
  • しっかり噛めるようになるので健康面が向上する

残っている歯に負担をかけないので、お口全体のことを考えるととても優れた治療法です。

インプラント手術には一回法と二回法の術式があるので、それぞれを詳しくご説明します。

手術が一度で済む一回法

インプラント手術の一回法とは、手術が1回だけで済む方法です。局所麻酔した後に歯茎を切開し、骨が見えるようにします。骨に穴をあけてインプラント体を埋入します。

一回法の場合は、歯茎を縫合する時にインプラント体の上部が少し歯茎から出る状態にしておくのです。骨とインプラントがしっかりくっつく期間を待ってから、被せ物の土台となる「アバットメント」を装着する術式となります。インプラントの埋入と同時にアバットメントをつける場合もあります。

一回法は、十分な骨量がある場合に適応可能です。

手術を二度行う二回法

インプラント手術の二回法とは、日にちを分けて手術を2回行う方法です。一回法と同じく、局所麻酔後に歯茎を切開し、骨が見えるようにします。骨に穴をあけてインプラント体を埋入します。

二回法は、一回法とは異なり、1回目の手術で埋入したインプラント体を完全に歯茎で覆って縫合してしまうのです。インプラントを歯茎の中に埋めてしまうことで、外部からの細菌感染のリスクも少なくなります。骨とインプラントがしっかりくっつく期間を待ってから、2回目の手術の時に歯茎を切開してインプラント体を露出させ、アバットメントを装着します。2回目の手術は1回目の時よりも短時間で終わるので、手術回数は増えますが、それほど大変ではありません。

二回法は、骨量が足りず骨移植などの処置が必要な症例にも適応可能です。

それぞれの違い

一回法と二回法の違いについて詳しくまとめてみました。

〈一回法と二回法の違い〉

一回法 二回法
手術の回数 1回 2回
適応症例 骨が十分にある場合のみ 骨量が足りず骨移植などの追加処置を行う場合にも適応 / 骨が十分にある場合も可能
治療期間 比較的短い 2回目の術後の治癒期間分、長くなる
費用 比較的抑えられる 一回法に比べると費用が高くなるケースが多い
細菌感染のリスク 骨とインプラントがくっつくのを待つ間に細菌感染を起こす可能性がある 1回目の手術でインプラントを歯茎で完全に覆ってしまうため、細菌感染のリスクは少ない
患者様への負担 二回法に比べて手術・通院回数が少ないため、負担も少ない 手術・通院回数が増えるので負担が大きくなる

 

インプラント手術は痛いの?

歯科医で治療の説明を受けている

インプラント手術を受ける際に多くの方が気にされているのが「どれくらいの痛みがあるのか?」ということだと思います。歯茎を切開して骨に穴をあけるので「相当な痛みがあるのでは?」と心配される方も多いです。

しかし、実際は「それほど痛みを感じなかった」という方が大半です。局所麻酔をしてからインプラント手術を行うので、手術時に痛みを感じることはほぼありません。手術後の麻酔が切れた後は多少の痛みが出ますが、処方される痛み止めで対応できるケースがほとんどです。ただ、インプラント手術をするのに十分な骨の量がなく、骨移植や骨造成などの追加処置を行う場合は、通常より痛みが強く出たり腫れたりする可能性もあります。

「インプラント手術を受けたいけどどうしても怖い」「緊張してパニックになりそう」という方は、半分眠っている状態でリラックスしたままインプラント手術を受けられる「静脈内鎮静法」や全身麻酔に対応している歯科医院もあります。過度な緊張や不安はパニックを引き起こしたり、血圧が急上昇したりするリスクもあるので、事前に歯科医師に相談してみましょう。

インプラント手術の流れ

レントゲン写真を見て話しあっている

インプラント手術の流れは、以下のとおりです。

①カウンセリング

患者様がどのような治療を望まれているかお話をうかがいます。

インプラント治療を希望される場合、費用や治療期間などを詳しくご説明します。

②精密検査、診断

患者様にインプラント手術の同意を得たら、レントゲン撮影や歯科用CT撮影などの精密検査を行います。

精密検査で骨の量やインプラントを埋める位置などを確認します。結果をもとに治療計画を立て、再度患者様に治療の流れについてご説明します。

③インプラント手術

局所麻酔をしてから歯茎を切開し、骨が見えるようにします。歯科用ドリルで骨に穴をあけてインプラント体を埋入します。

一回法と二回法のどちらを行うかはお口の中の状態によって異なります。

④結合期間

インプラント体を埋めた後、インプラントが骨としっかりくっつく期間を待ちます。

状態や部位によって異なりますが約3か月ほどかかります。

⑤アバットメントの装着

二回法の場合は、再度手術を行う必要があります。

局所麻酔をしてから歯茎を切開し、インプラント体を露出させ、アバットメントを装着します。2回目の手術後は切開した歯茎の傷が治るまで、1〜3週間ほどの治癒期間が発生します。

⑥被せ物の型取り・装着

インプラントの上に被せ物を装着する準備を行います。

型取りをして被せ物を作製します。適合具合や噛み合わせのチェックを行い、問題がなければ被せ物を装着します。

⑦定期的なメンテナンス

インプラント手術は、術後の管理がとても重要です。

インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病になることはあります。歯磨きなどのケアを怠ると歯周病になり、せっかく埋めたインプラントが抜け落ちてしまうこともあるのです。インプラントを長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスで状態の確認や歯のクリーニングを受けましょう。

インプラント手術後に注意すること

歯科医で治療している

インプラント手術を受けた際の注意点は、以下のとおりです。

  • 術後、1週間ほど痛みや腫れが出ることがあります。痛み止めや抗生剤、うがい薬が処方されるので歯科医師の指示通りに服用しましょう。
  • 麻酔が切れるまでは飲食は控えましょう。麻酔が効いていると感覚がないので、唇を噛んでしまったり火傷をしてしまったりする恐れがあります。そのため、飲食は感覚が戻ってからにしてください。
  • 手術後に止血確認を歯科医院でも行いますが、もし帰宅後に出血してきたら、ガーゼを噛み止血してください。10分ほどで止血できると思いますが、万が一出血が止まらない場合は、速やかに連絡しましょう。
  • しばらくはインプラント手術を受けた反対側の歯で食事をするようにしてください。また、術後1週間ほどは柔らかいものを食べるようにし、硬いものや刺激物は避けてください。
  • 飲酒は血行を良くし、出血や痛みの原因にもなるので術後1週間は厳禁です。
  • 喫煙も治癒に悪影響をもたらすので厳禁です。また、喫煙は歯周病の原因にもなります。インプラントを長持ちさせるためにも禁煙することをおすすめします。
  • 入浴や運動も血行を促し、出血や痛みの原因になってしまいます。術後1週間は安静に過ごし、入浴もシャワー程度に済ませましょう。
  • 歯磨きは歯科医師の指示が出るまで、インプラント部分は触らないようにしましょう。術後に無理なブラッシングを行うことで、歯茎が傷ついたり出血の原因になったりしてしまいます。

まとめ

笑顔の女性

インプラント手術には一回法と二回法があり、術式や治療期間などが異なります。局所麻酔をしてから行うので、手術中に痛みを感じることはほぼありません。一般的なインプラント手術の場合は、手術後の痛みも痛み止めの薬を服用することで対応できるケースがほとんどです。インプラント手術を受けた後の1週間は安静に過ごし、インプラント部分を触らないようにしましょう。治療完了後は、インプラントを長持ちさせるために定期的なメンテナンスを受ける必要があります。

インプラントについて正しい知識があれば、不安に思うことはありません。心配なことがあれば歯科医師に相談し、納得してからインプラント手術を受けましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントのメンテナンスは重要?費用や内容について詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラント

「インプラントの寿命はどれくらい?」「口腔内の炎症に悩んでいる」「高額な医療費に困っている」このような考えや悩みを抱えていませんか?1本で30万円以上の費用がかかるインプラントは、基本的に10〜15年ほどで交換が必要です。

しかし、これはメンテナンスをしっかり行っていた場合の寿命です。使い続けることで劣化が進むため、定期的に口腔チェックや歯石の除去、歯磨き指導などが必要となりますが、場合によっては費用がかかることに注意しなければなりません。

この記事では、インプラントの寿命やメンテナンスの重要性、メンテナンスの内容と費用について詳しく解説します。

インプラントの寿命はどれくらい?

インプラント

インプラントはとても高額な治療ですが、埋め込んだ歯は永遠に使用できるわけではありません。

まずは、インプラントの寿命について解説していきます。

インプラントの寿命は10〜15年程度

インプラントの寿命は、メーカーや種類によってさまざまですが10〜15年程度が一般的です。

ただし、メンテナンスの頻度などによってインプラントの寿命は変わるため、10年よりも早く交換が必要になる場合もあります。歯を自分の歯茎に埋め込む治療のため、違和感も少なく自分の歯のように噛んだり話したりすることが可能ですが、医療保険が効かず自由診療であるため、高額になりがちです。1本30万円程度かかり、加えて年に2、3回のメンテナンスが必要になるため、維持費も高額になる傾向があります。

インプラントのメンテナンスの重要性

歯のピクトグラムと虫眼鏡と歯ブラシを持つ歯

メンテナンスはとても重要です。

メンテナンスには、クリーニングや病気の有無のチェックが含まれます。インプラントを長持ちさせるには、病気を予防することが一番大切です。そのため、メンテナンスで病気のチェックをすることは、インプラントの寿命を延ばすことに直結します。

ここからは、メンテナンスをしなければならない理由について、さらに詳しく掘り下げていきます。

歯周炎を予防するため

インプラントは人工の歯であるため、虫歯になることはありません。

しかし、インプラントにとって怖いのは「歯周炎」です。インプラント歯周炎は、インプラントの周りの歯茎が炎症を起こし、歯茎の腫れや出血、膿が出るなどの症状を引き起こす病気で、歯周病の前段階といわれています。歯周炎の原因は、口内の細菌です。細菌が集まると「バイオフィルム」という細菌の膜を作ります。 このバイオフィルムは、自分で歯磨きをするだけでは取れないため、とても厄介です。

歯周炎は、歯茎が腫れたり血が出たりという程度で、痛みなどの自覚症状がありません。そのため、自分では気がつかず、知らない間に歯周病にまで発展してしまうこともあります。

定期的に歯科医院でメンテナンスを行うことでバイオフィルムを除去し、歯周炎が重症化する前にケアをすることで、インプラントを長持ちさせることにつながります。

残っている自分の歯の健康を守るため

歯周炎になってしまうと、インプラントだけではなく、残っている自分の歯(残存歯)にも影響が出ます。歯周炎は放っておくと段々と口内の歯茎全体に広がっていくからです。

メンテナンスでは、インプラントと残存歯、歯茎の状態をトータルでチェックし、クリーニングや歯石の除去を行います。そのため、メンテナンスによって残存歯を健康的に維持することも可能になります。

歯周炎は、口内のどこにでも発症する可能性があります。歯周炎を放置すると、インプラントだけでなく自分の歯も抜けてしまう可能性があるため、メンテナンスは必ず受けることをおすすめします。

保証を受けられるようになる

インプラント治療には、一般的に保証期間が設けられています。埋め込んだ後に、故意による破損以外の不具合があった場合は無料で対応してもらうことが可能で、インプラントの種類やメーカーにもよりますが、保証期間はだいたい5~10年となっています。

しかし、この保証を受けるためには「メンテナンスをきちんと受けていること」が含まれる場合が多いです。あくまでも保証の対象は「故意による破損以外の不具合」であるため、メンテナンスを受けていない場合は、保証は受けられません。

インプラントは自由診療のため、保証が受けられないと交換も高額になります。不具合があった時のためにも、メンテナンスはしっかり受けておきましょう。

インプラントのメンテナンスの流れと通院頻度

インプラント

次に、インプラントのメンテナンス内容と頻度について詳しく解説をしていきます。

インプラントのメンテナンスの流れ

インプラントのメンテナンスは歯科医院によって異なりますが、次のようなことを実施します。

  • 噛み合わせ検査
  • 口内の健康状態チェック(歯周炎の有無、歯周ポケットのチェック)
  • レントゲン
  • クリーニング
  • ブラッシング指導

メンテナンスでは、主に口内の状態のチェックとクリーニング、ブラッシング指導に分かれます。

口内チェックでは、歯周炎の有無や歯周ポケットの深さをチェックします。ここで、一緒に噛み合わせの検査も行います。噛み合わせが悪いと、しっかり食べたり話したりすることができません。インプラントのメリットが最大限発揮できるよう、噛み合わせの調整も大切な工程です。もし、口内に歯周炎や虫歯などの異常があれば、そちらの治療を行いますが、異常がなければクリーニングを行います。クリーニングでは、セルフケアでは取りきれない歯石やバイオフィルムの除去がメインです。

最後に、歯磨きなどのセルフケアの指導を受けます。

定期的なメンテナンスを受けるといっても、一番大切なのは毎日のセルフケアです。うまく磨けていないところの磨き方や、使うグッズなどについて教えてもらうことができるため、インプラントを長持ちさせるためにもしっかり聞いておきましょう。

インプラントのメンテナンスの頻度は年に2〜3回

インプラントのメンテナンスは、だいたい年に2〜3回通います。インプラントを埋め込んで初期の頃だけ通えばいいというわけではなく、インプラントが入っている状態であれば、通い続けなければいけません。

インプラントの種類や歯科医院によっても頻度は変わるため、しっかりと確認をしておきましょう。

インプラントのメンテナンスにかかる費用

歯とコイン

年に2〜3回の通院で、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。自費診療で通院頻度も多いため、気になるところですよね。

インプラントのメンテナンス費用の相場は3,000~10,000円

歯科医院によってさまざまですが、インプラントのメンテナンス費用はだいたい3,000〜10,000円です。

インプラントは自費診療であり、医療保険は適応されません。そのため、インプラントのメンテナンスも通常全額自己負担となり、高額になる傾向があります。

医療費控除となるメンテナンスの費用

インプラントのメンテナンス費用は、場合によっては医療費控除という制度が適応になります。医療費控除とは、かかった医療費を一部返してもらうことができる制度です。

ただし、インプラントにかかった治療費すべてが控除の対象になるわけではありません。1年間でかかった医療費の合計が10万円を超えた場合は、超えた分が控除の対象になります。

インプラント治療にかかる費用の中で、控除に当てはまるのは次のような場合です。

  • 金などの一般的な歯科治療で使われる材料を使用したインプラントの治療費
  • 病気やけが、生まれつきなどで欠損した歯を補うための治療費
  • デンタルローンやクレジットカードを利用して支払った医療費
  • 歯科医院などの病院への通院する際にかかった公共交通機関の運賃

インプラント治療を受けたときは、医療費控除の対象となるかを歯科医院に確認しておきましょう。

(参照元:国税庁 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例

インプラントの寿命を伸ばすためにできること

インプラント

インプラントの寿命を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスはもちろんですが、毎日のセルフケアも大切です。

ここからは、インプラントを長持ちさせるために自分でできる対策について解説していきます。

歯磨きを丁寧に行う

一番大切なのは、歯磨きです。インプラントで虫歯の心配がなくても、歯周炎予防のためにはしっかり歯磨きをする必要があります。

しかし、力を入れてゴシゴシしすぎるとインプラントの表面が傷ついてしまう場合があるため、優しく表面を撫でるようにしましょう。歯茎も優しく磨くことで歯周ポケットまでケアすることができます。歯周ポケットに細菌がたまると歯周炎の原因になるため、歯と歯茎の間も意識して磨くことをおすすめします。

フロスを使う

歯と歯の間に糸のようなものを通して、汚れを絡めとるフロスも有効です。

セルフケアでは、インプラントや残存歯を傷つけることなく、汚れをしっかり除去することが大切なので、フロスを使う場合も優しく行ってください。

デンタルリンスを使う

デンタルリンスは、薬剤を口に含んでゆすぐことで口内の殺菌から消毒までできる優れものです。口臭予防に使われることが多いですが、インプラントにも有効です。出先などでも気軽に使えるので、ぜひ試してみてください。

しかし、インプラントを埋め込んですぐはデンタルリンスは使用できません。デンタルリンスを使用したいときは、歯科医師に確認をしておきましょう。

まとめ

インプラント

今回は、インプラントのメンテナンスについての解説をしました。

自分の歯のように噛んだり話したりできることがインプラントの最大のメリットですが、10〜15年で交換が必要で、年2〜3回のメンテナンスを受ける必要があります。メンテナンスやセルフケアをしっかり行うことで、インプラントのメリットを最大限に生かしつつ長持ちさせることが可能です。入れ歯と違い、インプラントは、今までと変わらない生活を実現することができるでしょう。しっかりメンテナンスをして、大事にしていきましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

 

インプラント治療で歯がない期間はどうする?治療の流れや気を付けることも解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

白い歯と黒い歯

インプラント治療を検討しているけれど「インプラント治療は歯のない期間がある」と聞いて治療するか悩んではいませんか。なかには歯を失ったことやインプラント治療を周囲に知られたくないと考えている方もいるでしょう。歯がない期間があると、見た目が損なわれ、周囲に歯を失ったことを知られてしまいます。

そこで本記事では、インプラント治療で歯のない期間はあるのか?インプラント治療の流れとともに解説していきます。インプラント治療を検討中の方で、歯のない期間があるのか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラント治療中に歯がない期間はある?

抜歯

インプラント治療中には歯のない期間があります。

インプラント治療は、顎の骨にインプラント体(人工のネジ)を埋めたあとに、インプラント体が顎の骨にしっかりと固定されるまで待機期間を設けます。そのため、待機期間を含めた最終的な被せ物が入るまでの間は、歯がない状態で過ごすことが一般的です。

インプラント治療の流れ

歯科医

インプラント治療は、歯を失った際の選択肢としてあげられる「入れ歯」「ブリッジ」と比較して、治療期間が長期に渡ります。入れ歯・ブリッジの治療期間は1か月前後が目安ですが、インプラント治療の治療期間は3か月〜1年が目安です。インプラント治療は、治療完了までに多くの工程を踏まなくてはいけません。

ここでは、インプラント治療の流れを解説していきます。

カウンセリング

インプラント治療の不安や疑問点など、カウンセリングをおこなって聞き取りを行います。

理想像の共有など治療に対するズレが生じないように、歯科医師としっかりとコミュニケーションを取りましょう。ご自身が納得いく治療方針を歯科医師とともに固めていくことが大切です。

精密検査

インプラント治療をおこなうために必要な資料を集めます。虫歯や歯周病の有無やCT・レントゲン・口内写真・歯型などを撮影・採取します。

資料を確認しながら、歯科医師が治療計画や費用を策定し提案し、治療計画・費用に納得したら治療を開始します。

インプラント手術

歯茎を切って、顎の骨にインプラント体(人工のネジ)を埋めていきます。手術時間は、麻酔なども含めて1時間〜3時間が目安です。

インプラント手術には、外科的手術が1回の1回法と外科的手術が2回の2回法があります。どちらの方法を選択するかは、顎の骨や口内の状態から歯科医師が判断します。

1回法は、口内環境が良く、顎の骨の厚みや深さ・硬さが十分にある場合に採用される手術法です。インプラント体を埋める際に、インプラント体と被せ物をつなぐアバットメントまで装着した状態で歯茎を縫います。歯茎からアバットメント部分が出た状態で手術完了となります。

対して2回法は、顎の骨にインプラント体を埋めて歯茎を縫合します。インプラント体を埋めるのみの手術なので、歯茎からは何も出ていない状態です。骨造成を同時におこなう場合は、2回法が採用されるのが一般的といえます。1回法は、外科的手術が1回で済むので体への負担は少ないですが、アバットメント部分が露出しているので細菌の感染リスクが高くなります。

待機期間

インプラント手術完了後、インプラント体と顎の骨がしっかりと結合されるまで待機期間を設けるのが一般的です。待機期間を設けずに被せ物を被せてしまうと、インプラント体と顎の骨の結合がうまくいかないリスクが高まります。

待機期間は、個人差がありますが2〜6か月が目安です。待機期間中は「歯がない期間」となります。

インプラント2次オペ(2回法の場合)

インプラント手術の2回法が採用された場合、2回目の手術をおこないます。歯茎を切ってインプラント体にアバットメントを装着したあと、歯茎を縫合します。

手術時間は、麻酔なども含めて30分~1時間程度で終了する場合が多いです。

被せ物の型取り・装着

インプラント体が顎の骨にしっかりと固定されたら、被せ物の型取りをおこないます。噛み合わせや歯の形とあわせて色味などの希望も意見を擦りあわせながら決めていきます。

被せ物ができあがったら、アバットメントと被せ物を繋ぎます。噛み合わせを調整して、被せ物の色味や形など問題なければインプラント治療完了です。

歯のない期間はどれくらい?

虫歯と?のブロック

インプラント治療中の歯のない期間は、個人差やインプラントをおこなう部位により前後しますが、2〜6か月が目安です。

歯のない期間は、インプラント手術後のインプラント体と顎の骨が固定される待機期間に発生します。顎の骨に十分な厚みや深さ・硬さがあり状態が良いほど待機期間は短期間で済む場合が多いです。

一方、骨造成術を同時におこなった場合などは、待機期間が長くなります。

歯のない期間はどうする?

抜歯

インプラント治療中の歯のない期間は、仮歯を入れて対処する場合が多いです。

歯のない状態は、見た目が損なわれ日常生活に支障をきたしてしまいます。特に前歯の場合、人目につく部分なので歯がない状態のままでは精神的負担も増してしまうでしょう。待機期間中に仮歯を入れることは、審美性を保つほかにもさまざまな理由があります。

審美性や発音を保つため

インプラント治療中、仮歯が入れば審美性が保たれます。特に前歯の場合、人目につく部分なので、歯がない期間があると日常生活に大きな支障がでるでしょう。仮歯が入れば、歯を失ったことやインプラント治療中であることを周囲に気付かれるリスクも低くなります。

また、歯がない状態で過ごすと、発音にも支障がでる可能性が高いです。歯がないと舌がうまく動かせなかったり、歯がない部分から空気が漏れたりするので、聞きとりにくい発音になりかねません。

歯並び・噛み合わせを変化させないため

歯は、隣接や噛み合わせに隙間があると、傾斜したり伸びたりして隙間を埋めようとします。

インプラント治療中、歯がない期間は2〜6か月が目安です。この期間に仮歯を入れずに過ごしていると、歯は少しずつ移動して歯並び・噛み合わせが変化してしまいます。大きく歯が移動してしまうとインプラントの被せ物が入るスペースが不足してしまう場合もあり、注意が必要です。

歯が移動するのを防ぐためにも、歯がない期間は仮歯を入れておく必要があります。

傷口に刺激が加わるのを防ぐため

インプラント手術を終えた歯茎はとてもデリケートな状態です。そのため、外部からの刺激をなるべく与えないように過ごす必要があります。

待機期間中に歯がない状態で過ごしていると、飲食物の刺激やハブラシの刺激が傷口に直接伝わります。刺激を受けると、傷口の治りが悪くなったり炎症を起こしたりするリスクがあるので、仮歯は傷口を保護するためにも必要な処置といえるでしょう。

歯のない期間に気を付けること

ハミガキをする女性

インプラント治療中、歯のない期間は仮歯を入れるのが一般的です。歯のない仮歯の期間に気をつけることは2つあります。

  • 仮歯に強い力をかけ過ぎない
  • 仮歯や隣接歯など仮歯の周囲に汚れをためない

以下に、解説していきます。

仮歯に強い力をかけ過ぎない

仮歯は仮についている状態なので、歯の機能面の役割はほとんど果たしていません。そのため、硬いものや粘着性のあるものを食べると仮歯が欠けたり外れたりする可能性があります。ハブラシや歯間ブラシなどを使うときも、強い力で磨くと外れてしまうので注意が必要です。

歯のない期間は、硬い食べ物は仮歯の入っている部分で噛まないようにするなど工夫して過ごしましょう。

仮歯や隣接歯など仮歯の周囲に汚れをためない

仮歯の多くは、プラスチックで作られています。仮歯の表面は粗造なので汚れが残りやすいです。そのため、歯磨きをおろそかすると汚れが残ってしまいます。汚れが長期間残ったままの状態では、歯茎が細菌感染を起こして炎症する可能性が高くなります。

インプラント部分の歯茎が炎症を起こしてしまうとインプラント体が顎の骨にしっかりと固定されずインプラント体が抜け落ちてしまうリスクもあるので、ハブラシや歯間ブラシなどを使用して汚れを残さないようにしましょう。

まとめ

歯科医院

インプラント治療中は「歯のない期間」があります。審美面を気にする方にとって、歯のない期間があることはインプラント治療を受けるか悩むポイントになるでしょう。

しかし、インプラント治療中の歯のない期間は仮歯を入れる場合が多いので、周囲に歯がないことを知られる可能性は低いといえます。インプラントは審美性が高く、寿命も長い治療法です。インプラント治療に興味がある方は、歯科医院を受診してカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!