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オールオン4の寿命は何年くらい?寿命を延ばす方法も解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

葉が割れる

「オールオン4という治療があると聞いたけれど、どんな治療なの?」「オールオン4の寿命はどれくらいなの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょう。オールオン4はさまざまな点で優れている治療法ですが、詳しくは知らない方もいるでしょう。

本記事では、オールオン4とはどのような治療なのか、寿命はどれくらいなのかを詳しく解説します。オールオン4を検討している方や、不安で治療を躊躇している方は、ぜひ最後までご覧ください。

オールオン4とは?

オールオン4のイメージ画像

オールオン4とは、インプラント治療の一種です。最小4本のインプラント体を使用して、総入れ歯のような形をした被せ物を装着し、失った歯を補う治療法です。

手術当日からしっかりと噛むことができるようになり、メンテナンスを怠らなければ長く使い続けられます。また、一般的なインプラント治療と比較すると、埋め込むインプラントの本数が少ないため費用を抑えることができるでしょう。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットは以下の5点です。

  • 費用を抑えられる
  • しっかりと噛める
  • 審美性が優れている
  • 着脱の手間がない
  • 身体への負担を軽減できる

上述しましたが、オールオン4の大きなメリットは通常のインプラント治療に比べて費用を抑えられることです。

インプラント治療と同じく、人工歯根をあごの骨にしっかりと固定するため、入れ歯やブリッジと比べて安定性が高いです。また、固定式のため、食事や歯みがきのときに取り外す必要がありません。

人工歯は患者さまに合わせて作成されるため、違和感のない口元に仕上げることができます。顔を変化させることも可能なため、治療後の見た目を改善できるでしょう。

インプラントを埋入する際は、あごの骨に穴を開ける外科手術や、場合によっては骨を増やすための手術が必要です。オールオン4であれば、最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支えることが可能なため、手術による精神・身体への負担を抑えられるでしょう。

オールオン4のデメリット

メリットが多いオールオン4治療ですが、デメリットも存在します。

  • 健康な歯を抜歯する必要がある
  • 治療できる歯科医院が限られている
  • 保険適用外のため費用が高額になる

オールオン4は、片顎すべての人工歯をインプラントで固定する治療法です。したがって、邪魔になる歯は、健康であっても抜歯する必要があります。

また、オールオン4は通常のインプラント治療よりも難易度が高いため、対応可能な医院が限られています。インプラント治療に対応している歯科医院でも、オールオン4は対応していない場合があるでしょう。

オールオン4に限らず、インプラント治療は保険が適用されないため、総入れ歯と比べると費用が高額になります。

ただし、通常のインプラント治療とは異なり、埋入するインプラントの数が少ないためある程度は費用を抑えられるでしょう。

オールオン4の寿命は何年くらい?

オールオン4の寿命

オールオン4の寿命は、通常であれば10年以上と言われています。インプラントを埋め込んだ周辺の骨や口内の状態などによっても左右されますが、メンテナンスを続けて20年〜30年と使い続ける患者さまもいらっしゃいます。

しかし、オールオン4のメンテナンスを怠ると、5年ほどで寿命を迎える可能性が高いです。また、たばこや飲酒もオールオン4の寿命を縮める原因となります。

オールオン4の寿命を延ばすためには、日々のケアやメンテナンスをしっかりと行うことが重要です。必要に応じて生活習慣を見直しましょう。

オールオン4の寿命を延ばす方法

オールオン4の寿命を伸ばすため検診を受けている人

では、オールオン4の寿命を伸ばすためにはどうすればよいのでしょうか。

  • 日ごろのケアを徹底する
  • 歯科医院で定期的に診てもらう
  • 噛み合わせを調整する
  • 歯ぎしりや食いしばりを改善する
  • 食生活を整える
  • たばこや飲酒をやめる

それぞれの方法について順番に解説していきます。

日ごろのケアを徹底する

オールオン4は、天然歯と違い虫歯になることはありません。

しかし、日ごろのケアを怠っていると、インプラントを埋入した周囲に炎症が起こるインプラント周囲炎になる可能性が高くなります。インプラント周囲炎は進行が早く、重症化するとあごの骨が溶けてインプラントが抜け落ちる厄介な病気です。

虫歯や歯周病と同じく、毎日のケアをおこなってオールオン4を長持ちさせましょう。

歯科医院で定期的に診てもらう

オールオン4の寿命を延ばすためには、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切です。毎日の歯みがきも大切ですが、セルフケアだけで虫歯や歯周病を防ぐことは難しいでしょう。

定期的に歯科医院で検診を受けることで、インプラント周りで炎症が発生した場合でも、即座に対応することが可能です。また、歯みがきの指導もおこなってくれるため、セルフケアの質も向上するでしょう。

検診の頻度はお口の中の状態にもよりますが、最低でも年に1〜2回は受けてください。

噛み合わせを調整する

噛み合わせを治すことも、オールオン4の寿命を延ばすためには重要です。噛み合わせが悪いと一部分の歯に過度な力がかかり、インプラントが破損する可能性が高くなります。

また、一定の箇所に歯垢がたまりやすくなり、インプラント周囲炎を発症するリスクも高まります。

歯ぎしりや食いしばりを改善する

歯ぎしりや食いしばりは、オールオン4の寿命を縮める原因の1つです。インプラントに過度な力が加わると、インプラントの破損だけではなく、インプラントを埋入した周囲の組織に炎症が起きる可能性があるためです。

歯ぎしりや食いしばりのクセがある方は、マウスピース等で対策しましょう。市販のものもありますが、歯科医院で作成してもらうことも可能です。気になる方は、一度相談してみると良いでしょう。

食生活を整える

食生活が乱れていたり、甘いものや脂質の多い食事ばかりを食べていたりすると、歯垢がたまりやすくなり、インプラント周囲炎を発症する可能性が高くなります。インプラント周囲炎が進行すると、インプラントを埋入した周辺の骨を溶かし、オールオン4の脱落につながります。

糖尿病になるリスクも高くなるため、食生活は早めに見直しましょう。

たばこをやめる

オールオン4の寿命を縮める原因の1つに、たばこが挙げられます。たばこに含まれるニコチンは白血球の機能を低下させ血流も悪くさせるため、歯周病やインプラント周囲炎を引き起こしやすくなるのです。

歯周病・インプラント周囲炎が悪化するとオールオン4の脱落につながるため、歯科医師から禁煙を指示されることが多いです。禁煙ができない場合はオールオン4治療を断られるケースもあるため、喫煙者の方はオールオン4治療を機に禁煙を検討してみてもよいでしょう。

まとめ

オールオン4治療を受け笑顔になった人

本記事では、オールオン4治療を受けるメリット・デメリットとあわせて、オールオン4の寿命や長く使い続ける方法について解説しました。

総入れ歯とは違い、オールオン4は見た目も天然歯と遜色なく、硬い食べものでもしっかりと噛むことができます。

しかし、オールオン4は保険が適用されないため、総入れ歯と比較すると治療費が高額になります。セルフケアや歯科医院でのメンテナンスを疎かにすると、オールオン4の破損・脱落・インプラント周囲炎など、さまざまな問題が発生する可能性があります。

喫煙者である場合や口内の状態によっては、オールオン4の治療を断られるケースもあります。オールオン4を検討している方は、まずは歯科医師と相談しましょう。

オールオン4でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4は何歳から?治療を受けられる年齢を解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4の治療可能な年齢

オールオン4は、最小4本のインプラントで義歯を支える治療方法です。

オールオン4を検討中の方のなかには、何歳からオールオン4の治療を受けられるのか気になっている方がいるのではないでしょうか。

オールオン4の治療を受けたい場合、年齢制限はあるのでしょうか。また、年齢以外にオールオン4を受けられないケースはあるのでしょうか。

今回は、オールオン4の治療を受けられる年齢について解説します。年齢以外でオールオン4を受けられない理由についても解説しますので、オールオン4を検討されている方は、ぜひ最後までお読みください。

オールオン4とは?

オールオン4

オールオン4とは、最小4本のインプラントを顎の骨に埋め込み、義歯(12本の歯が一体となっている状態の義歯)を固定する治療方法です。インプラントを斜めに埋め込み、力を均等に配分することで、4本のインプラントでも義歯をしっかりと固定できます。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットは、次のとおりです。

  • 審美性が高い
  • しっかりと噛める
  • 従来のインプラントよりも安い
  • 手術の負担が少ない
  • 顔の印象が若返る

オールオン4ではすべての歯が一体となった義歯を装着するため、統一感がある仕上がりになります。

また、顎の骨に埋め込んだインプラントに義歯を取り付けるため、しっかりと噛めるようになります。しっかりと噛めると顔の筋肉が引き締まり、歯が入ることで輪郭が整うので、顔の印象が若返ります。食事や会話の途中で落ちることもないでしょう。

さらに、従来のインプラントよりも埋め込むインプラント体の本数が少ないため、費用を安く抑えられます。顎の骨の厚みが十分にある部分を選んでインプラントを埋め込むため、骨造成手術をしなくてよいケースも多く、手術の負担も少ないでしょう。

オールオン4の注意点

オールオン4を検討するにあたって、次の注意点も理解しておきましょう。

  • 難易度が高く治療可能な歯科医院が限られる
  • 健康な歯が数本残っている場合は抜く必要がある
  • 保険が適用されない

オールオン4は難易度が高い治療法であるため、対応していない歯科医院もあります。

また、オールオン4は12本の歯が一体となった義歯を装着するため、歯が残っている場合は抜歯しなければなりません。残っている歯の本数や状態を考慮して、治療を受けるべきか検討する必要があります。

さらに、オールオン4は保険が適用されません。従来のインプラント治療に比べると安いとはいえ、高額な治療費が必要です。

オールオン4の治療を受けられる年齢は?

オールオン4の治療は何歳から治療が受けられるか考える女性

「年をとったらオールオン4はできないの?」と考える方も少なくありません。入れ歯を一度入れてみたものの、合わなかったという方は特に「今からでもオールオン4の治療は受けられるのだろうか?」と考えることでしょう。

オールオン4の治療が受けられるのは、16歳〜20歳からが目安といわれています。16歳〜20歳くらいになると顎の成長が落ち着くためです。高齢者であっても、健康状態や顎の骨の状態などの条件を満たしていれば治療を受けられます。

成長の速度や骨の状態、歯の状態、体力などは人によって異なるため、治療を受けられるかは歯科医師によく確認してください。

年齢以外でオールオン4を受けられない理由とは?

オールオン4治療が受けられない理由

上述のとおり、成人の顎に成長している16歳〜20歳からであればオールオン4の治療を受けられます。

しかし、年齢以外の理由で治療を受けられない場合もあるのです。

本項目では、年齢以外で治療を受けられない理由について解説します。

全身疾患のある方

全身疾患のある方は、オールオン4の治療が受けられない場合があります。オールオン4でインプラントを埋め込む際に、麻酔をして手術を行う必要があるからです。

例えば、糖尿病の方や高血圧の方、人工透析をしている方など、持病を持っている場合、内科医から「麻酔をしない方がよい」「体力や免疫力が足りない」と判断される可能性もあるでしょう。

とはいえ、症状の程度によっては手術を受けられることもあります。全身疾患がある場合、歯科医師と内科医が連携をとって最善の方法を選択する必要があるのです。

骨粗しょう症の方

骨粗しょう症の方は、骨密度が十分でないためオールオン4の治療が受けられないことも少なくありません。

顎の骨に埋め込まれたインプラントを土台にして義歯を支えますが、骨密度が十分でないと土台となるインプラント体が安定しません。治療後しばらくして、グラグラしたり、抜けたりするリスクがあります。

喫煙習慣がある方

喫煙習慣がある方は、オールオン4の治療が受けられない場合があります。喫煙すると血流が悪くなり、免疫力が低下します。免疫力が低下すると、手術後の傷が治りにくくなったり、インプラントが安定しなかったりするリスクがあるのです。

また、歯茎が痩せたり、インプラント周囲炎になったりしてインプラントが安定せず、オールオン4の寿命が短くなる可能性があります。

妊娠中の方・授乳中の方

妊娠中の方や、授乳中の方も、オールオン4の治療は受けられない場合があります。麻酔をして手術をしたり、痛み止めを飲んだりするため、赤ちゃんや母体に影響が出る可能性があるためです。妊娠中のつわりがひどくて、手術がスムーズにできないことも考えられます。

出産後、育児が落ち着いてから、オールオン4を検討しましょう。

治療終了後にメンテナンスを受けられない方

定期的にメンテナンスに通えない方も治療を受けられないかもしれません。

オールオン4の治療後、定期的にメンテナンスを受けないとインプラント周囲炎などの口腔トラブルが起こっていても発見が遅れ、最悪の場合には義歯を支えるインプラント体が抜け落ちる可能性があるのです。

歯科医院でのメンテナンスでは、インプラント周囲炎になっていないか・きちんとケアが行き届いているか・噛み合わせに問題はないかなどをチェックします。

万が一、インプラント周囲炎などの口腔トラブルが起こっていても定期的にメンテナンスに通っていれば、早期に発見・対処できるでしょう。

オールオン4を長くもたせるためには、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があるため、治療後に通院するのが難しい方には適さないかもしれません。

オールオン4の費用

オールオン4の価格

オールオン4は保険が適用されない自由診療です。そのため、歯科医院によって費用は異なりますが、相場は片顎(上下のうちどちらか)200万円〜300万円程度です。

インプラント体を1本1本埋め込む従来の治療法の場合、1本あたり30万〜40万円程度が相場であるため、オールオン4のほうが安くなることも少なくありません。

オールオン4の寿命

オールオン4の寿命

オールオン4の寿命は従来のインプラントの寿命とほぼ同じで、10年〜15年程度といわれています。自宅でしっかりケアを行い、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで20年以上問題なく使用できている方も少なくありません。

まとめ

オールオン4の治療可能な年齢についてのまとめ

今回は、オールオン4の治療を受けられる年齢について解説しました。

成人の顎に成長する16歳〜20歳くらいから、オールオン4の治療が受けられます。顎の成長には個人差があるため、最終的な判断は歯科医師がします。年齢に上限はありません。高齢の方であっても顎の骨の状態と健康状態が良好であれば治療を受けられます。

しかし、全身疾患がある方や骨粗しょう症の方、妊娠・授乳中の方など、年齢以外の理由でオールオン4の治療を受けられない方もいます。

オールオン4を検討しているけれど、治療を受けられないのではないかとお悩みの方は、一度歯科医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。不安点や疑問点がある場合は歯科医師に確認し、納得した上で治療をスタートしてください。

オールオン4を検討されている方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4に歯茎が付いているのはどうして?総入れ歯との違いも解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4に歯茎が付いているのはなぜか

オールオン4は、入れ歯が合わずお悩みの方やインプラントの費用を抑えたい方に選ばれている治療法です。総入れ歯と同じく歯茎の部分がありますが、理由が気になる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、オールオン4に歯茎がついている理由について解説します。ぜひ参考にしてみてください。

オールオン4の構造

オールオン4の構造イメージ

オールオン4とは、最小4本のインプラントで片顎すべての人工歯を補う治療法のことです。通常のインプラント治療では、1本のインプラントに対して1本の人工歯を装着します。

オールオン4は前歯から奥歯までつながった被せ物のような形をしており、人工歯の上には歯茎もついています。

総入れ歯のような形をしていますが、オールオン4は顎の骨に埋入した人工歯根を支えとしているため、取り外しできるものではありません。顎の骨にしっかり結合した人工歯根に固定することで、自分の歯のようにしっかり噛めるようになります。

通常のインプラント治療で全ての歯を補う場合、片顎だけでも10本以上のインプラントの埋入が必要です。オールオン4は最小4本のインプラントで前歯から奥歯まで補えるため、通常のインプラントよりも費用や患者さまの体の負担を抑えられることもメリットでしょう。

オールオン4に歯茎が付いているのはどうして?

オールオン4に歯茎が付いているのはどうしてか疑問のイメージ

通常のインプラントには歯茎はありませんが、オールオン4は12本のつながった人工歯と歯茎部分もあります。歯がない方は、歯のある方に比べて歯茎や骨が痩せる傾向があるからです。

虫歯や歯周病などで歯を失うと、噛む刺激がなくなることで顎の骨が徐々に吸収されて歯茎も痩せていきます。この状態で通常のインプラント治療をすると、失われた歯の部分だけを補うため、歯が長く見えて不自然に仕上がるかもしれません。

また、歯を失うとお口周りの筋肉が衰えるため、口元にしわが入りやすくなったりハリが失われたりします。老けた印象を与えることもあるでしょう。

オールオン4では、人工歯で歯を補うだけでなく、失われた歯茎の部分も補います。しっかり噛んだり話したりできるようになるだけでなく、口元のハリやしわを改善でき、お顔を若々しい印象にすることも可能なのです。

また、前歯から奥歯までの人工歯と歯茎部分を一度に作れるため、左右対称の理想的な口元を作れるでしょう。

オールオン4と総入れ歯の違いは何?

オールオン4と総入れ歯の違いを考える

オールオン4には歯茎の部分があるため、総入れ歯のような形をしています。

しかし、総入れ歯とは治療法や構造が違います。ここでは、オールオン4と総入れ歯の違いについて解説します。

<オールオン4と総入れ歯の違い>

治療法 オールオン4 総入れ歯
取り外し できない 可能
噛み心地 自分の歯のように噛める 天然歯の10〜30%ほど
滑舌 話しやすい 悪くなりやすい
痛み なし 異物感や違和感、痛みが出やすい
外科手術 必要 不要
費用 自費なので高額 保険適用
治療の難易度 難易度が高い
治療できる歯科医院が限られる
比較的簡単な治療
どこの歯科医院でも治療できる

それぞれ詳しく確認しましょう。

取り外し

総入れ歯は取り外し式ですが、オールオン4は取り外しできるものではありません。総入れ歯のように人工歯がズレたり外れたりしないため、使い心地がよいのがメリットです。

ねじをゆるめれば取り外しできるため、トラブルがあっても対処できます。

噛み心地

総入れ歯は、自分の歯に比べると噛む力は3分の1程度になると言われています。オールオン4は顎の骨とインプラントを結合させて人工歯を固定するため、自分の歯のようにしっかり噛めるようになります。

総入れ歯では食べるのが難しいせんべいなどの硬いもの、ガムやキャラメルなどのくっつくものも、問題なく食べられるでしょう。

滑舌

総入れ歯の場合、歯茎を支えにするため入れ歯で歯茎を覆います。舌の動く範囲が狭くなり、滑舌が悪くなりやすいのがデメリットです。

オールオン4にも歯茎がついていますが、歯茎のある部分は人工歯部分だけです。歯茎全体を覆うことはありません。滑舌の悪さを感じることはないでしょう。

痛み

総入れ歯は歯茎を覆う部分が広いため、適合が悪ければ歯茎が擦れて痛みやすいのがデメリットです。オールオン4は人工歯を人工歯根に固定しているため、歯茎が擦れて痛むことはありません。

また、歯茎を覆う部分がないので異物感や違和感などを覚えることもないでしょう。

外科手術

総入れ歯は、型取りをして義歯を作るという比較的簡単な治療のため、外科手術が必要ありません。全身の健康状態やお口の状態に左右されにくく、幅広い方が治療を受けられます。

一方、オールオン4はインプラントの埋入手術が必要になります。持病や健康状態によっては治療が受けられないことがあります。

ただし、通常のインプラント治療と違って、骨のあるところを選んでインプラントを埋入するため、残っている顎の骨の少ない方でも治療可能な場合が多いです。

費用

オールオン4は自費診療になるため、費用が高額になるでしょう。総入れ歯には保険が適用されるので、治療にかかる費用を抑えられます。

ただし、総入れ歯も機能性・審美性を追求すれば保険適用外になり、高額になります。

治療の難易度

総入れ歯は比較的簡単な治療のため、健康状態やお口の状態に左右されません。オールオン4は外科手術を伴い、前歯から奥歯までつながった人工歯を最小4本のインプラントで支えるため、適応症例が限られる上、難易度が高い治療と言えます。

インプラントの埋入位置や角度、深さ、インプラントと人工歯とのバランスなどが重要なため、歯科医師の高い技術力や知識、豊富な経験が必要となるのです。そのため、オールオン4を受けられる歯科医院は多くありません。

しかし、単に失った歯を補う治療というわけでなく、失った歯茎も回復することで口元のハリやしわを改善し、お顔の印象まで変えられる可能性があるなど、メリットの多い治療と言えるでしょう。

オールオン4が適している方とは?

オールオン4が適しているかのチェック

以下に当てはまる方には、オールオン4が適しているかもしれません。

  • 歯が1本もない方
  • 虫歯や歯周病などで歯を残せない方
  • 今お使いの入れ歯にお悩みの方
  • インプラントの費用を抑えたい方
  • 顎の骨が少ない・薄い方
  • 失った歯茎も回復したい方
  • 理想的な口元にしたい方

オールオン4は全ての歯を失った方が対象の治療法ですが、今残っている歯が虫歯や歯周病になって残せなくなった場合は選択できるでしょう。入れ歯は噛みにくい、すぐに外れる、入れ歯で話すと聞き取ってもらえないなどのお悩みがある方には適しているかもしれません。

失った歯の本数が多く、通常のインプラントでは費用の負担が大きい方にも選ばれる傾向があります。また、顎の骨が十分にあるところを選んで人工歯根を埋入できるので、顎の骨が少ない・薄い方でも治療を受けられます。

先述した通り、オールオン4は通常のインプラントとは違い人工歯に歯茎がついていることで、整った歯並びになるのはもちろん失った歯茎も回復できます。若々しい口元にできるのはオールオン4ならではといえるでしょう。

まとめ

インプラントの説明を受ける人

オールオン4は、通常のインプラントと違い歯茎部分も補います。全ての歯を失った方は歯茎や顎の骨を失いやすく、このままの状態でインプラントをしても審美性を保てないからです。

オールオン4で歯だけでなく歯茎を回復することで、しっかり噛めるようになるだけでなく、口元のハリやしわを改善し、お顔を若々しい印象にすることも可能でしょう。

ただし、オールオン4は外科手術が必要になるため、全ての方が受けられる治療ではありません。オールオン4ができるかどうかは、精密検査を行って歯科医師が判断します。

オールオン4にはさまざまなメリットがありますが、費用がかかる、外科手術が必要で治療期間が長いなど、デメリットも存在する治療です。ご自身のニーズに合っているかどうか、歯科医師と相談しながら治療を検討してください。

オールオン4でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4治療後に口臭が発生する9つの原因と予防法を解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4治療後に口臭が発生した人

オールオン4は、最小4本のインプラントで片顎のすべての歯を再現する治療方法です。

しかし、オールオン4治療後に口臭に悩まされる人も少なくありません。

この記事では、オールオン4治療後に発生する口臭の原因と、口臭を予防するための方法をご紹介します。

オールオン4とは?

オールオン4のイメージ

オールオン4は、最小4本のインプラントを使用して片顎の全ての歯を再現するインプラント治療です。この方法は、従来のインプラント治療の問題点を克服するために開発されました。

通常のインプラント治療では、失われた歯1本に対して1本のインプラントを埋め込む必要があります。多くの歯を失った人は10本以上のインプラントが必要になり、治療費や治療期間、患者さまの身体的負担が増大することがデメリットでした。

しかし、オールオン4はこの負担を軽減できます。最小4本のインプラントで全ての歯を支えることができるため、治療にかかる費用や時間、心身の負担を大幅に軽減できるのです。

オールオン4では、前歯から奥歯まで一体化した人工歯を完全に固定することができます。全ての歯を失っている人でも、しっかり噛める人工歯を手に入れられるでしょう。

また、適切な設備と技術を備えた医院では、抜歯やインプラントの埋入、仮歯の装着まで半日から1日で完了させられます。治療を受けたその日の夜や翌日から、すぐに食事できるでしょう。

オールオン4は骨の厚みがある部分を選んでインプラントを埋め込むため、骨の移植が不要な場合も多いです。骨量が少ない人でも治療可能なので、従来のインプラント治療は受けられなかった方もインプラントで歯を補えるようになりました。

オールオン4治療後に口臭が発生する9つの原因

口臭のある人

オールオン4は、失った歯を効率的に補う革新的なインプラントですが、治療後に口臭が発生することがあります。以下に、オールオン4治療後に口臭が発生する9つの原因について解説します。

口腔内の細菌が増加している

オールオン4治療後の口臭は、主に口の中の細菌の増加が関係しています。人間の口腔内には多種多様な細菌が存在し、その中には健康を害するものも含まれます。

特に、歯周病菌は、口臭の一因として知られています。

オールオン4のインプラントや人工歯は虫歯にならないと誤解されることがありますが、歯周病のリスクは依然として存在します。オールオン4のインプラントを固定する際に、インプラントと歯茎の間に微小な溝ができることがあるためです。

適切な口腔衛生が行われない場合、この溝が深くなって歯周ポケットが形成されます。ポケットのなかは酸素が届かないので、歯周病菌が繁殖しやすいです。繁殖した歯周病菌が有害な物質を排出、不快な口臭の原因となります。

インプラント周囲炎を発症している

オールオン4治療後に口臭が生じる一因として、インプラント周囲炎が挙げられます。口内が清潔に保たれない場合、歯周病菌が増加してインプラント周囲の組織の炎症を引き起こすのです。

インプラント周囲炎が悪化すると口臭の原因となることがあり、同時に、口臭を引き起こしている因子がインプラント周囲炎を誘発する可能性もあります。

歯周病を発症している

インプラント周囲炎が未治療のまま放置され、歯周病を発症することも口臭の原因でしょう。インプラント周囲炎だけでなく、歯周病になった場合も歯肉からの出血や排膿が見られるようになります。この膿は口内に異臭を放ち、結果として口臭が発生します。

日々の口腔ケア不足

不十分な歯磨きやお手入れ不足により、口内が汚れた状態になると口臭が発生します。歯周病やインプラント周囲炎も、不衛生な口内環境から発生します。

オールオン4のインプラントや人工歯も、天然歯と同様にしっかりとケアしましょう。適切な歯磨きが行われないと、口内の細菌が増えて口臭の直接的な原因となるのです。

インプラントに不具合が生じている

オールオン4治療を受けた後、適切なブラッシングをしているにも関わらず口臭が発生する場合もあるでしょう。オールオン4やそれを支えるインプラントに不具合が生じている可能性があります。

インプラントは、歯根部分にあたるインプラント体、支台部であるアバットメント、そしてその上に取り付けられる人工歯(上部構造)から構成されています。アバットメントはネジ状でインプラント体と連結されており、通常はしっかりと固定されていて緩むことはありません。

しかし、治療後時間が経過するにつれて、ネジが緩んでくることがあります。ネジが緩むと、唾液や汚れが隙間から入り込んで口臭の原因となることがあります。

舌苔が蓄積している

オールオン4治療後の口臭原因の一つに、舌苔(ぜったい)の蓄積があります。舌苔は、舌の表面に溜まる細菌を含んだ汚れで、口臭を引き起こすことがあります。

舌ブラシの使用、禁煙、咀嚼回数の増加などによって舌苔を減らす必要があるでしょう。

唾液量が減少している

唾液の分泌量の減少も、口臭が発生する一因として挙げられます。特に、睡眠中は唾液の分泌量が自然と減るため、起床直後は口臭が発生しやすいでしょう。

また、年齢を重ねるにつれて唾液の分泌量は減少していきます。唾液は、口内を洗浄して細菌の増殖を抑制する役割を持つため、その量が減ると口臭の原因となるのです。

天然歯に虫歯ができている

天然歯がまだ残っている場合、虫歯が口臭の原因になっているかもしれません。インプラント自体は人工物なので虫歯になることはありませんが、片顎のみオールオン4治療を受けてもう一方の顎に天然歯が残っている状況の場合、残った天然歯が虫歯になるリスクあります。

虫歯によって増加した口内の細菌が、食べ物の残骸を分解する際に発生するガスが口臭の原因となります。

全身疾患に罹っている

オールオン4治療後の口臭の原因として、全身疾患も挙げられます。呼吸器系や消化器系の疾患、糖尿病、肝硬変など、多くの全身疾患が口臭を引き起こす可能性があります。

口腔内の状態と直接関連していなくても、体内からの異常が口臭として現れることがあるのです。該当する疾患がある場合は、その治療を受けることで口臭が改善されるかもしれません。

オールオン4治療後の口臭を予防する方法

歯磨きする女性

一般的な口臭予防法は、口腔ケアを徹底することです。他に原因がある場合は、その治療を受けるとよいでしょう。

ここでは、オールオン4治療後の口臭を予防する方法をご紹介します。

丁寧に歯磨きする

オールオン4治療後の口臭予防には、通常の歯磨き以上の丁寧なオーラルケアが求められます。普通の歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシや歯間ブラシを用いましょう。

オールオン4の表面や、インプラントと歯茎の間、歯と歯の間など、細部まで入念に磨くことが重要です。デンタルフロスやデンタルリンスも使用すれば、清掃効果を高め口臭の原因となる細菌の増殖を抑制できます。

日々のブラッシングは少なくとも朝晩2回、それぞれ3分以上を目安に行ってください。

定期的にメンテナンスに通う

オールオン4治療後の口臭予防には、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。メンテナンスでは、オールオン4の適切な調整や清掃、そして歯周病の検査が行われます。

メンテナンスを定期的に受けることで、インプラント周囲炎や歯周病を予防できます。何らかのトラブルが起こっていても、早期に発見して治療を開始できるでしょう。

メンテナンスの頻度には個人差がありますが、一般的には3~6か月ごとに1回程度が推奨されます。

歯周病治療を受ける

歯周病は自己治療が難しく、歯科医院でのプロフェッショナルな介入が必要になります。歯科医院では、歯茎と歯の間に形成された歯周ポケット内のプラークや歯石を取り除くスケーリングやルートプレーニングといった治療が行われます。

進行した歯周病の場合には、歯茎を切開して直接歯周ポケットを洗浄するフラップ手術や、骨の欠損を補うための骨移植手術が行われることもあるでしょう。

舌苔を除去する

オールオン4治療後の口臭を予防する効果的な方法の一つに、舌苔の除去があります。具体的には、舌ブラシを用いて舌の表面に蓄積した舌苔を優しく除去しましょう。

舌苔は細菌の温床となり口臭の原因となるため、舌のケアは特に重要です。歯磨き前に舌の奥から手前に向かって下ブラシで磨きましょう。舌ブラシの使用後は、必ずうがいしてください。

全身疾患の治療を受ける

全身疾患に起因する口臭にも注意を払う必要があります。これらの疾患は自分では治せず、専門的な診断と治療を病院で受ける必要があります。

口臭が気になるときは、まず歯科医院で口腔内の検査を受け、特に問題が見当たらない場合は内科や耳鼻咽喉科で全身をチェックしてもらいましょう。病気の早期発見と治療が可能となり、口臭の改善へとつながります。

まとめ

口腔ケアアイテム

オールオン4治療後の口臭の原因は、口腔ケア不足による細菌の増加、それに伴うインプラント周囲炎や歯周病の発症が考えられます。また、唾液の分泌量が減少していたり、舌苔が蓄積していたりする場合もあります。

オールオン4治療後の口臭を予防するためには、複数のアプローチが必要です。口腔内の徹底的なケアが基本なので、通常の歯ブラシに加えてワンタフトブラシや歯間ブラシを使いましょう。

舌苔の除去には舌ブラシを用い、舌の表面の清潔を保ちます。定期的に歯科医院でのメンテナンスを受け、インプラント周囲炎や歯周病の予防と早期発見に努めることも効果的です。

全身疾患が口臭の原因となる場合もあるため、必要に応じて内科や耳鼻咽喉科で検査を受けましょう。総合的なケアにより、オールオン4治療後の口臭を効果的に予防できるでしょう。

オールオン4でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4の治療後の口腔トラブルを防ぐ歯磨きの仕方を解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4の治療後の口腔トラブルがおきた女性

オールオン4とは、文字通り4〜6本のインプラントを顎の骨に埋入して、それにより前歯から奥歯までの人工の歯を支える治療です。従来のインプラントですべての歯を補う場合は、8〜14本のインプラントを埋入する必要があるので、費用や治療の負担は大きいです。

しかし、オール4であれば、わずか4〜6本のインプラントで、見た目が自然でしっかり噛める歯を手に入れられます。

メリットの大きなオールオン4ですが、片顎で210万~400万円程度と高額であるため「どの程度もつのか」「長持ちさせるためにはどうしたらいいのか」と考える方もいるでしょう。

オールオン4はすべて人工物ではありますが、治療後のケアを怠ると長持ちしません。天然の歯と同じように念入りなケアをしなくては長持ちさせることはできないのです。

今回は、オールオン4の治療後に気をつけるべき口腔トラブルや歯磨きの仕方について解説します。

オールオン4の寿命はどれくらい?

オールオン4の寿命イメージ

オールオン4の場合、すべての歯が人工の歯なので、虫歯にはなりません。

しかし、通常のインプラントと同じようにインプラントの歯周病であるインプラント周囲炎にはなります。

そのため、口腔内の衛生状態や噛み合わせ、喫煙や全身疾患の有無などで寿命は異なります。従来のインプラントの10年後の残存率は約90%といわれていますが、オールオン4もほとんどの場合、10年程度はもつでしょう。

しかし、長く使い続けられるかは、ご自宅でのセルフケアと定期メンテナンスにかかっています。

オールオン4の治療後に気をつけるべき口腔トラブル

オールオン4のイメージ

オールオン4の治療後に以下のようなトラブルに見舞われて長持ちしないケースもあります。

オールオン4の治療後に気をつけるべき口腔トラブルは、以下のとおりです。

インプラント周囲炎

オールオン4に限らず、インプラント治療をした際に最も注意すべきなのはインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は歯周病よりも早く進行します。インプラント周囲炎の進行速度は天然歯の歯周病の3倍ともいわれているのです。

インプラント周囲炎の進行速度が速い理由は、歯と歯槽骨の間にある歯根膜がインプラントにはないからです。細菌に対する抵抗力が低下するため、細菌感染しやすくなっています。

インプラント周囲炎になっても、初期の段階ではほとんど自覚症状は現れません。重度になって骨に炎症が出るようになると痛みを感じることがあります。歯茎が痩せてインプラントが露出すると、グラグラするようになり、最終的には抜け落ちることもあるでしょう。

スクリュー(ネジ)がゆるむ・折れる

オールオン4では、人工の歯根であるインプラント体の上に人工の歯を固定するために、スクリュー(ネジ)を用います。大きな力がかかるとスクリューがゆるんだり、折れたりすることがあります。

スクリューがゆるんだだけなら、噛み合わせを調整することや人工の歯をやわらかい素材に変えることで対処できます。

しかし、スクリューが折れ、取り出せない場合はインプラントの埋入からやり直しになる可能性があるでしょう。

インプラント体が折れる

人工の歯根であるインプラント体が折れると、再治療になるケースもあります。インプラント体が折れることはほとんどありませんが、一箇所だけに大きな力がかかるような噛み合わせになっていると、折れることがあるのです。

また、インプラント体はさまざまなメーカーで製作されています。形状や素材が異なるので、大きな力を支えきれないインプラント体の場合、折れることがあるでしょう。

歯科医院によって使用するインプラント体は異なります。どのようなインプラント体を使用しているのか、治療の前に確認しましょう。

オールオン4の治療後の歯磨きの仕方

オールオン4の治療後の歯磨きの仕方を説明

上述のとおり、オールオン4の治療後には気をつけなければならない口腔トラブルがあります。インプラント周囲炎は日頃からしっかりと歯磨きを行うことで予防できるため、正しい歯磨きの仕方を身につけましょう。

オールオン4は入れ歯とは異なり固定式で、取り外しができません。天然の歯をケアするように、またはそれ以上にケアする必要があります。

オールオン4の歯磨きの仕方やポイントをご紹介します。

通常の歯ブラシに加え、ワンタフトブラシを使って磨く

ワンタフトブラシとは、毛の本数が少ない小さい歯ブラシのことです。ワンタフトブラシを使用することで人工歯と歯茎の間や、歯1本1本の入り組んだ部分までしっかり磨けます。

インプラント周囲炎を防ぐためには、細菌の温床となる歯垢を除去する必要があります。通常の歯ブラシで歯の面を磨き、ワンタフトブラシで通常の歯ブラシでは磨ききれないインプラントと歯茎の境目などの細かい部分を磨きましょう。

歯間ブラシ・洗口液を使用する

就寝前の歯磨きの際は歯間ブラシや洗口液を使用するとよいでしょう。歯間ブラシを使用することで人工歯と歯茎の間の隙間もしっかり磨けます。また、洗口液を使用することで口内の細菌を減らすことができるでしょう。

歯磨きの回数を増やす

歯みがきの回数を増やせば、それだけインプラント周囲炎などを予防する効果が高まります。歯磨きの頻度を1日4回にするのが理想です。夕食の後に歯磨きをして、就寝前にもう一度磨くとよいでしょう。

また、歯磨きの時間を意識して長くしましょう。1回3分間は磨きたいところです。時計を確認する、音楽をかけている間は磨くようにするといった工夫をしましょう。

オールオン4の治療後は歯科医院でメンテナンスを受けよう!

オールオン4の治療後にメンテナンスを受ける人

自宅で念入りにセルフケアを行っても、すべての汚れや歯垢を除去することは難しいことです。また、人工物であるからこそオールオン4の状態を定期的に確認する必要があります。

治療を行った歯科医院から指示があると思いますが、オールオン4治療後の定期メンテナンスは必須です。

オールオン4は高額であるため、保証が設けられているケースが多いですが、定期メンテナンスを受けていることが保証を受ける条件になっていることもあります。

オールオン4の定期メンテナンスの頻度は歯科医院によって異なりますが、治療後はじめの1年間は3〜4ヶ月に1回程度、2年目以降は半年に1回程度でしょう。

定期メンテナンスでは、歯や歯茎、噛み合わせ、インプラント体などの状態を確認します。万が一、インプラント周囲炎になっていたとしても、定期的にメンテナンスを受けていれば早期に発見・治療できるでしょう。

汚れや磨き残しが多い場合には、歯磨き指導を受けましょう。

まとめ

インプラントの器具イメージ

オールオン4は多くの歯を失った方にとってメリットの多い治療法です。口腔機能を回復させるだけではなく、見た目も天然の歯のように美しく、入れ歯のように取り外すわずらわしさもありません。

しかし、オールオン4の治療を受けたあと、口腔ケアを怠ると従来のインプラントと同様、インプラント周囲炎になる可能性があります。

インプラント周囲炎は歯周病よりも進行が早く、重症化するとインプラントが抜け落ちるリスクがあるため、日頃からしっかりと歯磨きをすることと定期メンテナンスを受けることが非常に重要なのです。

「人工の歯だから大丈夫」「治療が終わったからもう安心」と考えずに、治療後はオールオン4を長持ちさせるために、これまで以上に歯磨きをしっかり行い、定期メンテナンスは欠かさずに受けましょう。

オールオン4を検討されている方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4の治療期間はどれくらい?治療の流れと通院回数も解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4のイメージ

歯を補う治療法には「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」があります。

しかし、すべての歯を失った場合は、ブリッジでの治療は難しいため、入れ歯かインプラントのどちらかを選択することになるでしょう。

従来のインプラント治療では、歯1本に対して1本の人工歯根を埋入しますが、すべての歯を失った場合には「オールオン4」という治療が向いている場合があります。これは、インプラント治療と入れ歯治療をかけ合わせた治療法です。

オールオン4を検討されている方のなかには、治療期間はどれくらいなのか気になっている方もいるでしょう。

今回は、オールオン4の治療期間はどれくらいなのか解説します。オールオン4の治療の流れも解説しますので、オールオン4を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

オールオン4とは?

オールオン4の治療イメージ

オールオン4とは、前歯から奥歯までが一体となっているインプラントのことを指します。

顎の骨に     4本のインプラントを埋入し、上から上部構造を固定します。上部構造は入れ歯のような形をしており、12本分の歯を補うことができます。

歯1本に対して1本分のインプラントを埋めるのではなく、前歯から奥歯までが一体となった義歯を最小本数のインプラントで支える治療法です。

オールオン4の治療期間はどれくらい?

オールオン4の治療期間イメージ

オールオン4の施術は半日で終了し、全体の治療期間は6ヶ月程度です。

インプラントの埋入手術と仮歯の装着までで半日程度、その後インプラントが骨と結合するまで6ヶ月程度待ち、最終的な人工歯をセットして治療完了です。手術を受けたその日のうちに仮歯を装着できるので、見た目を気にすることなく過ごせます。

一方で従来のインプラント治療の治療期間は、6ヶ月〜1年程度です。

インプラント埋入手術のほか、人工歯をつなぐアバットメントを装着するための二次手術が必要になることが多いです。その後、型取りをして人工歯を作製するため、人工歯が入るまでに時間がかかります。

従来のインプラント治療において骨造成手術が必要な場合には、さらに3〜6ヶ月程度かかるでしょう。

オールオン4の治療の流れと通院回数

オールオン4の治療の流れイメージ

オールオン4は、カウンセリングから義歯の装着まで10回程度の通院が必要になることが多いです。

治療の流れは、次のとおりです。

カウンセリング

カウンセリングではオールオン4の治療内容について詳しく説明します。疑問点や不安点がある場合には、カウンセリング時に確認しましょう。

精密検査・診査診断

治療に必要な検査を行います。精密検査では口腔内の写真撮影やC T撮影などを行い、歯や顎の状態を確認します。

治療計画の説明と手術日の予約

検査結果を踏まえて立てられた治療計画や治療期間、治療費用などについて説明をします。

インプラント埋入手術と仮歯のセット

インプラントの埋入手術を行います。手術後は少し休憩をして、出血がおさまったらその日のうちに仮歯を装着します。

術後の消毒と経過観察

担当歯科医師に指示された日に歯科医院を受診して消毒を行います。併せて、術後の状態を確認します。

義歯の型取り

義歯を作製するための型取りを行います。噛み合わせの調整が必要であれば行います。

義歯の装着と噛み合わせなどの最終調整

インプラントの埋入手術から約6ヶ月後に義歯のセットを行います。仮歯から義歯に交換し、最終的な噛み合わせの調整などを行います。

メンテナンス

オールオン4が入った後は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。オールオン4を長持ちさせるためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットイメージ

オールオン4には、従来のインプラントや入れ歯と比較して、多くのメリットがあります。

オールオン4のメリットは、以下のとおりです。

身体への負担を軽減できる

インプラントを埋入するには、顎の骨に穴を開ける必要があります。オールオン4の場合は、埋入するインプラントの本数が少ないため、穴を開ける数が少ないです。そのため、手術時間が短く、身体への負担を軽減できます。

また、従来のインプラント治療において顎の骨が少ない場合には骨造成手術が必要になる場合がありますが、オールオン4の場合は顎の骨の量が多いところを選んでインプラントを埋入できます。そのため、骨造成手術を行う可能性が低く、身体への負担を軽減できるのです。

費用を抑えられる

歯を失った部分すべてにインプラントを埋め込むと費用は高額になります。

しかし、オールオン4は埋入するインプラントの本数が少ないため、費用を抑えることができます。

骨の薄い方でも治療ができる

従来のインプラント治療では、埋入箇所の骨の量が足りないと、骨造成手術を行う必要がありました。

しかし、オールオン4は骨の量があるところを選んでインプラントを埋め込むことができます。そのため、顎の骨が薄い方でも治療を行える可能性があるのです。

インプラントの埋入手術の当日に仮歯を装着できる

従来のインプラント治療の場合、インプラント体と顎の骨が結合するまで仮歯を装着できませんでした。

一方でオールオン4では、インプラント埋入手術の当日に仮歯を入れることができます。

しっかりと噛める

オールオン4では、顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上に義歯を装着します。義歯がしっかりと固定されるため、入れ歯よりもしっかりと噛めるようになるのです。

発音しやすい

入れ歯を装着すると歯ぐきや粘膜が覆われて、発音しにくいと悩む方がいます。

一方でオールオン4は、顎の骨に直接固定するため、入れ歯よりも発音しやすいのです。

痛みが出にくい

入れ歯の場合、入れ歯と粘膜との間に食べ物が挟まると、痛みを感じることがあります。

一方でオールオン4の場合は、そのような痛みを感じることはなく、快適に使用できるでしょう。

外れない

入れ歯の場合、会話をしているときに外れてしまうことがあります。

一方オールオン4は、顎の骨にしっかりと固定されるため、入れ歯のように外れません。入れ歯の外れてしまうというストレスから解放されるでしょう。

骨の吸収を抑えられる

顎の骨は刺激を受けないと、徐々に吸収されます。その結果、顔貌が老けて見えるようになることもあるでしょう。

オールオン4は、顎の骨にしっかりと固定され、刺激も伝わるため、骨の吸収を抑えてくれます。長期にわたり健康な骨を維持しやすく、見た目も若々しく保つことができるのです。

審美性に優れている

オールオン4は連結した複数本の歯を装着する治療法であるため、天然歯とのバランスを気にする必要がなく、統一感のある見た目になります。人工歯によって、頬に膨らみもでき、口元が若々しくなるでしょう。

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットイメージ

オールオン4にはメリットばかりではなく、デメリットもあります。

両方を考慮した上で、治療の選択をするのが望ましいです。

残っている歯を抜歯する必要がある

オールオン4は、連結した複数本の歯をインプラントで固定する治療法です。そのため、治療の邪魔になる歯は抜歯する必要があります。健康な歯を抜くのは非常にもったいないことです。

しかし、残っている歯が歯周病や虫歯になっている場合には、抜歯の選択をするのも一つの方法でしょう。

治療できる歯科医院が限られる

オールオン4は、どこの歯科医院でも治療を受けられるわけではありません。インプラントに対応している歯科医院でもオールオン4の治療は受けられないこともあります。特殊で難易度が高い治療であるため、治療できる歯科医院が限られるのです。

保険が適用されないため費用が高額になる

オールオン4は保険が適用されないため、費用が高額になります。

しかし、1本1本の歯をインプラントにするよりは、費用を抑えられます。

外科手術が必要になる

オールオン4は、インプラントを埋入する外科手術が必要な治療です。持病や全身疾患がある場合は、治療を受けられない可能性があります。また、高齢の方にとっては負担になることもあるでしょう。

まとめ

インプラントのイメージ

今回は、オールオン4の治療期間や治療の流れについて解説しました。

オールオン4とは、すべての歯を失った場合に最低限のインプラントを埋入して、一体型となった人工歯を装着する方法です。

インプラントを埋入する本数が少ない分、負担も軽減されます。また、人工歯が固定式なので、入れ歯のようにズレることや痛みが生じることがなく、快適に食事ができます。

オールオン4の治療期間は6か月程度です。インプラントの埋入手術の当日に仮歯を入れることができます。

すべて歯を失い、どの治療法を選択すべきかお悩みの方は、オールオン4も検討してみてはいかがでしょうか。

オールオン4を検討されている方は、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

即時荷重インプラントとは?メリット・デメリットや条件を解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

即時荷重インプラントをした人

即時荷重インプラントとは、インプラント体を埋入する手術と同時に仮歯を入れられる治療法です。手術当日から噛めるようになるなど、通常のインプラント治療にはないメリットがあります。

「即時荷重インプラントで治療するメリットは?」「即時荷重インプラントの適応条件は?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。

今回は、即時荷重インプラントについてくわしく解説します。メリットやデメリット、適応条件をご紹介するので、インプラント治療を検討されている方はぜひ参考にしてください。

即時荷重インプラントとは?

即時荷重インプラントをした人

即時荷重インプラントとは、人工歯を支えるインプラント体(人工歯根)の埋入手術と同時に仮歯を装着する方法です。

通常のインプラント治療では、顎の骨とインプラント体が結合するまでは歯がない期間が存在します。3~6か月程度歯がない状態で過ごすことになるため、食事や会話に支障が出たり、見た目がストレスになったりするのがデメリットでした。

即時荷重インプラントでは、手術したその日に仮歯が入るため歯がない期間を過ごす必要がありません。やわらかいものであれば手術当日から噛むこともでき、インプラント治療中でも見た目が気になりません。

即時荷重インプラントは、通常のインプラント治療の歯がない期間のデメリットをカバーできる治療法です。

即時荷重インプラントのメリット

即時荷重インプラントのメリットイメージ

即時荷重インプラントには、通常のインプラント治療にはないメリットがあります。一つずつ確認しましょう。

・日常生活への支障を抑えられる
・通院回数が少ない
・費用を抑えられる
・お顔の変化も期待できる

それぞれ詳しく解説します。

日常生活への支障を抑えられる

即時荷重インプラントでは、インプラント体の埋入と同日に仮歯を入れます。食事や会話への支障や、見た目のストレスを最小限に抑えられるでしょう。

通常のインプラント治療では、インプラント体が顎の骨に結合するまでは歯がない状態で過ごさなければなりません。また、歯茎を切開して縫合しているため、傷口への負担を避けて食事をする必要があります。とくに複数の歯を治療する方は、歯が入るまでの期間はストレスを抱えやすいでしょう。

即時荷重インプラントでは仮歯でも即時に荷重をかけられるため、硬いものを避ければ手術当日から噛むことができます。日常生活への支障を最小限に抑えながら、インプラント治療を受けられるのは大きなメリットでしょう。

身体への負担を抑えられる

即時荷重インプラントは外科手術を1回しか行わないため、身体への負担を最小限に抑えられます。

通常のインプラントでは、2回に分けて手術を行う2回法という方法があり、その場合2回歯肉の切開を行わなければなりません。さらに、通常のインプラントでは顎の骨の量が少ない場合、骨を増やす骨造成手術が必要です。

2回法では感染リスクやインプラントの脱落リスクを抑えられるなどのメリットもある一方、複数回手術を行うことは身体的・精神的負担になるでしょう。

即時荷重インプラントでは複数回の手術は必要ありません。手術に伴う痛みや腫れも最小限に抑えられるので、身体的・精神的な負担を軽減できます。

通院回数が少ない

即時荷重インプラントは、インプラント体を埋入する手術と同時に仮歯を入れられるため、通常のインプラントと比べて通院回数が少ないです。通常のインプラントの場合は仕事や子育てなどで通院のための時間が取れない方でも、無理なく治療を受けられるでしょう。

費用を抑えられる

即時荷重インプラントは手術回数と通院回数が少ないため、通常のインプラント治療よりも費用を抑えられます。インプラント治療には基本的に保険が適用されないため、費用を抑えて治療を受けられるのは大きなメリットでしょう。

お顔の変化を防げる可能性がある

歯を失った状態が長期間続くと、噛まなくなることで口周りの筋肉が衰え、顎の骨の量が減少します。その結果、しわやたるみができ、お顔が老けた印象になることがあります。また、歯がないほうの筋力が衰え、左右差が出てお顔が歪むこともあるのです。

即時荷重インプラントでは手術と同時に仮歯を入れるため、硬いものを避ければその日に噛むことができます。噛むことで筋肉が発達し、顎の骨に刺激が伝わります。即時荷重インプラントであれば手術当日に歯が入るだけでなく、お顔の変化も防げる可能性があるでしょう。

即時荷重インプラントのデメリット

即時荷重インプラントのデメリットイメージ

即時荷重インプラントは多くのメリットがある治療法ですが、いくつかのデメリットも存在します。治療法を選択する際は、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

即時荷重インプラントのデメリットは以下のとおりです。

・治療時間が長い
・一定期間は食事制限がある
・即時荷重インプラントでは治療できない場合がある
・対応可能な歯科医院が限られている

それぞれ解説します。

治療時間が長い

即時荷重インプラントは1回の手術でインプラント体の埋入やアバットメント、仮歯の装着を行います。通常のインプラント治療と比べると手術にかかる時間は長くなるでしょう。

ただし、そのぶん通院回数は少なくなります。

一定期間は食事制限がある

即時荷重インプラントでは手術当日に噛むことができますが、一定期間は食事制限があります。インプラント体と顎の骨が結合するまでは、インプラントの歯に負荷がかからないように硬いものは避けなければなりません。

人工歯を取りつけるまでは食事制限があることを理解しておきましょう。

即時荷重インプラントでは治療できない場合がある

即時荷重インプラントを希望しても、すべての人が治療を受けられるわけではありません。骨の状態が悪い場合は安全にインプラントを埋入できないため、通常のインプラント治療しかできない可能性があります。

対応可能な歯科医院が限られている

即時荷重インプラントは対応可能な歯科医院が限られます。通常のインプラントと比べて難易度が高く、高度な技術と専門的な設備が必要になるためです。

通常のインプラント治療を行っていても、即時荷重インプラントには対応していない歯科医院もあるでしょう。

即時荷重インプラントの適応条件

インプラントの相談

即時荷重インプラントはメリットの多い治療法ですが、すべての人に適応となるわけではありません。

まず、即時荷重インプラントを行うためには骨の状態が良好でなければなりません。インプラント体をしっかりと固定するために、顎の骨に十分な高さや幅、奥行きが必要なのです。

また、骨密度が良好であることも適応条件となります。即時荷重インプラントを適応できるかどうかは、事前に精密検査を行って歯科医師が判断します。

まとめ

歯の模型

即時荷重インプラントは、インプラント体の埋入手術と同時に仮歯を入れられる治療法です。通常のインプラントでは、インプラント体と顎の骨が結合するまでの期間は歯がない状態で過ごさなければなりません。

一方、即時荷重インプラントでは手術と同時に仮歯が入るため、手術当日から噛むことができます。食事や発音への支障がなく、歯がない見た目にストレスを感じることもありません。

ただし、インプラント体と顎の骨が結合するまでは硬いものを控えなければなりません。また、骨の状態によっては即時荷重インプラントでは治療を受けられないこともあります。

即時荷重インプラントが気になっている方は、まずは歯科医院のカウンセリングを受け、治療の適応となるか相談してみましょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4のメリット・デメリット!ほかの治療法と比較して解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4のメリット・デメリットイメージ

「オールオン4はどんな治療法?」「オールオン4は一般的なインプラントとどう違うの?」など、オールオン4について疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。オールオン4は少ないインプラントで複数の人工歯を支えることができる治療法です。

今回は、オールオン4の治療内容や一般的なインプラント、入れ歯と比較した際のメリット・デメリットについて解説します。歯を失った際の治療法でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

オールオン4とは?

オールオン4のイメージ

オールオン4とは、最小4本のインプラントで片顎分の人工歯を支える治療法です。顎の骨に4本のインプラントを埋め込み、その上に上部構造を固定します。入れ歯のように使用時の痛み・違和感がなく、機能性・審美性にも優れています。

最小4本のインプラントで10~12本の義歯を支えるため、通常のインプラントでは難しい顎の骨が薄い方の治療も可能です。総入れ歯を使用する必要がある方や、歯を残すのが難しい方が治療の対象となります。

オールオン4は難易度が高いため対応可能な医院が限られますが、若々しい顔貌を維持できるなど多くのメリットがあります。

一般的なインプラントと比較 | オールオン4のメリット

インプラントとオールオン4の比較イメージ

一般的なインプラントと比較した場合、オールオン4には以下の4つのメリットがあります。

  • 身体への負担が少ない
  • 審美性に優れている
  • 治療期間が短い
  • 治療費用を抑えられる

それぞれくわしく解説します。

身体への負担が少ない

オールオン4は、最小4本のインプラントで複数本の義歯を支える治療です。多くの歯を失ったケースでも、外科手術による身体への負担を抑えられます。

骨の量があるところを選んで埋入できるため、顎の骨が少ない方でも骨を増やす骨造成手術を行うことなくインプラント治療を受けられることもあります。すべての歯を通常のインプラントで治療するよりも、身体的な負担を軽減できるでしょう。

審美性に優れている

複数の歯を失った場合、歯がないことで歯茎が痩せていきます。その状態で一般的なインプラント治療を行うと、どうしても見た目が悪くなります。通常のインプラントの上部構造には、歯茎の部分がないためです。

一方、オールオン4の上部構造には歯茎の部分があるため、歯だけでなく歯茎の見た目も改善できます。複数の歯を失って歯茎が痩せているケースでは、1本ずつインプラントを入れるよりもオールオン4のほうが審美性に優れているでしょう。

治療期間が短い

通常のインプラント治療では、インプラント体が結合するまで待機期間を設ける必要があります。3~6か月程度は歯がない状態となり、仮歯を使用して過ごさなければなりません。

一方、オールオン4ではインプラント体の埋入と同時に上部構造の装着が可能です。治療期間が短く、歯がない状態がないのもオールオン4のメリットでしょう。

費用を抑えられる

通常のインプラントでは、1本あたり30~40万円の費用がかかります。失った歯の本数が多いと埋入するインプラントの本数が増え、高額な費用が発生するでしょう。

オールオン4では、歯を複数本失った場合でもインプラント体の埋入本数は最小4本です。埋入本数が少ないため、治療にかかる費用を大幅に抑えられるのです。

また、一般的なインプラントで顎の骨を増やす手術が必要なケースでは、そのぶん費用も高額になります。オールオン4では顎の骨が多い箇所を選んでインプラントを埋入できるため、骨を増やす手術は必要ありません。顎の骨が少ない方でも、費用を抑えられます。

一般的なインプラントと比較 | オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットイメージ

一般的なインプラントと比較した場合、オールオン4には以下の2つのデメリットがあります。

  • すべての歯を抜かなければならない
  • 治療を受けられる歯科医院が限られる

それぞれくわしく解説します。

すべての歯を抜かなければならない

一般的なインプラント治療では、歯を失った箇所にインプラントを埋入するため、治療する歯以外の抜歯は不要です。

一方、オールオン4は歯が1本もない状態が治療の対象となります。歯が残っている場合、オールオン4の治療を受ける前に抜歯しなければなりません。

治療を受けられる歯科医院が限られる

一般的なインプラントに対応している歯科医院は数が多く存在しますが、オールオン4は難易度が高いため対応している歯科医院が少ないです。治療を希望しても、近隣にオールオン4治療を受けられる歯科医院がない可能性があるでしょう。

総入れ歯と比較 | オールオン4のメリット

総入れ歯を持つ

総入れ歯と比較した場合、オールオン4には以下の4つメリットがあります。

  • 噛み心地が天然歯に近い
  • 発音への影響が少ない
  • 装着時の痛みが起こらない
  • 審美性に優れている

それぞれくわしく解説します。

噛み心地が天然歯に近い

オールオン4には人工歯根があるため、天然歯に近い噛み心地を取り戻すことができます。総入れ歯は歯茎に吸着させて固定するため、噛む力が天然歯の50%以下に低下しますが、オールオン4であれば天然歯とほぼ同じ力でしっかりと噛めます。

噛んだときの力を顎の骨で受け止めるため、ある程度硬い食べ物でも噛み切ることができるでしょう。総入れ歯のように噛むときにずれたり、間に食べ物が挟まったりすることもありません。

発音への影響が少ない

総入れ歯では、装置の厚みによって舌がスムーズに動かせず、発音に支障がでることがあります。また、入れ歯が合わなくなり、ずれたり外れたりして会話がしづらくなることもあります。

一方、オールオン4は人工歯根を顎の骨に埋め込んで安定させるため、発音に支障が出ることはありません。天然歯と同じように自然な発音で会話ができます。

痛みが起こらない

入れ歯が合わなくなると、歯茎や頬の粘膜が傷つき、痛みが出ることがあります。オールオン4ではインプラント体を顎の骨に埋め込んで固定するため、痛みを伴うトラブルが起こりにくいです。

審美性に優れている

保険適用の総入れ歯の場合、見た目が不自然になりやすいです。オールオン4は歯の色や歯並び、歯茎の膨らみなども再現できます。自然で美しい仕上がりになり、見た目を気にせずに会話や食事を楽しめるでしょう。

顔貌を若々しく保てる

入れ歯は噛む力が顎の骨に伝わりにくく、顎の骨が減って顔貌に悪影響を及ぼします。顔がたるんだりしわが増えたり、フェイスラインが崩れたりするなど、老けて見える原因となるのです。

オールオン4は顎の骨に固定しているため、噛んだときの刺激が顎の骨に伝わります。天然歯のように強く噛めるため、顔の筋力も維持でき、見た目を若々しく保つことができます。

総入れ歯と比較 | オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットイメージ

総入れ歯と比較した場合、オールオン4には以下の3つのデメリットがあります。

  • 外科手術が必要
  • 治療できないケースがある
  • 費用が高い

それぞれくわしく解説します。

外科手術が必要

オールオン4は顎の骨にインプラント体を埋め込む外科手術が必要です。外科手術はリスクを伴うため、高齢の方や持病などで全身状態の悪い方にとっては負担となるでしょう。

治療できないケースがある

オールオン4は4本のインプラントを土台として片顎の全ての歯を人工歯にする治療法です。そのため、健康な歯が残っている方は対象になりません。

オールオン4で治療を希望する場合、健康な歯でも抜歯が必要です。また、オールオン4は顎の骨が少ない方でも治療を受けられるのがメリットですが、4本のインプラントでも耐えらないくらい顎の骨が弱い方は治療を受けることができません。

外科手術に伴うリスクが大きい全身疾患をお持ちの方は、主治医に相談する必要があるでしょう。

費用が高い

入れ歯の場合、保険適用のものを選択すれば治療にかかる費用は安くなります。

一方、オールオン4は基本的に保険が適用されません。全額自己負担となり、治療にかかる費用の負担は大きくなるでしょう。

まとめ

鏡で歯をチェックする人

オールオン4とは、最小4本のインプラントで片顎すべての人工歯を支える治療法です。複数の歯を1本ずつインプラントにする場合と比べ、身体への負担や費用を抑えられるなど多くのメリットがあります。

土台となるインプラント体を顎の骨に埋め込んで固定するため、総入れ歯のようにズレたり外れたりする心配もありません。複数の歯を失っても天然歯と同じように強く噛むことができます。

一方で、オールオン4は外科手術を伴い、すべての歯を抜かなければならいなどのデメリットも存在します。メリットだけでなく、デメリットをよく理解したうえで治療法を選択することが大切です。

オールオン4治療を検討されている方は、歯科医院で治療内容や費用について相談してみましょう。

オールオン4でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

ザイゴマインプラントとは?費用や治療の流れ、メリットも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

ザイゴマインプラントをした人

ザイゴマインプラントは、上顎の骨が薄い患者さまに対して、歯のインプラント治療を可能にする先進的な手法です。従来のインプラント治療が困難だった方でも、ザイゴマインプラントなら可能なケースがあるのです。

この記事では、ザイゴマインプラントの治療費用や治療の流れ、メリットについて詳しく解説します。

ザイゴマインプラントとは?

ザイゴマインプラントのイメージ

ザイゴマインプラントは、頬骨(zygomatic bone)を利用したインプラント治療法です。一般的にインプラントは顎の骨に埋め込まれますが、ザイゴマインプラントの場合は頬骨に埋め込みます。

頬骨は顎の骨と比較して吸収されにくく、非常に硬い特性を持っています。そのため、インプラントをしっかりと安定させやすいのです。顎の骨量が不足しているなど、従来のインプラント治療が難しいとされていた方でも、治療を受けられる可能性があります。

ザイゴマインプラントとオールオン4の違い

ザイゴマインプラントとオールオン4の違いイメージ

ザイゴマインプラントは、複数もしくはすべての歯が欠損しており、上顎の骨が十分にない場合に行われる治療です。オールオン4も複数もしくは全ての歯の欠損を補う治療法なので、何が違うのか疑問に思う方も多いでしょう。

オールオン4は、顎の骨が比較的健康な部分に限定して最小4本のインプラントを設置し、片顎全体の機能を回復させる方法です。骨移植を行わずにインプラント治療を可能にしますが、顎の骨に健康な部分がない場合、対応できないでしょう。

ザイゴマインプラントは、顎の骨量が極端に少ない場合でも可能な治療法です。顎の骨ではなく、吸収されにくく硬い頬骨にインプラントを設置するためです。

ただし、下顎の場合は頬骨にインプラントを設置できないので、ザイゴマインプラントは上顎にしか行えません。オールオン4は上顎、下顎どちらにも行えます。

ザイゴマインプラントの費用

ザイゴマインプラントの費用イメージ

ザイゴマインプラントの費用は、通常のインプラント治療費にザイゴマインプラント特有の加算料金が上乗せされるように設定されることが多いです。加算料金は40万円前後でしょう。

具体的な費用は、ザイゴマインプラントを取り扱う歯科医院によって異なる場合があります。

ザイゴマインプラントのメリット

ザイゴマインプラントのメリットイメージ

ザイゴマインプラントのメリットは、手術当日に仮歯を装着できるため、手術回数が少ない点にあります。また、骨移植が不要なため、骨量が少ない方でも治療が受けられます。

手術当日に人工歯を装着できる

ザイゴマインプラントの最大のメリットは、頬骨に長いインプラントをしっかりと固定できる点です。しっかりと固定性できるので、手術を受けたその日に固定式の歯を装着することが可能になります。これは、土台が非常に安定しているために実現できることです。

通常のインプラント治療では、インプラント体が顎の骨としっかり結合したことを確認してから歯を装着します。3~6か月の期間を要し、その間は歯がない状態になります。

しかし、ザイゴマインプラントを選択すれば、歯がない期間を気にすることなく、手術直後から新しい歯を得ることができるのです。

骨移植が不要

通常のインプラント治療においては、顎の骨が足りない場合は骨移植を行います。患者さまに精神的・身体的な負担をもたらすことが多く、治療期間も長引く傾向があります。

ザイゴマインプラントでは頬骨を利用するため、骨移植は必要ありません。さまざまな負担を減らしながら治療可能です。

また、骨移植は数か月ほど骨の定着を待つ必要があるので、ザイゴマインプラントなら治療期間も短縮できるでしょう。

手術回数が少ない

骨移植が必要な場合、複数回の手術が必須となります。患者さまの精神的、身体的、経済的な負担は計り知れません。

一方で、ザイゴマインプラント治療は基本的に1回の手術で完結します。治療に伴うあらゆる負担が大幅に軽減されるのです。

ザイゴマインプラントのデメリット

ザイゴマインプラントのデメリットイメージ

ザイゴマインプラントのデメリットも確認しましょう。

上顎洞炎のリスクがある

ザイゴマインプラントは多くのメリットがありますが、デメリットとして上顎洞炎のリスクが挙げられます。

上顎洞とは、奥歯の上部に位置する骨の空洞です。目や鼻、口に囲まれ、表面は粘膜で覆われています。上顎洞に炎症が起こると、粘膜が厚くなり、膿や分泌物の排出が困難になります。

ザイゴマインプラントの施術では、頬骨に穴を開け、鼻腔に沿ってインプラントを挿入します。このプロセスで上顎洞の粘膜を傷つけると、上顎洞炎を引き起こす可能性があります。

上顎洞炎の症状には、歯や歯茎の痛み、鼻の詰まり、黄色い膿の排出、頬の圧迫感、頭痛、発熱などがあります。

上顎洞炎を放置すると、中耳炎や気管支炎、喘息などの呼吸器疾患や、目や脳への影響も考えられます。早期に抗生物質や炎症を鎮める薬を用い、膿を取り除く治療を行うことが重要です。

瘻孔(ろうこう)の形成リスクがある

ザイゴマインプラントのデメリットの一つに、瘻孔(ろうこう)の形成が挙げられます。瘻孔とは、炎症などが原因で生じる身体の異常な管のような穴のことで、身体の一部と他の部分を不正常に繋ぐものです。

ザイゴマインプラントでは、頬骨にインプラントを埋め込むため、その先端が目の横、皮膚や粘膜の近くに位置することになります。インプラントの先端に患者さまが意図せず触れることで、穴が開いてしまうリスクがあります。

瘻孔が形成されると、腫れや炎症、見た目の変化などの症状が現れます。抗生剤による炎症の抑制や外科的な処置による瘻孔の閉塞が必要になるでしょう。

治療時間が長い

ザイゴマインプラントは頬骨に設置されます。頬骨は顎の骨よりも硬いため、インプラントを埋め込む作業により多くの時間が必要となり、結果として手術時間が長くなる傾向があります。

治療費が高額になる

ザイゴマインプラントは治療の難易度が高く、手術時間も長いことから高額になることが多いです。特殊な形状をしたインプラントが必要なことも要因でしょう。

詳しくは後述しますが、治療に対応可能な歯科医院が限られているため、希少性も治療費を押し上げています。

さらに、ザイゴマインプラントは保険適用外の自費診療になります。歯科医院や口の中の状態によって費用は変動しますが、経済的な負担は少なくないでしょう。

治療可能な歯科医院が少ない

ザイゴマインプラントは比較的新しい治療法であり、施術の難易度が高いため対応可能な歯科医院が限られています。技術力が高く経験豊かな歯科医師を見つけることが難しい場合もあるでしょう。

また、上述したように、上顎洞炎や瘻孔などのトラブルが発生するリスクもあります。これらの問題を適切に管理できる高い技術力と豊富な経験を持った歯科医師による治療が必要です。

ザイゴマインプラント治療の流れ

ザイゴマインプラント治療の流れイメージ

ザイゴマインプラント治療の流れは、以下の通りです。

カウンセリング

カウンセリングでは、患者さまが抱える疑問や不安に対して丁寧に回答します。

精密検査

CTやレントゲン撮影、口腔内外の写真撮影などの精密検査を行います。仮歯作成のための型取りも行われるでしょう。

治療計画の決定・説明

検査結果とデジタルデータを基に、患者さまに合わせた治療計画を立案します。検査結果や治療方針、費用について、患者さまの疑問や不安を解消するために詳細な説明を行います。

ザイゴマインプラント埋め込み手術

骨にインプラントを埋め込み、手術当日に仮歯を装着します。仮歯は患者さまの顔に自然に馴染むように作成されます。

仮歯の調整

患者さまにあう人工歯を製作するため、仮歯の調整を繰り返し行います。顎骨や歯茎の状態に合わせて仮歯の形を調整し、最終的な人工歯の形状を決定します。

人工歯の装着

仮歯の調整を経て得られたデータを基に、人工歯を作製して装着します。

メンテナンス

治療完了後は定期的にメンテナンスを行い、インプラント周囲の健康を保ちます。天然歯と同様のケアでインプラント周囲炎を予防します。

まとめ

ザイゴマインプラントの器具イメージ

ザイゴマインプラントは、顎の骨が薄い患者さまでも可能な革新的なインプラント治療法です。頬骨にインプラントを設置することが特徴です。

ザイゴマインプラントのデメリットとしては、治療の難易度が高く、特殊な形状のインプラントを使用するため、治療費が高額になる点が挙げられます。また、上顎洞炎や瘻孔などのリスクも伴います。

しかし、ザイゴマインプラントは通常のインプラント治療と異なり、手術当日に仮歯を装着できます。食事や会話など、日常生活に支障をきたすことなく快適に過ごせるでしょう。

ザイゴマインプラントの治療を受ける際は、メリットやデメリットをよく理解し、カウンセリングの時点で疑問や不安を解消しておくことが非常に重要です。

ザイゴマインプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントの被せ物が取れる3つの原因!対処法も詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントを説明する歯科医師

インプラントは、失った歯を人工的に再生する治療法です。インプラントには、自分の歯と同じように噛めるだけでなく、見た目も自然で美しいというメリットがあります。

しかし、インプラント治療にもトラブルは起こり得ます。その中でも、多くの患者さんが悩まされるのが、インプラントの被せ物が取れるというトラブルです。

今回は、インプラントの被せ物が取れる3つの原因と対処法について詳しく解説します。

インプラントの構造

インプラントの構造

インプラントは、人工歯根とアバットメント、その上に取り付ける人工歯の3つの部品でできています。失った歯の代わりに人工歯根を顎の骨に埋め込むことで、自然な噛み合わせを再現できるのです。

インプラントの構造の特徴は、以下のとおりです。

  • チタンやジルコニアなど生体親和性の高い素材で作られており、顎の骨と結合して強固な基盤を形成する
  • 骨との結合力を高めるために設計されたねじ状の溝がある

アバットメントの上に装着される人工歯には、クラウンや義歯などの種類があり、患者さんの状態や希望に応じてカスタマイズできます。高度な技術と経験を要する治療であるため、専門的な知識と設備を備えた歯科医院を選ぶことが重要です。

インプラントの被せ物が取れる3つの原因

インプラントの被せ物が取れる3つの原因イメージ

インプラントは丈夫なイメージがあるかもしれませんが、なかには被せ物(人工歯の部分)が取れることもあります。

インプラントの被せ物が取れる主な原因は、以下の3つです。

  • インプラントの被せ物と土台との間に隙間ができている
  • インプラントの被せ物と土台との接合部分が緩んでいる
  • インプラントの被せ物自体が割れたり欠けたりしている

それぞれ詳しく解説します。

インプラントの被せ物と土台との間に隙間ができている

被せ物の装着時に適切な力がかけられなかった場合や被せ物の素材が破損した場合、また歯周病などで土台が変形した場合に、インプラントの被せ物と土台との間に隙間ができることがあります。

隙間ができると、そこに食べカスや細菌が入り込み、インプラントの炎症や感染を引き起こす可能性もあるのです。

インプラントの被せ物と土台との接合部分が緩んでいる

咬合力や咀嚼力による負荷や摩耗・インプラントの位置や角度の不適合・インプラント周囲の骨吸収などによって、インプラントの被せ物と土台との接合部分が緩むことがあります。

接合部分が緩むと、被せ物がぐらついたり外れたりするだけでなく、インプラント自体にもダメージを与える可能性があるでしょう。

インプラントの被せ物自体が割れたり欠けたりしている

被せ物の素材や品質に問題がある場合、咬合力や咀嚼力が過剰な場合、また外力や事故による衝撃などによって、インプラントの被せ物自体が割れることや欠けることがあります。

被せ物が割れたり欠けたりすると、見た目や機能に影響するだけでなく、口の中に金属片やセラミック片などが残ってしまう危険性もあります。

以上のように、インプラントの被せ物が取れる原因はさまざまです。インプラントは高価な治療ですから、被せ物が取れてしまわないように注意しましょう。定期的なメンテナンスやセルフケアも大切です。

インプラントの被せ物が取れたときに注意すること

インプラントの被せ物が取れたときに注意することを説明

インプラントの被せ物が取れたときには、注意しなければならないことがあります。

ここでは、注意すべきことについて解説します。

放置しない

被せ物が取れたことに気づいたら、すぐに歯科医院に連絡してください。放置すると、細菌感染する可能性があります。また、インプラントの周囲の骨や歯茎にも悪影響を及ぼすことがあります。

噛み合わせの不調や、強い力が加わったといった場合には、歯科医院で調整や修理が必要です。また、被せ物が破損している場合は、新しいものに交換する必要があります。

自力で戻そうとしない

インプラントの被せ物が取れたら、自力で戻そうとしないように注意しましょう。間違った位置や方向にはめ込んでしまうと、インプラントにダメージを与えたり、痛みや腫れを引き起こしたりする可能性があります。

また、接着剤などを使って固定するのも避けましょう。接着剤に有害な成分が含まれている場合があるためです。インプラントの被せ物は、歯科医院で専門的な処置を受ける必要があるものです。自己判断で対処せず、早めに歯科医師に相談しましょう。

食べ物や飲み物が当たらないようにする

被せ物が取れた部分には、食べ物や飲み物が当たらないようにしましょう。インプラント本体が露出していると、温度変化や刺激によって痛みや炎症を引き起こす可能性があります。

舌や指で触らない

被せ物が取れた部分は、舌や指で触らないようにしましょう。インプラント本体に力がかかると、ずれたり折れたりする恐れがあります。

歯磨きをするときは柔らかい歯ブラシで磨く

被せ物が取れた部分は、柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。歯磨き粉やデンタルフロスは、インプラント本体に傷をつけたり、細菌を混入させたりする可能性があるので使用を控えてください。

インプラントの被せ物が取れたときはどうする?

歯医者へ連絡する男性

インプラントの被せ物が取れたときは、どのように対処したらよいのでしょうか。

インプラントの被せ物が取れたときの対処法は、以下のとおりです。

すぐに歯科医院に連絡する

被せ物が取れた原因は、インプラントの周囲の骨や歯茎の状態、咬合力のバランス、被せ物の素材や形状などによって異なります。被せ物が取れたら、できるだけ早く歯科医師に相談しましょう。

被せ物が取れたまま放置すると、インプラント本体にダメージを与えたり、感染症のリスクを高めたりする可能性があります。歯科医院では、被せ物の状態やインプラントの安定性をチェックし、必要に応じて修理や交換を行います。

また、被せ物が取れた原因を特定し、再発防止のためのアドバイスや治療を提供してくれます。

取れた被せ物を保管する

取れた被せ物は保管しましょう。ケースなどに入れて保管し、歯科医院を受診する際に持参してください。もし、被せ物を紛失すると、作り直さなければならないため注意しましょう。

また、取れた被せ物は清潔に保ちましょう。被せ物が汚れたり傷ついたりすると、再装着が困難になる場合があります。

インプラントの被せ物が取れたときにかかる費用

インプラントの被せ物が取れたときにかかる費用イメージ

インプラントの被せ物が取れたときにかかる費用は、原因や状況によって異なります。一般的には、被せ物が破損していない場合は、再びセメントで固定するだけで済むことが多く、費用は数千円程度です。

しかし、被せ物が割れたり欠けたりしている場合は、新しい被せ物を作製する必要があります。この場合の費用は、被せ物の種類や素材によって変わりますが、数万円〜十数万円程度です。

また、インプラント自体に問題がある場合は、インプラントの修復や交換が必要になることもあります。この場合の費用は、インプラントの本数や手術の難易度によって異なりますが、10万円以上かかることがほとんどです。

インプラントの被せ物が取れたときにかかる費用は、保険適用外となることが多いので注意が必要です。インプラント治療を受ける前には、治療計画や見積もりをしっかりと確認しましょう。

人工歯根やアバットメントが取れたときには

インプラントの模型

人工歯根とは歯を失った部分に埋め込まれる金属製の棒のことで、アバットメントとは人工歯根と被せ物をつなぐための部品のことです。これらが取れてしまう原因として、咬合力の不均衡や炎症などが考えられます。

人工歯根やアバットメントが取れたときは取れた部品を保管し、できるだけ早く歯科医院に連絡して診察を受けるようにします。歯科医院では、取れた部品の状態や口腔内の状態を確認して、再装着や交換などの適切な処置を行ってくれます。

人工歯根やアバットメントが取れたときは、自分で装着したり、無理に噛んだりしないようにしましょう。部品や周囲の組織にさらなるダメージを与える可能性があるためです。また、口腔内の清潔を保ち、感染や炎症を予防することも大切です。

人工歯根やアバットメントは、適切なメンテナンスによって長持ちさせることができます。定期的に歯科医師に診てもらい、問題がないかチェックすることも忘れないようにしましょう。

まとめ

インプラントの器具

インプラントの被せ物が取れる原因と対処法について解説しました。

インプラントの被せ物が取れる原因は、土台との間に隙間ができている・土台との接合部分が緩んでいる・被せ物自体が割れたり欠けたりしていることです。インプラントの被せ物が取れたときは、早めに歯科医院に行って、修理したり交換したりする必要があります。

インプラントの被せ物が取れるのを防ぐためには、定期的にメンテナンスを受けるほか、日々の歯磨きも重要です。また、硬いものを噛んだり、爪を噛んだりする習慣は避けるようにしましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!