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なぜインブラントの治療費は高い?それでも選ばれる理由や安く抑える方法を詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

白い背景の前にインプラントの歯の模型が置かれている

「インプラントは費用が高い」と聞いたことがある方は多いでしょう。実際、歯科医院のホームページで確認して、治療費の高さに驚く方も少なくありません。インプラント治療を検討している方にとって、治療費の高さは治療を迷う一つの要素になると思います。なぜインプラント治療にかかる治療費は高いのでしょうか。

本記事では、インプラントの治療費が高い理由とインプラント治療が選ばれる理由や費用を安く抑える方法を解説します。インプラント治療が高額な理由を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

インプラントの治療費が高い理由

水色の背景の前に札束と、その上に歯の治療器具が置かれている

インプラント治療を検討中の方の中には、治療費の高さから治療を迷われている方もいるでしょう。インプラントの治療費が高いのには理由があります。

インプラントの治療費が高い理由は、以下の4つです。

  • 保険適用外の自由診療であるため
  • 歯科医師に専門的な知識と技術が必要であるため
  • 材料費が高額であるため
  • インプラントオペに対応した設備が必要であるため
  • 治療期間が長いため

順に詳しく解説します。

保険適用外の自由診療であるため

インプラント治療は保険適用外の「自由診療」です。

ただし、国が認める疾患に該当すれば、健康保険が適用されます。一般的なインプラント治療では、健康保険は使えないため治療費は全額「自己負担」です。健康保険は、日常生活に支障が出ない「必要最低限の健康」を維持する治療法に適用されます。

インプラント治療は、高い審美性と機能性を得られる治療法で健康保険の概念から外れているといえるでしょう。そのため、インプラント治療の治療費は高くなります。

歯科医師に専門的な知識と技術が必要であるため

インプラント治療は、外科的手術を伴うため豊富な知識と技術力が必要です。

しかし、インプラントは、歯科治療の中で比較すると新しい治療法といえます。歯科医師の授業カリキュラムに導入されたのも最近の話です。そのため、インプラント治療を行うには、歯科医師が自ら学会に所属したり講習会に参加したりして、知識や技術を学ぶ必要があります。治療技術は常に変化し続けるため、最新の知識や技術を学ぶには定期的に講習会に参加しなくてはいけません。

インプラント治療には、歯科医師に対する技術料などの人件費も含まれるため、治療費が高くなる傾向があります。

材料費が高額であるため

インプラントは、世界中のさまざまなメーカーから発売されており、100種類以上の種類があるといわれています。品質や安全性については、使用するメーカーによって差がみられるでしょう。

ほとんどの歯科医院では、数あるインプラントの中でも、世界中で安全性や品質が保証されたインプラントを採用します。高品質なインプラントは、インプラント自体の値段も高いです。そのため、材料費が高くなるとインプラント治療にかかる治療費も高額になります。

インプラントは、顎の骨に穴を開けて直接埋め込むため、術後のトラブルを避けるためにも高品質で安全性が高いものを選択している歯科医院で治療を受けることをおすすめします。

インプラントオペに対応した設備が必要であるため

インプラント治療は、外科的手術を伴う繊細な治療です。

インプラントの治療計画やインプラント治療中・完了後も、口内の状況を正確に把握して治療・管理する必要があります。また、外科的手術を伴うため細菌感染などトラブルを起こさないように徹底した衛生管理をしなくてはいけません。

インプラント治療を安全に行うためには、充実した設備は必要不可欠です。インプラント治療にかかる治療費には設備費も含まれるため、トータルでみると高額に感じる原因でしょう。

治療期間が長いため

インプラント治療は、治療期間が長くなります。

最終的な被せ物が入るまでには、早くても3か月ほどの治療期間が必要です。骨が少ないなど追加で治療が必要になると、さらに治療期間は長くなるでしょう。

長期間にわたって、いくつもの工程を踏んで治療を進めていくため、その分治療費も高額になります。

インプラント治療とほかの治療法の費用相場

ピンクの背景の前で左手でスリーピースをしている女性

失った歯を補う方法は、インプラント・入れ歯・ブリッジの3通りあります。インプラント治療の治療費は高いといわれていますが、ほかの治療法と比較してどれくらい高額なのでしょうか。

ここでは、失った歯を補う治療法として挙げられるインプラント・入れ歯・ブリッジの費用相場をご紹介します。

以下に、インプラント・入れ歯・ブリッジの費用相場をまとめてみました。

<インプラント・入れ歯・ブリッジの費用相場>

種類 費用相場
インプラント 300,000〜400,000円
入れ歯 5,000〜15,000円(保険適用3割負担)
ブリッジ 10,000〜20,000円(保険適用3割負担)

インプラントは、ほかの治療法と比較すると保険適用外のため、治療費は高額になります。

しかし、インプラントはほかの治療法と比較して寿命が長いことが特徴です。しっかりと管理していれば、10年以上使うことができます。

一方、入れ歯やブリッジを選択した場合、何度か再治療する可能性が高いでしょう。再治療となれば、治療費もかかり通院も必要になります。

長い目でみると、治療費に差がみられない場合もあるでしょう。目先の治療費だけでなく、将来的なことも考えてどの治療法がご自身に最適なのか考える必要があります。

治療費が高額であるのにも関わらずインプラントが選ばれる理由

木目の背景の前に、人型の切り紙がある

高額なインプラント治療ですが、昨今ではインプラント治療を選択される方が増加傾向にあります。

治療費が高額であるにも関わらずインプラント治療が選ばれる理由は、以下の4つです。

  • 天然歯と変わらない噛み心地が得られる
  • 審美性が高い
  • 周囲の歯の健康が保たれる
  • 顎の骨の吸収を防げる

順に解説していきます。

天然歯と変わらない噛み心地が得られる

インプラントを支えているのは、顎の骨です。入れ歯やブリッジは、隣接の歯や歯茎を支えとして利用します。インプラントは、ものを噛んだときに「顎の骨」が力を吸収するため、天然歯と同じように噛むことが可能です。

一方、入れ歯は約3〜4割、ブリッジは約6割しか噛む力を得ることができません。噛む力が劣ると食べられるものが限られてしまい、食べる楽しみが失われるリスクが高いです。

食べる楽しみや生活の質を保つために、インプラント治療を選択する方が増えているといえるでしょう。

審美性が高い

インプラントは、天然歯に見劣りしない、高い審美性が特徴です。インプラントに使用する被せ物は、セラミックやジルコニアなど、高品質な材料を使用します。天然歯のような透明感があり、経年劣化による変色も少ない点がメリットです。

一方、部分入れ歯は、支えとする歯にバネをかけるため、部位によってはバネが目立ってしまいます。ブリッジも、保険適用の場合は金属やプラスチックなどの材料を使用するため、治療していることを周囲に気付かれやすいです。

治療費は高いですが、前歯など印象を左右する部分の治療においては、インプラント治療を選択するメリットは大きいといえるでしょう。

周囲の歯の健康が保たれる

インプラントは、独立しているため周囲の歯に負担がかかることはありません。

一方、入れ歯やブリッジは、隣接や周囲の歯を支えとして利用します。失った歯の分も噛む力を補うため、支えの歯には大きな負担がかかります。また、支えとして利用する歯は、健康な状態であっても削ることが必要です。支えとして利用したり、削ることによって負担をかけてしまうと、将来的に歯を失ってしまう原因になります。

将来、より多くの歯を残すためにインプラント治療を選択する方が増えているといえるでしょう。

顎の骨の吸収を回避できる

歯を失うと、その部分の顎の骨は徐々に吸収して痩せていくのが一般的です。歯茎も、顎の骨の吸収に伴って下がってしまいます。一度下がった顎の骨は、もとに戻すことはできません。

顎の骨が下がり歯茎が痩せてしまうと、入れ歯やブリッジの場合は、入れ歯が合わなくなる、ブリッジと歯茎に間に隙間ができてしまうなどのトラブルが起こるリスクが高いです。また、顎の骨が痩せて歯茎が下がると頬がたるみ、顔の印象も変わってしまいます。

インプラントを選択すると、顎の骨にインプラント体を埋め込むため、骨が痩せることがありません。

費用を安く抑える方法

木のテーブルの上にノートパソコン、聴診器、ノート、ペンが置かれており、その前にDENTALと書かれた紙が挟まったバインダーを持っている人が立っている

「インプラント治療にかかる治療費を安く抑える方法はないのか」と、少しでも安い治療費で治療を受けたいと考える方は多いのではないでしょうか。

インプラント治療にかかる治療費を安く抑える方法は、以下の3つが挙げられます。

  • 医療費控除を受ける
  • クレジットカード払いでポイントを貯める
  • デンタルローン、クレジットローンを利用する

順に解説していきます。

医療費控除を受ける

医療費控除は、毎年1月1日〜12月31日の1年間の間に100,000円以上の医療費を支払った場合、納めた税金の一部が還付される制度です。インプラント治療は医療費控除の対象になります。

ご自身のほかの医療費はもちろん、生計をともにする家族の医療費もまとめて申請できるため、インプラント治療を行なった際には積極的に利用するといいでしょう。

ただし、医療費控除はご自身で確定申告する必要があります。

クレジットカード払いでポイントを貯める

昨今、歯科医院ではクレジットカード払いに対応しているケースが増えてきました。支払い方法で、クレジットカード払いを選択すればクレジットカードのポイントを得ることが可能です。

支払う金額が減ることはありませんが、ポイントが得られるため、結果として治療費を安く抑えることができます。クレジットカード払いに対応していない歯科医院もあるため、対応している支払い方法について事前に確認するようにしましょう。

デンタルローン、クレジットローンを利用する

歯科医院でかかる治療費は一括払いが多いです。

しかし、高額な治療費を一括で支払うことが難しい方もいるでしょう。1回に支払う金額を抑えたい方は、デンタルローンやクレジットローンの利用を検討するのも一つの手段です。金利が付くためトータルで支払う金額は増えますが、1回に支払う金額を抑えられます。

デンタルローンは、歯科治療にかかる治療費を銀行や信託会社が立て替え払いする制度です。歯科治療に限定されるローンで審査は厳しいですが、金利は4〜8%と低い特徴があります。

ただし、デンタルローンやクレジットローンに対応していない歯科医院もあるため、事前に確認するようにしましょう。

まとめ

白い背景の前に歯の模型と、ガラスの入れ物に入れられたコイン、積まれたコインが置かれている

インプラント治療のかかる治療費が高いことは事実です。インプラント治療の治療費が高額になる理由は、保険適用外の自由診療であることが挙げられます。また、歯科医師の技術力や、インプラント治療を行うために最新の設備や高品質な材料が必要であることも治療費が高額になる理由の一つといえるでしょう。

インプラントは、保険適用の入れ歯やブリッジと比較して治療費は高額ですが、高い機能性や審美性・寿命の長さなど多くのメリットがあります。寿命の短い入れ歯やブリッジは、再治療の可能性が高くなります。インプラントを選択したほうが、将来的に治療費を抑えられる可能性もあるため、ご自身の口内の状況を確認してもらい納得できる治療法を選択しましょう。

また、インプラント治療にかかる治療費を安く抑えたい方は、医療費控除やクレジットカードでの支払い、デンタルローンやクレジットローンの利用を検討することをおすすめします。デンタルローンやクレジットカードは対応していない歯科医院もあるため、事前に確認するようにしましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

 

歯医者で検診中の女性

【比較】インプラント・ブリッジ・入れ歯の違いとは?メリット・デメリットも詳しく解説!

 

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯医者で検診中の女性

むし歯や歯周病などが原因で歯を失ったときに、見た目や噛み合わせの悪化を防ぐため早期に治療することが大切です。歯が欠損した部分を補填するには、インプラント・ブリッジ・入れ歯といった方法があります。

それぞれの治療方法の特徴や、メリット・デメリットを理解して最適な方法を選択しましょう。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い

歯医者の治療方法

インプラント・ブリッジ・入れ歯は、審美性や機能面はもちろん、治療するうえで重要な費用面などでも、さまざまな違いがあります。

それぞれの治療方法の比較は、以下のとおりです。

<インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較表>

インプラント ブリッジ 入れ歯
審美性 最も審美性に優れている 比較的審美性に優れている 審美性はやや劣る
咬合力 天然歯と同様に噛める ほぼ天然歯と同様に噛めるが、支えになる歯の状態によっては不具合を感じることもある 天然歯と比較すると咬合力は低下する
耐久性(平均寿命) 10~15年ほど 7~8年ほど 4~5年ほど
装着時の違和感 違和感はない ほぼ違和感はない 違和感や異物感をもちやすい
外科的処置 外科的手術が必要になる 必要ない 必要ない
歯を削る処置 必要ない 歯を削る処置が必要になる バネをかける場合は歯を削ることがある
治療期間 3か月~1年ほど 1~3か月ほど 2~3か月ほど
他の歯への影響 ない 支えになる歯に負担がかかる 部分入れ歯の場合、バネをかける歯に負担がかかる
顎骨への影響 ない 歯がない部分の顎骨が吸収し痩せることがある 歯がない部分の顎骨が吸収し痩せることがある
保険適用 保険適用外(自費診療) 保険適用
審美的・機能的に優れたものを選択した場合は保険適応外になる
保険適用
審美的・機能的に優れたものを選択した場合は保険適応外になる

 

インプラント・ブリッジ・入れ歯それぞれのメリット・デメリット

メリットとデメリット

インプラント・ブリッジ・入れ歯、それぞれの治療方法にはメリット・デメリットが存在します。失った歯を補うにはどの治療が最適なのかを歯科医師と相談しながら決めましょう。

インプラントのメリット・デメリット

インプラント治療とは、歯が欠損した部分の顎骨に人工歯根を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付ける治療です。

インプラントのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

<インプラントのメリット・デメリット>

メリット ・天然歯と同様の機能性や審美性が実現する
・周囲の歯や顎骨に負担がかからない
・骨や歯茎が痩せにくい
デメリット ・治療費が高額である
・治療期間が長い
・条件によっては治療適応外になることがある

インプラントの大きなメリットは、天然歯と同様の噛み心地や見た目が実現するところです。人体に親和性の高い素材でできた人工歯根を埋め込むため、顎骨にしっかりと固定されます。しっかりと物を噛めるだけではなく、噛む力が骨に伝わるため骨や歯茎が痩せにくくなるといったメリットもあります。

デメリットは、基本的に保険が適用されず、自費診療となるところです。1本30〜40万円と費用は高額になりますが、医療費控除の対象となるため忘れずに申請しましょう。

インプラント治療は外科的手術を伴うため、年齢や健康状態によっては受けられない可能性もあるので、注意が必要です。

ブリッジのメリット・デメリット

ブリッジとは、欠損した部分の両隣にある歯を削り土台を作り、橋渡しをするように人工歯と一体型の被せ物を装着する方法です。

ブリッジのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

<ブリッジのメリット・デメリット>

メリット ・保険適用のブリッジであれば費用を抑えられる
・治療期間が短い
・固定式である
デメリット ・歯を削る必要がある
・土台となる歯に負担がかかる
・むし歯や歯周病のリスクがある

ブリッジは、使用する材料にセラミックなどを選択すると保険適用外にはなりますが、審美性・機能性の優れた治療を行なえます。「前歯は保険適用外のブリッジ、目につきにくい奥歯は安価な保険適用のブリッジ」というように選択できるのも特徴のひとつです。

土台の歯がむし歯になっていて根の治療が必要になると、治療期間は長くなる傾向があります。また、ブリッジは被せ物をするために歯を削らなければなりません。健康な歯を削るのは歯の寿命を短くすることにも繋がるため、大きなデメリットと言えるでしょう。

ブリッジの人工歯部分には食べかすやプラークがたまりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。欠損歯が多かったり土台にできる歯がない場合は、ブリッジの治療適応外なので注意しましょう。

入れ歯のメリット・デメリット

入れ歯には、歯を失った場所に応じて、総入れ歯と部分入れ歯の2種類があります。部分入れ歯は、入れ歯を支えるために残っている歯に固定するバネがついている構造です。

入れ歯のメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

<入れ歯のメリット・デメリット>

メリット ・保険適用の入れ歯であれば費用を抑えられる
・治療期間が比較的短い
・修理ができる
デメリット ・違和感や異物感を持ちやすい
・咬合力が弱い
・バネをかける歯に負担がかかる
・入れ歯の管理が必要である

入れ歯のメリットは、多数の歯を失ったとしてもインプラントやブリッジと比較して費用を抑えて歯を補えることです。壊れても簡単に修理ができるのは入れ歯の大きな特徴と言えるでしょう。

デメリットは、面積が大きくなるほど違和感や異物感をもちやすいことです。保険適用外にはなりますが、金属製の薄い入れ歯やバネがない入れ歯を製作するのは可能なので、歯科医院で相談することをおすすめします。また、寝る前は入れ歯を外し、汚れを落として清潔に保つ必要があります。部分入れ歯の方は、入れ歯の管理はもちろん、残った歯を歯磨きしてむし歯や歯周病から防がなければなりません。

インプラント治療が向いている人

歯科検診

インプラント治療は、審美性や機能性に優れていてメリットの多い治療方法です。

しかし、健康状態や生活習慣などによってはインプラント治療適応外、または予後が悪くなってしまいます。インプラント治療が向いているかを自分で確認してみましょう。

インプラント治療に向いている人

インプラント治療に向いている人の特徴は、以下のとおりです。

  • 審美性や機能性を重視している人
  • 入れ歯が不向きだと感じる人
  • ブリッジ治療ができない人

それぞれ解説していきます。

審美性を重視している人

審美性を求める方にはインプラント治療が適しています。インプラント治療であれば、天然歯と同様の歯の透明度や色調を再現できます。ブリッジ・入れ歯のように金属やバネが目立つことはありません。

入れ歯が不向きだと感じる人

入れ歯を装着したことがあり嘔吐反応や違和感がある方には、インプラントが向いています。インプラントは顎骨に埋め込んで固定するため、ずれることなく天然歯同様に噛めるのが特徴です。外す必要がないため、入れ歯の着脱に抵抗がある人にも安心です。

入れ歯を装着して、話しにくい・発音に影響が出たと感じる方もいるでしょう。インプラントは、発音に影響することがなく、人前で話すような職業の人に向いています。

ブリッジ治療ができない人

ブリッジの土台にする歯がない・土台にする歯の強度がないといった場合は、ブリッジ治療ができず、インプラント治療を選択することがあります。

インプラント治療では、ほかの歯を削って土台として負担をかけることはありません。ブリッジ治療はできませんが、入れ歯には抵抗がある人にはインプラント治療は最適といえます。

インプラント治療に向いていない人

インプラント治療に向いていない人の特徴は、以下のとおりです。

  • 骨粗鬆症である人
  • 糖尿病などの全身疾患がある人
  • 若年者・高齢者・妊娠中の人
  • 口腔内を清潔に保てない人
  • 喫煙習慣がある人

それぞれ解説していきます。

骨粗鬆症である人

骨粗鬆症は、骨の密度や質が低下し、骨がもろくなる病気です。インプラント治療では、顎骨にチタンなどでできた人工歯根を埋め込む治療が必要です。骨粗鬆症によりもろくなった顎骨に埋め込むと、人工歯根が密着しなかったり抜けてしまったりと不具合が起こる可能性があります。また、骨粗鬆症の治療薬によっては、外科手術の際に細菌感染や顎骨壊死の可能性があることも考慮しなければなりません。

糖尿病などの全身疾患がある人

以下のような全身疾患がある場合は、医師と相談しインプラント治療に関して慎重に対応しなければなりません。

  • 高血圧
  • 心疾患
  • 脳血管障害
  • 糖尿病
  • 免疫不全
  • 放射線治療を受けている

感染や出血などのリスクから、インプラント治療が禁忌となる場合があります。疾患の症状によっては、薬剤をコントロールすることでインプラント治療が可能になる場合があるため、医師・歯科医師とよく相談しましょう。

若年者・高齢者・妊娠中の人

年齢が若く成長期の過程にある場合は、顎骨が完成するまではインプラント治療はできません。全身疾患を患っている可能性が高く外科的手術が難しい高齢者も、インプラント以外の治療を選択する可能性が高いです。妊娠中のインプラント治療は、母子双方の安全を考慮し、出産後に行ないましょう。

口腔内を清潔に保てない人

口腔内が不潔な状態が続くと、インプラント周囲炎を引き起こすことがあります。インプラント周囲炎とは、インプラント周辺の組織が細菌感染を起こし、腫れたり出血したりする症状です。

歯磨きなどのセルフケアや歯科医院での定期的なメンテナンスが難しい方は、インプラント治療に不向きといえます。

喫煙習慣がある人

喫煙は、歯茎の毛細血管を収縮させ、血流が悪くなります。インプラント周囲炎やインプラントと骨が密着しにくくなるリスクが高まるため、禁煙を指示されることが多いです。

まとめ

歯医者

納得して自分に合った治療を受けるには、それぞれの治療の特徴を理解することが大切です。健康状態や生活習慣によって受けたい治療が受けられない場合もあるため、歯科医師とよく相談してください。

どの方法を選ぶべきかお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!