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インプラントとセラミックの違いとは?特徴や費用、治療期間で比較

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

左右の腕を曲げて横に広げている笑顔の女性

インプラントとセラミックの違いは「歯根を残すか残さないか」です。インプラントは歯根を人工物で作り、その上に義歯を取り付けます。セラミックは歯根が残った状態で、歯を部分的に補う治療法です。

今回は、インプラントとセラミックの特徴や費用などを比較して解説します。

インプラントとは

頬っぺたを横に引っ張ってインプラントを見せている女性

インプラントとは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に義歯を装着する治療法です。入れ歯やブリッジと同様に、歯を失ったときに行われます。

特徴

インプラントは独立しているので、固定の際にほかの歯は利用しません。また、入れ歯やブリッジと違い、歯根があるのでしっかりとした噛み心地を実現することができます。

構造

インプラントは、以下の3つから成り立っています。

  • インプラント体(人工歯根)
  • アバットメント(結合部)
  • 義歯(歯冠)

インプラント体と呼ばれる金属の土台を歯茎の中に埋め込みます。インプラント体の上にアバットメントという金属の部品を取り付け、その上に義歯を装着します。

メリット

インプラント治療は、見た目がいいだけでなく、全体が人工歯なので虫歯になることがありません。

ほかにもさまざまなメリットがあります。

見た目が自然

義歯の部分はセラミックやジルコニアを使用するため、天然の歯と区別がつかないほど自然な見た目になります。人工歯だと気づかれにくいのが特徴です。

虫歯にならない

インプラントは、人工歯なので虫歯になりません。

ただし、インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。インプラント周囲炎は予後が悪く、抜歯が必要になる可能性もあるので注意が必要です。

寿命が長い

インプラントは、平均寿命が約10〜15年と、ほかの人工歯の治療に比べて長持ちします。丁寧なセルフケアと定期的なメンテナンスを続ければ、半永久的に使用できます。

噛み心地がいい

インプラント体が歯茎の中でしっかりと固定されているため、噛み心地が損なわれにくいです。

一方、入れ歯は、インプラントより安定性が劣るので、噛む力が弱くなってしまい、食感がわかりづらくなるデメリットがあります。

健康な歯を傷つけない

歯を失ったときの治療法としては、インプラントのほかに、ブリッジがあります。ブリッジは固定のために、失った歯の両隣の歯を削る必要があります。

一方、インプラントは埋め込む際にほかの歯を傷つけることはありません。

ケアが簡単

入れ歯は取り外しが可能なので、毎晩洗浄する必要があります。

しかし、インプラントの場合は装着したままなので、いつもどおりの歯磨きだけでケアが完了します。洗浄液の費用がかからず、ケアの手間も省けるのがインプラントのメリットです。

デメリット

インプラントは、審美性が高く長持ちしますが、デメリットもいくつかあります。

インプラント治療のデメリットは、主に以下の3つがあげられます。

費用が高い

インプラントの一番のデメリットは、費用が高額であることです。インプラント治療は保険適用にならないため、全額自己負担で費用が高くなります。

ただし、インプラント治療は「医療費控除」の対象です。医療費控除とは、1年間に医療費が100,000円以上かかった場合に、治療費の一部が返還される制度です。申告することで治療費が抑えられるので、積極的に利用しましょう。

手術の侵襲が大きい

入れ歯やブリッジに比べて、インプラントを埋め込むときに歯茎を切開しなければならず、手術による侵襲が大きいのが特徴です。

手術による負担が大きいので、糖尿病や腎臓病などの感染しやすい病気をもっている方は、治療が受けられない場合があります。

定期的なメンテナンスが必要

ほかの治療でも定期的なメンテナンスは必要ですが、インプラントを埋め込んだ場合は特に重要です。

インプラント治療では、インプラントの周囲に炎症が起きる「インプラント周囲炎」のリスクがあります。インプラント周囲炎を発症すると予後が悪く、抜歯が必要になる場合もあるでしょう。

インプラント治療には保証が用意されていることが多いです。

ただし、保証の適用条件に「決められた期間内での通院」を設けている場合がほとんどなので、治療後も定期的な通院が必要です。

素材

インプラント体は、生体親和性の高い「チタン」を用いています。チタンはアレルギーを起こしにくい金属ですが、完全にアレルギーを発症しないわけではありません。もちろん、金属アレルギーの方は治療が受けられず、アレルギーがない方でも埋め込み後に発症する場合があります。

インプラント体とアバットメントもセラミック素材を使用している歯科医院もあるので、検討してみてもいいでしょう。

義歯の部分は、セラミックやジルコニアなどの素材を用います。天然の歯とほぼ同様の色やツヤをもつので、見た目が自然です。色は個人に合わせて調節ができるのもメリットです。特徴に合わせて選択しましょう。

寿命

厚生労働省によると、インプラントの平均寿命は約10〜15年という結果が出ています。

入れ歯は約4〜5年、ブリッジは約7〜8年です。インプラントの寿命は、ほかの人工歯に比べて2〜3倍長いことがわかります。

インプラントは日頃のケアと定期的なメンテナンスを怠らなければ、さらに寿命を伸ばすことができるでしょう。

参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」

セラミックとは

さまざまな種類や形の歯の被せ物

セラミックとは、主に虫歯治療で使用され、詰め物と被せ物の2種類があります。虫歯や外傷などで歯を部分的に失った場合に、欠けたところを補う目的で行われます。

特徴

虫歯治療には、セラミック以外に、保険適用内で使用する歯科用プラスチック「レジン」という素材があります。

セラミックは、レジンに比べて透明感があり、歯の色を調節しやすいので、より自然な見た目を追求できます。また、耐久性に優れているため、劣化や変色しにくいのがセラミックの特徴です。

種類

セラミック治療には、詰め物と被せ物の2種類があります。

詰め物の治療を「セラミックインレー」、被せ物の治療を「セラミッククラウン」といいます。セラミッククラウンはさらに、使用する素材や治療法から3種類に分けられます。

<セラミッククラウンの種類>

種類 特徴
ラミネートべニア ラミネートべニアは、歯の表面を0.5mmほど削り、薄いセラミックを貼り付ける治療法です。
神経が死んだ歯やテトラサイクリン系の抗生物質により変色した歯は、ホワイトニング剤が効きません。
ラミネートべニアは、ホワイトニングを目的とする場合や歯と歯のわずかなすき間を埋める場合に用いられます。
健康な歯を削るため、ケアを怠ると虫歯や知覚過敏になるリスクがあります。
メタルボンド メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物です。
金属のためオールセラミックより衝撃に強く、噛みしめによる負担の大きい奥歯に多く用いられます。オールセラミックより費用が抑えられますが、歯茎が痩せてしまうと金属部分が見える可能性があります。
金属とセラミックの両方のメリットを活かした治療法です。
オールセラミック オールセラミックは、金属を使用していないので金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。
審美性が高く、レジンに比べて変色しにくいので、歯の色が長持ちします。

メリット

セラミックは、金属を使用しないことから、アレルギーや歯茎が黒ずむリスクがありません。

以下に、セラミックのメリットについてご紹介します。

白さが長持ちする

保険適用で使用するレジンは変色しやすいため、着色作用の強い食べ物や飲み物を摂取すると黄ばみやすいです。

一方、セラミックは変色しにくいため、白さが長持ちします。

金属アレルギーの心配がない

メタルボンドを除く金属を使用しないセラミック治療なら、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。

また、金属は徐々に溶けていくため、金属イオンが体内に吸収されると金属アレルギーを発症する場合があります。金属アレルギーがない方でも、銀歯などの治療によりアレルギーを発症する可能性があるのです。

歯茎が黒ずまない

銀歯など金属素材は、溶けだして歯茎が黒ずむ場合があります。セラミック治療なら、金属が溶けだす心配がないので、歯茎が黒ずむこともありません。

デメリット

インプラント同様、セラミックも自費診療なので、費用が高額です。

以下に、セラミックのデメリットについてご紹介します。

費用が高い

セラミック治療は自費診療なので、費用が高額です。

ただし、インプラント治療と同様に医療費控除の対象になるので、申告すれば一部返金される場合があります。

割れることがある

セラミックは、劣化や変色しにくい素材ですが、衝撃には弱いです。硬いものを食べるなど、強い衝撃が加わった場合に欠ける可能性があります。

二次虫歯のリスクがある

セラミックはレジンに比べて変形するリスクが低いので、すき間などができにくく虫歯になる可能性が低いです。

しかし、絶対に虫歯にならないわけではなく、ほかの歯と同じで、歯磨きを怠れば細菌が繁殖し、再び虫歯になる場合があります(二次虫歯)。セラミックを詰めた、または被せたからといって虫歯にならないわけではありません。

寿命

セラミックの寿命は、一般的に10〜20年ほどといわれています。

しかし、ケアを怠れば劣化するスピードも早まってしまうので、注意が必要です。

インプラントとセラミックの費用・治療期間を比較

歯科で女性歯科医師から治療について説明を受ける女性

インプラントとセラミックの費用・治療期間は、以下のとおりです。

<インプラントとセラミックの費用・治療期間>

種類 費用 治療期間
インプラント 300,000~600,000円 4か月~1年
セラミック セラミックインレー:約40,000~80,000円
ラミネートべニア:約100,000円
メタルボンド:約70,000〜150,000円
セラミッククラウン:約300,000~400,000円
2~3週間

インプラント治療は、インプラント体の埋め込みや義歯の装着自体は1〜2日で完了しますが、インプラント体を埋め込んだあとに顎の骨との結合を待つ必要があるので、治療期間が長いです。結合には3〜6か月ほどかかります。

ただし、個人差があるので、結合が遅い場合は全体の治療期間が1年ほどになる方もいるでしょう。

セラミック治療は、詰め物や被せ物の製作に1〜2週間ほどかかります。製作前の型取りが必要なので、通院回数は2回、治療期間は2〜3週間ほどです。

インプラントとセラミックの選び方

指を1本立てながら笑っている女性

インプラントは歯根からすべて人工歯にする方法で、セラミックは歯の一部分を補う治療法です。

治療内容が大きく違うので、どちらを選べばいいか悩む方は、以下の項目を基準にして考えてください。

歯根があるか

歯根がない場合は、セラミック治療は受けられません。セラミックインレーは歯の欠けた部分に詰め、セラミッククラウンは歯の上に被せる治療法です。

歯根部まで歯を失っているなら、抜歯をしてインプラント治療を行います。歯根部が残っている状態でも抜歯が必要な症例は、インプラントが適用されます。

前歯を治療するか

前歯を治療する場合は、インプラントとセラミックを合わせた治療も行えます。

義歯の部分をセラミッククラウンで被せることにより、より自然な歯にできます。セラミックは、色味や形を調整しやすい特徴があるからです。

金属アレルギーがあるか

金属アレルギーがある場合は、セラミック治療が適用されます。インプラント治療は、歯茎に埋め込む土台部分や結合部に金属を使用するので、金属アレルギーがある方は治療を受けられません。

インプラントの金属部分をすべてセラミック素材にする「ジルコニアインプラント」もありますが、実施している歯科医院はそれほど多くありません。検討する場合は、しっかりと情報を集めましょう。

まとめ

歯科で口を大きく開けて治療を受けている女性

インプラントとセラミックは自費診療の治療法であり、どちらの目的も歯を再生することなので、混同する方も多いでしょう。治療選択の大きなポイントは「歯根を残すか残さないか」です。口内の状態によっては最適な治療法が異なる場合もあるので、医師に相談しながら決めていきましょう。

インプラントやセラミック治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

歯医者で検診中の女性

【比較】インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いとは?メリット・デメリットも詳しく解説!

 

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯医者で検診中の女性

むし歯や歯周病などが原因で歯を失ったときに、見た目や噛み合わせの悪化を防ぐため早期に治療することが大切です。歯が欠損した部分を補填するには、インプラント・ブリッジ・入れ歯といった方法があります。

それぞれの治療方法の特徴や、メリット・デメリットを理解して最適な方法を選択しましょう。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い

歯医者の治療方法

インプラント・ブリッジ・入れ歯は、審美性や機能面はもちろん、治療するうえで重要な費用面などでも、さまざまな違いがあります。

それぞれの治療方法の比較は、以下のとおりです。

<インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較表>

インプラント ブリッジ 入れ歯
審美性 最も審美性に優れている 比較的審美性に優れている 審美性はやや劣る
咬合力 天然歯と同様に噛める ほぼ天然歯と同様に噛めるが、支えになる歯の状態によっては不具合を感じることもある 天然歯と比較すると咬合力は低下する
耐久性(平均寿命) 10~15年ほど 7~8年ほど 4~5年ほど
装着時の違和感 違和感はない ほぼ違和感はない 違和感や異物感をもちやすい
外科的処置 外科的手術が必要になる 必要ない 必要ない
歯を削る処置 必要ない 歯を削る処置が必要になる バネをかける場合は歯を削ることがある
治療期間 3か月~1年ほど 1~3か月ほど 2~3か月ほど
他の歯への影響 ない 支えになる歯に負担がかかる 部分入れ歯の場合、バネをかける歯に負担がかかる
顎骨への影響 ない 歯がない部分の顎骨が吸収し痩せることがある 歯がない部分の顎骨が吸収し痩せることがある
保険適用 保険適用外(自費診療) 保険適用
審美的・機能的に優れたものを選択した場合は保険適応外になる
保険適用
審美的・機能的に優れたものを選択した場合は保険適応外になる

 

インプラント・ブリッジ・入れ歯それぞれのメリット・デメリット

メリットとデメリット

インプラント・ブリッジ・入れ歯、それぞれの治療方法にはメリット・デメリットが存在します。失った歯を補うにはどの治療が最適なのかを歯科医師と相談しながら決めましょう。

インプラントのメリット・デメリット

インプラント治療とは、歯が欠損した部分の顎骨に人工歯根を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付ける治療です。

インプラントのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

<インプラントのメリット・デメリット>

メリット ・天然歯と同様の機能性や審美性が実現する
・周囲の歯や顎骨に負担がかからない
・骨や歯茎が痩せにくい
デメリット ・治療費が高額である
・治療期間が長い
・条件によっては治療適応外になることがある

インプラントの大きなメリットは、天然歯と同様の噛み心地や見た目が実現するところです。人体に親和性の高い素材でできた人工歯根を埋め込むため、顎骨にしっかりと固定されます。しっかりと物を噛めるだけではなく、噛む力が骨に伝わるため骨や歯茎が痩せにくくなるといったメリットもあります。

デメリットは、基本的に保険が適用されず、自費診療となるところです。1本30〜40万円と費用は高額になりますが、医療費控除の対象となるため忘れずに申請しましょう。

インプラント治療は外科的手術を伴うため、年齢や健康状態によっては受けられない可能性もあるので、注意が必要です。

ブリッジのメリット・デメリット

ブリッジとは、欠損した部分の両隣にある歯を削り土台を作り、橋渡しをするように人工歯と一体型の被せ物を装着する方法です。

ブリッジのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

<ブリッジのメリット・デメリット>

メリット ・保険適用のブリッジであれば費用を抑えられる
・治療期間が短い
・固定式である
デメリット ・歯を削る必要がある
・土台となる歯に負担がかかる
・むし歯や歯周病のリスクがある

ブリッジは、使用する材料にセラミックなどを選択すると保険適用外にはなりますが、審美性・機能性の優れた治療を行なえます。「前歯は保険適用外のブリッジ、目につきにくい奥歯は安価な保険適用のブリッジ」というように選択できるのも特徴のひとつです。

土台の歯がむし歯になっていて根の治療が必要になると、治療期間は長くなる傾向があります。また、ブリッジは被せ物をするために歯を削らなければなりません。健康な歯を削るのは歯の寿命を短くすることにも繋がるため、大きなデメリットと言えるでしょう。

ブリッジの人工歯部分には食べかすやプラークがたまりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。欠損歯が多かったり土台にできる歯がない場合は、ブリッジの治療適応外なので注意しましょう。

入れ歯のメリット・デメリット

入れ歯には、歯を失った場所に応じて、総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。部分入れ歯は、入れ歯を支えるために残っている歯に固定するバネがついている構造です。

入れ歯のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

<入れ歯のメリット・デメリット>

メリット ・保険適用の入れ歯であれば費用を抑えられる
・治療期間が比較的短い
・修理ができる
デメリット ・違和感や異物感を持ちやすい
・咬合力が弱い
・バネをかける歯に負担がかかる
・入れ歯の管理が必要である

入れ歯のメリットは、多数の歯を失ったとしてもインプラントやブリッジと比較して費用を抑えて歯を補えることです。壊れても簡単に修理ができるのは入れ歯の大きな特徴と言えるでしょう。

デメリットは、面積が大きくなるほど違和感や異物感をもちやすいことです。保険適用外にはなりますが、金属製の薄い入れ歯やバネがない入れ歯を製作するのは可能なので、歯科医院で相談することをおすすめします。また、寝る前は入れ歯を外し、汚れを落として清潔に保つ必要があります。部分入れ歯の方は、入れ歯の管理はもちろん、残った歯を歯磨きしてむし歯や歯周病から防がなければなりません。

インプラント治療が向いている人

歯科検診

インプラント治療は、審美性や機能性に優れていてメリットの多い治療方法です。

しかし、健康状態や生活習慣などによってはインプラント治療適応外、または予後が悪くなってしまいます。インプラント治療が向いているかを自分で確認してみましょう。

インプラント治療に向いている人

インプラント治療に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 審美性や機能性を重視している人
  • 入れ歯が不向きだと感じる人
  • ブリッジ治療ができない人

それぞれ解説していきます。

審美性を重視している人

審美性を求める方にはインプラント治療が適しています。インプラント治療であれば、天然歯と同様の歯の透明度や色調を再現できます。ブリッジ・入れ歯のように金属やバネが目立つことはありません。

入れ歯が不向きだと感じる人

入れ歯を装着したことがあり嘔吐反応や違和感がある方には、インプラントが向いています。インプラントは顎骨に埋め込んで固定するため、ずれることなく天然歯同様に噛めるのが特徴です。外す必要がないため、入れ歯の着脱に抵抗がある人にも安心です。

入れ歯を装着して、話しにくい・発音に影響が出たと感じる方もいるでしょう。インプラントは、発音に影響することがなく、人前で話すような職業の人に向いています。

ブリッジ治療ができない人

ブリッジの土台にする歯がない・土台にする歯の強度がないといった場合は、ブリッジ治療ができず、インプラント治療を選択することがあります。

インプラント治療では、ほかの歯を削って土台として負担をかけることはありません。ブリッジ治療はできませんが、入れ歯には抵抗がある人にはインプラント治療は最適といえます。

インプラント治療に向いていない人

インプラント治療に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • 骨粗鬆症である人
  • 糖尿病などの全身疾患がある人
  • 若年者・高齢者・妊娠中の人
  • 口腔内を清潔に保てない人
  • 喫煙習慣がある人

それぞれ解説していきます。

骨粗鬆症である人

骨粗鬆症は、骨の密度や質が低下し、骨がもろくなる病気です。インプラント治療では、顎骨にチタンなどでできた人工歯根を埋め込む治療が必要です。骨粗鬆症によりもろくなった顎骨に埋め込むと、人工歯根が密着しなかったり抜けてしまったりと不具合が起こる可能性があります。また、骨粗鬆症の治療薬によっては、外科手術の際に細菌感染や顎骨壊死の可能性があることも考慮しなければなりません。

糖尿病などの全身疾患がある人

以下のような全身疾患がある場合は、医師と相談しインプラント治療に関して慎重に対応しなければなりません。

  • 高血圧
  • 心疾患
  • 脳血管障害
  • 糖尿病
  • 免疫不全
  • 放射線治療を受けている

感染や出血などのリスクから、インプラント治療が禁忌となる場合があります。疾患の症状によっては、薬剤をコントロールすることでインプラント治療が可能になる場合があるため、医師・歯科医師とよく相談しましょう。

若年者・高齢者・妊娠中の人

年齢が若く成長期の過程にある場合は、顎骨が完成するまではインプラント治療はできません。全身疾患を患っている可能性が高く外科的手術が難しい高齢者も、インプラント以外の治療を選択する可能性が高いです。妊娠中のインプラント治療は、母子双方の安全を考慮し、出産後に行ないましょう。

口腔内を清潔に保てない人

口腔内が不潔な状態が続くと、インプラント周囲炎を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が細菌感染を起こし、腫れたり出血したりする症状です。

歯磨きなどのセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスが難しい方は、インプラント治療に不向きといえます。

喫煙習慣がある人

喫煙は、歯茎の毛細血管を収縮させ、血流が悪くなります。インプラント周囲炎やインプラントと骨が密着しにくくなるリスクが高まるため、禁煙を指示されることが多いです。

まとめ

歯医者

納得して自分に合った治療を受けるには、それぞれの治療の特徴を理解することが大切です。健康状態や生活習慣によって受けたい治療が受けられない場合もあるため、歯科医師とよく相談してください。

どの方法を選ぶべきかお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!