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オールオン4の治療にかかる費用はどれくらい?保険は適用になる?

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4の説明をする歯科医師

「オールオン4ってどんな治療?」「インプラントとの違いは?」など、疑問に思う方もいるでしょう。オールオン4は、最小4本のインプラントで人工歯を支える治療法です。

今回は、オールオン4について詳しく解説します。オールオン4の費用や、注意すべきことなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

オールオン4とは?

歯の模型と歯科医師

オールオン4とは、最少4本のインプラントで人工歯を支える治療法です。前歯から奥歯まで一体になった人工歯を装着するため、4本のインプラントで全体の歯を支えられます。

インプラントを1本ずつ埋入するのではなく、複数本のまとまった義歯を最小本数のインプラントで支えるため、患者様への負担や費用を抑えられることが特徴でしょう。

抜歯・インプラントの埋め込み・仮歯の装着まで1日で行えるので、治療当日からインプラントで支えられた仮歯で食事できます。手術当日までは入れ歯を使えるため、スムーズに移行できるでしょう。

オールオン4は、3つの工程を経て進みます。治療の流れは、以下のとおりです。

  1. カウンセリング・術前検査
  2. 手術・仮歯装着
  3. 最終的な義歯の装着

治療工程が少なく、手術当日に仮歯を装着できることは、オールオン4の大きな特徴でしょう。

身体への負担を最小限にしたい方や、費用を抑えたい方は、オールオン4が適しています。口元の審美性を損ないたくない方や、複数本のインプラントを検討している方にも、オールオン4が適しているでしょう。

オールオン4の機能的なメリット

オールオン4には、さまざまなメリットがあります。機能的なメリットは、以下のとおりです。

  • 食べ物が挟まって痛むことがない
  • 顎の骨が変形しにくいので若々しいイメージを保てる
  • 天然歯に近い感覚を得られる
  • 固定式なので外れる心配がない
  • 顎の骨に固定されているため食事の制限がない

天然歯と変わらず食事を楽しめる、外れないので不安なく旅行できるなど、治療後の生活を充実させられるでしょう。

オールオン4の治療におけるメリット

治療におけるメリットは、以下のとおりです。

  • 1日で治療が完結するため治療期間が短い
  • インプラントの埋入本数が少ないので費用を抑えられる
  • 埋入するのは最小4本なので身体への負担が少ない
  • 骨のある部分に埋入できるので顎の骨が薄い方でも治療ができる

インプラント治療は、仮歯の装着までに時間がかかることがデメリットでした。半年程度かかることも珍しくありません。

しかし、オールオン4は治療当日に仮歯を装着できます。歯がないストレスを感じることはないでしょう。

費用が高いことや、顎の骨が薄いことでインプラントを諦めていた方でも、オールオン4は受けられる可能性があります。

オールオン4の費用

電卓とコストのブロック

オールオン4の費用は、片顎2,000,000〜4,000,000円程度が相場です。オールオン4は自由診療なので、歯科医院によって費用が異なります。

歯科医院によって、使用する素材や設備なども異なるでしょう。事前によく確認し、ご自身に最適な治療を最適な費用で行ってくれる歯科医院を探してください。

歯科医院によって費用が異なる理由

オールオン4について疑問がある女性

オールオン4を含むインプラント治療の費用は、歯科医院によって異なります。インプラント治療は自由診療のため、歯科医院ごとに費用を設定しています。

歯科医院によって費用が異なる理由は、以下のとおりです。

メーカーや材質が異なる

インプラントの費用は、使用するインプラントのメーカーや材質によって大きく変動します。

インプラントを製造しているメーカーは世界に100社以上存在し、メーカーによって費用が異なります。歯科医院が使用するメーカーの価格帯や材質が、費用に影響するのです。

一般的に、知名度の高いメーカーのインプラントは高額な傾向にあります。インプラント体が骨と結合しやすい、材質が丈夫で長持ちしやすいなどのメリットがあるため、高額でも人気があります。

マイナーなメーカーが製造している極端に安価なインプラントは、品質が粗悪な場合が多いです。

歯科医院の立地が異なる

費用は、歯科医院の立地によっても変動します。都心に近く利便性の高い歯科医院ほど、高額な家賃がかかるため費用が高くなるでしょう。

インプラントの費用の全国平均は200,000〜400,000円ほどですが、都心では300,000〜500,000円となっています。費用を抑えるために、自宅から離れた地方の歯科医院で治療を受けようと考える方もいるかもしれません。

しかし、オールオン4は治療後の定期メンテナンスが欠かせないため、自宅から通いやすい歯科医院を選択したほうがよいでしょう。

治療設備が異なる

メーカーや歯科医院の立地のほか、歯科医院の設備がどれだけ充実しているかによっても費用が変動します。費用に影響を与える代表的な設備として、歯科用CTやオペレーションルームなどが挙げられるでしょう。

歯科用CTとは、患者様の歯や顎の状態を把握できる医療機器です。精度の高い検査を行えれば、より患者様に適合した治療が可能になるでしょう。

歯科用CTは1台数千万円と、非常に高額な医療機器です。そのため、導入している歯科医院で治療を受けると費用が高くなります。

オペレーションルームとは、外科手術専用の部屋のことです。診察室とは別に、オールオン4を含む外科手術のために用意されます。オペレーションルームで患者様が快適に過ごせるよう、診察台のクオリティやインテリアにこだわっている歯科医院もあります。

治療の安全性や快適性に真摯に向き合っている歯科医院は、費用が高額になるでしょう。

保証が異なる

インプラントの保証制度の期間や内容は、費用に影響します。

インプラントの保証制度とは、再治療にかかる費用の負担を減らしてもらえる制度です。治療後にインプラントの脱落・破損などのトラブルが起きた際に、無料、もしくは本来の費用より安く再治療を受けられます。保証の対象期間は、一般的に5〜10年ほどです。

インプラントの保証制度が充実していると、費用が高額になる傾向があります。保証がついていない場合、治療にかかる費用は安くなりますが、トラブルが起きた場合は別途高額な費用がかかるでしょう。

オールオン4含むインプラントは、長期にわたって使用します。インプラントの平均寿命は10〜15年なので、一度もトラブルが起きない可能性は低いといえます。

保証制度のない歯科医院で治療を受けることは、避けたほうがよいでしょう。

インプラントの保証期間や対応しているトラブルの内容は、歯科医院によって異なります。事前に歯科医師に確認しましょう。

ほかのインプラント治療とオールオン4の費用を比較

二つのものを比較する女性

オールオン4の費用は、片顎2,000,000〜3,000,000円が相場です。

一般的なインプラントの費用相場は、1本あたり200,000〜400,000円程度でしょう。片顎12本すべての歯をインプラントする場合、2,400,000〜4,800,000円になります。オールオン4と比べると、1,900,000円ほど高額になるのです。

オールオン4は高額な治療ですが、同じ本数のインプラント治療をする場合と比べると大幅に費用を抑えられます。複数の歯をインプラントにしたい方には、非常に適した治療といえるでしょう。

オールオン4は保険が適用される?

保険治療の説明

オールオン4は、残念ながら保険が適用されません。保険が適用される治療と比較すると、高額に感じる方も多いでしょう。

ただし、オールオン4は一般的なインプラント治療に比べて大幅に費用を抑えられる治療方法です。インプラント治療を費用面から諦めていた方は、オールオン4を検討してはいかがでしょうか。

安すぎるオールオン4には注意!

ビックリマークが書かれたブロック

オールオン4の費用は、歯科医院によって大きく異なります。なかには、格安を謳う歯科医院もあるでしょう。

格安を謳う歯科医院のインプラント治療は、人体への安全性に配慮していない可能性が高いです。インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶ際は、費用だけではなく、費用の内訳や設備なども確認しましょう。

オールオン4が安すぎる理由は、以下のとおりです。

安全性を考慮していない

オールオン4が安すぎる場合、設備が不十分である可能性が高いでしょう。

例えば、インプラントが顎の骨を貫通するトラブルが起きることがあります。歯科用CTの設備がなく、治療前に十分な検査を行わなかったことが原因です。

生体適合性の低い、粗悪なインプラントを使用している場合もあるでしょう。

安全に治療を行えることや、長く使用し続けることを考えていない歯科医院の場合、オールオン4を相場よりも非常に安く提供していることがあります。

一部の費用しか提示していない

一部の費用しか提示していない場合も、安すぎると感じるでしょう。本来、オールオン4の費用や手術にかかる費用、検査にかかる費用など、トータルの費用を提示する必要があります。

しかし、インプラント体のみの金額をオールオン4の費用と偽り、治療後にトータルの費用を請求する場合があるのです。

インプラント治療は、1本あたり200,000〜400,000円が相場です。インプラント1本につき100,000円以下など、極端に安価な費用を提示している歯科医院は避けたほうがよいでしょう。

まとめ

オールオン4は、手術当日に仮歯を入れられるインプラント治療です。機能性・審美性に優れており、治療期間も短いので患者様への負担が少ないでしょう。

複数本のインプラント治療を受ける場合は、オールオン4のほうが安くなることも多いです。失った歯の本数が多くインプラントを検討している方に適しているといえるでしょう。

ただし、安いという理由だけで治療を受ける歯科医院を選ぶことは避けてください。十分な設備が整っていない場合や、粗悪なインプラントを使用している可能性があります。

オールオン4 の治療にお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

オールオン4とは?一般的なインプラントとの違いやメリットを解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

オールオン4のイメージ画像

「オールオン4とは?」「オールオン4とインプラントの違いは?」などの疑問をお持ちの方はいませんか。

今回は、オールオン4の概要やオールオン4のメリット・デメリット、オールオン4の治療のステップなどを解説します。ぜひこの記事を参考に、オールオン4についての理解を深めてください。

オールオン4とは?

顎に手を当てて考える女性

オールオン4とは、顎の骨に最小4本のインプラントを埋め込むことで、12本の連結した人工歯を固定する治療方法です。

従来のインプラントは、1本の歯に対して1本のインプラントを埋め込む必要があります。

オールオン4は、通常のインプラントより少ない本数で多くの歯を固定できます。少ないインプラントで治療を行えるので、身体的な負担や費用を抑えることができるでしょう。

オールオン4のメリット・デメリット

Merit とDemeritと書かれたノート

オールオン4のメリット・デメリットをご紹介します。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットは、以下のとおりです。

  • 治療期間が短い
  • 身体への負担を軽減できる
  • 顎の骨の量が不足していても治療できる
  • 治療費を抑えられる

それぞれ詳しく解説します。

治療期間が短い

オールオン4は、インプラントを埋め込む手術当日に上部構造とよばれる人工歯を固定できます。そのため、通常のインプラントより治療期間が短いことがメリットです。

一般的なインプラントでは、以下のプロセスを踏む必要があります。

  1. 顎の骨に穴をあける
  2. 人工歯根を埋め込む
  3. 人工歯根が骨と結合するまで待つ
  4. 人工歯根と人工歯を結合する

インプラントは人工歯を結合するまでに5か月ほどかかります。オールオン4は、1日で人工歯を取り付けることが可能なのです。

身体への負担を軽減できる

オールオン4は、最小4本のインプラントで上部構造を固定できるので、通常のインプラント治療に比べて身体への負担を軽減できます。

インプラントを埋め込むには顎の骨に穴をあける必要があるので、穴をあける本数が多くなれば身体的負担が増大するでしょう。オールオン4は身体への負担が少ないので、高齢者の方でも治療を行うことが可能です。

顎の骨の量が不足していても治療できる

オールオン4は、顎の骨の量が多い部分を選んでインプラントを埋め込むので、顎の骨量が不足していても治療ができます。

通常のインプラント治療を行う際は、顎の骨量が不足している場合に骨の量を増やす骨造成を行う必要があります。

しかし、オールオン4では骨造成を行わずにインプラントができる可能性が高いです。

治療費を抑えられる

オールオン4はインプラントの本数が少ないので、治療費を抑えられます。

症例によって異なりますが、通常のインプラント治療では何十本もインプラントを埋め込むケースも少なくありません。インプラントの本数が増えれば増えるほど、高額な治療費が必要です。

治療費をできるだけ抑えたいと思っている方には、オールオン4が適しているでしょう。

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットは、以下のとおりです。

  • メンテナンスが必要である
  • 残っている歯の抜歯が必要な場合がある
  • 治療できる歯科医院が限られている

それぞれ詳しく解説します。

メンテナンスが必要である

オールオン4の治療後は、最低でも1年に1~2回のメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、インプラントが破損する可能性があるためです。

しかし、通常のインプラントでもメンテナンスは欠かせません。インプラント治療を受けた場合は、口腔内の健康のためにメンテナンスを受けましょう。

残っている歯の抜歯が必要な場合がある

オールオン4の治療を受ける際に歯が残っている場合は、すべて抜歯する必要があります。残っている歯の状態によりますが、抜歯後に腫れて強い痛みが出ることもあるでしょう。

治療できる歯科医院が限られている

オールオン4を行うには専門的な技術と経験が必要なので、治療できる歯科医院が限られます。経験豊富な歯科医師が在籍していることはもちろん、専用の設備や機器も必要になるでしょう。

オールオン4の治療ができても、治療実績が少ない歯科医院の場合はトラブルへの対処がうまくできない可能性があります。治療が失敗するリスクが高まるので、歯科医院の選び方が重要です。

オールオン4と一般的なインプラントは何が違う?

2つの?を比較する赤い服の女性

オールオン4と一般的なインプラントの違いは、体にかかる負担の大きさでしょう。

一般的なインプラントは、10本以上のインプラントを埋め込む必要があるケースも珍しくありません。手術時間が長くなるのはもちろん、痛みや腫れなど体への負担も増大します。

オールオン4は、上の歯がすべてないケースでも最小4本のインプラントで治療ができます。1本1本埋め込むよりも、体への負担が少ないでしょう。

また、一般的なインプラント治療では長期間にわたって治療を行う必要がありますが、オールオン4では即日仮歯を入れられます。

オールオン4の治療のステップ

STARTからGOALへの階段

オールオン4の治療ステップは、以下のとおりです。

  • カウンセリング
  • 精密検査
  • 治療方針の決定
  • 手術
  • 最終的な人工歯の取り付け

それぞれ解説します。

カウンセリング

カウンセリングでは、オールオン4の治療方法やメリット・デメリットの説明を行います。患者さまの歯の本数や顎の骨の量、骨密度によっても、オールオン4の治療方法が変わるでしょう。

事前に大まかな費用や治療期間を相談します。精密検査後に費用や治療期間が大きく変わる可能性もあるでしょう。

精密検査

歯や骨の状態を正しく把握するために、精密検査を行います。歯科医院によって異なりますが、以下の検査を実施する場合が多いです。

  • 歯周検査
  • 口腔内写真撮影
  • CT撮影
  • パノラマレントゲン撮影

持病がある方には、精密検査のほかに内科主治医への相談が必要な場合があります。

治療方針の決定

オールオン4治療の最終的な費用や治療期間、具体的な治療の進め方の説明を行います。要望や疑問点などがあれば相談できるので、少しでも気になることがあれば質問しましょう。

手術

インプラントの埋入手術を行い、人工歯とインプラントを結合させるアバットメントを装着します。歯茎を切開した部分の縫合も行います。

外科手術終了後は出血が落ち着くまで休憩し、仮の人工歯を装着したら手術完了です。

最終的な人工歯の取り付け

仮の人工歯を装着して噛み合わせの確認などを行い、6か月程度経過したら最終的な人工歯を取り付けます。

人工歯を装着したら終了と思う方もいますが、インプラント治療後は必ず定期メンテナンスを受けましょう。インプラントにトラブルが起きた際、保証を受けるにはメンテナンスを受けていることが条件の場合が多いです。インプラントを長期的に機能させるためにも、メンテナンスに通ってください。

オールオン4の費用

机の上に置かれたノートとペンと電卓

オールオン4の費用相場は、片顎で2,000,000〜3,000,000円です。治療費の相場に大きな幅があるのは、人工歯の素材によって費用が異なるからです。人工歯の素材は、ハイブリットセラミックやセラミックなどから選択できます。

歯科医院によって治療方針や治療技術などが異なることも、治療費に影響するでしょう。費用が安いオールオン4治療は、十分な診断や検査などのプロセスを省いている可能性があるため、費用の安さだけで歯科医院を選ばないように注意してください。

オールオン4はどのような人におすすめ?

顎に手を当てて考える女性

オールオン4がおすすめの人は、以下のとおりです。

  • 総入れ歯を使用している人
  • 費用を抑えたい人
  • 顎の骨が少ない人
  • 虫歯などで多くの抜歯が必要な人

オールオン4は、総入れ歯よりも顎の骨にしっかりと固定できます。違和感なく装着でき、強く噛むことが可能です。

また、少ないインプラントで治療を行えるため、治療費を抑えたい方にも向いているでしょう。

さらに、顎の骨が少ない人でも治療を受けることができます。虫歯などで残っている歯の本数が少ない人も、オールオン4が適しているといえます。

1〜2本だけインプラントにしたいと考えている人には、オールオン4は向いていないでしょう。

まとめ

歯科医院で鏡を見て笑う男性

今回は、オールオン4の概要やオールオン4のメリット・デメリット、オールオン4の治療のステップなどをご紹介しました。

オールオン4のメリットは、治療期間が短いことや体への負担が少ないこと、治療費を抑えられることなどが挙げられます。デメリットとしては、残っている歯を抜歯する場合があること、治療できる歯科医院が限られていることなどが挙げられるでしょう。

オールオン4は高額ですが、メリットも多い治療です。メリット・デメリットを把握し、自分に適した治療かどうかしっかりと考えて、オールオン4を選択してください。

インプラントやオールオン4でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントを勧めない歯科医師がいるのはなぜ?その理由とは

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントは審美性が高く、しっかり固定されることによって天然歯のように噛めるなど、メリットが多い治療法です。

しかし、インプラントを勧めない歯科医師もいます。なぜインプラントを勧める歯科医師と勧めない歯科医師がいるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

今回は、インプラントのメリットやデメリット、なぜインプラントを勧めない歯科医師がいるのかを解説します。インプラントを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントのメリット・デメリット

インプラント治療のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

インプラントのメリット

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込むため、しっかりと固定されます。不快な感覚や違和感が少なく、天然歯と同じようにしっかりと咀嚼できます。食事を楽しみに思っている方にとっては、大きなメリットでしょう。

インプラントは審美性が高く、ブリッジなどに比べると非常に見映えがよいです。特に、顔の印象を左右する前歯などに使用する方が多いです。

また、インプラントは虫歯にならないため、虫歯で歯を失うことはありません。定期的に歯医者でのメンテナンスを受けて清潔な口内を保つことで、10年以上長持ちさせることも可能といわれています。

インプラントのデメリット

インプラントでは、人工歯根を顎の骨に埋入するための外科手術が必要です。治療にかかる期間は長期に渡り、治療費も高額になるでしょう。

インプラントの手術が無事に終わっても、口内で細菌が繁殖する場合があります。インプラント周囲炎をはじめとする炎症や合併症が起きることがあるのです。

インプラントを埋入するための顎の骨は、前歯に近づくにつれて薄くなります。埋入したい部分や患者さまの骨の状態によって、インプラントの埋入手術とは別で、顎の骨を増やす手術が必要なケースがあります。外科手術を複数回行うことは、患者さまへの身体的負担が大きく感染のリスクも増加するため、デメリットといえるでしょう。

さらに、歯周病などで歯茎や骨の状態が悪化すると、インプラントの土台部分が不安定になり、脱落することもあります。

インプラント手術は、検査や多くの工程を経て手術が完了したあとも、定期的に歯医者でメンテナンスを受ける必要があります。自宅での丁寧なクリーニングも欠かさず行い、常に清潔な口内を維持する必要があるのです。

インプラントを勧めない歯科医師もいる?

インプラント治療にはリスクもあるため、なかには勧めない歯科医師もいます。インプラントを勧めない歯科医師がいる主な理由は、以下の3つです。

インプラント治療に対する十分な知識や技術がない

インプラント治療に対する知識や技術が不十分なケースが挙げられます。

インプラント治療には専門的な知識が必要であり、高度な技術が求められます。十分な知識と手術実績がない医師が行うと、安定性が低くなりすぐに脱落するなど、インプラント治療が失敗する可能性があるのです。

患者さまのリスクが高まるため、歯科医師がインプラント治療を勧めない理由といえるでしょう。

インプラント治療のための設備が整っていない

インプラント治療のための設備が整っていない場合もあります。

インプラントは外科手術を要する治療なので、専門的な設備を必要とします。手術室の衛生管理も徹底しなければなりません。手術を行える設備が整っていない歯医者では、インプラント治療を行うことはできないのです。

起こりうる炎症や合併症を避けたい

インプラント治療は外科手術を行うため、炎症が起きるリスクがあります。

術後の感染や神経損傷などの合併症が起きるリスクもあるため、リスクを避けたいと考える歯科医師もいるでしょう。

歯科医師によって勧める治療法が異なるのはなぜ?

歯科医師によって勧める治療法が異なる場合があります。理由は、以下の3点です。

歯科医師によって考え方が異なる

歯科医師は、自身の信念に基づいて治療方針を決めます。歯科医師それぞれの価値観や思考パターン、専門性の違いが反映されるといえるでしょう。

特に、インプラントは、患者さまの身体的な負担が大きい治療なので、必要性は慎重に検討されます。歯科医師自身の経験や信念、専門知識に基づいて、インプラント治療以外の方法で歯を補うべきだと判断した場合は、ほかの治療法を勧められるでしょう。

歯科医師になるまでの教育内容や経験が異なる

歯科医師がどのような経験や教育を受けてきたのかも、重要なポイントです。

医学は絶えず進化しており、新たな治療法が日々生まれています。古い学説に固執するのではなく、常に新しい知識を吸収し続けることが求められるでしょう。臨床経験やカリキュラムで学んだ病態や治療法は、歯科医師の考え方に大きな影響を与えます。そのため、歯科医師によって治療方針や勧める治療法が異なるのです。

重要視するものが異なる

歯科医師が独立している場合は特に、経営を重視するのか歯科治療を重視するのかによって治療方針が変わります。保険診療を重視している歯医者もあれば、新しい治療をどんどん取り入れた、自由診療が多い歯医者もあるでしょう。

経営者の方針によって大きく異なり、歯医者の特色にもなります。

信頼できる歯医者の選び方

インプラント治療を受ける際に、どのような点に気を付けて歯医者を選ぶとよいのでしょうか。以下の5つのポイントを押さえて歯医者を選べば、自分に合った歯医者を見つけられるでしょう。

丁寧にカウンセリングしてくれる

信頼できる歯医者を選ぶうえで、丁寧にカウンセリングしてくれるかどうかは重要なポイントです。初めて受診した際に、カウンセリングの丁寧さ、口内の状態を詳しく説明してくれるかなどを確認しましょう。

治療方法や治療計画、ほかの選択肢について説明してくれる歯医者や疑問に丁寧に回答してくれる歯医者は、安心して治療を受けられます。特に、治療期間が長いインプラントでは、円滑にコミュニケーションが取れる歯医者がよいでしょう。

同じ歯科医師が診察してくれる

歯科医師が多く在籍している歯医者もありますが、同じ歯科医師が診察してくれると安心できるでしょう。

歯科医師とのコミュニケーションの取りやすさは、治療の質に直結します。同じ歯科医師が診察すれば、患者さまの口腔環境や治療履歴を理解しやすいでしょう。患者さまの特性に合わせた治療を行ってくれます。何度も同じ歯科医師に診てもらうことで信頼関係を築くことができ、安心して治療を受けられるでしょう。

歯科医師やスタッフが丁寧に対応してくれる

歯科医師やスタッフが、患者さまに対して優しく接してくれるかどうかも確認するとよいでしょう。歯医者が患者さまの不安や痛みに配慮し、安心して治療を受けられる環境を提供していることを確認してください。

歯科治療では麻酔を使用することがありますが、麻酔を使用しても痛みを感じる場合があります。スタッフに優しく接してもらえることで、治療中に過度のストレスや不安を感じることがなくなるでしょう。リラックスした状態で治療を受けられます。

歯医者の雰囲気がよい

インプラント治療は、継続的に歯医者に通院する必要があります。雰囲気のよい歯医者を選ぶことは、非常に重要といえるでしょう。

歯医者の雰囲気は、スタッフのサービス精神やプロ意識の高さ、設備のよさなど、医院の質が反映されます。清潔感があり、最新の設備が整っている歯医者を選びましょう。

衛生管理を徹底している

信頼できる歯医者を選ぶ大切なポイントの一つに、衛生管理を徹底していることが挙げられます。

口腔内は非常に菌が繁殖しやすいです。インプラントで外科手術を受ける場合は、傷口が感染するおそれもあるので、清潔な環境の維持は必須といえるでしょう。歯医者を選ぶ際には、院内が明るく清潔感があり、診療室や器具が常に清掃され、滅菌管理がされているか確認することが大切です。

まとめ

歯科模型を使って説明する歯科医師

多くのメリットがあるインプラントですが、デメリットやリスクもあるため、インプラント治療を勧めない歯科医師もいます。勧めない理由はさまざまですが、患者さまの状況を適切に把握して説明してくれる歯科医師であれば、納得することができるでしょう。

インプラント治療にはリスクもありますが、失った歯を補う治療方法としては非常に優れています。リスクも理解したうえで、しっかりと歯科医師と相談して治療を受けるかどうか決めることが大切です。

患者さま自身が納得のいく治療を受けられる歯科医師を見つけ、最善の方法を選べるように歯医者を選びましょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療後にMRI検査は受けられる?起こり得るトラブルとは?

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

MRI検査を行う女性医師

磁力に反応する金属が体内にあると、金属部分が発熱する、検査画像に不具合が出るなどのトラブルが発生するため、MRI検査を受けられません。

しかし、一般的なインプラントは、磁力に反応しないチタンを使用しているため、問題なくMRI検査が受けられます。

今回は、インプラント治療後にMRI検査は受けられるのかを解説します。MRI検査を受けられないインプラントや、起こり得るトラブルもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

MRI検査とは

MRIに入ろうとする女性

MRI検査は、ガンの転移検査などで用いられる、体の断面図を撮影する検査のことです。歯科で行うレントゲン撮影は顎の骨などの硬い組織を平面的に撮影しますが、MRI検査は内臓や脊髄、脳、血管などのやわらかい組織を断面的に撮影できるため、レントゲンやCTなどよりも精密に検査できます。

MRI検査は強力な磁石と電波で磁力を発生させて撮影するため、レントゲン撮影などと違い放射線被ばくの心配がないこともメリットでしょう。

MRI検査は、横になってトンネルのような機械に入って撮影します。15~45分と長時間かかるため、負担に感じる患者様も多く、特に閉所恐怖症などがある人には大きなストレスになるでしょう。

また、MRI撮影中は、ヘッドホンを着用しなければならないほど非常に大きな音が鳴ります。身体的にも精神的にも負担になることが考えられるでしょう。

MRI検査を受けられない人

体のまでバツを作る女性

MRI検査は、強力な磁力を使って撮影するため、磁力に反応する金属が体内にある人はMRI検査を受けられません。

  • 心臓のペースメーカーが入っている
  • 人工内耳が入っている
  • 脳深部刺激装置や脊髄刺激装置など、神経刺激装置が入っている

上記のような医療機器を体に埋め込んでいる人は、検査が受けられないことがあります。MRI検査の磁力に反応して、発熱や火傷の危険性があるためです。心臓のペースメーカーの場合、磁力に反応しない素材を使っていることもあるので、主治医に確認するとよいでしょう。

また、MRI検査では、金属と皮膚との接触面が火傷する可能性があるため、以下のものを着用して検査を受けることはできません。

  • アクセサリー
  • カラーコンタクトなどのコンタクトレンズ
  • 入れ墨・タトゥー
  • マスカラなどの化粧品

金属そのものだけでなく、化粧品やカラーコンタクトなどに微量に含まれた金属成分にも磁力が反応し、発熱や火傷の原因になります。

MRI検査を受けるときは、取り外せるものはできるだけ取り外し、メイクも落とすとよいでしょう。

インプラント治療後にMRI検査は受けられる?

顎に手を当てて考える女性

お口の中にインプラントがあっても、MRI検査を受けられることが多いのでご安心ください。多くの歯科医院で使用されているインプラントは、チタン製だからです。

チタンは金属ですが、磁力には反応しません。心臓のペースメーカーなどと違い、お口の中にインプラントがあってもMRI検査を受けられるのです。

MRI検査を受けられない可能性のあるインプラントとは?

インプラントの模型と歯科用器具

お口の中にインプラントがあってもMRI検査を受けられるとご説明しましたが、インプラントの種類によっては検査が受けられないことがあります。

MRI検査を受けられない可能性があるインプラントは、以下のとおりです。

オーバーデンチャーの治療を受けた方

オーバーデンチャーは、歯の上やインプラントの上に被せる入れ歯のことです。

一般的な入れ歯は歯のない部分に作りますが、オーバーデンチャーは歯やインプラントを支えにして作るので、一般的な入れ歯よりもフィット感があります。

オーバーデンチャーのなかでも、インプラントと入れ歯を磁力によって密着させるタイプのものは、MRI検査を受けられません。インプラントと入れ歯の両方に磁石をつける必要があるので、磁石がMRI検査の磁力に影響を受けて発熱や火傷を引き起す可能性があるからです。

磁石を使用していないオーバーデンチャーの場合は、問題なくMRI検査を受けられます。

歯科以外のインプラント治療を受けた方

インプラントと聞くと歯科のインプラントを思い浮かべるかもしれませんが、本来インプラントとは、体内に医療機器を埋め込む治療のことをいいます。

歯科以外の主なインプラント治療は、以下のとおりです。

  • 心臓のペースメーカー
  • 除細動器
  • 人工内耳
  • 人工関節
  • 神経刺激装置
  • 輸液ポンプ

MRI検査では、磁力に反応する金属を使っている場合、金属部分が発熱することがあります。上記の医療機器が体内にある場合、使用している素材によってMRI検査が受けられないことがあるでしょう。

インプラントのままMRI検査を受けると起こり得るトラブル

頭からモヤモヤが出ている人

チタンが使用されているインプラントであれば、問題なくMRI検査を受けられます。

しかし、インプラントによって、MRI検査でトラブルが起きるかもしれません。

インプラントによって起こり得る、MRI検査のトラブルを解説します。

金属部分が発熱する

MRI検査は、磁力に反応する金属が体内にあると金属部分が発熱します。

歯科で使用するインプラントは、国内外あわせると100以上の種類があります。一般的なメーカーの歯科用インプラントはチタン製なので、MRI検査を受けても発熱するおそれはありません。

しかし、チタンを使用していないインプラントの場合、金属部分が発熱し、発熱によって火傷する可能性があるでしょう。

また、歯科以外のインプラントや身に着けている金属が、磁力に反応する金属だった場合も発熱します。心臓のペースメーカーなどの医療機器はもちろん、アクセサリー・入れ墨・タトゥー・化粧類には注意が必要です。

コンタクトレンズやマスカラ、アイシャドウなどにも金属成分が含まれていることがあります。MRI検査を受けるときは、外せるものは外しましょう。

MRI画像にノイズが生じる

MRI検査では、金属部分が原因で撮影画像にノイズが生じることがあります。金属部分がMRI検査による磁力に反応するからです。

インプラントの人工歯部分にはセラミックを使うことが多いですが、セラミックは磁力を跳ね返す特性があるため、検査画像に影が映り込むことがあります。

検査の結果に悪影響を及ぼすわけではないため、MRI検査は受けられる場合が多いです。

MRI検査を断られたときはどうしたらいい?

顎に手を当てて考える女性

一般的な歯科用インプラントである、チタン製のインプラントであれば、MRI検査は受けられます。

しかし「インプラントはMRI検査を受けられない」と、認識しているスタッフからMRI検査を断られるかもしれません。

MRI検査を断られたときの対処法を3つご紹介します。

人工歯部分だけを外す

インプラントが原因でMRI検査を断られた場合「せっかく入れたインプラントを全部外さないといけないの?」と心配になる方もいるでしょう。

インプラントは、顎の骨に埋め込むインプラント体、歯の代わりになる人工歯、2つをつなぐアバットメントの3つの構造から成り立ちます。

「インプラントを外してください」と指示を受けた場合は、インプラント全体ではなく、人工歯部分だけを外せば解決できます。人工歯は、ネジのようなもので留めているため、一度取り外しても付けられるので安心してください。

チタン製のインプラントだと説明する

MRI検査の前には、インプラント治療を受けたことがあるか確認されます。お口の中にインプラントがある旨を伝えると、MRI検査を断られることがあるかもしれません。

しかし、医療従事者であれば「チタンは磁力に反応しない金属」という認識があるでしょう。きちんとチタン製のインプラントが入っていることを伝えれば、問題なくMRI検査が受けられるでしょう。

担当の歯科医師に相談する

ご自身のインプラントがチタン製なのかどうか、把握している方は少ないのではないでしょうか。MRI検査を受ける前には、一度担当の歯科医師に確認するとよいでしょう。

一般的なインプラントだと思っていても、チタン製ではないかもしれません。MRI検査を受ける前は、念のため歯科医師に確認しましょう。

インプラント治療後にCT検査は受けられる?

CT検査を受ける女性

インプラント治療を受けたあとでも、CT検査を受けられます。

CT検査は、MRI検査のように磁場を発生させて撮影するものではありません。心臓のペースメーカーや人工内耳など、体内に磁力に反応する金属が体内にあっても、CT検査は受けられるのです。

歯科医院では、レントゲン撮影やCT検査がよく用いられます。特に、インプラントの治療前後には、インプラントの埋入位置やインプラントがきちんと入ったかどうかを確認するために必ず使用されます。インプラント治療を受けたあとでも、レントゲン撮影やCT検査を受けても問題ないといえるでしょう。

CT検査は、レントゲン撮影のようにX線を使用して撮影するため、被ばくのリスクがあるといわれています。

しかし、レントゲン撮影やCT検査の被ばく量は微々たるもので、体内に悪影響はないと考えられています。過度に心配する必要はないでしょう。

まとめ

インプラントの模型を持って笑う女性

磁力に反応する金属が体内にあると、MRI検査は受けられません。金属が磁力に反応することで、金属部分が発熱する場合や検査画像に不具合が出る場合があるからです。

しかし、一般的なインプラントは磁力に反応しないチタン製なので、MRI検査を受けても問題ありません。一部のオーバーデンチャーや心臓のペースメーカーなどのインプラントは、MRI検査を受けられない可能性があるので注意してください。

コンタクトレンズや入れ墨・タトゥー、化粧品類など、金属の成分があるものにも反応するため、外せるものはMRI検査を受ける前に外しましょう。

MRI検査を受ける前には、ご自身のインプラントがチタン製なのか、MRI検査を受けても問題ないのか、担当の歯科医師に確認するとよいでしょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

老後にインプラント治療を受ける場合のメリット・デメリットを知ろう!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントの模型を持って微笑む女性歯科医師

失った歯の代わりとなるインプラントは、審美性や機能性に優れており、近年幅広い世代から注目されている治療法です。老後に歯を失った場合、インプラント治療を受けることはできるのでしょうか。

今回は、老後にインプラント治療を受けるメリット・デメリットや、治療を受ける際の注意点について解説します。

老後に歯を失った場合の治療法

歯科医院で説明を受ける高齢の女性

失った歯を補う主な治療法は、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類が挙げられます。3種類の治療法の違いや特徴を確認しましょう。

入れ歯

入れ歯治療は、失った歯を補う代表的な治療法です。健康な歯を削る必要がないため、身体的な負担が少ないことが特徴です。

入れ歯には、総入れ歯と部分入れ歯があります。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

総入れ歯

歯が1本も残っていない場合、総入れ歯を選択します。総入れ歯は、歯茎全体を土台として、床(しょう)とよばれる部分を吸着させるようにして装着します。

部分入れ歯

歯が1本でも残っている場合、部分入れ歯が装着可能です。

通常、部分入れ歯は、残っている歯を土台にしてクラスプとよばれる金属バネを装着します。近年では、部分入れ歯の種類が増えており、クラスプがない部分入れ歯もあります。

ブリッジ

ブリッジとは、失った歯の両隣の歯を削って土台とし、人工歯を被せる治療法です。健康な歯を削ることに抵抗がある方もいると思いますが、近年では技術の進歩により、削る量を最小限にしてブリッジ治療を受けられるようになりました。

しっかり削るブリッジと比較すると、固定力が弱いなどのデメリットもあるので、ご自身に合った方法を選択することが大切です。

インプラント

インプラントとは、歯を失った部分の顎の骨に人工歯根を埋入し、その上に人工歯を装着する治療法です。審美性に優れており、噛む力が自分の歯と変わらないなどのメリットがあります。健康な歯を土台にしたり削ったりすることがないため、周囲の歯への負担がありません。

しかし、自費診療のため高額であることや外科的治療が必要なことなど、デメリットもあります。

老後にインプラント治療は受けられるのか

顎に手を当てて考える白髪の女性

老後でもインプラント治療は受けられるのでしょうか。

結論からいうと、インプラント治療は年齢制限なく受けることができる治療法です。

明確な年齢制限はありませんが、顎の骨の成長が終わっていない未成年や、70歳以上の高齢の方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。高齢になると体力や、治癒能力が低下する方が多いためです。

しかし、80代でインプラント治療を受け、食事ができるまで回復した方もいます。

インプラント治療が可能かどうかは、年齢よりも口腔内や全身の健康状態に左右されるといえるでしょう。

老後にインプラント治療を受けるメリット

机に置かれたノートと植物とメリット

老後にインプラント治療を受けるメリットは、以下のとおりです。

しっかり噛める

インプラントは、入れ歯やブリッジと比較すると噛む力が強いといわれています。本来の歯の7~9割程度の噛む力を回復することができます。

老後は噛む力が衰えていくことが多いため、できるだけ噛む力を回復させる治療が望ましいでしょう。噛む力が強いと食べ物を制限する必要もないため、食事を楽しむことができます。

認知症を予防できる

噛むという動作は、脳に刺激を与えます。

インプラント治療は、床やクラスプなどがないため味や温度がダイレクトに感じられ、五感が刺激されるでしょう。脳に刺激が伝わるので、インプラントは認知症の予防につながるのです。

コミュニケーションが活発になる

「入れ歯がパカパカして話しにくい……」と感じたことがある方もいるでしょう。歯を失ったことで、口を開けて話すことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。

しかし、インプラントは、入れ歯のように外れることがなく審美性にも優れているため、口を開けて笑うことや話すことに積極的になれます。老後は、人とのコミュニケーションが少なくなる方が多いです。コミュニケーションを楽しめるように、失った歯を補うことが重要といえるでしょう。

見た目が若々しくなる

インプラント治療は、ほかの治療と比較しても審美性に優れています。本来の歯と変わらない色や透明感を再現できるため、見た目を若々しく保つことができます。

また、噛む力が衰えないため顎の筋肉が維持され、若々しい印象を保てるでしょう。

管理しやすい

インプラントは、入れ歯のように外して洗浄する必要がなく、残っている歯と一緒にケアすることができます。高齢の方でも管理がしやすいことがメリットです。

老後にインプラント治療を受けるデメリット

demeritと書かれた黒板

老後にインプラント治療を受けるデメリットは、以下のとおりです。

外科的治療によって身体に負担がかかる

インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋入するために外科的治療が必要です。

外科的治療は身体への負担がかかるため、耐えられる体力が必須といえます。また、歯茎を切開して顎の骨に穴をあけるので、治癒能力についても重要視されるでしょう。

治療を受けられない場合がある

インプラント治療は、人工歯根を埋入するので十分な顎の骨量が必要です。高齢の方は骨粗しょう症などによって顎の骨量が足りない場合があります。骨量が足りない場合、治療を受けることができません。

また、老後は糖尿病や高血圧などの持病があるリスクも高まります。持病がある場合も、リスクが高いと判断され治療を受けられないことがあるでしょう。

細菌感染を引き起こす可能性がある

高齢者は、若い人に比べて免疫力が低下しています。そのため、手術後に細菌感染を引き起こすリスクが高くなるでしょう。

インプラント体と骨が結合しづらい

高齢者は、若い人よりも免疫力が低下していることから、傷を治す力が弱まります。若い人と比較すると、インプラント体と骨が結合しづらいのです。

うまく結合できなかった場合は再度手術が必要となり、負担が大きくなるでしょう。

治療費や治療期間がかかる

インプラント治療は、基本的に自費診療なため高額な費用がかかります。

また、治療期間は半年以上といわれていますが、高齢であると結合に時間がかかることがあるでしょう。

メンテナンスが必要である

どの治療法でも同様ですが、治療後の口内を健康に保つには、定期的なメンテナンスやクリーニングが欠かせません。定期的に歯科医院に通えない方は、インプラント治療は適していないでしょう。

老後にインプラント治療を受ける際の注意点

黄色い背景に掲げる!マークの吹き出し

最後に、老後にインプラント治療を受ける際の注意点をご説明します。

インプラントのデメリットを把握する

インプラントのデメリットやリスクをしっかりと理解したうえで、治療を受けることが大切です。何かトラブルがあった際に、デメリットやリスクを知っていれば冷静に対応することができるでしょう。

歯科医院を慎重に選ぶ

インプラント治療は、歯科医師の技術によって成功率などが変動します。インプラント治療に精通している歯科医院を慎重に選ぶことが大切です。治療実績などをホームページに掲載している歯科医院も多いので、治療を受ける前に確認するとよいでしょう。

持病や治療歴を伝える

インプラント治療を受ける前に、持病や治療歴などを歯科医師にしっかりと伝えましょう。持病や治療歴を把握してもらうことで、さまざまなリスクを軽減することができます。

口腔ケアをしっかりと行う

インプラント治療後にセルフケアを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ともよばれ、悪化すると顎の骨を溶かしインプラントが脱落することがあるのです。

老後にインプラント治療を受けた場合は、免疫力の低下からインプラント周囲炎を引き起こしやすい状態です。日々のお手入れで汚れをしっかりと落としましょう。また、定期的に歯科医院でクリーニングを受け、自分では取り除くことのできない歯石などの汚れを落としてもらうことも重要です。

セルフケアと定期的な歯科医院でのクリーニングで、口内を清潔に保つ必要があります。

まとめ

歯科医院で鏡を見て歯を確認する男性

今回は、老後にインプラント治療を受ける場合のメリットやデメリットなどを解説しました。

老後にインプラント治療を受ける場合、さまざまなリスクが伴います。

しかし、治療を受けるメリットも多く、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)の維持や向上に役立つ治療法といえるでしょう。インプラント治療のメリット・デメリットや注意点をよく把握して、ぜひ検討してください。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

20代でインプラント治療はできる?メリット・デメリットと注意点とは

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

模型を見せてインプラントの説明をす男性歯科医師

インプラントは、天然歯のような仕上がりになり食事も問題なくできるので、失った歯を補う治療法として希望する20代の方が増えています。

しかし「20代でインプラント治療は本当にできるの?」「20代でのインプラントはデメリットがあるのでは?」と考える方も少なくありません。

今回は、20代のインプラント治療について、メリットやデメリットをご説明します。20代でインプラント治療を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

20代で歯を失う原因

歯の痛みに耐える女性

高齢者に比べると少ないですが、20代で歯を失うこともあります。20代で歯を失う主な原因は、以下の3つです。

  • 事故やスポーツの衝撃
  • 重度の虫歯
  • 重度の歯周病

20代で歯を失う原因の多くは、事故やスポーツの衝撃です。スポーツ中に前歯を強く打つ、人と接触するなどして歯を失う可能性があります。

重度の虫歯の場合、歯の根を除去して根管を洗浄する「根管治療」を行う場合も多いです。根管治療を行った歯はもろくなり、寿命が短くなります。

根管治療を行わなくても、根が無事な歯に比べて、弱い衝撃でも割れる可能性があります。装着した人工歯が脱落し、抜歯が必要になることも珍しくありません。重度の歯周病で歯が抜けることもあります。

20代だからこそ、歯を失ったときにショックを受ける方や、これからどうしたらよいのだろうと悩む方も少なくありません。

20代でインプラント治療はできる?

顎に手を当てて考える若い男女

20代でインプラント治療は可能です。顎の状態や治療後の経過を考えると、高齢者に比べて20代の方のほうがインプラントに向いているといっても過言ではありません。

ただし、20代でインプラントをする場合、施術をスタートする前に顎の成長が終了している必要があります。

インプラントの平均寿命は10〜15年といわれています。インプラント治療後もきちんとケアをし、定期的にメンテナンスに通っている場合、もっと長く使用できることもあるでしょう。

日本口腔インプラント学会の「20年以上経過したインプラント患者に対するアンケート調査」によると、インプラントの治療後20年以上経過した77%以上の方が「問題ない」と答えています。20代の方がインプラント治療をする場合、40代になっても問題なくインプラントを使用できる可能性が高いのです。

失った歯を補う方法としてブリッジや入れ歯がありますが、ブリッジの平均寿命は7〜8年、入れ歯の平均寿命は3〜5年とされています。治療後長く使うことを考えると、20代の方こそ、インプラント治療が適しているといえるでしょう。

参照元:「日本口腔インプラント学会 20年以上経過したインプラント患者に対するアンケート調査

20代でインプラント治療をする人も多い

20代で歯を失う人は少ないため、全体的な症例数は多くありませんが、20代でインプラント治療を受ける方も少なくありません。以下の理由でインプラント治療を選択する方が多いです。

  • 20代で入れ歯になるのは抵抗がある
  • 歯を失ったことを知られたくない
  • 好きなものを気兼ねなく食べたい
  • まだ20代なので見た目が気になる

20代という若い時期だからこそ、見た目や機能性、インプラントの寿命を考慮し、治療に臨んでいるといえるでしょう。

20代でインプラント治療をするメリット

MERITと書かれた木のブロックが机の上に置かれている

20代でインプラント治療を受けるメリットは少なくありません。インプラント治療をするメリットとともに、ほかの治療法を選んだ際のメリット・デメリットを考慮して、ご自身に適した治療法を選択しましょう。

20代でインプラント治療をするメリットは、以下のとおりです。

周囲の歯や歯周組織に対する影響が少ない

インプラント治療は、隣の歯や歯周組織に対する影響が少ないです。インプラントとほかの治療において、周囲の歯や歯周組織に与える影響を表にまとめました。

<治療方法と影響>

治療の種類 治療方法 影響
インプラント 歯槽骨にインプラント体を埋め込み、その上に人工歯を装着する ・残った歯を削らない
・ケアすれば周辺の骨が痩せない
ブリッジ 失った歯の周辺の歯を削って土台にし、欠損した歯を補う ・両隣の歯を削る
・健康な歯の神経を抜く場合がある
・歯を失った部分の骨が痩せる
・食べかすやプラークが溜まり、歯周病になりやすい
入れ歯 人工歯を金属の留め金で両隣の歯に引っ掛けて装着する ・両隣の歯を削る必要がない
・歯を失った部分の骨が痩せる

 

ブリッジや入れ歯を選択すると、刺激が伝わらないため歯槽骨が痩せます。汚れが溜まりやすいため、歯周病になるリスクも高まるでしょう。

インプラントは歯周組織への影響が少なく、健康なほかの歯や歯槽骨を守れるのです。

歯槽骨が健康な場合が多い

20代の歯槽骨は健康で、骨造成が必要ないケースが多いです。

インプラント体を埋め込むためには、歯槽骨の厚みや骨密度が基準を満たしている必要があります。高年齢になると、歯槽骨が薄くなる方や骨密度が低下する方も珍しくありません。厚みや骨密度が基準に満たない場合、インプラント手術の前に骨造成という歯槽骨を増やす手術が必要になります。

20代の方は歯槽骨が健康で、厚みや骨密度が十分な場合が多く、スムーズにインプラント手術を開始できるのです。

体力・免疫力がある

20代は、一般的に体力と免疫力があります。感染症のリスクが低く、術後の傷の回復が早いこともメリットでしょう。

また、糖尿病や高血圧などの疾患がない可能性が高いです。糖尿病や高血圧などの疾患がある場合、インプラント手術をする場合リスクが伴います。免疫力が下がっていると、術後の傷が化膿する危険もあります。

20代で体力も免疫力もある方は、傷の治りが早く、術後の経過も順調なケースが多いのです。

20代でインプラント治療をするデメリット

demeritと書かれたメモを破る手元

20代でインプラント治療をするメリットは多いですが、もちろんデメリットもあります。納得してインプラント治療をスタートするために、デメリットも把握しましょう。

20代でインプラント治療をするデメリットは、以下のとおりです。

保険適用外なので高額になる

インプラントは、ブリッジや入れ歯とは違い、保険適用外の治療です。費用の詳細は歯科医院によって異なりますが、1本につき150,000〜400,000円かかります。

多くの費用が必要なため、治療を受けられないと感じる方も珍しくありません。

治療が長期にわたる

インプラントの治療期間の目安は、3か月〜1年と長期にわたります。

1年間も歯がない状態が続くのは嫌だと感じる方も少なくありません。学校や仕事などで忙しく、長期的な治療計画を立てることが難しい方もいるでしょう。

しかし、実際に通院する回数は2〜3回だけです。手術のあとに傷が治るのを待つ必要があるため治療期間が長いですが、何回も通院する必要はありません。

20代でインプラント治療をする際の注意点

!マークが書かれた黒板を掲げる女性

20代でインプラント治療をする際は、高齢者がインプラントの手術を受ける際とは異なる注意点があります。

20代でインプラント治療をする際の注意点は、以下のとおりです。

顎の成長が止まっている必要がある

まず、顎の成長が止まっていることを確認して治療を受ける必要があります。

インプラントは、歯槽骨にインプラント体を埋め込むため、成長中に手術することは推奨されていません。インプラント体を埋め込んだあとに歯槽骨が成長することで、埋め込みたい位置からずれる可能性があるのです。

特に20代前半の場合、顎が少しずつ成長している可能性もあるため、先に調べたほうがよいでしょう。

治療後メンテナンスに通い続ける必要がある

インプラント治療は、インプラントを装着したら終了ではありません。治療後もメンテナンスに通う必要があります。

メンテナンスが必要なのは20代も高齢者も変わりませんが、20代の場合、仕事の転勤や結婚をきっかけに引っ越す可能性があるでしょう。治療した歯科医院に通い続けられるのか考えることも大切です。

インプラント治療では10年や15年などの長期にわたる保証を設けている歯科医院も多いです。他院で治療を受けると保証の対象外になることがあるので、注意してください。

まとめ

歯科医院で治療を受ける美しい女性

20代でインプラント治療を受けることは可能です。見た目がよいだけでなく、インプラントの寿命が長く、周囲の歯や歯周組織に負担をかけずに治療できることを考えると、歯を失った20代の方がインプラント治療をするメリットは大きいといえるでしょう。

しかし、費用やメンテナンス、顎の成長も考慮する必要があります。歯科医院に相談し、メリットとデメリットを把握して、自身にあった治療法を選択してください。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療に年齢制限はある?高齢者が治療を受けるリスクとは

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントを表す模型が机の上に置かれている

インプラント治療を受けたいと思っていても、年齢を理由に踏み切れない方も多いでしょう。インプラント治療は、歯を完全に失った状態でも歯の再建ができる画期的な治療法です。

しかし、高齢者が治療を受ける際にはリスクもあるため、不安を感じる方も少なくありません。

今回は、インプラント治療の概要と、年齢制限や高齢者が治療を受ける際のリスクについて詳しく解説します。

インプラント治療とは

インプラントや歯の模型が青い背景の上に並んでいる

インプラント治療とは、永久歯を失った部分に金属製の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着して歯を再建する治療法です。

インプラントとは、本来、体内に埋め込む人工物を指します。そのため、心臓のペースメーカーや人工関節、美容目的で体内に埋め込むシリコンなども広い意味ではインプラントに含まれます。

近年は歯科治療におけるインプラントが一般的になっているため、単にインプラントという場合、歯科治療のことを指す場合が多いです。

インプラント治療のメリット

MERITと書かれた積み木と緑と白い机

インプラント治療には、以下のメリットがあります。

見た目が美しい

インプラントは、見た目の美しさ、すなわち審美性に優れていることが大きなメリットです。

歯の再建でよく用いられる差し歯や入れ歯、ブリッジ治療では、色味の不自然さが気になる場合や笑ったときに金具が見える場合があります。そのため、口元を見られたくないと感じる方も少なくありません。

一方、インプラントの人工歯には、セラミックやジルコニアなどが使われます。天然の歯に近い、自然で美しい歯を手に入れることが可能です。

自分の歯で噛む感覚を得られる

インプラントにすることで、自分の歯と同じような感覚で噛むことが可能です。

もちろん、入れ歯でも食べ物を噛むことは問題なくできますが、入れ歯の場合、異物を口に入れている違和感や食べ物が入れ歯に挟まる不快感が原因で、しっかり噛めないと悩む人が多いのが現状です。

インプラントは、顎の骨に直接土台を埋め込んで人工歯を取り付けるため、天然の歯と同じような感覚でしっかりと噛むことができます。

また、インプラントの材料に多く使われるチタンは、骨と結合しやすく、劣化しにくいことが特徴です。インプラントが骨に固定されるため、強い力がかかってもブレずに耐えることができ、入れ歯以上に食べ物をしっかりと噛むことができます。

身体や精神の健康につながる

インプラント治療によってしっかり噛めるようになると、身体・精神の健康の向上にもつながるでしょう。

人間は、噛むことによって脳に刺激を与え、働きを活性化させています。歯を失い、日常的に噛むことができなくなると、脳が活性化せず、認知症やうつ病などの疾患につながることが懸念されています。

健康な歯に影響を与えない

インプラント治療の最大のメリットは、健康な歯への影響を限りなく少なくできることです。

失った歯の治療法としてブリッジや入れ歯を選択した場合、残っている歯を削らなければいけません。健康な歯に負担をかけることになるのです。

インプラントでは、一部の治療法を除いて、周りの歯を支えにせず独立した治療が可能です。そのため、残っている健康な歯にかかる負担をできるだけ減らしながら、なくした歯の再建をすることができます。

骨が痩せることを防げる

インプラント治療は、ほかの健康な歯への影響を減らせるだけでなく、顎の骨への影響も抑えることが可能です。

差し歯や入れ歯の場合、天然の歯の歯根部分は顎の骨に残るため、食べ物の咀嚼など、十分な刺激がないと次第に痩せていきます。

一方、インプラント治療では、直接顎の骨にインプラント体を埋め込みます。刺激がダイレクトに顎の骨に伝わり、骨が痩せることを防ぐことが可能です。

インプラント治療に年齢制限はある?

STOPと書かれたラインで立ち止まる男性

インプラント治療は何歳から何歳まで治療を受けることができるのか、疑問に思った方もいるでしょう。

個人差はありますが、18歳以上であればインプラント治療を受けられます。18歳未満がインプラント治療を受けられないのは、顎骨の発達途中でインプラントを埋め込むと歯の発達に影響が出て、噛み合わせが乱れるリスクがあるためです。

インプラント治療ができる年齢の上限は、現状定められていません。極端ではありますが、100歳でも治療を受けることは可能です。

しかし、治療には手術が必要で、手術にはさまざまなリスクが伴います。特に、高齢者は免疫力や体力が低下している場合が多く、治療を行うかは慎重に検討する必要があるでしょう。

インプラント治療を受けられないケース

NGの吹き出しを持つ手と困る木の人形

インプラント治療を受けられる年齢であっても、治療を受けられないケースがあります。以下、詳しく解説します。

口腔内の状態が悪い

口腔内の状態が悪いと、インプラント治療を受けることは難しいです。特に、歯周病を発症している場合、歯の下の骨まで細菌感染が進んでいることが少なくありません。骨まで感染が進行した状態でインプラントを埋め込むと、土台が安定しないためインプラントがすぐに取れてしまいます。

また、インプラントは、埋入後もブラッシングを行って常に清潔に保たなければいけません。歯磨きが不十分だと、インプラントを埋めた部分が歯周病になる「インプラント周囲炎」を発症する可能性があります。インプラント周囲炎を発症すると、せっかく埋めたインプラントを抜かなければなりません。

インプラント治療を受ける前はもちろん、治療を受けたあとも、口内を清潔に保つことが大切です。

治療後に通院できない

インプラント治療を受ける条件に、治療後の通院が問題なく行えることがあります。インプラント治療では定期的に通院し、状態を確認することも非常に重要です。

しかし、高齢になると、急な病気や怪我など、さまざまな原因で通院することが難しくなるでしょう。通院だけでなく、日常的な歯磨きができるかどうか、手術そのものに耐えられる体力があるかどうか、何かトラブルがあった際にご家族などの協力が得られるかどうかも、非常に重要です。

通院以外にも、ふだんの歯磨きやトラブルへの対応を十分に行うことが難しい場合、インプラント治療を受けられない可能性が高いでしょう。

重度の全身疾患がある

重度の全身疾患がある場合も、インプラント治療の対象から外れるケースがあります。

治療対象外になる主な疾患は、以下のとおりです。

重度の糖尿病

重度の糖尿病では、免疫力の低下などから歯周病を引き起こす場合やインプラントがうまく骨に埋入できない場合があります。免疫力が低下しているため、手術後の傷が治りづらく、感染症を引き起こす可能性も高いです。

循環器系疾患

高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などの循環器系の疾患は、インプラントの治療を行うことが難しいとされています。治療に対する緊張や不安、治療の痛みなどから血圧が上昇する可能性があるため、インプラント治療は控えたほうがよいでしょう。

がんの放射線治療後、または治療中

悪性腫瘍(がん)の治療で放射線治療を行っている人には、インプラント治療を行うことができません。

血液系の疾患

血友病などの既往がある方や出血しやすい方、血液を止まりにくくする抗凝固剤を服用している方などは、インプラントを含む外科手術が禁忌とされています。インプラントは外科手術を必要とする治療なので、出血が止まりにくい方は避けたほうがよいでしょう。

骨粗しょう症

骨粗しょう症の治療で、ビスホスホネート製剤を使用する場合があります。ビスホスホネート製剤には骨を強くする作用があり、顎の骨が細菌に感染すると骨が溶ける副作用があるとされています。そのため、ビスホスホネート製剤を使用している方はインプラント治療を受けられません。

高齢者がインプラント治療を受けるリスク

RISKと書かれた積み木が白と黒の積み木の上に並べられている

高齢者がインプラント治療を受けるリスクは、以下のとおりです。

細菌に感染しやすい

高齢者のインプラント治療では、細菌感染を起こすリスクが非常に高くなります。

インプラント治療を行うには、歯茎を切断して顎の骨を削り、インプラントの土台を埋め込まなければいけません。高齢になると免疫力が低下するため、切断した歯茎や削った顎の骨から細菌が入り込み、感染症を起こすリスクが高まります。

インプラント治療は高齢になるほど需要が増える治療法ですが、細菌による感染リスクが高いことはあらかじめ理解しておきましょう。

インプラント体と骨が結合しづらい

高齢者は、若い人よりも治療後のインプラント体と骨が結合しづらい傾向があります。

インプラント治療は、歯茎を切断して顎の骨を削ったあとに、歯根となるインプラント体と骨を結合させなければなりません。高齢になって免疫力が低下すると、顎の骨を削ったあとの傷口の治りが遅くなり、インプラント体と骨がしっかりと結合できない可能性があります。

万が一、しっかりと結合できなかった場合は、再度手術をしなければいけません。

費用が高額になる

インプラント治療は、ブリッジや入れ歯治療に比べて費用が非常に高額です。

奥歯1本あたりにかかる費用の内訳は、以下のとおりです。

<奥歯1本あたりのインプラントの費用の例>

項目 費用
検査・診断料 15,000~50,000円
インプラントの手術費 150,000~350,000円
上部構造(人工歯)の費用 50,000~180,000円
合計 300,000~400,000円

入れ歯やブリッジの費用と比較してみましょう。

<入れ歯・ブリッジ・インプラントの費用相場>

治療法 費用相場
入れ歯 5,000~20,000円
ブリッジ 20,000~30,000円
インプラント 300,000~400,000円

ほかの治療法と比べ、インプラント治療は10倍以上の費用が必要であることがわかります。

インプラント治療は、一部例外はありますが、基本的に保険適用外です。医療費控除を申告することで税金の還付を受けることはできますが、全額自己負担になることを覚えておきましょう。

高齢者が受けるインプラント治療では、細菌感染やインプラントと骨の結合不全などによって治療期間が延長することもあります。治療期間が延びるとさらに費用は高額になり、金銭的な負担が増えることも懸念されます。

治療を始める前には、治療にかかる費用の総額に加え、定期検診の費用、ローンは組めるのか、控除の対象なのかなどを必ず確認しましょう。

まとめ

インプラントの模型を用いて説明をする女性医師

今回は、インプラント治療の年齢制限や高齢者が治療を受ける際のリスクについて詳しく解説しました。

インプラント治療は、失った歯を再建する画期的な治療法で、差し歯や入れ歯、ブリッジ治療では得られないメリットが多くあります。

しかし、デメリットもあり、高齢者ならではのリスクが伴うことも忘れてはいけません。インプラント治療を検討している高齢者の方は、さまざまなリスクや危険性があることを十分に理解し、トラブルがあった際にしっかりと対応してくれるクリニックで治療を受けましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントとセラミックの違いとは?特徴や費用、治療期間で比較

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

左右の腕を曲げて横に広げている笑顔の女性

インプラントとセラミックの違いは「歯根を残すか残さないか」です。インプラントは歯根を人工物で作り、その上に義歯を取り付けます。セラミックは歯根が残った状態で、歯を部分的に補う治療法です。

今回は、インプラントとセラミックの特徴や費用などを比較して解説します。

インプラントとは

頬っぺたを横に引っ張ってインプラントを見せている女性

インプラントとは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に義歯を装着する治療法です。入れ歯やブリッジと同様に、歯を失ったときに行われます。

特徴

インプラントは独立しているので、固定の際にほかの歯は利用しません。また、入れ歯やブリッジと違い、歯根があるのでしっかりとした噛み心地を実現することができます。

構造

インプラントは、以下の3つから成り立っています。

  • インプラント体(人工歯根)
  • アバットメント(結合部)
  • 義歯(歯冠)

インプラント体と呼ばれる金属の土台を歯茎の中に埋め込みます。インプラント体の上にアバットメントという金属の部品を取り付け、その上に義歯を装着します。

メリット

インプラント治療は、見た目がいいだけでなく、全体が人工歯なので虫歯になることがありません。

ほかにもさまざまなメリットがあります。

見た目が自然

義歯の部分はセラミックやジルコニアを使用するため、天然の歯と区別がつかないほど自然な見た目になります。人工歯だと気づかれにくいのが特徴です。

虫歯にならない

インプラントは、人工歯なので虫歯になりません。

ただし、インプラントの歯周病である「インプラント周囲炎」になるリスクがあります。インプラント周囲炎は予後が悪く、抜歯が必要になる可能性もあるので注意が必要です。

寿命が長い

インプラントは、平均寿命が約10〜15年と、ほかの人工歯の治療に比べて長持ちします。丁寧なセルフケアと定期的なメンテナンスを続ければ、半永久的に使用できます。

噛み心地がいい

インプラント体が歯茎の中でしっかりと固定されているため、噛み心地が損なわれにくいです。

一方、入れ歯は、インプラントより安定性が劣るので、噛む力が弱くなってしまい、食感がわかりづらくなるデメリットがあります。

健康な歯を傷つけない

歯を失ったときの治療法としては、インプラントのほかに、ブリッジがあります。ブリッジは固定のために、失った歯の両隣の歯を削る必要があります。

一方、インプラントは埋め込む際にほかの歯を傷つけることはありません。

ケアが簡単

入れ歯は取り外しが可能なので、毎晩洗浄する必要があります。

しかし、インプラントの場合は装着したままなので、いつもどおりの歯磨きだけでケアが完了します。洗浄液の費用がかからず、ケアの手間も省けるのがインプラントのメリットです。

デメリット

インプラントは、審美性が高く長持ちしますが、デメリットもいくつかあります。

インプラント治療のデメリットは、主に以下の3つがあげられます。

費用が高い

インプラントの一番のデメリットは、費用が高額であることです。インプラント治療は保険適用にならないため、全額自己負担で費用が高くなります。

ただし、インプラント治療は「医療費控除」の対象です。医療費控除とは、1年間に医療費が100,000円以上かかった場合に、治療費の一部が返還される制度です。申告することで治療費が抑えられるので、積極的に利用しましょう。

手術の侵襲が大きい

入れ歯やブリッジに比べて、インプラントを埋め込むときに歯茎を切開しなければならず、手術による侵襲が大きいのが特徴です。

手術による負担が大きいので、糖尿病や腎臓病などの感染しやすい病気をもっている方は、治療が受けられない場合があります。

定期的なメンテナンスが必要

ほかの治療でも定期的なメンテナンスは必要ですが、インプラントを埋め込んだ場合は特に重要です。

インプラント治療では、インプラントの周囲に炎症が起きる「インプラント周囲炎」のリスクがあります。インプラント周囲炎を発症すると予後が悪く、抜歯が必要になる場合もあるでしょう。

インプラント治療には保証が用意されていることが多いです。

ただし、保証の適用条件に「決められた期間内での通院」を設けている場合がほとんどなので、治療後も定期的な通院が必要です。

素材

インプラント体は、生体親和性の高い「チタン」を用いています。チタンはアレルギーを起こしにくい金属ですが、完全にアレルギーを発症しないわけではありません。もちろん、金属アレルギーの方は治療が受けられず、アレルギーがない方でも埋め込み後に発症する場合があります。

インプラント体とアバットメントもセラミック素材を使用している歯科医院もあるので、検討してみてもいいでしょう。

義歯の部分は、セラミックやジルコニアなどの素材を用います。天然の歯とほぼ同様の色やツヤをもつので、見た目が自然です。色は個人に合わせて調節ができるのもメリットです。特徴に合わせて選択しましょう。

寿命

厚生労働省によると、インプラントの平均寿命は約10〜15年という結果が出ています。

入れ歯は約4〜5年、ブリッジは約7〜8年です。インプラントの寿命は、ほかの人工歯に比べて2〜3倍長いことがわかります。

インプラントは日頃のケアと定期的なメンテナンスを怠らなければ、さらに寿命を伸ばすことができるでしょう。

参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」

セラミックとは

さまざまな種類や形の歯の被せ物

セラミックとは、主に虫歯治療で使用され、詰め物と被せ物の2種類があります。虫歯や外傷などで歯を部分的に失った場合に、欠けたところを補う目的で行われます。

特徴

虫歯治療には、セラミック以外に、保険適用内で使用する歯科用プラスチック「レジン」という素材があります。

セラミックは、レジンに比べて透明感があり、歯の色を調節しやすいので、より自然な見た目を追求できます。また、耐久性に優れているため、劣化や変色しにくいのがセラミックの特徴です。

種類

セラミック治療には、詰め物と被せ物の2種類があります。

詰め物の治療を「セラミックインレー」、被せ物の治療を「セラミッククラウン」といいます。セラミッククラウンはさらに、使用する素材や治療法から3種類に分けられます。

<セラミッククラウンの種類>

種類 特徴
ラミネートべニア ラミネートべニアは、歯の表面を0.5mmほど削り、薄いセラミックを貼り付ける治療法です。
神経が死んだ歯やテトラサイクリン系の抗生物質により変色した歯は、ホワイトニング剤が効きません。
ラミネートべニアは、ホワイトニングを目的とする場合や歯と歯のわずかなすき間を埋める場合に用いられます。
健康な歯を削るため、ケアを怠ると虫歯や知覚過敏になるリスクがあります。
メタルボンド メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物です。
金属のためオールセラミックより衝撃に強く、噛みしめによる負担の大きい奥歯に多く用いられます。オールセラミックより費用が抑えられますが、歯茎が痩せてしまうと金属部分が見える可能性があります。
金属とセラミックの両方のメリットを活かした治療法です。
オールセラミック オールセラミックは、金属を使用していないので金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。
審美性が高く、レジンに比べて変色しにくいので、歯の色が長持ちします。

メリット

セラミックは、金属を使用しないことから、アレルギーや歯茎が黒ずむリスクがありません。

以下に、セラミックのメリットについてご紹介します。

白さが長持ちする

保険適用で使用するレジンは変色しやすいため、着色作用の強い食べ物や飲み物を摂取すると黄ばみやすいです。

一方、セラミックは変色しにくいため、白さが長持ちします。

金属アレルギーの心配がない

メタルボンドを除く金属を使用しないセラミック治療なら、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。

また、金属は徐々に溶けていくため、金属イオンが体内に吸収されると金属アレルギーを発症する場合があります。金属アレルギーがない方でも、銀歯などの治療によりアレルギーを発症する可能性があるのです。

歯茎が黒ずまない

銀歯など金属素材は、溶けだして歯茎が黒ずむ場合があります。セラミック治療なら、金属が溶けだす心配がないので、歯茎が黒ずむこともありません。

デメリット

インプラント同様、セラミックも自費診療なので、費用が高額です。

以下に、セラミックのデメリットについてご紹介します。

費用が高い

セラミック治療は自費診療なので、費用が高額です。

ただし、インプラント治療と同様に医療費控除の対象になるので、申告すれば一部返金される場合があります。

割れることがある

セラミックは、劣化や変色しにくい素材ですが、衝撃には弱いです。硬いものを食べるなど、強い衝撃が加わった場合に欠ける可能性があります。

二次虫歯のリスクがある

セラミックはレジンに比べて変形するリスクが低いので、すき間などができにくく虫歯になる可能性が低いです。

しかし、絶対に虫歯にならないわけではなく、ほかの歯と同じで、歯磨きを怠れば細菌が繁殖し、再び虫歯になる場合があります(二次虫歯)。セラミックを詰めた、または被せたからといって虫歯にならないわけではありません。

寿命

セラミックの寿命は、一般的に10〜20年ほどといわれています。

しかし、ケアを怠れば劣化するスピードも早まってしまうので、注意が必要です。

インプラントとセラミックの費用・治療期間を比較

歯科で女性歯科医師から治療について説明を受ける女性

インプラントとセラミックの費用・治療期間は、以下のとおりです。

<インプラントとセラミックの費用・治療期間>

種類 費用 治療期間
インプラント 300,000~600,000円 4か月~1年
セラミック セラミックインレー:約40,000~80,000円
ラミネートべニア:約100,000円
メタルボンド:約70,000〜150,000円
セラミッククラウン:約300,000~400,000円
2~3週間

インプラント治療は、インプラント体の埋め込みや義歯の装着自体は1〜2日で完了しますが、インプラント体を埋め込んだあとに顎の骨との結合を待つ必要があるので、治療期間が長いです。結合には3〜6か月ほどかかります。

ただし、個人差があるので、結合が遅い場合は全体の治療期間が1年ほどになる方もいるでしょう。

セラミック治療は、詰め物や被せ物の製作に1〜2週間ほどかかります。製作前の型取りが必要なので、通院回数は2回、治療期間は2〜3週間ほどです。

インプラントとセラミックの選び方

指を1本立てながら笑っている女性

インプラントは歯根からすべて人工歯にする方法で、セラミックは歯の一部分を補う治療法です。

治療内容が大きく違うので、どちらを選べばいいか悩む方は、以下の項目を基準にして考えてください。

歯根があるか

歯根がない場合は、セラミック治療は受けられません。セラミックインレーは歯の欠けた部分に詰め、セラミッククラウンは歯の上に被せる治療法です。

歯根部まで歯を失っているなら、抜歯をしてインプラント治療を行います。歯根部が残っている状態でも抜歯が必要な症例は、インプラントが適用されます。

前歯を治療するか

前歯を治療する場合は、インプラントとセラミックを合わせた治療も行えます。

義歯の部分をセラミッククラウンで被せることにより、より自然な歯にできます。セラミックは、色味や形を調整しやすい特徴があるからです。

金属アレルギーがあるか

金属アレルギーがある場合は、セラミック治療が適用されます。インプラント治療は、歯茎に埋め込む土台部分や結合部に金属を使用するので、金属アレルギーがある方は治療を受けられません。

インプラントの金属部分をすべてセラミック素材にする「ジルコニアインプラント」もありますが、実施している歯科医院はそれほど多くありません。検討する場合は、しっかりと情報を集めましょう。

まとめ

歯科で口を大きく開けて治療を受けている女性

インプラントとセラミックは自費診療の治療法であり、どちらの目的も歯を再生することなので、混同する方も多いでしょう。治療選択の大きなポイントは「歯根を残すか残さないか」です。口内の状態によっては最適な治療法が異なる場合もあるので、医師に相談しながら決めていきましょう。

インプラントやセラミック治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

前歯のインプラント治療が難しい理由!インプラントを選択するメリットについて解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

白い背景の前にインプラントと歯の模型が並んでいる

歯を失ったあとの治療として、インプラント治療があります。インプラント治療は、奥歯から前歯まですべての部位に適応することができます。

しかし、前歯のインプラント治療に関しては、一般的に難しいといわれています。

そこで今回は、前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由やインプラントを選ぶメリットなどについて説明したいと思います。

前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由

レントゲン写真を指差しながら説明している女性歯科医師と説明を聞く女性患者

前歯のインプラント治療が難しい理由は、主に2つあります。

1つ目は、前歯の部分の骨が薄いためです。顎の骨の厚さは、部位によって大きく異なります。噛み合わせたときの力の負荷が大きい奥歯では、顎の骨が比較的厚いです。

一方で、前歯は噛み合わせたときの負荷があまり大きくないため、顎の骨が比較的薄くなっています。インプラント治療では顎の骨にインプラントを埋め込む必要があり、骨が薄いとインプラントが安定しないため治療が難しくなります。

2つ目は、審美的な問題です。前歯のインプラント治療では、インプラントをどの角度で埋め込むのかによって見た目が大きく変化します。骨が比較的薄い前歯の部分では、埋入方向が制限されるため治療が難しくなるのです。

以上の理由から、前歯のインプラントは難しいといわれています。

前歯を失った!インプラントとほかの治療法を比較

ブリッジ治療の3Dの模型

失った前歯を補う治療法には、インプラントのほかに、入れ歯やブリッジなどの治療があります。

以下では、これらの治療法とインプラント治療を比較します。

見た目

入れ歯の場合、歯に金属のワイヤーをかける必要があり、お口を開けたときに金属が見えてしまいます。また、ブリッジの場合は、セラミックのように歯の色を再現できないため、インプラントほど見た目はよくありません。

しかし、インプラントは、土台となるインプラント体を顎の骨に埋め込みます。そのため、インプラント体は外から見えません。また、インプラントの人工歯の部分は、セラミックを使用できるため、天然の歯に近い色で作成することができます。

健康な歯への負担

入れ歯の場合、両隣の歯にワイヤーをかけるため、健康な歯に対して負荷がかかります。場合によっては、金属のワイヤーを安定させるために、健康な歯を削ることがあります。また、ブリッジでは、両隣の健康な歯を大幅に削らなければいけません。

このように、入れ歯やブリッジでは、健康な歯に負担がかかってしまいます。

しかし、インプラントは、土台となるインプラント体を直接顎の骨に埋め込むため、周りの歯に負担がかかることはありません。

噛む感覚

入れ歯やブリッジは両隣の歯を支えにしているため、噛んだときに違和感があります。

しかし、インプラントは噛んだときの感覚が顎の骨に直接伝わるため、しっかりと噛むことができます。

治療期間

入れ歯やブリッジは、1か月程度で治療可能です。

しかし、インプラントは埋入手術や骨とインプラント体が結合するまでの待機期間があるため、治療期間が6〜12か月程度と長くなります。

治療費

入れ歯やブリッジは、保険診療であるため治療費を抑えることができます。

しかし、インプラントは自費診療であるため、治療費用が高額です。

インプラントにするメリット・デメリット

白い背景の前で右手でグッドサインを出している女性

前項の内容を踏まえて、インプラント治療のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

インプラントにするメリットは、以下の3つです。

しっかりと噛める

インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。

健康な歯を傷付けない

インプラント治療では、ブリッジや入れ歯のように健康な歯を削る必要はありません。

見た目がよい

インプラントの人工歯は、自然な歯の色を再現できるため、ほかの治療と比べて見た目がよいです。

デメリット

インプラントのデメリットは、以下の3つです。

定期的なメンテナンスが必要

インプラントの治療後、清掃状態が悪いとインプラント周囲の歯肉に炎症が起きる「インプラント周囲炎」になることがあります。インプラント周囲炎が悪化すると、インプラントを取り除く場合があります。

インプラントは特殊な構造をしています。きちんと清掃を行うためには、ご自身での歯磨きに加えて、歯科医院での専門的なメンテナンスが定期的に必要になります。

治療期間が長い

インプラント治療は手術が必要になるため、治療期間が長くなります。

費用が高い

インプラント1本につき、300,000〜500,000円ほどかかります。

前歯の骨が足りない場合は

歯科の椅子に座っている患者の前に歯の治療器具が置かれている

インプラントを埋入する部位に十分な骨がないと、インプラントを支えることができません。特に前歯のインプラントの場合、インプラントを埋入する方向によって見栄えが変化するため、十分な骨量が必要です。

前歯の顎の骨が足りない場合は、骨量を増やす手術を行います。骨量を増やす代表的な治療に「GBR法」と呼ばれる治療法があります。GBR法は、骨を増やしたい部分を「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜で覆い、そこに専用の材料を注入することで、骨の再生を促す治療です。

このように、顎の骨が足りない場合でも、骨量を増やすことでインプラント治療を行うことができます。

前歯のインプラント治療にかかる費用

黒い机の上に聴診器と電卓が置かれており、男性医師が電卓で計算している

前歯のインプラントの治療費は、300,000〜500,000円が相場です。GBR法などの骨の再生を促す治療を追加すると、さらに150,000〜300,000円ほど必要です。

前歯のインプラント治療にかかる期間と治療の流れ

水色の木目のテーブルの上にカレンダーと画鋲が置かれている

インプラント治療期間

インプラント治療のみ、もしくはインプラント治療とGBR法を同時に行う場合は、平均で6〜12か月ほどかかります。GBR法を行なってからインプラント治療を行う場合は、10か月〜1年半かかります。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れは、以下のとおりです。

1.カウンセリング

お口の中のお悩みやインプラント治療の流れ、メリット・デメリットなどについて説明します。インプラント治療に関する疑問などがあれば相談しましょう。

2.精密検査

虫歯や歯周病の検査、歯の型取りなどを行います。また、顎の骨量を精査するためCT検査を行います。そのあと、検査結果をもとに治療計画やインプラント治療の流れ、費用などを説明します。

3.術前処置

歯周病や虫歯などがある場合は、インプラント治療前に優先して治療を行うことがあります。また、インプラントの埋入とGBR法を同時に行わない場合は、この時点でGBR法を行います。

4.一次手術

一次手術では、歯の根っこに相当するインプラント体を顎の骨に埋入します。

まず、局所麻酔を行い、歯茎を切開します。そのあとに専用の器具で顎の骨に穴を空け、インプラント体を埋入し、歯茎を縫合して終了です。

一次手術とGBR法を同時行う場合は、インプラント体を埋入後、続けてGBR法を行います。

5.二次手術

一次手術が終了して3〜6か月ほど経過したあとに二次手術を行います。二次手術では、人工歯を結合するための土台であるアバットメントを装着します。

一次手術の終了後、インプラント体が歯茎に埋もれてしまうため、歯茎を切開してインプラント体を露出させます。そのあとにインプラント体にアバットメントを装着し、二次手術は終了です。

6.人工歯の装着

二次手術で切開した歯茎の治癒後、人工歯を作るための歯型を取ります。人工歯の作成後に噛み合わせなどを調節し、人工歯を装着します。

前歯のインプラント治療中、歯がない期間がある?

水色の背景の前で右手を口に当てている女性

結論から申し上げると、仮歯を入れるため、歯がない期間は基本的にありません。

しかし、顎の骨の状態により、仮歯の入れ方が異なります。

顎の骨が十分にある場合

一次手術が終了してしばらくの間は、インプラント体と骨がまだ結合していません。そのため、インプラント体に余計な刺激を加えないようにする必要があり、基本的には仮歯を装着しません。

しかし、顎の骨が十分にある場合は、噛む力がインプラントに加わっても支えることができるため、一次手術の直後から仮歯を入れることができます。

顎の骨が十分にない場合

骨が十分にない場合は、一次手術が終了したあとに仮歯を入れることができません。そのため、隣の歯に仮歯を貼ることで見た目の改善を図ります。

まとめ

黄色い背景の前で両手人差し指を頬にあてている女性

今回は、前歯のインプラントについて説明しました。前歯のインプラントは、入れ歯やブリッジなどの保険診療と比較し、見た目がよく、噛んだときの感覚が自分の歯で噛むときに近いというメリットがあります。また、骨の量が少なくインプラント治療が難しい場合は、GBR法を併用することで前歯のインプラント治療を行うことができます。

当院ではインプラント治療のご相談を受け付けております。インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療において抜歯が必要なケースとは?抜歯後の治療の流れも詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯の模型と抜歯

インプラント治療は、虫歯や事故などにより抜けてしまった歯を人工的な歯で補う治療方法の1つです。具体的には、抜けてしまった部位に歯の根っこの代わりとなるインプラントを顎の骨に埋め込み、インプラントを土台として人工的な歯を取り付ける治療です。
インプラント治療を行うためには、抜歯が必要になることがあります。失った歯を補うために、なぜ抜歯をしなければいけないのかと不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。今回は、インプラント治療と抜歯について説明したいと思います。

インプラント治療において抜歯が必要なケース

歯科医でひげの生えた男性が口を開けて治療している

インプラントを行う部位の歯が完全に抜けている場合は、そもそも歯がないので抜歯を行う必要はありません。

しかし、歯が残っている場合は、歯を抜く必要があります。ここで抜く歯とは「治療を行っても残すことができない歯」です。具体的には、虫歯がかなり進行している歯、歯周病が進行している歯、割れている歯などが挙げられます。

治療が可能で、残せる歯や健康な歯を抜くことはありません。

インプラント手術の流れ

歯科医師と歯科助手が歯の治療を行っている

インプラント手術はどのような手順で行われるのでしょうか。

6つの手順に分けて解説します。

1.カウンセリング

インプラント治療を開始する前に、まずカウンセリングを行います。カウンセリングでは、インプラント治療に関するご希望や疑問などをお伺いします。

2.検査

お口の中の虫歯の有無を確認したあとに、歯周病の検査を行い、歯型をとります。また、頭部のCTを撮影し、インプラントを埋入する部位の骨の密度などを調べます。その後、人工歯の色や費用、今後のスケジュールなどをご説明します。

3.術前処置

虫歯や歯周病がある場合は、これらの治療を優先して行うことがあります。また、インプラントを行う部位に歯が残っている場合は、抜歯を行います。

4.インプラント手術(1回目)

インプラント手術は、2回に分けて行います。

1回目は、歯の根っこの部分の代わりとなるインプラント体を埋め込みます。大まかな流れとしては、局所麻酔後、歯ぐきを切開し、専用の装置で顎の骨に穴を開け、そこにインプラント体を埋め込みます。インプラント体を埋め込んだあとは、歯ぐきを縫合し終了です。

インプラント体と顎の骨が結合するのには、2か月以上必要です。そのため、インプラント体の埋め込みが終了してから次の手術までは2か月以上の間隔を空けます。

5.インプラント手術(2回目)

1回目の手術から一定の期間を空け、2回目の手術を行います。

2回目の手術では、人工歯とインプラント体を繋げるアバットメントを装着します。インプラント体と骨が結合するまでの期間でインプラント体が歯ぐきに覆われているため、歯ぐきを切開し、インプラント体を露出させます。そこにアバットメントを結合し、2回目の手術は終了です。

手術後の歯ぐきの傷が治ってから、人工歯を作るための歯型をとり、人工歯の装着を行います。

6.定期検診・メンテナンス

インプラントを埋入したあとは、3か月に1回程度の定期検診とメンテナンスを推奨しています。清掃状態が悪いと、インプラントの周りの組織に炎症が起こる「インプラント周囲炎」になる可能性があります。

インプラント周囲炎になった場合は、インプラントを撤去しなければならない可能性があります。このようなトラブルを避けるためにも、定期検診やメンテナンスを受けましょう。

抜歯即時埋入法とは?

歯科医院で手術を行っている

抜歯即時埋入法とは、抜歯とインプラントの埋入を同時に行う方法のことをいいます。

以下に、抜歯即時埋入法のメリットとデメリット、治療の流れをまとめてみました。

メリット

まず、メリットについて解説します。

治療回数が少なくなる

抜歯即時埋入法は抜歯とインプラント手術が同時に行えるため、治療回数が少なくなります。患者さまの肉体的・精神的負担が少なくなるることは大きなメリットといえるでしょう。

痛みや腫れが少ない

歯を抜いたあとの穴にインプラントを埋入するため、骨の削る量を抑えることができ、痛みや腫れが少なくなります。

デメリット

抜歯即時埋入法は大きなメリットがあることがわかりましたが、デメリットも存在します。デメリットについてもきちんと確認しておきましょう。

感染のリスクがある

歯を抜いたあとの穴に細菌が存在する状態でインプラントを埋入すると、感染を引き起こし、インプラントと骨がうまく結合しない可能性があります。歯周病や歯の根っこに病巣がある場合は、感染のリスクが高くなるので抜歯即時埋入法を行うことができません。

埋入後のインプラントが安定しないことがある

歯周病や年齢の影響などにより顎の骨が少ない症例では、インプラントを支える骨が少ないため、インプラントが安定しない場合があります。そのため、抜歯即時埋入法を行うことができません。

治療の流れ

抜歯即時埋入法は、抜歯を行い抜いたあとの穴の形を整えて、インプラント体を埋め込みます。骨とインプラント体が結合したあと、アバットメントを取り付ける手術を行います。

抜歯待時埋入法とは?

治療器具を青いグローブで持っている

抜歯待時埋入法とは、歯を抜いたあとに歯ぐきや骨の回復を待ってからインプラントの埋入を行う方法です。

以下に、抜歯待時埋入法のメリットとデメリット、治療の流れをまとめてみました。抜歯即時埋入法と比較してみてください。

メリット

まず、メリットについて解説します。

適応範囲が広い

抜歯待時埋入法は、歯ぐきと骨の回復を待ってからインプラントを埋入するので、感染のリスクが低く、抜歯即時埋入法と比べて適応範囲が広いです。

埋入後のインプラントが安定する

抜歯待時埋入法は、骨が回復したあとにインプラントを埋入するので、インプラントは安定しやすくなります。

デメリット

次にデメリットについて解説します。

治療期間が長くなる

抜歯待時埋入法は、抜歯をしたあとに歯ぐきと骨の回復を待つ必要があるため、治療期間が長くなります。

手術回数が増える

抜歯と埋入術を分けて行うため、抜歯即時埋入法と比べて治療回数が1回増えます。

治療の流れ

抜歯を行い、骨と歯ぐきが回復するまで期間を空けます。期間は、個人によって異なり、おおよそ1〜6か月ほどです。抜歯の傷口の回復を確認後、インプラント手術を行います。

抜歯に関するよくある質問

カラフルな吹き出しにQ&Ato書かれている

最後に、抜歯に関するよくある質問5つについて回答します。

抜歯後は腫れるの?

腫れは、抜歯予定の歯の状態によって異なります。歯周病などで歯がグラグラしている場合は、抜歯を行っても腫れることはほとんどありません。

しかし、抜歯予定の歯が顎の骨と癒着し、骨を削る必要がある場合は腫れる可能性が高いです。腫れは、抜歯をしてから2〜3日がピークで、1週間ほどで落ち着きます。

痛みはあるの?

局所麻酔薬を使用するので、抜歯を行っている時は痛みをほとんど感じません。局所麻酔薬は、抜歯を行ってから1〜2時間程度で効果が切れるので、術後に痛みが出る可能性は高いでしょう。

抜歯を行ったあとは、痛みが出る前に歯科医院から処方される鎮痛剤を服用しましょう。

抜歯後、血が出てきたらどうすればいいの?

唾液に少し混じる程度の出血であれば問題ありません。気になる場合は、ティッシュなどを噛んで圧迫止血をしてください。また、飲酒やお風呂など血流がよくなる行為は出血の原因になるので、抜歯を行った当日は控えましょう。

ドクドクと大量の血が出る場合は、歯科医院へ相談してください。

歯磨きはどうすればいいの?

歯磨きの際は、抜歯部位にブラシの毛先が当たらないようにしてください。

また、うがいのし過ぎには注意しましょう。抜歯部位には「血餅」と呼ばれる血液の塊ができます。血餅は、抜歯部位や歯茎を守る「かさぶた」のような役割を果たしますが、過剰なうがいをすると血餅が取れてしまい出血の原因になります。うがいは最小限に留めましょう。

食事はどうしたらいいの?

局所麻酔薬の影響で、頬や唇が痺れている場合があります。この状態で食事をすると、頬や唇を噛んでしまう可能性があります。そのため、痺れが落ち着いてから食事をするようにしましょう

また、当日のお食事は、お粥など柔らかいものを食べるように心がけましょう。

まとめ

歯科治療を受けている笑顔の女性

今回は、インプラント治療と抜歯について説明しました。適切なインプラント治療を行うためには、患者さまのお口の中の評価をし、患者さまのご希望やお口の中の状態に適した治療を行うことが重要です。

当院では、インプラント治療のご相談を受け付けております。インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!