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インプラント治療における歯科医院選びの重要性と選び方!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

優秀な歯医者

インプラント治療において、歯科医院選びは非常に重要です。インプラント治療は虫歯や歯周病治療などの一般歯科とは異なり、外科手術が伴うため、より高度な知識と技術が求められます。

今回は、インプラント治療における歯科医院選びの重要性と、選び方について詳しく解説します。

インプラント治療における歯科医院選びの重要性

歯の治療

インプラントは外科手術を伴う治療です。そのため、一般的な歯科治療よりも高度な技術が要求されます。

安全にインプラント治療を進めるには、歯科医院選びが非常に重要です。インプラント治療における歯科医院選びの重要性は、以下のとおりです。

インプラントが脱落する可能性がある

インプラント治療においては、顎の骨とインプラントが適切に結合しないと、最悪の場合インプラントが抜け落ちるリスクがあります。ドリルによるオーバーヒートが、失敗の一因です。

骨に穴をあける際にドリルが過度に加熱されると、骨組織にダメージを与えるのです。インプラントと顎の骨の安定した結合が妨げられる可能性があります。

インプラントの固定が不完全になり、抜け落ちる原因となります。適切な速度でのドリリング、冷却システムの使用、医師の経験と技術が、インプラントが脱落するリスクを最小限に抑えるために重要です。

また、インプラント体を埋め込む際の位置決めも極めて重要です。角度や深度が正確でない場合、インプラントと顎の骨が適切に結合できず、インプラントが不安定な状態になる恐れがあります。

不安定なインプラントは通常よりも負荷を受けやすくなり、ぐらつきや脱落につながるのです。正しい位置にインプラントを埋め込むことは、インプラントの成功と長期的な安定にとって不可欠です。

神経損傷のリスクがある

インプラント治療を受ける際、下顎の重要な神経である下歯槽神経を傷つける可能性があります。主に、歯科用CTを使用して歯・神経・血管の位置を事前に正確に把握していない場合に発生します。

しかし、先進的な医療機器を完備し、適切な事前検査を実施する歯科医院を選べば、神経損傷のリスクを大幅に減らすことが可能です。

上顎洞へ迷入するリスクがある

上顎は下顎骨に比べて骨壁が薄く、特に臼歯部では歯槽骨の高さが不足していることが多いです。構造的な特徴を考慮せずにインプラントを強引に埋め込むと、インプラント体が上顎洞へ侵入するリスクが高まります。

上顎洞内へのインプラント体の迷入は、上顎洞内での炎症を招く可能性があるでしょう。再手術を行って摘出する必要があります。

インプラント治療を行う前に上顎洞の構造を十分に評価し、適切な計画を立てることが重要です。

被せ物が外れる

インプラント体は、骨に埋め込むインプラント体と被せ物から構成されています。インプラント体と被せ物の連結部にあたるのが、アバットメントです。アバットメントの適切な締め付けによって、しっかりと物を噛むことが可能になります。

アバットメントの締め付けが不適切だと、被せ物が外れるリスクが高まります。さらに、噛み合わせの適切な調整がなされていない場合、インプラントに過度な負荷がかかり、被せ物が外れる原因になるでしょう。

インプラント治療を行う歯科医院では、適切な締め付け技術と噛み合わせの調整技術が必須です。

インプラント治療を受ける歯科医院の選び方

歯医者選び

では、安心してインプラント治療を受けられる歯科医院の特徴はあるのでしょうか。インプラント治療を受ける際の歯科医院の選び方について解説します。

説明が丁寧に行われる

初診時のカウンセリングや問診は、医師の対応を見極める大切な機会です。医師が患者様の話を丁寧に聞き、直接目を見て話してくれるか、専門用語を使わずにわかりやすく状況を説明してくれるかを注意深く確認しましょう。

医師が患者様の不安を理解し、信頼できる関係を築こうとする姿勢があるかを見極めましょう。

高品質なインプラントを採用している

インプラント治療の費用は、歯科医院によって異なります。1本あたり100,000~150,000円の低額から、高い場合は600,000円以上と幅広いです。

治療の品質を保証する判断基準として、インプラント体の実績や信頼性が挙げられます。国内外の多くのメーカーのなかでも、特にシェアが高いとされる3大インプラントメーカーの「ストローマン社(スイス)」「ノーベルバイオケア社(スイス)」「デンツプライシロナ社(スウェーデン)」の製品は、高い評価を受けています。

異常に低価格を打ち出している歯科医院では、品質が劣るインプラントを使用している可能性があるでしょう。将来的に追加の手術や治療が必要となることがあるため、費用だけでなく治療品質も考慮して歯科医院を選ぶことが重要です。

設備が充実しており衛生管理を徹底している

清潔な環境は、医療において非常に基本的な要素です。特に、感染予防は外科手術を含むインプラント治療において不可欠でしょう。

手術中に行う医療行為や出血などにおける感染リスクを最小限に抑えるために、衛生管理が徹底された歯科医院を選ぶ必要があります。

インプラント治療を成功させるには、最新の検査機器が重要です。CTスキャナーや口腔内スキャナーなどの設備が整っているかを確認しましょう。

CTスキャナーや口腔内スキャナーなどの機器を使用して、骨の厚さや神経、血管の位置、噛み合わせの状態などを詳細に把握することで、より安全で精度の高い治療計画を立てることができます。

歯科医院の設備に関する情報は、ホームページやパンフレットに詳細に掲載されていることが多いです。治療を受ける前に、必ず確認しましょう。

保証制度が充実している

インプラント治療に関する保証制度は、多くのメーカーや歯科医院によって提供されています。一般的には、約5~10年とされています。

保証制度がしっかりと設けられていることは、歯科医院の患者様に対する誠実な取り組みや思いやりを示す要素の一つです。治療の品質や技術に自信が持てない場合、長期の保証を提供することはリスクになるでしょう。

そのため、保証制度の有無や内容を確認することで、歯科医院の信頼性や治療の質をある程度見極めることができます。保証では、インプラント体の素材の欠陥や施術の不具合をカバーすることが多いですが、定期的なメンテナンスが条件となる場合もあります。

保証の範囲や条件、必要なメンテナンスの頻度などを理解しておくことが重要です。

料金体系が明確に示されている

インプラント治療は自費診療に該当するため、治療内容や期間、費用は歯科医院によって異なります。また、統一された制限が存在しません。歯科医院によって提供する治療内容や価格設定に大きな差が生じることがあります。

費用の不透明さはトラブルを招く原因になりやすいため、治療前には費用の明細、支払い条件、追加費用が発生する可能性について十分な説明を受けることが重要です。費用に関する透明性は、歯科医院を選ぶ際の重要な判断材料の一つとなります。

すべての情報を把握し、予想外の出費に直面することのないように注意しましょう。

通いやすい立地にある

インプラント治療を受ける際は、治療内容や歯科医師の技術のほか、通院のしやすさも大切な要素です。インプラント治療は複数回の通院が必要になることが多く、遠方の歯科医院だと負担に感じる可能性があります。

ご自宅の近くや、交通の便がよい場所にある歯科医院を選ぶことで、治療期間中のストレスを減らせるでしょう。通院しやすい歯科医院であれば、インプラント治療後のフォローアップや定期検診もスムーズに受けられます。

治療経験が豊富である

インプラント治療においては、歯科医師の経験が治療成果に直結します。特に、患者様の骨の状態がインプラント治療に適していない場合、骨造成といった高度な技術が求められるでしょう。

複雑な手術を成功させるには、理論的な知識に加えて実践的な経験が不可欠です。経験が豊富な医師による治療は、成功率が高くなると考えられます。

そのため、インプラント治療を検討している方は、歯科医師の扱った症例数を確認し、どの程度の実践経験を有しているかを把握することが重要です。経験豊かな医師であればあるほど、複雑で困難なケースにも対応できる可能性が高まります。

インプラント治療以外の知識も豊富である

インプラント治療は、単に失った歯を補うだけのものではありません。口腔内全体の健康を考慮した総合的なアプローチが求められます。

インプラントを長持ちさせるためには、歯周病の予防や治療、正しい噛み合わせの確保など、さまざまな歯科治療の知識と経験が必要です。また、セラミック治療などの高度な技術を必要とされることもあるでしょう。

歯科医院選びの際は、歯科医師の総合的なスキルや経験を確認することが大切です。歯科医院のホームページなどで、歯科医師の経験年数や経歴、得意とする分野、取り組んできた症例などの情報をしっかりと確認しましょう。

医師が定期的に研修会などに参加している

医療は日進月歩で進化しています。3年前や5年前の技術や知識で、現代の治療を提供し続けるのは困難といえます。

歯科医師が常に最新の治療法や技術を学ぶためには、研修会や勉強会への参加は不可欠です。職務に真摯に取り組む歯科医師たちは、研修会などを活用して自らのスキルをアップデートしています。

治療を受ける際は、最新の知識と技術を持つ医師から治療を受けたいと望むでしょう。定期的に研修や勉強会に参加し、自らの知識を更新している歯科医師を選ぶことが、よりよい治療結果につながります。

スタッフの対応が丁寧である

インプラント治療は長期間にわたることが多いため、選ぶ歯科医院の環境やスタッフの対応が治療体験に大きな影響を与えます。通院がストレスの原因となる場合、治療の継続が困難になる可能性があるでしょう。

治療を受ける際、歯科医院のスタッフがチームとして円滑に業務を遂行しているか、患者様とのコミュニケーションが適切にとれているかなどを確認しましょう。スタッフ間の関係が良好で焦りや混乱が見られない歯科医院は、安心して治療を任せられるでしょう。

まとめ

歯科医院のスタッフ

インプラント治療において歯科医院を選ぶ際は、多くの要因を考慮する必要があります。治療の技術や知識は日々進化しているため、歯科医師が定期的に研修会などに参加しているか確認しましょう。最新の知識を持っているかを確認することが大切です。

また、信頼されているメーカーのインプラント体を使用しているかどうかも重要なポイントです。あまりに安すぎる治療費は、品質に問題がある可能性があるので注意しましょう。

インプラント治療は手術して終わりではなく、その後のフォローアップや継続的なケアが必要となります。通いやすさなど、長期的な視点で歯科医院を選ぶことが大切です。

インプラント治療にお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントと差し歯は何が違う?特徴やメリット、治療の流れを解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントの模型

「虫歯で歯を失ってしまったけれど、インプラントと差し歯はどちらの治療法がいいのだろうか」このようなお悩みはございませんか。

虫歯や歯周病が原因で歯を失ってしまった場合の治療法として「インプラント」や「差し歯」を提案されることがあるかもしれませんが、違いがよくわからない方も多いでしょう。

今回は、インプラントと差し歯の違い、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。どちらの治療を受けるか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは?

3本のインプラント

まず、インプラントについて以下の項目に分けて解説します。

  • インプラントの特徴
  • インプラントのメリット
  • インプラントのデメリット

以下、それぞれ解説します。

インプラントの特徴

インプラントとは、セラミックやジルコニアなどの素材を使用して人工の歯を作製し、失った歯を補う治療法です。

インプラントを行うには、もとの歯が根っこの部分から欠損していることが必須条件です。もし歯の根っこが残っていたとしても、抜歯すれば行うことができます。

インプラントは、噛む力や見た目は天然の歯と非常に似ており、機能性・審美性に優れている特徴があります。

ただし、治療は保険適用外となってしまうため、歯科医院によっては治療費が高くなるかもしれません。

インプラントのメリット

インプラントの主な3つのメリットは、以下のとおりです。

  • 天然の歯に近い噛み心地を得られる
  • 見た目が自然で違和感がない
  • ストレスなく日常生活を送れる

インプラントで作られた歯は、天然の歯と非常に近い見た目や機能性があります。

インプラントで歯を作る際に使用されるセラミックやジルコニアといった素材は、天然の歯のような色や透明感を作りやすいのです。そのため、食べ物が噛みにくい、人と会話をする際に笑顔を作るのが恥ずかしいということを気にしながら生活する必要がありません。

インプラントは、天然の歯と変わらない感覚で過ごせるため、大きなストレスを感じることもないでしょう。

インプラントのデメリット

インプラントの主な2つのデメリットは、以下のとおりです。

  • 費用が高くなりやすい
  • 歯周病が進行しても気づきにくい

インプラントの最大のデメリットは、費用が高額という点です。インプラントは基本的に自由診療であり保険が適用されないため、治療費の全額を自費で支払わなければいけません。多くの方がふだんは3割負担で支払っているものを、10割負担で支払わなければいけないのです。差し歯や入れ歯よりも費用が高くなり、経済的な負担がかかるでしょう。

また、インプラントは人工の歯を作製するため虫歯になることはありませんが、気づかない間に歯周病が重症化して、かなり悪い状態で発見される可能性があります。ご自身の歯であれば神経が残っているため痛みなどの症状がありますが、人工の歯は痛みを感じることがないため、早期発見が難しいのです。

インプラントで人工の歯を埋め込んだ場合、通常の歯よりもお口の中に雑菌がたまりやすい状態となるため、より歯周病のリスクが高まります。不安定な口内環境で健康な歯を維持するには、毎日のお手入れが非常に重要です。

差し歯とは?

差し歯を入れ込もうとしている

次に、差し歯について以下の項目に分けて解説します。

  • 差し歯の特徴
  • 差し歯のメリット
  • 差し歯のデメリット

以下、それぞれ解説します。

差し歯の特徴

差し歯は、残っている歯の根っこの上に被せ物を装着することで失った歯を補う治療法です。差し歯の治療をするには、歯の根っこが残っていることが条件です。

差し歯といわれると、人工の歯を歯茎に差し込むイメージをおもちの方が多いかもしれませんが、それはインプラントにあたります。

差し歯のメリット

差し歯の主な2つのメリットは、以下のとおりです。

  • 費用をおさえられる
  • 治療期間が短く負担が少ない

差し歯の治療は、インプラントと違って基本的に保険が適用されるため、費用をおさえられることがメリットのひとつです。

また、治療内容も大がかりなものではないため、インプラントよりも数か月~1年ほど治療期間が短くなります。インプラントよりも費用と期間をかけず、手軽に治療できるでしょう。

しかし、差し歯の治療を受けるには、歯根が残っているのが条件です。誰でもできるわけではないため、歯科医師とよく相談して決めましょう。

差し歯のデメリット

差し歯の主な3つのデメリットは、以下のとおりです。

  • 見た目の自然さに欠ける
  • 被せ物が取れないか不安になる
  • まずは歯を治療する必要がある

差し歯は、インプラントよりも見た目の自然さに欠けます。なかには、銀歯になってしまう場合もあるため、食事や会話の際に気になってしまう方もいらっしゃるでしょう。見た目の自然さを求めたいのであれば、セラミックやジルコニアを用いて被せ物を作製することも可能ですが、費用が高くなります。

また、まれに被せ物が取れることがあるため「外れたらどうしよう」という不安を抱えながら生活している方がいらっしゃるのも事実です。

ほかに考えられるデメリットとして、土台の歯の治療が必要となる可能性がある点があげられます。虫歯があれば、虫歯を治療してから被せ物を装着するのです。

治療にかかる時間と苦痛を考えると、抜歯してインプラントを行ったほうがよい場合もあるでしょう。歯科医師とよく相談して、納得のいく治療法を選択しましょう。

インプラントと差し歯の違いを比較

天秤で2つのものを比較する

インプラントと差し歯の違いは、以下のとおりです。

<インプラントと差し歯の違い>

インプラント 差し歯
治療対象者 歯根がない方 歯根がある方
治療期間 3か月〜1年 1〜2か月
見た目 天然の歯のような色や透明感がある 素材によっては見た目が気になる
寿命 10〜15年 7〜10年
治療費用 自費 保険適用(素材によっては自費)

以下、それぞれ解説します。

治療対象者の違い

インプラントと差し歯は似ていますが、治療方法は全く別のものといえるでしょう。

インプラントは歯の根っこがない方向けの治療であり、差し歯は歯の根っこがある方向けの治療です。歯根の有無によって治療方法が選択されるのです。

治療期間の違い

治療期間は、インプラントより差し歯のほうが短いです。歯根があって、できるだけ早くきれいな歯を手に入れたい方は、差し歯が向いています。

インプラントを希望する場合は、治療が完了するまで数か月かかることを理解したうえで、今後の予定に合わせて治療計画を立てていくことが大切です。

見た目の違い

インプラントのほうが天然の歯に近い見た目を手に入れることができます。見た目だけでなく、噛み心地も天然の歯とそれほど変わりません。

見た目と使用感の自然さを重視するのであれば、インプラントがよいでしょう。差し歯の場合は、銀歯になる可能性や、時間がたつと変色する可能性もあります。差し歯は、インプラントと比べると見た目の面では劣るでしょう。

寿命の違い

インプラントのほうが差し歯より寿命が長いです。

インプラントは審美性も維持しながら、長期間使用できます。具体的には、差し歯と比べると3〜5年ほど長持ちします。多少お金をかけてでも長持ちさせたい方は、インプラントがよいでしょう。

治療費用の違い

治療費用は、差し歯のほうがインプラントより安いです。基本的に差し歯は保険適用なので、全額実費のインプラントと比べると費用をおさえることができます。

ただし、見た目の美しさを求めて被せ物の素材にこだわった場合、自由診療となるケースもあるため注意が必要です。

インプラント治療の流れ

フローという文字をあらわす木のブロック

インプラント治療の主な流れは、以下のとおりです。

  1. 問診・精密検査
  2. 人工歯根没入術
  3. インプラント体の定着期間
  4. 人工歯のセット

はじめに、問診や検査を行い、歯の健康状態の確認や治療方針の決定を行います。少しでも不安なことがあれば、この時点で歯科医師に相談しましょう。精密検査の結果、もし何らかの異常があった場合は、インプラント治療を行う前に事前治療が必要となる場合もあります。

準備が整ったら、いよいよ人工歯根没入術に入ります。歯の土台部分にあたるインプラント体を歯茎に埋め込む処置を行います。

歯根没入術が完了したあとは、約2〜3か月時間をおいて、インプラント体が定着するのを待ちます。歯科医院によっては、インプラント体が定着するまでの期間に仮歯を装着できることもあります。

インプラント体が定着したら、型取りして人工歯を作製し、装着する流れです。

差し歯治療の流れ

手順を踏む様子をブロックの階段であらわしている

差し歯治療の主な流れは、以下のとおりです。

  1. 問診・精密検査
  2. 差し歯の土台作製
  3. 型取り
  4. 差し歯の装着

インプラント治療する際と同様に、まずは問診や精密検査を行って口腔内の状態を確認し、治療にあたっての希望をヒアリングします。

ひととおり確認して治療方針が決まったら、差し歯の土台作製です。しっかりした土台を作製するため、虫歯がある場合は先に虫歯の治療を行います。

土台が完成したら型取りです。型が完成したら差し歯を装着し、フィッティングに問題がなければ終了します。

インプラントと差し歯、どちらの治療法がいいの?

両手で疑問の様子をあらわす女性

インプラントと差し歯のどちらの治療法がよいかは人によって異なります。一概にどちらの治療法がよいとはいえません。

ただし、歯の根っこが残っている場合はインプラントが実施できないため、差し歯治療が向いているといえます。また、歯の根っこが残っている場合は、インプラントと差し歯治療の2つの選択肢から決めることも可能です。

お口の中の状態を見てもらったうえで、歯科医師と相談してベストな選択をしましょう。

まとめ

ポイントをまとめる歯科医師

今回は、インプラントと差し歯の違いについて解説しました。

それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあります。インプラントは歯根がない患者さま向けで、外見が自然で寿命が長めですが、治療期間が長く、自費のため高い治療費がかかります。一方、差し歯は歯根がある患者さま向けで、外見に素材による差があり寿命が短めですが、治療期間が短く、治療費は基本的に保険適用が可能です。

それぞれの特徴を比較し、よく歯科医師と相談したうえで、ご自身にとって最適の治療法を選択することが大切です。

インプラントや差し歯でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントの被せ物の種類と選ぶときの3つのポイントを解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントの模型を持って説明する人

インプラントの土台部分が定着したら、被せ物を選びます。被せ物の種類や、選ぶときに考慮するべきポイントなどをご存じでしょうか。
今回は、インプラントの被せ物の種類や特徴、選び方について解説します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

インプラントの被せ物とは?

顎に手を当てて考える男性

インプラントの被せ物とは、上部構造(人工歯)のことです。歯茎から出ており、口を開けると見えるパーツです。

インプラントは、下記の3つのパーツから成り立ちます。

  • インプラント体(歯槽骨に埋め込むネジのような土台)
  • アバットメント(土台と上部構造を連結する歯台)
  • 上部構造(人工歯)

インプラント手術では、インプラント体を歯槽骨に埋め込みます。インプラント体が歯槽骨に定着したら、アバットメントと上部構造を取り付けてインプラント治療は完了です。
一般的に、手術代を含むインプラント体の費用と被せ物の費用は別料金です。インプラント体のことをインプラント、上部構造を被せ物と呼んで区別することもあるでしょう。

インプラントの被せ物の種類

歯科医院で治療を受ける女性
インプラントの被せ物には、多くの選択肢があります。それぞれ特徴や費用が異なるので、自分に適したものを選びましょう。
以下、インプラントの被せ物の種類を解説します。

オールジルコニア

オールジルコニアとは、すべてジルコニアで作られた被せ物です。ジルコニアは、セラミックの一種です。人工ダイヤモンドともよばれ、強度も見た目も優れています。

ジルコニアの特徴や費用をまとめました。
<オールジルコニアの特徴と費用>

特徴 ・強度があり奥歯にも使用できる
・天然歯に近い白さや光沢を再現できる
・身体になじみやすい
・変色しない
・金属アレルギーの心配がない
・費用が高い
費用 100,000〜200,000円

費用は高額ですが、人工関節にも使用されるほど生体適合性が高いです。見た目がよく変色しないので、人工歯と気づかれることはほとんどないでしょう。

オールセラミック

オールセラミックとは、被せ物の外側・内側をすべてセラミックで作った被せ物です。セラミックは陶器の素材で、天然歯に近い透明感やツヤがあります。

オールセラミックの特徴や費用は、以下のとおりです。

<オールセラミックの特徴と費用>

特徴 ・天然歯に近い透明感とツヤがある
・変色しない
・衝撃に弱く割れることがある
・金属アレルギーの心配がない
費用 70,000〜170,000円

ジルコニアに比べて透明度が高く、天然歯に近い仕上がりになることがメリットです。
しかし、外側も内側も陶器素材でできているため、衝撃に弱いデメリットがあります。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、被せ物の内側にジルコニア、外側にセラミックを使った被せ物です。強度が強いジルコニアのメリットと、審美性に優れたセラミックのメリットを得られます。
ジルコニアセラミックの特徴と費用は、以下のとおりです。
<ジルコニアセラミックの特徴と費用>

特徴 ・強度が高く天然歯よりも硬い
・審美性が高い
・金属アレルギーの心配がない
・変色しない
・費用が高い
費用 90,000〜200,000円

ジルコニアに比べて天然歯に近い仕上がりになるので、被せ物だと気づかれにくいでしょう。
天然歯よりも硬いため、天然歯がすり減る可能性があること、費用が高額なことがデメリットといえます。

ハイブリットセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(歯科用のプラスチック)を混ぜて作った被せ物です。

ハイブリッドセラミックの特徴と費用をまとめました。
<ハイブリッドセラミックの特徴と費用>

特徴 ・比較的安い値段で白い歯を入れられる
・天然歯に近い色を再現しやすい
・強度が高すぎない
・変色する
・ほかの白い被せ物に比べると審美性が劣る
・金属アレルギーの心配がない
費用 40,000〜120,000円

オールジルコニアやオールジルコニア、ジルコニアセラミックに比べると審美性は劣りますが、費用を抑えられます。強度が高すぎないので、周囲の天然歯がすり減る心配はありません。
しかし、時間が経過することで変色する、被せ物がすり減るなどのデメリットがあります。

メタルボンド

メタルボンドは、内側は金属、外側はセラミックでできた被せ物です。

メタルボンドの特徴と費用は、以下のとおりです。
<メタルボンドの特徴と費用>

特徴 ・強度が高い
・セラミックが割れても修理しやすい
・外れにくい
・オールセラミックに比べると審美性が劣る
・金属アレルギーのリスクがある
・金属イオンが溶け出すことで歯茎が黒くなる可能性がある
費用 70,000〜100,000円

メタルボンドは内側が金属でできているため、非常に強度があります。セラミックの強度が十分でなかった時代に重宝されていました。
しかし、時間が経過すると金属イオンが溶け出し、歯茎が黒ずむ可能性があります。そのため、セラミックの強度が上がるにつれ、セラミックを選択する人が増えています。

金属

全体的に金属で作られた被せ物です。被せ物のなかでは、最も費用が安い素材といえるでしょう。

金属の特徴や費用をまとめました。
<金属の特徴と費用>

特徴 ・強度が高い
・外れにくい
・金属アレルギーの方は使えない
・審美性に劣る
・経年劣化する
費用 70,000〜120,000円

どの種類の金属を選択するかによって費用が異なり、ゴールドを選択した場合は高くなります。できるだけ安く強度の高い被せ物を入れたい方には適しているでしょう。

審美性が低いので前歯には向きません。

おすすめのインプラントの被せ物

被せ物をつけられた歯を見せる人

インプラントの被せ物は、どの場所を治療するかを考慮して決める必要があります。例えば、奥歯と前歯では適した素材が異なるのです。
奥歯と前歯、それぞれにおすすめの被せ物を解説します。

奥歯におすすめの被せ物

奥歯の被せ物には、強い負荷や衝撃に耐えられるものを選ぶとよいでしょう。口を開けたときに目立ちにくいので、色の細かい違いはほとんどわかりません。審美性を気にする場合でも、徹底的に天然歯に近い色・光沢のあるものを選ぶ必要はないでしょう。

奥歯におすすめのインプラントの被せ物は、以下の4つです。

  • オールセラミック
  • オールジルコニア
  • メタルボンド
  • 金属

特に、見た目も強度も重視したい場合は、オールセラミックやオールジルコニアが向いています。

前歯におすすめの被せ物

前歯は、非常に目立つ場所です。口を開くたびに見えるため、見た目を気にする方も多いでしょう。

耐久性や審美性を考慮した前歯におすすめの被せ物は、以下のとおりです。

  • オールセラミック
  • オールジルコニア
  • ハイブリッドセラミック

上記の3つのなかでも、特に審美性を重視したい場合はオールセラミックとオールジルコニアが向いています。

インプラントの被せ物を選ぶときの3つのポイント

メモに書かれたポイントの文字と電球

インプラントの被せ物の種類は多いので、ご自身に適したものがわからない方もいるのではないでしょうか。被せ物を選ぶときのポイントは、以下の3つです。

  • 見た目
  • 強度
  • 費用

インプラントの寿命は、10〜15年といわれています。見た目・強度・費用の3つの観点から、長期的に考えて決定しましょう。
例えば、目立つ場所の被せ物を安さだけを考慮して選ぶと、経年劣化で見た目が損なわれる可能性や、耐久性が低い可能性があります。また、噛む力の強い方が奥歯の被せ物を選ぶときに、見た目だけで選ぶとすぐに壊れるかもしれません。
歯科医師と話し合い、予算も考慮しつつ、ご自身に合った被せ物を選びましょう。

インプラントの被せ物を長持ちさせるための方法

鏡を見ながら歯磨きをする女性

インプラントは非常に高額な治療です。よい状態を長持ちさせるためには、ケアが欠かせません。インプラントの被せ物を長持ちさせるための方法は、以下の2つです。

セルフメンテナンスをしっかり行う

毎日のセルフメンテナンスをしっかりと行いましょう。ケアを怠るとインプラント周囲炎になるなど、インプラントを失うリスクが高まります。
歯ブラシでのブラッシングに加え、歯間ブラシ、フロス、タフトブラシなどを使って歯磨きをしましょう。特に、歯と歯の間、歯と歯茎の境目は、磨き残しが生じやすいので注意してください。

定期検診を受ける

定期検診では、インプラントに不具合がないか、歯茎の状態に問題がないかなどを確認します。インプラントに問題があった場合、早期に対処できるでしょう。
インプラント治療には保証が付いているのが一般的ですが、定期検診に通っていなければ保証が使えないことが多いです。高額なインプラント治療を全額自費でやり直すことは、大きな負担になるでしょう。歯やインプラントの健康を守ると同時に、万が一のトラブルに適切に対応してもらえるように、定期検診は必ず受けてください。
定期検診は、最初は2〜3か月に一度の頻度で受けます。特にインプラントに問題がなく、歯磨きなどのせるメンテナンスを行えていれば、6か月に一度の頻度まで減るでしょう。

まとめ

歯科医院で治療をする男性医師

インプラントの被せ物とは、上部構造の人工歯のことです。被せ物にはさまざまな種類があり、耐久性・見た目・費用がそれぞれ異なります。
適した素材は、インプラントの埋入場所や噛み癖、予算などによって異なります。長期間使用することを考え、歯科医師と相談しながら自分に向いているものを選びましょう。

インプラント治療でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントを除去しなければいけないケースとは?除去方法と費用も解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

3本のインプラントのイメージ図

歯を失ったところに噛む機能をもたせるためには、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの装着が主な治療方法です。その中でもインプラントは、入れ歯やブリッジと比較して装着感が少なく、見た目の審美性もよく、強く噛むことができるため、機能面で優れた治療です。

ただし、インプラント治療後に、インプラントを除去しなければならないケースがあるため、治療前にこの点も含めてインプラントするかどうか検討する必要があります。

インプラント治療とは

インプラントのイメージ図

インプラント治療とはどのような方法であるか、簡単に説明します。

インプラント治療では、インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、定着したらアバットメント(結合部品)と被せ物(上部構造)を装着します。インプラント体を固定するための顎の骨が足りない場合、骨を作る手術も併用して行われるでしょう。

治療期間は、インプラント体の埋入から上部構造の装着まで、数か月から1年ほどかかります。また、インプラント治療は基本的に保険適用外(自由診療)で行われ、インプラント1本を埋入する費用の相場は、20~40万円です。

インプラントを除去しなければいけない原因とは

顎に手を当て不思議そうにしている女性

高い機能性をもつインプラントですが、場合により、治療後にインプラントを除去しなければいけないケースがあります。主な要因は、インプラント周囲炎、インプラント体の破損、インプラント体の体内への迷入、神経麻痺、金属アレルギーなどが挙げられます。

以下で詳しく解説します。

インプラント周囲炎

インプラントの除去で多い要因が、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎とは、埋入したインプラント体の周囲組織に発症する炎症性の疾患です。

インプラント周囲炎になる原因

インプラント周囲炎が発症する主な原因は、清掃不良やメンテナンス不足による細菌感染、インプラント体に過度の負担が加わるオーバーロードなどがあげられます。

インプラント治療の際、医師は適切なインプラント体の選定、綿密な治療計画を組む必要があり、治療後のメンテナンスの重要性を患者さまにご理解いただかなければいけません。患者さまは、定期的に歯科医院で診断とメンテナンスを受け、インプラント治療部位を清潔に保つことが重要です。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎が発症すると、インプラント体の周囲組織の炎症に加えて、インプラント体を支える顎の骨が減少する骨吸収も起こります。

骨吸収が進行すると、インプラント体の固定が弱まり、ものを噛んだ際にぐらついてしまうのです。この骨吸収は度合いにより、歯科医院でリカバリーができないことがあり、インプラントの除去となるケースがあります。

なお、骨吸収を伴わない炎症は、インプラント周囲粘膜炎と区別されており、インプラントの固定に影響は少ないとされています。インプラント部分に異常があると感じたら、早めに歯科医師に相談し、早期発見や治療を心がけましょう。

インプラント体の破損

インプラント周囲炎だけでなく、インプラント体が破損した際にもインプラントの除去が行われます。インプラント体はチタン合金などの金属で構成されており、長期間、体内で力がかかっても耐えるよう形状、表面処理などの工夫がされています。

しかし、耐久性に優れたインプラント体であっても、数十年経つと少しずつ劣化し、破損することがあります。インプラント体が破損した状態で放置すると、インプラント周囲炎や咬合不良などのリスクがあるため、インプラントを除去しなければなりません。

インプラント体の体内への迷入

上の奥歯部分の近くには、上顎洞とよばれる鼻腔(空間)が広がっており、顎の骨が薄いため、インプラント治療の際には骨を作る手術も併用されるケースがあります。そこにインプラント体を埋入すると、インプラント体が上顎洞側へ移動して、まれに鼻腔の中に入り込んでしまいます。

この状態は「インプラント体の迷入」とよばれており、迷入したインプラントは一度除去しなければいけません。迷入したら、鼻から膿が出る、違和感があるなどの症状が出るため、少しでも自覚があれば、治療を受けた歯科医院、もしくは耳鼻咽喉科へご相談いただくとよいでしょう。

神経麻痺

顔には多くの神経が走っています。

お口周りも例外ではなく、医師は治療するうえで神経を損傷しないよう気をつけなければいけません。特に、下の顎に伸びている下歯槽神経は歯根の近くにあり、親知らずの抜歯では、治療後に下唇の知覚麻痺を起こす可能性が2%ほどあるといわれています。

インプラント治療においても、下の顎にインプラント体を埋入する際は神経を傷つけないよう、細心の注意を払います。それでも神経を損傷することがあり、知覚麻痺が確認されたら、インプラントを除去して神経の治療を行わなければいけません。

金属アレルギー

金属アレルギーの方にとって、インプラント治療を行うことができるのか気になる方も多いと思いのではないでしょうか。

結果からいえば、金属アレルギーの方でもインプラント治療は可能です。インプラント体はチタンで構成されるため、金属アレルギーの原因とされる金属(ニッケル・コバルト・水銀・パラジウム・クロムなど)は含まれていないからです。

ただし、ごく稀にアレルギーを発症することがあり、チタンが原因と確認された場合は、インプラントの除去を行います。

インプラント除去の方法

患者と患者の歯を見ている歯科医師

インプラント周囲炎などの要因でインプラントを除去するためには、埋入時と同じく、局部麻酔のもと、外科手術が行われます。

骨吸収が進んでいるケースであれば、軽く引っ張って抜くことができますが、通常は専用の器具を使用して除去します。インプラント体はねじのような形状で、埋入時はトルクをかけるため、除去する際は逆回転させることで抜くことができるのです。

なお、患部の状態によっては、多少骨を削ることもあります。

インプラント除去にかかる費用

費用をあらわすイメージ図

インプラント除去の費用は、保険適用のケースと保険適用外(自由診療)のケースがあります。

以下、それぞれ解説します。

保険適用の場合

保険診療でインプラント除去するには、インプラントを埋入した歯科医院以外の施設で治療を受けなければいけません。さらに、摘出前のレントゲン画像をそろえる必要があります。

一般的なインプラント体の除去は、1本あたり保険点数460点(4,600円)です。保険診療の場合、治療費を3割負担と想定すると、1,400円ほどが自己負担額となるでしょう。

保険適用外の場合

保険適用外で治療を受ける場合は、全額自己負担です。

歯科医院によっては保証制度を設けている場合もあるので、インプラント治療を行った歯科医院にご確認ください。

インプラント除去後に再手術はできる?

両手で疑問のポーズをしている女性

インプラント除去について説明しましたが、除去後に再度インプラント手術を行うことはできるのでしょうか。

できる場合とできない場合に分けて、以下それぞれ説明します。

再手術ができる場合

再度インプラント手術ができる条件は「除去した原因を改善できていること」が挙げられます。

インプラント周囲炎であれば、細菌感染部の除去や炎症の改善、インプラント体の破損であればその除去、神経損傷であればインプラント体の除去と知覚改善などです。

再手術ができない場合

続いて、インプラント除去後に再手術ができないケースをご紹介します。

基本的に、除去した原因が改善できていなければ再手術はできません。具体的には、炎症が治まっていない、癖や生活習慣が改善されていないなどがあげられます。

炎症が治まっていない

インプラント除去後は、一日でも早く再手術して噛める状態に戻したいものです。

しかし、炎症や細菌感染源が改善していないにも関わらず、インプラントを埋入すれば、再度インプラント周囲炎を起こすリスクが高いです。再手術は治療後に計画されるでしょう。

歯ぎしりや食いしばり癖がある

インプラント埋入部の骨吸収が起こる要因は、インプラントに過度の負担があり、歯ぎしりや食いしばり癖がある方にみられます。これらの癖が改善されないうちは、再度インプラント手術を行っても、新しいインプラントに過度の負担がかかるため、癖の改善が必要です。

喫煙習慣がある

インプラント治療において、喫煙者は不利になる傾向があります。タバコを吸うことで血流が悪くなり、インプラントと顎の骨の固定を遅らせる、口内環境を悪化させて細菌感染率を高めるなどのリスクがあるからです。

喫煙者=再手術不可というわけではありませんが、インプラント埋入から除去、再手術の過程で喫煙していたのであれば、喫煙習慣を見直してみましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

今回は、インプラントの除去について解説しました。

インプラント除去の要因は、インプラント周囲炎、インプラント体の破損、インプラント体の体内への迷入、神経麻痺、金属アレルギーなどが挙げられます。インプラント除去は保険適用と保険適用外があり、保険適用の場合は3割負担で、インプラント1本あたり1,400円ほどです。インプラントに関するトラブルでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

金属アレルギーがあるとインプラントはできない?治療を受けるときに気を付けることも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

黄色の背景の前にインプラントが2本置かれている

インプラント治療を受けるにあたって、金属アレルギーを気にされている方もいるのではないでしょうか。インプラントは金属のネジを歯茎の中に埋め込みますが、金属アレルギーがあってもインプラント治療を受けることは可能です。

しかし、金属アレルギーの心配をしている方は、インプラント治療を受ける前に気を付けておくべき点があります。

この記事では、インプラントと金属アレルギーの関係性について詳しく解説していますので、金属アレルギーが心配でインプラント治療を躊躇っている方はぜひ参考にしてください。

金属アレルギーがあるとインプラントはできない?

銀の分子・原子が複数個浮いている

インプラントは金属のネジを歯茎の中に埋め込むため、金属アレルギーがある方はインプラント治療を受けられないと思われがちです。

しかし、金属アレルギーがあったとしても、ほとんどのケースでインプラント治療を受けることが可能です。なぜなら、インプラント体は金属でできていますが、金属の種類が「チタン」というもので、人の体と親和性の高い金属だからです。チタンは人工関節などにも使用されており、金属アレルギーを発症する可能性が低いといわれています。

あくまで金属アレルギーになる可能性が低いだけであって、必ずしも金属アレルギーにならないわけではありません。そのため、金属アレルギーが心配な方は、インプラント治療を受ける前に確認しておいたほうがよい点がいくつかあります。

そもそも金属アレルギーとは?

両手で口元を抑える険しい表情の女性

金属アレルギーの方は、金属のアクセサリーなどを着用することで、皮膚が荒れるなどの症状が出ます。お口の中の金属アレルギーも同様ですが、症状はさまざまです。口内炎のようにお口の中の粘膜が荒れてしまうこともあれば、お口の中以外の部位に症状が出ることもあります。お口の中以外に症状が出てきた場合は、お口の中の金属が原因だと気付きにくいでしょう。

「現在、銀歯が入っているけど、何も症状がないから大丈夫」と安心している方もいるかもしれませんが、お口の金属アレルギーは銀歯などが入ってすぐに発症するケースは少ないです。多くの場合、数年〜数十年後にアレルギー症状を発症します。お口の中に金属がある限り、誰でもいつか金属アレルギーになる可能性があるということです。

お口の中にある金属の被せ物や詰め物は、唾液などによって溶けだし、金属イオンとなります。この金属イオンが体の中のタンパク質と結びつき、アレルゲンに変質します。保険診療で使用される銀歯の多くは金銀パラジウム合金でできていますが、この素材は長期間使用することで劣化しやすく、金属アレルギーを起こしやすいといわれます。

入れ歯で使用されるニッケルクロム合金も金属アレルギーを起こしやすいです。そのほかにも、昔の虫歯治療でよく使われていたアマルガムもアレルギーを発症しやすいので、要注意です。チタンやゴールドは金属アレルギーを発症しにくい素材ではありますが、中にはチタンやゴールドで金属アレルギーを発症する方もいます。

金属アレルギーが心配な方は、インプラント治療だけでなく、お口の中に金属を使用したものが入っていないかチェックしてみましょう。銀歯や銀の詰め物が入っている場合は、メタルフリーの素材で治療することで、金属アレルギーを心配することなく過ごせます。

金属アレルギーの方がインプラント治療を受けたいときは

レントゲンと歯の模型を使って説明している歯科医師

金属アレルギーがあってもインプラント治療を受けることは可能です。インプラントで使用する金属は、金属アレルギーが発症しにくい「チタン」と呼ばれる金属を使用するためです。

しかし、必ずしも金属アレルギーにならないとはいい切れないため、金属アレルギーが心配な方は、前もって対策をしておきましょう。金属アレルギーの方がインプラント治療を受けたいときに大切なことは、以下の4つです。

  • インプラント治療を受ける前に歯科医師に相談する
  • パッチテストを受ける
  • 純チタン製のインプラントを使用する
  • 金属を使用しない被せ物を選択する

それぞれを詳しく解説します。

インプラント治療を受ける前に歯科医師に相談する

「インプラントは金属アレルギーになりにくい金属を使用しているから大丈夫」と自己判断してはいけません。金属アレルギーがある方や心配な方は、治療を受ける前に必ず歯科医師に相談しましょう。歯科医師に伝えておくことで、金属アレルギーを配慮した治療を提案してくれますし、皮膚科と連携した治療を行う場合もあります。

パッチテストを受ける

事前にパッチテストをしておくことで、安心してインプラント治療を受けられます。インプラント治療を受ける前に、希望者に対してパッチテストを行っている歯科医院もありますので、気になる方は歯科医師に相談しましょう。

純チタン製のインプラントを使用する

インプラントメーカーによって、インプラントの素材は異なります。

大きく分けると、チタン99.8%以上の純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜているチタン合金のインプラントがあります。当然、純チタン製のインプラントのほうが金属アレルギーの発症リスクは低いです。チタン合金のインプラントは、ほかの金属が混ざっている分、強度は高くなりますが、金属アレルギーを発症する可能性は上がってしまいます。金属アレルギーが心配であれば、体との親和性が高い純チタン製のインプラントで治療してくれる歯科医院で治療を受けたほうがいいでしょう。

インプラント治療を受ける際に、どのメーカーのどんなインプラントを使用しているか知らずに治療を受けている方が大半だと思います。

しかし、自分のお口の中でおよそ10年は使用するものだからこそ、素材などをしっかりと把握しておきましょう。インプラントメーカーの説明までしてくれる歯科医院もありますが、不明な場合は一度確認しすることをおすすめします。金属アレルギーがあるのであれば、その旨を歯科医師に伝え「純度の高い純チタン製のインプラントを使用してほしい」と相談してみましょう。

金属を使用しない被せ物を選択する

金属を使用するのは歯茎に埋めるインプラント体だけではありません。被せ物の種類にも注意しましょう。多くのインプラントの症例で使用される被せ物の種類は、以下の5つです。

  • メタルボンド
  • ゴールド
  • オールセラミック
  • ジルコニア
  • ハイブリッドセラミック

オールセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックは一切金属を使用していませんが、メタルボンドやゴールドは金属を使用しています。メタルボンドは内側が金属となっており、外側にセラミックを焼き付けているのです。メタルボンドもセラミックを使用した白い歯なので、金属を使用していることに気付いていない方もいるので要注意です。ゴールドも金属アレルギーを起こしにくい素材ではありますが、可能性がゼロではないので気を付けましょう。

歯科医院によっては上記の被せ物以外のものも使用している場合があります。金属アレルギーについて歯科医師に相談し、金属を使用しない被せ物を選択しましょう。

インプラント治療後に金属アレルギーを発症してしまったら

手で首元を掻いている女性

インプラント治療後にアレルギー症状を発症し、その原因がインプラントだった場合は、残念ですがインプラントを抜かなければいけません。原因物質を取り除かない限り、アレルギー症状を治せないためです。

高額な治療費を出して受けたインプラント治療が無駄になってしまうのは非常に勿体ないことです。最終的にインプラントを抜かないといけなくなってしまう前に、金属アレルギーの方や金属アレルギーに不安がある方は、事前に確認と対策をしておきましょう。

まとめ

レントゲンを見ながら患者に説明をする歯科医師

インプラントは「チタン」を使用しており、金属アレルギーを発症しにくい種類であるため、金属アレルギーがある方でもインプラント治療を受けることができます。

ただし、必ずしも金属アレルギーを発症しないわけではありません。万が一、金属アレルギーを発症してしまった場合は、インプラントを抜く必要があることを理解しておきましょう。

とはいえ、誰もがせっかく埋めたインプラントを抜くことは避けたいはずです。後悔しないためにも、金属アレルギーの心配がある方は、事前にパッチテストを受けてチタンアレルギーの確認を行い、インプラント治療で使用する素材について歯科医師と相談しながら決めていきましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために重要なこととは?後悔した事例もご紹介!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

テーブルに両肘をついて憂鬱そうな顔をしている女性

「インプラントをやらなきゃよかった」という声を耳にすると、インプラント治療を検討されている方は不安になってしまいます。

しかし、インプラント治療を受ける前に、インプラントについて正しい知識があり、適切な歯科医院選びができれば、後悔することなく治療を受けられるでしょう。

この記事では、インプラント治療を後悔しないためにどうすればいいのかを詳しく解説しています。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントのメリット・デメリット

木の台の上に天秤が置かれている

インプラント治療は歯を失った際の治療法です。インプラント以外にブリッジと入れ歯という治療法もあります。ブリッジや入れ歯と比べて、インプラントにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下の3つです。

  • 見た目も機能も自分の歯と同じように再現できる
  • ほかの歯に負担をかけずに治療できる
  • 骨が痩せるのを予防できる

それぞれ詳しく解説します。

見た目も機能も自分の歯と同じように再現できる

インプラントの最大のメリットは、自分の歯と同じように再現できる点です。ネジとなる部分は歯茎の中に埋め込み、上部は歯と同じ形態の被せ物で修復します。見た目はインプラントか自分の歯か区別がつかないほど自然で美しいです。

また、インプラントにすることで、しっかりと噛めるようになります。噛む力は入れ歯やブリッジよりも優れていて、ほとんどのものを食べられるようになるため、食事には困りません。

ほかの歯に負担をかけずに治療できる

ブリッジは欠損歯の隣の歯を削らなければならず、部分入れ歯は残っている歯にバネをかけて入れ歯を固定させる必要があります。そのため、ブリッジも部分入れ歯も、残っている歯に大きな負担がかかってしまうのです。

その点、インプラントは、ほかの歯に大きな負担をかけることなく治療ができます。インプラントは残っている歯に優しい治療法ですが、噛む力が強いことで注意すべき点もあります。噛み合う歯が弱い場合、噛み合わせによっては噛み合う歯がダメになってしまう可能性があるのです。インプラントの咬合力を考慮しながら、噛み合わせの調整を行う必要があります。

骨が痩せるのを防げる

顎の骨は、加齢とともにどうしても痩せてしまいます。歯がない部分は、特に刺激が加わらないことで痩せてしまいがちです。

しかし、インプラント治療をすると、噛む力が骨にも伝わり、痩せるのを防いでくれます。歯ぎしりや食いしばりなど、極端に強い力が加わるとインプラントに大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下の5つです。

  • 手術が必要である
  • 治療費が高額である
  • 治療期間が長い
  • 喫煙者には向いていない
  • 治療後には定期的なメンテナンスを受ける必要がある

それぞれ詳しく解説します。

手術が必要である

インプラントは手術が1〜2回必要です。

インプラント手術に年齢の上限はありませんが、全身疾患の有無や服薬状況によってはインプラント手術を受けられないこともあります。

治療費が高額である

インプラントは自由診療のため、歯科医院によって金額はさまざまです。相場では1本300,000円以上することが多く、インプラントを埋める本数が増えるほど治療費は高額になります。

治療期間が長い

インプラントは、ブリッジや入れ歯の治療と比べて治療期間が長くかかります。

精密検査と歯科医師による診断後に治療計画が立てられますが、歯周病の方はインプラント治療を受ける前に歯周病治療を受けなければいけません。また、インプラント手術自体は1〜2回で終わることがほとんどですが、手術後はインプラントと骨がしっかりくっつくのを待つ期間が必要です。この待機時間が数か月かかるので、トータルしてインプラント治療は治療期間が長くなってしまいます。

喫煙者には向いていない

インプラント治療にタバコは大敵です。

喫煙することで血流が悪くなり、インプラントと骨がしっかりくっつかなくなってしまいます。それだけではなく、唾液の分泌量が減ったり、免疫力が低下したりするため、細菌感染も引き起こしやすくなってしまいます。

治療後には定期的なメンテナンスを受ける必要がある

インプラントは、最終的な被せ物を装着して終わりではありません。そのあとも定期的にメンテナンスを受ける必要があります。定期的なメンテナンスを受けていないと、インプラントのトラブルに気付かず、インプラントがダメになってしまう可能性があります。

多くの歯科医院では、インプラント保証の条件に「定期的にメンテナンスを受けること」を掲げています。そのため、インプラントに何かあっても、定期的にメンテナンスを受けていなければ保証してもらえない可能性があるのです。

インプラントをやらなきゃよかったと後悔した事例

両手で頬を押さえ落ち込んでいる表情の女性

インプラントをやらなきゃよかったと後悔している方もいます。高い治療費を払ったのに、インプラントがすぐにダメになってしまうのは非常に残念なことです。

ここでは「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔してしまった事例をご紹介します。

インプラント周囲炎になってしまった

インプラント周囲炎になってしまい、インプラントがダメになってしまったというケースは少なくありません。

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病のことです。インプラントが入っている方であれば、誰でもインプラント周囲炎になる可能性があります。日々のブラッシングやメンテナンスを怠ってしまうことが原因で細菌感染を起こし、インプラント周囲炎が進行してしまいます。進行するとインプラント周囲の骨を溶かしてしまい、インプラントを支えられなくなってしまうのです。インプラント周囲炎を予防するためにも、ブラッシングやメンテナンスをしっかり行いましょう。

インプラントと骨がしっかりくっつかなかった

インプラントが骨としっかりくっつかない場合、インプラント部分が揺れ、しっかり噛むことができません。インプラントが抜け落ちてしまうこともあるでしょう。

インプラントは、適切な角度と深さでインプラント体を埋める技術が必要な治療です。適切な部分にインプラント体を埋めるためには、歯科用CTを用いて精密検査をします。精密検査の結果を確認しながら緻密な治療計画を立てれば、このようなトラブルを防げることは多いです。治療の際は、治療計画をしっかりと確認しましょう。

また、インプラントと骨がしっかりくっつかない原因には喫煙習慣も挙げられます。ヘビースモーカーの方はインプラント治療に向かないといえるでしょう。

インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった

「インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった」という事例もあります。

2ピースタイプのインプラントを使用している場合、インプラントと連結しているネジが緩んでしまうことで、被せ物が外れてしまうことがあります。そのほかにも、噛み合わせが悪いとインプラントに負担がかかってしまい外れてしまうこともあります。

痛みや痺れが続く

「痛みや腫れが長い間続いてつらかった」という事例も稀にあります。

通常、インプラントの痛みや腫れのピークは手術後2〜3日です。多くの場合、1週間ほどで治ります。痛みや腫れが2週間以上続く場合は、細菌感染を起こしているかもしれません。手術時の衛生管理ができていなかった場合や術後に喫煙・飲酒をしてしまった場合にも痛みや腫れが起こる可能性があります。術後に抗生剤が処方されるので、しっかりと指示通りに服薬しましょう。また、インプラント治療の際に下歯槽神経を傷つけてしまった場合、痺れや麻痺が出ます。痺れや麻痺が出たら、すぐに歯科医院に連絡して診てもらいましょう。

インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために

険しい顔のスマイリーと笑顔のスマイリーマーク

ここ数年でインプラント治療がメジャーとなり、多くの歯科医院でインプラント治療を受けられるようになりました。インプラント治療で後悔しないために最も重要なことは、インプラントについての正しい知識を身につけておくことです。メリットやデメリット、リスクなどをきちんと把握しておくことで、ある程度のトラブルを防ぐことができます。

そのほかに、歯科医院選びも非常に重要です。知識や技術が足りない歯科医院で治療を受けると、術後に大きなトラブルが起こることがあります。予期せぬトラブルに対応してもらえないこともあるかもしれません。

せっかく高額な治療費をかけてインプラント治療を受けても、トラブルによって「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔してしまうのは非常に残念です。後悔しないためには、インプラントの実績があり、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることをおすすめします。

まとめ

水色の台の上に歯ブラシ、聴診器、治療器具などが置かれている

インプラント治療を受けた人の中には「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔している方がいるのは事実です。後悔している方は、ほとんどの場合、治療後のトラブルによるものです。

「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔しないために、インプラントのメリットやデメリット、リスクをしっかり把握する必要があります。また、信頼できる歯科医院でインプラント治療を受けることも重要です。歯科医院を選ぶ際は、治療説明をしっかりしてくれるか、歯科用CTで精密検査を行っているか、治療後のケアも丁寧にしてもらえるかをしっかりと確認しましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療期間はどれくらい?治療の流れも解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

黄色の背景の前に置かれたインプラントの模型とヘルメット

インプラント治療を受けてみたいけど「インプラントは治療期間が長い」という情報もあるため、一歩踏み出せない方もいるかもしれません。確かに治療期間がかかりますが、症例やインプラントの治療法によって、治療期間は変わってくるのです。

今回は、インプラントの治療期間はどれくらいかかるのか、治療の流れと一緒に解説します。インプラントの治療期間に不安を抱いている方はぜひ参考にしてください。

インプラント治療にかかる期間

カレンダーが複数個置かれている

インプラントは、一般的な歯科治療に比べて期間がかかってしまう治療です。最短で3か月、平均で6か月、難症例では1年近くかかることもあります。症例によって治療期間が大きく異なるため、一概にどれほどの期間がかかるかは言い切れません。

インプラント治療はトータルすると治療期間が長い傾向にありますが、手術などの大がかりな治療を長期間しているわけではありません。「そんなに長い間、大掛かりな治療に耐えられない」との意見も中にはありますが、手術自体は1〜2回だけです。インプラントの治療期間が長いのは、歯茎の中に埋めたインプラント体と骨がしっかりとくっつくのを待つ待機時間があるからです。その間にほかの治療を進めることも可能なため、それほど苦痛を感じる治療ではないでしょう。

これまで、インプラントの治療期間が不安で、インプラント治療に踏み出せなかった方も治療の流れや治療内容を理解することで、インプラント治療に前向きになれるかもしれません。

インプラント治療の流れ

階段のように積み重ねられた積み木

インプラント治療は、3か月〜1年近くかかることがあると説明しましたが、症例だけでなく治療部位によって異なります。下の歯よりも上の歯のほうが治療期間が長くなる傾向です。

治療の流れがよくわからないという方のために以下の表で分かりやすく説明しています。

〈インプラントの各治療にかかる期間〉

治療の流れ

 

治療内容 治療期間・治療回数
①精密検査・

治療説明

インプラント手術をするにあたって

骨の状態や噛み合わせの状態などを詳しく検査します

1〜2回
②手術前準備

 

手術前にはお口の中をきれいにクリーニングします

歯周病や虫歯など、インプラント治療前に優先して

治療すべき箇所がある場合は、そちらの治療を行います

お口の状態によって異なる
※歯周病治療で治療期間がかかる場合もある
③インプラント

手術

顎の骨の中にインプラント体を埋めます

手術は1回法か2回法かによって回数が異なります

1回または2回
④消毒

 

インプラント手術を受けた翌日に

状態確認と消毒を行います

1回
⑤抜糸

 

手術時に縫合した部分の抜糸を行います 1回
⑥待機期間 歯茎に埋めたインプラント体と骨がしっかりと

くっつくまで経過を待つ必要があります

その間、仮歯を装着して噛み合わせなどの

問題がないか確認します

約3か月〜(インプラントを埋める場所や状態によって異なる)
⑦上部構造の

型取り

インプラント体の上に装着する

被せ物の型取りをします

1回
⑧上部構造の

装着

 

出来上がった被せ物を装着して治療完了です 1回
⑨定期的な

メンテナンス

最終的な被せ物を装着すれば治療は完了ですが

インプラント治療にはメンテナンスが必須です

インプラントをより長持ちさせるためにも

定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう

歯科医院や患者さんの状態によって異なる

抜歯と同時にインプラントを埋める方法

基本的な治療の流れは上記のとおりですが、インプラントは抜歯後の歯茎が落ち着いてからインプラントを埋める方法と、抜歯と同時にインプラントを埋める方法があります。

抜歯と同時にインプラントを埋める「抜歯即時インプラント治療」は、より治療期間を短縮できます。さらに、手術当日に仮歯まで装着できることもあるので、歯がない期間がない点も嬉しいポイントです。

ただし、骨の質や骨量によっては抜歯即時インプラントができない場合もあります。「より治療期間を短くしたい」という方は、抜歯即時インプラントが可能か、担当歯科医師に相談してみましょう。

骨量が少ないと追加処置が必要になる

骨が少なくて骨造成などの追加処置が必要になる方もいます。

骨造成や歯茎の移植などが必要になった場合は、治療回数も待機期間も増えてしまうでしょう。追加処置が必要かどうかは最初の検査・診断を行った際に、歯科医師から説明があるはずです。診断後、おおよその治療期間についての説明もあるので、治療前に必ず確認しておきましょう。

インプラント治療中に歯がない期間がある?

インプラント治療を受けても、待機期間の間、ずっと歯がない状態になるのは患者さんにとってとても不安なことです。見た目の問題はもちろん、ずっと噛めない状態はつらいと感じる方もいるでしょう。

しかし、インプラント体を埋めてから最終的な被せ物を装着するまでの間、ずっと歯がない状態ということではありません。その間は仮歯を装着して審美面でも問題ないよう治療できます。前歯などの治療であれば、手術当日に仮歯を装着することが一般的です。

待機期間に仮歯を装着する目的は、以下の4つです。

・隣の歯が移動と歯並びの乱れの予防
・細菌感染の予防
・噛み合わせの調整
・審美面の対策

仮歯はプラスチックの素材で作られているため、噛み合わせの高さ調整が可能です。インプラント手術直後はインプラント部分で噛まないよう指導されますが、落ち着いてきたらインプラント部分で噛めるように調整していきます。

仮歯の期間中に気をつけたいこと

仮歯を入れていると、見た目の問題がなく、ある程度噛めるようになります。

しかし、気をつけておくべき点もあるので注意しましょう。仮歯はプラスチックの素材のため割れやすいです。硬い物を食べたり、強く噛んだりすると割れてしまう可能性があります。

また、当然ながら仮歯は完成形ではありません。最終的な被せ物と取り替えられるよう、あとから外せる接着剤を使用して仮歯を装着しています。そのため、ガムやキャラメルなどのくっつきやすい食べ物を噛んでいると、仮歯が外れてしまうことがあります。インプラントの状態によっては、仮歯を入れていても噛み合わないようにしていることもあります。

歯科医師からインプラント部分で噛んでもいいという指示が出るまで、インプラント部分で噛まないよう気をつけましょう。

インプラント治療後は定期的なメンテナンスを

歯科医院で治療を受ける女性

インプラント治療は、最終的な被せ物が入ったら終了ではありません。インプラントをより長持ちさせるために、定期的なメンテナンスを受ける必要があります。

なぜメンテナンスが必要になるかというと、お口の清掃が不十分だったり、噛み合わせが安定していない場合、インプラントを長持ちさせるのが難しくなるからです。インプラントは虫歯になりませんが、インプラント周囲炎という歯周病にはなります。これに気付かずに放置すると、最悪の場合、インプラントを抜かなければいけません。

高額な治療費を払って受けた治療が台なしになってしまうのは、とても残念なことです。そうならないために、定期的にメンテナンスを受診し、プロフェッショナルなクリーニングケア受け、全体的なチェックをしてもらうことをおすすめします。

「治療後に定期的なメンテナンスを受けていない場合は保証できません」という歯科医院も少なくありません。治療後に放置されると、早めに対処すれば改善できる処置もできなくなるからです。インプラント治療にとって、メンテナンスは非常に重要ということがわかるでしょう。

まとめ

インプラントの模型を使って説明している歯科医

インプラント治療は、一般的に3〜6か月ほどの治療期間がかかります。通常の歯科治療と比較して、インプラントは治療期間がかかる治療ですが、手術自体は1〜2回で終わります。インプラント埋入後は仮歯や仮の入れ歯を装着可能なので、見た目の心配は不要です。「長い」といわれる治療期間に不安を感じ、インプラント治療に一歩踏み出せない方は、治療の流れを確認してみてください。治療期間は長いですが、ずっと大変な治療がつづくわけではないので「思ったよりしんどくなかった」という意見も多いです。

インプラント治療を受ける際は、症例によって治療期間も異なりますので「どれくらいの期間がかかるのか」を事前に担当歯科医師に確認しておきましょう。また、インプラント治療は定期的なメンテナンスが必要です。指導された間隔で定期検診を受診し、インプラントを長持ちさせましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!