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インプラントで歯茎が下がる・痩せる?原因とリスクを詳しく解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯の模型を持って笑う女性

インプラントの治療後に歯茎が下がる、または痩せることがあるのはご存じですか。主な原因は、歯茎の炎症が考えられ、進行するとインプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。歯茎が痩せると、インプラントが露出するため、見た目にも悪影響を及ぼすことでしょう。

今回は、インプラントで歯茎が下がる・瘦せる原因とリスクについて詳しく解説します。

インプラント治療おける歯茎の役割とは

唇をめくって上の歯茎を見せる女性

インプラント治療は、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に義歯を取り付ける治療法です。天然の歯のような見た目と噛み心地を実現できることが特徴です。

歯茎は、インプラント治療において人工歯根や結合部(人工歯根と義歯をつなぐ部分)を保護し、顎の骨とともに支えるという重要な役割を担っています。そのため、インプラント治療は歯茎の健康状態がよくなければ行えません。歯茎に問題がある場合は、インプラント前に治療する必要があります。

インプラント治療後も歯茎の健康状態を維持できれば、インプラントの生存率を上げることができます。インプラント埋め込み後は、インプラント周囲炎にかかるリスクがあるため、口腔内を清潔に保つことが重要です。

日頃のケアだけでなく、歯科医院での定期的なメンテナンスを受けましょう。インプラント周囲の歯茎の健康状態を維持することができます。

インプラント治療における歯茎のトラブル

口元に手を当てて痛がる女性

インプラント治療における歯茎のトラブルは、ひとつではありません。インプラントの歯周病ともいわれる、インプラント周囲炎についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

歯肉炎(インプラント周辺の歯肉炎症)

歯肉炎は、インプラント周囲の歯肉が赤く腫れ、出血しやすくなる状態で、不適切な歯磨きや細菌感染が原因です。

早期に対処しなければ、インプラント周囲炎に進行する可能性があるため、注意しましょう。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯槽骨と歯肉に炎症が起きている状態です。歯周病に似た症状が現れることから、インプラントにおける歯周病ともいわれています。

インプラント周囲炎は、細菌の感染や口腔内の不衛生、インプラント手術後の経過管理が不十分な場合に引き起こされます。

インプラント周囲炎の主な症状は、以下のとおりです。

  • 赤みや腫れ:インプラント周辺の歯肉が赤く腫れる
  • 出血:歯ブラシやデンタルフロスの使用時、インプラント周辺の歯肉が出血する
  • 痛み:インプラント周辺に痛みを感じる
  • 口臭:インプラント周辺から不快なにおいが発生する
  • 歯槽骨の吸収:インプラント周囲の歯槽骨が吸収される

インプラント周囲炎が進行すると、インプラントの安定性が損なわれるため、最終的にインプラントが抜け落ちることがあります。インプラント周囲炎が疑われる場合は、早めに医師に相談し、適切な治療を受けましょう。

歯茎の萎縮によるインプラント露出

インプラント周辺の歯茎が下がる・痩せるなどが原因で、インプラントが露出する状態です。歯茎の萎縮は、インプラント手術時の技術的な問題、加齢、喫煙、口腔衛生の悪化、歯ぎしりや食いしばりなど、さまざまな要因が考えられます。

歯茎の萎縮が進むと、見た目への影響や、インプラントの安定性が低下するなどの問題が生じる可能性があります。

インプラントで歯茎が下がる・痩せる原因とは

?と虫眼鏡が描かれた木のキューブが置かれている

インプラントで歯茎が下がる・痩せる原因は、インプラントによる場合や生活習慣によって引き起こされる場合など、さまざまです。

以下、具体例をあげてご説明します。

噛み合わせが悪い

インプラントの埋め込み後、噛み合わせが悪くなることがあります。

噛み合わせが悪いと歯茎に無理な力がかかるため、歯茎が下がる・痩せるなどの症状が出るのです。

歯ぎしりや食いしばりがある

歯ぎしりや食いしばり癖がある方は、歯茎トラブルに注意しましょう。

歯ぎしりや食いしばりは、無意識に上下の歯を強く噛みしめている状態です。強い噛みしめは、歯がすり減るだけでなく、歯茎にも大きな負担がかかります。噛みしめるときは250〜300㎏ほどの力がかかるため、歯茎の炎症や歯周病の原因のひとつともいわれています。

インプラント治療後に歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯茎が下がる・痩せるなどの症状を引き起こし、インプラント周囲炎に発展する可能性が高まるでしょう。

ブラッシングする力が強い

ブラッシングする力が強いと、歯茎に傷がつきやすくなります。

傷ができると細菌が侵入しやすくなるため、歯茎が下がる・痩せるなどの症状が出る場合があります。

口腔内の衛生状態が悪い

歯磨きを怠ったり、歯周ポケットを意識してブラッシングしていなかったりすると、歯茎に炎症が起きやすくなります。

歯茎の炎症が軽度でも、歯茎が下がる・痩せるといった症状が出ることもあり、感染が広がるとインプラント周囲炎になる可能性が高まります。インプラント周囲炎は予後が悪くなることが多いため、口腔内の衛生状態には気を付けましょう。

喫煙習慣がある

インプラント治療後に過度な喫煙を繰り返していると、血流の低下によって治療後の回復が遅くなる可能性があります。

抵抗力が弱い状態が続くと、歯茎の治りが遅くなるだけでなく、細菌感染を起こしやすくなります。歯茎が下がる・痩せるなどのトラブルに発展することもあるでしょう。

インプラントで歯茎が下がる・痩せることによるリスク

RISKと書かれた木ブロックを3つ積む

インプラントで歯茎が下がる・痩せることによるリスクは、主にインプラントが露出することによって引き起こされます。

歯茎が下がる・痩せることによるリスクは、以下のとおりです。

感染のリスクが高くなる

歯茎が下がる・痩せると、インプラントが露出することがあります。露出したインプラントは、細菌が繁殖しやすくなり、インプラント周囲炎の原因となるのです。

見た目が悪くなる

歯茎が下がる・痩せることによりインプラントが露出すると、金属部品が見えるため見た目が悪くなります。特に、前歯の場合は、ネジの部分や人工歯根が露出すると目立ちやすく、大きく口を開けたり笑ったりすることができなくなるでしょう。

インプラントの安定性が低下する

歯茎が下がるとインプラントの安定性が悪くなり、進行するとグラグラする可能性があります。最終的にインプラントが抜け落ちる可能性もあるため、ぐらつきを感じた場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

噛み合わせが変化する

歯茎が下がる・痩せることで、隣接する天然の歯の位置が変化し、噛み合わせが悪くなることがあります。噛み合わせが悪くなると、インプラント周囲炎へのリスクも高くなります。

正しいケアで歯茎のトラブルを予防しよう!

歯磨きをする高齢の女性

歯茎のトラブルを予防するためには、正しいケアを実践することが大切です。日頃から丁寧にケアを行い、定期的に歯科医院を受診することで、トラブルを予防することができます。

正しい方法で歯磨きをする

歯茎が痩せるなどのトラブルを防ぐためには、正しい方法で歯を磨く必要があります。歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目にある汚れを除去することが重要です。

歯周ポケットに溜まった汚れを掻きだすためには、歯ブラシの毛先を45度の角度で当てることを意識しましょう。力強く磨いてしまうと毛先が曲がってしまい、十分に磨くことができず、歯茎を傷つけることにつながります。見た目ではわかりにくいですが、歯茎に細かい傷ができると、細菌が溜まりやすくなります。

また、歯間の汚れは歯ブラシだけで除去することは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用し、歯間部の歯茎も清潔に保ちましょう。

定期的にクリーニングを受ける

3〜6か月に1回は歯科医院に通い、クリーニングを受けましょう。

クリーニングは、歯石の除去に有効な処置です。歯石は、歯垢が石のように固まったもので、通常の歯磨きだけでは落とせません。歯石は歯周病の原因なので、放置していると歯茎が痩せる可能性があり、インプラント周囲炎のリスクも高くなります。

歯茎のトラブルを予防するためには、定期的に歯石を除去することが重要です。定期的な通院は、歯茎トラブルの早期発見にもつながるため、問題が生じていた場合は悪化する前に治療できるでしょう。

生活習慣を整える

ストレスや睡眠不足は、免疫力を低下させ、歯茎のトラブルを引き起こす原因です。

免疫力を向上させることは、歯茎だけでなく全身の健康にもつながります。歯茎のトラブルが発生したときも、生活習慣を整えると治りが早くなることが多いです。細菌への抵抗力が弱まると歯茎が痩せやすくなるため、生活習慣を整えましょう。

バランスのよい食事をする

栄養状態の悪さも、歯茎トラブルの原因になることがあります。

免疫力を向上させるためには、睡眠の質を上げたりストレスを減らしたりすることに加えて、栄養バランスのよい食事が重要です。

また、間食が多い方は注意が必要です。食後は、唾液の自浄作用によって汚れが取り除かれ、酸性に傾いた口腔内を中性に戻そうと働きます。間食が多いと、唾液の作用が十分に発揮されないため、口腔内が常に酸性の状態になります。細菌に優位な状況が続くことになり、歯や歯茎への負担が大きくなるのです。

歯茎の健康状態を維持するためには、できる限り間食を控えて栄養バランスのよい食事を摂取しましょう。食後に水を飲むことで食べかすを除去できる可能性があるため、水分摂取も忘れずに行いましょう。

禁煙する

タバコに含まれるニコチンやタールは、歯茎のトラブルを引き起こす原因のひとつです。喫煙習慣がある方は血流が悪いため、必要な栄養素が歯茎に届きにくく、歯茎が痩せるなどの症状が出やすい傾向にあります。

喫煙は、歯茎だけでなく、全身の健康にも大きく影響します。さまざまな病気の原因になるため、喫煙本数が多い方は、まずは本数を減らすことから始めましょう。なかなかタバコをやめられない方は、禁煙外来を利用してもよいでしょう。

まとめ

手袋をした手で歯の模型を持っている

インプラントで歯茎が下がる・痩せると、インプラントが露出することがあります。インプラントが露出すると、黒っぽい金属部品が見えてしまいます。特に、前歯の場合は非常に目立つため、人前で口を開けることに抵抗を感じる方もいるでしょう。

インプラントは、美しい見た目がメリットの人工歯です。歯茎が下がってインプラントが露出してしまうと、高い治療費を払ったのに望んだ仕上がりではないと後悔するかもしれません。

また、歯茎のトラブルがインプラント周囲炎まで進行すると、インプラントの生存率が大きく低下します。歯茎トラブルを防ぐためには、日頃から正しい方法で歯を磨き、定期的に歯科医院のメンテナンスを受けましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

歯ぎしり癖があるとインプラント治療は失敗する?対策と改善方法とは

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

健康な歯とインプラントの違いを示した歯の模型

「歯ぎしり癖があると、インプラント治療を受けても失敗してしまうのではないか」と、不安に思う方も多いでしょう。インプラントは、歯ぎしりによって破損や炎症を起こすリスクがあります。

しかし、負担を軽減する方法や歯ぎしりを改善する方法があります。

今回は、インプラント治療をするうえで、歯ぎしりによって失敗しないための対策や歯ぎしりの改善方法について解説します。

歯ぎしりとは

ベッドで左を下にして横向きに寝ている女性

歯ぎしりとは、無意識のうちに歯を強くこすり合わせることです。

歯ぎしりには以下の2種類があります。

  • グライディング:上下の歯をギリギリと横にすり合わせること
  • タッピング:上下の歯をカチカチと縦に噛み合わせること

歯ぎしりの原因は、ストレスや不安、不良な睡眠姿勢、歯並びや噛み合わせの異常などが挙げられます。気にしない方も多いかもしれませんが、歯ぎしりは歯や顎関節、筋肉に損傷を与え、頭痛、顎の痛み、歯の消耗、知覚過敏、睡眠障害などを引き起こすことがあります。

歯ぎしりは睡眠中に起こることが多いですが、昼間にも無意識のうちに起こることがあり、自分では気づきにくいのが特徴的です。他人に指摘してもらうか、歯科医院の受診の際に歯のすり減りや顎関節の異常で発覚することが多いでしょう。

歯ぎしりを予防するには、ナイトガードの使用やストレスの軽減、適切な睡眠姿勢を意識しましょう。

歯ぎしりが口腔内に与える悪影響

歯の痛みを感じて手で頬をおさえてしかめっ面をしている女性

歯ぎしりは、口腔内にさまざまな悪影響を与える可能性があります。

以下で、歯ぎしりによって引き起こされるリスクをご紹介します。

歯の消耗

歯は、ダイヤモンドのような硬さをもちます。強力な力でこすり合わせると、歯の表面が削られていきます。場合によっては、歯が欠けたり割れたりすることもあるでしょう。

知覚過敏

歯ぎしりによって歯が削れてしまうと、神経が露出する場合があります。冷たいものや熱いものがしみやすくなり、痛みが生じる可能性もあります。

人工歯の破損

歯ぎしりは、天然の歯だけでなく、詰め物や被せ物も削っていきます。歯ぎしり癖がある場合、詰め物や被せ物が欠けたり、取れてしまったりする場合があるでしょう。

インプラントは耐久性に優れていますが、強い衝撃には弱いため、歯ぎしりで大きな力が加わると破損する可能性があります。

歯茎の炎症

歯ぎしりによって歯を強くこすり合わせることで、歯茎にも負担がかかり、炎症を起こすことがあります。歯茎が徐々に下がっていき、歯周病の発症や悪化へとつながります。

顎関節症

歯ぎしりが続くと顎関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。顎の痛みや口の開けにくさ、口の開閉時に顎関節から音がするなどの症状がみられます。

歯並びや噛み合わせの変化

歯ぎしりによって、歯並びが変わってしまうこともあります。大きな力が持続的に歯にかかることで、歯が動いてしまうことがあるからです。結果的に、歯並びが悪くなったり、噛み合わせが悪くなったりします。

頭痛や肩こり

歯ぎしりは、顔周りの筋肉を緊張させます。筋肉の緊張状態が続くと、顎だけでなく頭や肩へと影響し、頭痛や肩こりが生じることがあります。

顎の骨の異常な発達

歯ぎしりによって大きな力が顎の骨にかかると、圧力に耐えようと顎の骨が発達していきます。舌を上げたときに、下顎にボコボコとした突起がみられる場合は「骨隆起」といって、顎の骨が異常に発達していることを示しています。

歯ぎしりによってインプラント治療が失敗するケース

肩をすくめ両手を左右に広げながら困った顔をしている女性

歯ぎしりは、インプラント治療においても問題を引き起こす可能性があります。

以下で、歯ぎしりによってインプラント治療が失敗するケースについて解説します。

インプラントの破損

歯ぎしりによって強い力がかかることで、インプラントが破損することがあります。

インプラント体と義歯をつなげているネジの部分が緩んだり、義歯がすり減って形が変形したりします。場合によっては、噛み合わせの異常を引き起こす場合もあるでしょう。

インプラントが破損すると、再治療が必要です。

インプラント周囲炎の発症

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病です。

歯ぎしりによって歯茎が下がりやすくなるため、歯周病の原因となる細菌が歯茎に侵入しやすくなります。また、歯周組織が歯ぎしりで損傷すると炎症を起こしやすくなるので、インプラント周囲炎を発症するリスクも高まります。

インプラント周囲炎は、進行が早いうえに予後が悪いことが多いため、最悪の場合インプラントを抜歯しなければならないこともあるでしょう。

インプラントは歯ぎしりの影響を受けやすい

台にきれいに並べられたさまざまな種類の歯科器具

インプラントは、その構造上、天然の歯よりも歯ぎしりの影響を受けやすいのが特徴的です。これには、歯根膜が関係しています。

歯根膜とは、歯と歯茎の間にある膜のことです。血液や栄養を補給する役割のほか、噛みしめ時の顎の骨にかかる負担を軽減する働きがあります。

天然の歯の場合、歯ぎしりによってかかる強力な力は、歯根膜によって分散されます。

しかし、インプラントを埋め込んだ歯には歯根膜がありません。そのため、歯ぎしりによる負荷がそのまま顎の骨にかかります。

また、歯根膜は歯周病の進行を抑える作用もあります。歯根膜は細菌の侵入を防いでくれますが、インプラントには歯根膜がないため、歯と歯茎の間に細菌が入り込むと一気に進行します。これが、インプラント周囲炎を発症すると進行が早く、予後が悪くなるといわれる理由の一つです。

歯ぎしり癖がある方がインプラント治療を受けるときは

歯科の治療室で患者に歯の模型を使いながら説明する医師

歯ぎしり癖がある方がインプラント治療を受ける場合、以下のような対策が必要です。

ナイトガードの使用

歯ぎしり癖がある方には、ナイトガードの使用が推奨されています。

ナイトガードは、歯を守るための装置で、歯ぎしりによるダメージを防止できます。歯ぎしりは、インプラントの破損や脱落、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高いので、日頃からナイトガードを装着して、負荷を軽減することが重要です。ナイトガードの使用は、インプラント治療の失敗を回避するための有効な手段といえるでしょう。

生活習慣の改善

歯ぎしり癖の原因の一つとして、生活習慣が挙げられます。歯ぎしりを誘発させるような姿勢をとっていたり、喫煙や飲酒によって睡眠が浅くなっていたりする場合は注意が必要です。

ストレス解消や適度な運動は、身体をリラックスした状態へと導くので、歯ぎしりを抑制できる場合があります。

歯科医師との相談

インプラント治療を受ける前に、歯科医師に歯ぎしり癖があることを伝え、相談することも重要です。歯ぎしり癖に対する対策やインプラント治療について、アドバイスを受けられるでしょう。

また、インプラント治療後の定期的な通院も忘れないようにしましょう。定期的な検診により、インプラント周囲炎やインプラントの破損などを早期に発見し、適切な治療を行うことができます。

歯ぎしりの改善方法

ベッドであおむけで寝る女性

歯ぎしりは根本的な治療がなく、ナイトガードの使用やストレスの軽減など対症療法がほとんどです。

最後に、歯ぎしりを改善する方法について解説します。

ナイトガードの使用

前述したように、ナイトガードは睡眠中に装着するマウスピースで、歯ぎしりに有効です。ナイトガードは上顎のみに装着し、歯と歯が直接接触しないようにクッションの役割を果たします。ナイトガードが間に入ることで、歯や顎関節にかかる負担を軽減できるでしょう。

ナイトガードは、プラスチック製の「ハードタイプ」とシリコン製の「ソフトタイプ」があり、歯科医院によって取り扱っているタイプが異なります。

重度の歯ぎしりの場合は、ナイトガードの消耗も早くなるでしょう。ナイトガードがすり減ったら、再作成が必要です。ナイトガードの作成は健康保険が適用されるので、費用は3,000〜5,000円ほどです。

ナイトガードの使用を検討されている方は、歯科医院に相談してみましょう。

ストレスの軽減

ストレスが歯ぎしりの原因になる場合があるので、日頃からストレスを溜めないようにしましょう。眠りが浅いと筋肉が緩み、歯ぎしりを引き起こしやすくなります。

特に睡眠前は、スマートフォンの使用を避けたり、ストレッチや瞑想などで睡眠の質を上げたりすると効果的です。眠りを浅くしやすい、喫煙や飲酒、カフェインの摂取はなるべく控えましょう。

矯正治療

歯並びや噛み合わせの異常から歯ぎしりが起こっていると判断された場合は、矯正治療も改善方法の一つです。

仰向けの姿勢

歯ぎしりは、睡眠時の姿勢によって軽減できる場合があります。うつ伏せ寝は、顎の骨に負担がかかりやすく、歯ぎしりを誘発させることがあります。横向きで寝る場合も、下側になったほうの顎に負担がかかりやすいです。

寝るときは、できるだけ仰向けの姿勢をとりましょう。

まとめ

歯が見えるように笑顔を作る横向きの女性

歯ぎしり癖がある方も、インプラント治療を受けられる場合があります。

しかし、インプラント歯には歯根膜が存在しないので、歯ぎしりによる負荷を分散することができず、さまざまなリスクが伴います。

歯ぎしりの予防・改善には、ナイトガードの使用や生活習慣の改善、定期的な歯科検診が効果的です。インプラント治療を失敗させないために、歯ぎしりの改善を目指しましょう。

歯ぎしり癖でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントを除去しなければいけないケースとは?除去方法と費用も解説

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

3本のインプラントのイメージ図

歯を失ったところに噛む機能をもたせるためには、入れ歯やブリッジ、インプラントなどの装着が主な治療方法です。その中でもインプラントは、入れ歯やブリッジと比較して装着感が少なく、見た目の審美性もよく、強く噛むことができるため、機能面で優れた治療です。

ただし、インプラント治療後に、インプラントを除去しなければならないケースがあるため、治療前にこの点も含めてインプラントするかどうか検討する必要があります。

インプラント治療とは

インプラントのイメージ図

インプラント治療とはどのような方法であるか、簡単に説明します。

インプラント治療では、インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、定着したらアバットメント(結合部品)と被せ物(上部構造)を装着します。インプラント体を固定するための顎の骨が足りない場合、骨を作る手術も併用して行われるでしょう。

治療期間は、インプラント体の埋入から上部構造の装着まで、数か月から1年ほどかかります。また、インプラント治療は基本的に保険適用外(自由診療)で行われ、インプラント1本を埋入する費用の相場は、20~40万円です。

インプラントを除去しなければいけない原因とは

顎に手を当て不思議そうにしている女性

高い機能性をもつインプラントですが、場合により、治療後にインプラントを除去しなければいけないケースがあります。主な要因は、インプラント周囲炎、インプラント体の破損、インプラント体の体内への迷入、神経麻痺、金属アレルギーなどが挙げられます。

以下で詳しく解説します。

インプラント周囲炎

インプラントの除去で多い要因が、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎とは、埋入したインプラント体の周囲組織に発症する炎症性の疾患です。

インプラント周囲炎になる原因

インプラント周囲炎が発症する主な原因は、清掃不良やメンテナンス不足による細菌感染、インプラント体に過度の負担が加わるオーバーロードなどがあげられます。

インプラント治療の際、医師は適切なインプラント体の選定、綿密な治療計画を組む必要があり、治療後のメンテナンスの重要性を患者さまにご理解いただかなければいけません。患者さまは、定期的に歯科医院で診断とメンテナンスを受け、インプラント治療部位を清潔に保つことが重要です。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎が発症すると、インプラント体の周囲組織の炎症に加えて、インプラント体を支える顎の骨が減少する骨吸収も起こります。

骨吸収が進行すると、インプラント体の固定が弱まり、ものを噛んだ際にぐらついてしまうのです。この骨吸収は度合いにより、歯科医院でリカバリーができないことがあり、インプラントの除去となるケースがあります。

なお、骨吸収を伴わない炎症は、インプラント周囲粘膜炎と区別されており、インプラントの固定に影響は少ないとされています。インプラント部分に異常があると感じたら、早めに歯科医師に相談し、早期発見や治療を心がけましょう。

インプラント体の破損

インプラント周囲炎だけでなく、インプラント体が破損した際にもインプラントの除去が行われます。インプラント体はチタン合金などの金属で構成されており、長期間、体内で力がかかっても耐えるよう形状、表面処理などの工夫がされています。

しかし、耐久性に優れたインプラント体であっても、数十年経つと少しずつ劣化し、破損することがあります。インプラント体が破損した状態で放置すると、インプラント周囲炎や咬合不良などのリスクがあるため、インプラントを除去しなければなりません。

インプラント体の体内への迷入

上の奥歯部分の近くには、上顎洞とよばれる鼻腔(空間)が広がっており、顎の骨が薄いため、インプラント治療の際には骨を作る手術も併用されるケースがあります。そこにインプラント体を埋入すると、インプラント体が上顎洞側へ移動して、まれに鼻腔の中に入り込んでしまいます。

この状態は「インプラント体の迷入」とよばれており、迷入したインプラントは一度除去しなければいけません。迷入したら、鼻から膿が出る、違和感があるなどの症状が出るため、少しでも自覚があれば、治療を受けた歯科医院、もしくは耳鼻咽喉科へご相談いただくとよいでしょう。

神経麻痺

顔には多くの神経が走っています。

お口周りも例外ではなく、医師は治療するうえで神経を損傷しないよう気をつけなければいけません。特に、下の顎に伸びている下歯槽神経は歯根の近くにあり、親知らずの抜歯では、治療後に下唇の知覚麻痺を起こす可能性が2%ほどあるといわれています。

インプラント治療においても、下の顎にインプラント体を埋入する際は神経を傷つけないよう、細心の注意を払います。それでも神経を損傷することがあり、知覚麻痺が確認されたら、インプラントを除去して神経の治療を行わなければいけません。

金属アレルギー

金属アレルギーの方にとって、インプラント治療を行うことができるのか気になる方も多いと思いのではないでしょうか。

結果からいえば、金属アレルギーの方でもインプラント治療は可能です。インプラント体はチタンで構成されるため、金属アレルギーの原因とされる金属(ニッケル・コバルト・水銀・パラジウム・クロムなど)は含まれていないからです。

ただし、ごく稀にアレルギーを発症することがあり、チタンが原因と確認された場合は、インプラントの除去を行います。

インプラント除去の方法

患者と患者の歯を見ている歯科医師

インプラント周囲炎などの要因でインプラントを除去するためには、埋入時と同じく、局部麻酔のもと、外科手術が行われます。

骨吸収が進んでいるケースであれば、軽く引っ張って抜くことができますが、通常は専用の器具を使用して除去します。インプラント体はねじのような形状で、埋入時はトルクをかけるため、除去する際は逆回転させることで抜くことができるのです。

なお、患部の状態によっては、多少骨を削ることもあります。

インプラント除去にかかる費用

費用をあらわすイメージ図

インプラント除去の費用は、保険適用のケースと保険適用外(自由診療)のケースがあります。

以下、それぞれ解説します。

保険適用の場合

保険診療でインプラント除去するには、インプラントを埋入した歯科医院以外の施設で治療を受けなければいけません。さらに、摘出前のレントゲン画像をそろえる必要があります。

一般的なインプラント体の除去は、1本あたり保険点数460点(4,600円)です。保険診療の場合、治療費を3割負担と想定すると、1,400円ほどが自己負担額となるでしょう。

保険適用外の場合

保険適用外で治療を受ける場合は、全額自己負担です。

歯科医院によっては保証制度を設けている場合もあるので、インプラント治療を行った歯科医院にご確認ください。

インプラント除去後に再手術はできる?

両手で疑問のポーズをしている女性

インプラント除去について説明しましたが、除去後に再度インプラント手術を行うことはできるのでしょうか。

できる場合とできない場合に分けて、以下それぞれ説明します。

再手術ができる場合

再度インプラント手術ができる条件は「除去した原因を改善できていること」が挙げられます。

インプラント周囲炎であれば、細菌感染部の除去や炎症の改善、インプラント体の破損であればその除去、神経損傷であればインプラント体の除去と知覚改善などです。

再手術ができない場合

続いて、インプラント除去後に再手術ができないケースをご紹介します。

基本的に、除去した原因が改善できていなければ再手術はできません。具体的には、炎症が治まっていない、癖や生活習慣が改善されていないなどがあげられます。

炎症が治まっていない

インプラント除去後は、一日でも早く再手術して噛める状態に戻したいものです。

しかし、炎症や細菌感染源が改善していないにも関わらず、インプラントを埋入すれば、再度インプラント周囲炎を起こすリスクが高いです。再手術は治療後に計画されるでしょう。

歯ぎしりや食いしばり癖がある

インプラント埋入部の骨吸収が起こる要因は、インプラントに過度の負担があり、歯ぎしりや食いしばり癖がある方にみられます。これらの癖が改善されないうちは、再度インプラント手術を行っても、新しいインプラントに過度の負担がかかるため、癖の改善が必要です。

喫煙習慣がある

インプラント治療において、喫煙者は不利になる傾向があります。タバコを吸うことで血流が悪くなり、インプラントと顎の骨の固定を遅らせる、口内環境を悪化させて細菌感染率を高めるなどのリスクがあるからです。

喫煙者=再手術不可というわけではありませんが、インプラント埋入から除去、再手術の過程で喫煙していたのであれば、喫煙習慣を見直してみましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

今回は、インプラントの除去について解説しました。

インプラント除去の要因は、インプラント周囲炎、インプラント体の破損、インプラント体の体内への迷入、神経麻痺、金属アレルギーなどが挙げられます。インプラント除去は保険適用と保険適用外があり、保険適用の場合は3割負担で、インプラント1本あたり1,400円ほどです。インプラントに関するトラブルでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント治療後に口臭が!原因と対策を解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

口臭がする人と口臭が気になっている人

インプラント治療後に、口臭が気になるとお悩みではありませんか。インプラントは、自分の歯のような見た目ですが、どうしても段差ができて、磨き残しができやすい形状です。

インプラント治療後の口臭の大きな原因は、きちんと歯を磨けていないことによる磨き残しです。磨き残しを放置すると、インプラントの脱落の原因となる「インプラント周囲炎」を発症するかもしれません。

今回は、インプラント治療後の口臭の原因と対策を解説します。口臭のセルフチェック法や正しい歯磨きの仕方もご紹介していますので、インプラント治療後の口臭にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

インプラントとは

インプラントのイメージ画像

歯科におけるインプラントとは、歯を失ったところに人工の歯根(インプラント)を埋めることで、歯を補う治療のことです。従来の治療法であるブリッジや入れ歯と違い、周りの歯を傷つけることなく、しっかり噛めるのが、インプラントの最も大きな利点です。

また、インプラントには金属アレルギーが出にくいチタンを使用しているので、適用できる方が多いこともメリットでしょう。

インプラントによる口臭の原因

口臭が気になっている女性と口臭がする男性

インプラント治療後に口臭が気になる原因には、以下の3つが考えられます。

磨き残し

歯の汚れであるプラークが溜まることによって、口腔内に細菌が繁殖することが口臭の原因です。

インプラントは、自分の歯のような見た目ですが、自然の歯よりも段差が多い形状なので、磨き残しができやすくなっています。特に、自分の歯とインプラントの歯の間やインプラントと歯茎の間に、どうしても汚れが溜まりやすいため注意が必要です。

磨き残しが多いことで、細菌が繁殖し、腐った生ごみのにおいがするガスを発生させます。このガスが、口臭の原因です。

もちろん、インプラント部分だけでなく、ほかの歯に磨き残しが多い場合でも口臭の原因となります。口臭予防には、できるかぎり磨き残しをなくすのがよいでしょう。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎が赤く腫れる、出血するといった歯周病のような病気のことです。インプラント周囲炎を発症すると、口臭の原因となることがあります。

そもそも、インプラント周囲炎は、磨き残しがあることや歯石が溜まっているなど、口腔内が清潔に保たれていないことが原因です。インプラント周囲炎を放置すると、顎の骨が吸収され、ぐらつきが起こり、最悪の場合、インプラントの脱落の原因となります。

インプラント周囲炎は、歯周病よりも進行が早いといわれています。そのため、インプラント治療後に口臭がきつくなった場合や歯茎の腫れや出血などの症状がみられる場合は、一度歯科医院を受診しましょう。

インプラントのゆるみ

インプラントは、以下の3つに分けられます。

  • 人工歯(被せ部分)
  • アバットメント(人工歯とインプラントの接続部分)
  • インプラント(人工歯根)

アバットメントは接続部分の「ねじ」なので、段々ゆるむことがあります。アバットメントがゆるむことで、すき間に唾液やプラークが入り込み、細菌が繁殖します。これが、口臭の原因になるのです。インプラント治療から時間が経つことでゆるむことがあるかもしれませんが、もう一度締めなおせば問題はありません。

ただし、インプラント部の噛み合わせが高いことが原因でゆるんだ場合には、注意が必要です。噛み合わせが高いことで、人工歯の破折や顎関節症など、さまざまな影響が出る原因になります。この場合は、調整や作り直しが必要となることもありますので、定期的に歯科医院でチェックを受けるのがよいでしょう。

口臭のセルフチェック方法

自分の手を使って口臭チェックをしている

自分の口臭はなかなか気づきにくいものです。ここでは、口臭のセルフチェック方法を、以下5つご紹介します。

コップや袋に息を吹きかけて嗅ぐ

まずは、すぐに試せる簡単な方法です。清潔なコップや小さめのビニール袋に口を当て、息を吹き込みます。吹き込んだらすぐ、においを嗅いでください。

嗅いだときにくさいと感じるなら、口臭がある可能性が高いです。

フロスのにおいを嗅ぐ

フロスは、歯と歯の間の汚れを落とすものです。使用後のフロスを嗅いで、くさいようなら口臭があるかもしれません。特に、インプラントと歯の間はすき間ができやすく、汚れも溜まりやすい部位です。

フロスは毎日使用することで、においのもととなる汚れを除去し、口臭予防に効果を発揮するでしょう。

舌の汚れをチェックする

口臭は、磨き残しのプラークだけでなく、舌の汚れも原因です。健康な方の舌はピンク色ですが、舌の汚れである舌苔(ぜったい)がついていると、舌は白く汚れています。舌苔は細菌の集まりで、その中に歯周病菌も潜んでいます。

歯の汚れだけでなく、舌の汚れをきれいにすることは、口臭予防、歯周病やインプラント周囲炎の予防に効果的です。

口臭測定器を使う

自分でにおいを嗅ぐのではなく、客観的に口臭があるか知りたい方は、口臭測定器を利用するとよいでしょう。口臭測定器とは、硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなど、口臭のもととなるガスを測定します。

取り扱いのある歯科医院で測定してもらうか、市販でも売っているのでご自宅でも使用できます。

第三者に嗅いでもらう

自分のにおいに慣れていると、上記の方法を試しても気づかないかもしれません。そのような方は、信頼している方に口臭をチェックしてもらうのも一つの手です。

ご家族やご友人にお願いして、率直な意見をきくのがよいでしょう。

インプラントが原因で口臭がする場合の対策

歯磨きをしている女性

インプラント治療後に口臭がする場合の対策を、2つご紹介します。

正しい歯磨きの徹底

インプラント治療後に口臭が気になる場合、歯磨きが足りず、磨き残しがあるのかもしれません。

インプラント部分も、基本的には自分の歯を磨くのと同じように磨きます。一本ずつ丁寧に細かく動かし、歯と歯茎の境目を意識して磨きましょう。一本あたりの目安は、10~20往復くらい動かすとよいとされています。

特に、インプラント部分は段差ができて、磨き残しができやすくなります。歯とインプラントの間、インプラントと歯茎の境目部分には、フロスや歯間ブラシをプラスして使うのがよいでしょう。狭いすき間にはフロスを、大きいすき間には歯間ブラシを使ってください。また、インプラント部分の細かい部分には、小さなブラシのタフトブラシを使うのも効果的です。

インプラント治療を受けたところは、虫歯や歯周病などが原因で歯を失ったところです。磨き残しがあって虫歯になった、セルフケアができなくて歯周病になったところなので、インプラント部分は重点的にケアしましょう。

定期健診に通う

インプラントの治療後、トラブルなく快適に過ごすには、定期的に歯科医院のメンテナンスを受けることが必須です。

どれだけ毎日の歯磨きを頑張っても、どうしても磨けていない部分や歯ブラシが届かない部分はあるものです。

定期的に歯科医院に通い、歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングを受けることで、口臭の予防になります。超音波でプラークや歯石を除去することで、口臭だけでなく、虫歯や歯周病、インプラント周囲炎の予防にも効果的でしょう。

定期健診では、歯科医師によるお口全体のチェックも欠かせません。インプラント部分の経過観察や噛み合わせの確認、インプラント部位のゆるみのチェックなどを行います。また、残っている歯の虫歯や歯周病のチェックによって、これ以上歯を失わないよう、お口の健康を守ることにもつながります。

お口の状態にもよりますが、3~6か月に一度、定期的に歯科医院に通うのが一般的です。

まとめ

ポイントを指さす女性

インプラント治療後に口臭が気になる方は、磨き残しが原因かもしれません。

インプラントは、自分の歯のような見た目でも、どうしても段差ができやすく、磨き残しができやすい形状です。そのため、インプラント部分はフロスや歯間ブラシなどの補助用具を使い、丁寧に歯磨きするとよいでしょう。

また、インプラント周囲炎が原因で口臭となっていることもあります。インプラント周囲炎は進行が早いため、知らずしらずのうちに深刻な状態となっているかもしれません。口臭は、お口の中になんらかのトラブルがあるサインです。インプラント治療後に口臭がきつくなった、歯茎の腫れや出血があるなどの場合は、一度歯科医院を受診しましょう。

インプラント治療後の口臭でお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントは抜けることがある?原因と対処法、注意点について解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

インプラントの模型を手に持った歯科医師

しっかり治療したはずのインプラントが抜けることはないのかと不安に思う方も多いでしょう。

今回はインプラントが抜けることはあるのか、原因・対処法・注意点などに関して解説します。

インプラントは抜けることがあるのか

椅子に座ってパソコンを手に持った女性が考え事をしている

インプラントは審美性がよく、咬合力が優れていることに加えて、長期間使えるのが魅力です。治療完了後から10年経過しても使用できている方の割合は9割といわれています。

ただし、セルフケアやメンテナンスがなされていることが前提です。これらを怠れば数年で抜けてしまうこともあり、最悪の場合はインプラント治療が不可能になることもあります。

トラブルがあったときに落ち着いて対処できるようインプラントの構造を理解し、どの部分が抜けたのかを確認しましょう。基本的にインプラントは以下の3つの構造でできています。

<インプラントの構造>

上部構造 セラミックなどでできた、差し歯や入れ歯でいう人工歯部分を指す
アバットメント 上部構造とインプラント体を連結するパーツである
インプラント体 顎骨に埋め込まれる人工歯根を指し、チタンなどでできている

インプラントが抜ける原因と対処法

木目のテーブルの上に歯ブラシやフロスが置かれている

インプラントが抜ける原因はさまざまですが、どれも対処法としては事前に予防することや定期的なメンテナンスを行うことです。それでも起きてしまったトラブルに関しては、すぐに歯科医院に相談しましょう。

インプラントが抜ける原因は、以下のとおりです。

  • 不適切なセルフケア
  • メンテナンスを怠った
  • 歯ぎしりや食いしばり
  • 噛み合わせの不具合
  • 喫煙
  • インプラントの劣化
  • 歯科医院側の問題

それぞれを解説していきます。

不適切なセルフケア

治療が完了したあとはさまざまなトラブルを回避するため、自分でインプラントをしっかりケアすることが非常に重要です。ケアを怠ってしまったり、正しいケアが行えていないと、インプラントが抜ける原因であるインプラント周囲炎を発症します。

インプラント周囲炎とはインプラントの周囲にある歯茎や骨が細菌感染を起こし、さまざまな症状を引き起こす疾患です。

インプラント周囲炎の症状には、以下のようなものがあります。

  • 歯茎が腫れて赤くなる
  • 出血する
  • 排膿する
  • 痛みがある
  • 歯茎が痩せる
  • インプラントがぐらつく

インプラント周囲炎の原因は口腔内細菌です。また、歯周病の原因菌がインプラント周囲炎を助長させることがわかっています。これらの細菌は、歯磨きが不十分なことで歯に付着するプラークに含まれていることから、正しい歯磨きを行い、細菌の増殖を防ぎ、感染を予防する必要があります。

インプラントが抜ける原因となるインプラント周囲炎を防ぐため、以下のことに注意してセルフケアを行いましょう。

  • 力が入らないようペンを持つように歯ブラシを持つ
  • 細かく動かして磨く
  • デンタルフロス・歯間ブラシ・タフトブラシを併用する
  • 食後に歯を磨く

上記のセルフケアは、インプラント周囲炎だけではなく、歯周病予防にもつながります。

メンテナンスを怠った

インプラントと治療が完了したあとは、定期的にメンテナンスが必要です。

メンテナンスでは主に行われることは以下のとおりです。

  • インプラントや歯茎などの確認・検査
  • ブラッシング指導
  • 歯石の除去
  • クリーニング

歯科医院での定期的なメンテナンスを怠ると、インプラントが抜けるといったトラブルにつながりやすくなります。インプラントを長持ちさせるためには、トラブルを未然に防ぎ、口腔内を清潔に保つことが大切です。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、インプラントに過度な力をかけ、大きなダメージを与えます。

天然歯の歯根には歯根膜と呼ばれる薄い膜があり、噛んだ圧力を吸収・分散させる役割を果たしています。インプラントには歯根膜がなく、歯ぎしりや食いしばりによる強い圧力がダイレクトに歯茎や骨を刺激します。その結果、インプラント周囲炎を引き起こし、インプラントが抜ける原因にもつながります。

本来であれば、インプラント治療を始める前に歯ぎしりや食いしばりを緩和する治療を行うのが理想的です。

ただし、インプラント治療後に発症した場合は、マウスピースをするなどして対処します。

噛み合わせの不具合

インプラントの噛み合わせが悪いと、過度な負担がかかった状態が続きます。結果的に、インプラントの動揺や歯茎の炎症を引き起こすため、噛み合わせに違和感がある場合は歯科医師に伝えて調整してもらいましょう。

また、治療直後は咬み合わせに問題がなくても、生活していくうちに変化が現れることも珍しくありません。噛み合わせを確認するためにも、定期的なメンテナンスを受けましょう。

喫煙

喫煙者のインプラント脱落率は、非喫煙者と比較しておよそ2倍と言われています。喫煙がインプラント周囲炎を引き起こす原因となるためです。

タバコに含まれるニコチンは免疫力を低下させます。また、口腔内を乾燥させ、唾液の持つ抗菌作用・殺菌作用・自浄作用を弱めます。これらのことが細菌感染のリスクを高め、インプラントが抜ける原因ともなるインプラント周囲炎を引き起こすのです。

ニコチンは血管を収縮させ、血流を悪くする作用があります。それによって埋め込んだインプラントと顎骨との結合を阻害し、トラブルを引き起こすリスクを高めます。

喫煙は歯周病を悪化させる原因にもなるため、インプラントだけではなく、ほかの歯にも悪影響を与えます。インプラント治療を始める前に禁煙するのが望ましいでしょう。

インプラントの劣化

接着したセメントの劣化で上部構造が外れることがあります。またスクリュー式のアバットメントの場合は、ネジのゆるみや締め付け不足で抜けることも考えられます。

上部構造やアバットメントに問題がなければ、装着のし直しやネジの締め直しで対処できる可能性が高いです。

歯科医院側の問題

インプラントが抜けるなどのトラブルは、不適切な手術によっても起こります。手術前の検査・診断ミスで、顎骨が少なかったりインプラント周囲炎の要因があったりする患者に手術をすると、骨とインプラントの結合が悪くなり、トラブルが起こるリスクは高まります。

また、質の悪いインプラントを使用することによるトラブルもあちを絶ちません。対処法としては、インプラント治療の経験が豊富で実績のある歯科医師か、感染対策や事前検査をしっかり行なっている歯科医院かを確認することが大切です。

インプラントが抜けてしまった際の注意点

青い背景の前に、びっくりマークが描かれた黄色の逆三角が置かれている

万が一インプラントが抜けたときは、自己判断で対処せずに必ず歯科医院に連絡しましょう。

歯科医院での治療がスムーズに進むよう、以下のことに注意してください。

  • どこの部分が抜けたかを確認する
  • 抜けたまま放置しない
  • 抜けたインプラントを戻さない
  • 瞬間接着剤などで固定しない

それぞれを解説していきます。

どこの部分が抜けたかを確認する

前述のとおり、インプラントは3つのパーツで構成されています。

抜けた部分がどこなのかによって原因と対処法が異なります。どの部分が抜けたのか・残った部分は問題ないのか、鏡を使って見るなどして確認しましょう。

抜けたまま放置しない

歯科医院に行くのが面倒といった理由で、抜けたまま放置しないようにしましょう。

審美性や機能性が低下するだけではなく、インプラントが抜けたことでできた「すき間」から細菌が入り、炎症を起こすことがあります。再治療が不可能になる場合も考えられるため注意してください。

抜けたインプラントを戻さない

無理に戻そうとするのは避けてください。細菌感染したり、抜けたパーツを誤飲したりする恐れがあります。

瞬間接着剤などで固定しない

瞬間接着剤などを使って固定するのは避けましょう。

自分で接着すると噛み合わせに不具合が生じ、インプラントや周りの歯に負担をかける可能性があります。

抜けたインプラントの保管方法

包み込むように両手を置いている

抜けてしまったインプラントは、歯科医院を受診するまでの間、清潔な容器に入れて保管しましょう。

ティッシュなどに包んで保管する方もいますが、誤って捨ててしまったり、破損したりする恐れがあるため避けてください。パーツを紛失したり破損したりすると作り直しが必要になります。再度、治療する期間や費用がかかることになるため、抜けたインプラントは大切に保管しましょう。

インプラントが抜けて歯科医院を受診する際に伝えること

歯科の椅子に座って話を聞く患者

歯科医院を受診した際に、以下のことを伝えると治療がスムーズに進みます。

  • 抜けた日時
  • 抜けた際の状況
  • 最近のインプラントの状態
  • 痛みなどの現在の状態

多くの情報を伝えることで、抜けた原因の追及や処置の選択がしやすくなります。

まとめ

黄色い背景の前にコップに入った歯ブラシと歯磨き粉が置かれている

インプラントを長期間快適に使うためにも、抜ける原因になることは避け、定期的なメンテナンスを受けましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

前歯のインプラント治療が難しい理由!インプラントを選択するメリットについて解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

白い背景の前にインプラントと歯の模型が並んでいる

歯を失ったあとの治療として、インプラント治療があります。インプラント治療は、奥歯から前歯まですべての部位に適応することができます。

しかし、前歯のインプラント治療に関しては、一般的に難しいといわれています。

そこで今回は、前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由やインプラントを選ぶメリットなどについて説明したいと思います。

前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由

レントゲン写真を指差しながら説明している女性歯科医師と説明を聞く女性患者

前歯のインプラント治療が難しい理由は、主に2つあります。

1つ目は、前歯の部分の骨が薄いためです。顎の骨の厚さは、部位によって大きく異なります。噛み合わせたときの力の負荷が大きい奥歯では、顎の骨が比較的厚いです。

一方で、前歯は噛み合わせたときの負荷があまり大きくないため、顎の骨が比較的薄くなっています。インプラント治療では顎の骨にインプラントを埋め込む必要があり、骨が薄いとインプラントが安定しないため治療が難しくなります。

2つ目は、審美的な問題です。前歯のインプラント治療では、インプラントをどの角度で埋め込むのかによって見た目が大きく変化します。骨が比較的薄い前歯の部分では、埋入方向が制限されるため治療が難しくなるのです。

以上の理由から、前歯のインプラントは難しいといわれています。

前歯を失った!インプラントとほかの治療法を比較

ブリッジ治療の3Dの模型

失った前歯を補う治療法には、インプラントのほかに、入れ歯やブリッジなどの治療があります。

以下では、これらの治療法とインプラント治療を比較します。

見た目

入れ歯の場合、歯に金属のワイヤーをかける必要があり、お口を開けたときに金属が見えてしまいます。また、ブリッジの場合は、セラミックのように歯の色を再現できないため、インプラントほど見た目はよくありません。

しかし、インプラントは、土台となるインプラント体を顎の骨に埋め込みます。そのため、インプラント体は外から見えません。また、インプラントの人工歯の部分は、セラミックを使用できるため、天然の歯に近い色で作成することができます。

健康な歯への負担

入れ歯の場合、両隣の歯にワイヤーをかけるため、健康な歯に対して負荷がかかります。場合によっては、金属のワイヤーを安定させるために、健康な歯を削ることがあります。また、ブリッジでは、両隣の健康な歯を大幅に削らなければいけません。

このように、入れ歯やブリッジでは、健康な歯に負担がかかってしまいます。

しかし、インプラントは、土台となるインプラント体を直接顎の骨に埋め込むため、周りの歯に負担がかかることはありません。

噛む感覚

入れ歯やブリッジは両隣の歯を支えにしているため、噛んだときに違和感があります。

しかし、インプラントは噛んだときの感覚が顎の骨に直接伝わるため、しっかりと噛むことができます。

治療期間

入れ歯やブリッジは、1か月程度で治療可能です。

しかし、インプラントは埋入手術や骨とインプラント体が結合するまでの待機期間があるため、治療期間が6〜12か月程度と長くなります。

治療費

入れ歯やブリッジは、保険診療であるため治療費を抑えることができます。

しかし、インプラントは自費診療であるため、治療費用が高額です。

インプラントにするメリット・デメリット

白い背景の前で右手でグッドサインを出している女性

前項の内容を踏まえて、インプラント治療のメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

インプラントにするメリットは、以下の3つです。

しっかりと噛める

インプラントは顎の骨に直接埋め込むため、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。

健康な歯を傷付けない

インプラント治療では、ブリッジや入れ歯のように健康な歯を削る必要はありません。

見た目がよい

インプラントの人工歯は、自然な歯の色を再現できるため、ほかの治療と比べて見た目がよいです。

デメリット

インプラントのデメリットは、以下の3つです。

定期的なメンテナンスが必要

インプラントの治療後、清掃状態が悪いとインプラント周囲の歯肉に炎症が起きる「インプラント周囲炎」になることがあります。インプラント周囲炎が悪化すると、インプラントを取り除く場合があります。

インプラントは特殊な構造をしています。きちんと清掃を行うためには、ご自身での歯磨きに加えて、歯科医院での専門的なメンテナンスが定期的に必要になります。

治療期間が長い

インプラント治療は手術が必要になるため、治療期間が長くなります。

費用が高い

インプラント1本につき、300,000〜500,000円ほどかかります。

前歯の骨が足りない場合は

歯科の椅子に座っている患者の前に歯の治療器具が置かれている

インプラントを埋入する部位に十分な骨がないと、インプラントを支えることができません。特に前歯のインプラントの場合、インプラントを埋入する方向によって見栄えが変化するため、十分な骨量が必要です。

前歯の顎の骨が足りない場合は、骨量を増やす手術を行います。骨量を増やす代表的な治療に「GBR法」と呼ばれる治療法があります。GBR法は、骨を増やしたい部分を「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜で覆い、そこに専用の材料を注入することで、骨の再生を促す治療です。

このように、顎の骨が足りない場合でも、骨量を増やすことでインプラント治療を行うことができます。

前歯のインプラント治療にかかる費用

黒い机の上に聴診器と電卓が置かれており、男性医師が電卓で計算している

前歯のインプラントの治療費は、300,000〜500,000円が相場です。GBR法などの骨の再生を促す治療を追加すると、さらに150,000〜300,000円ほど必要です。

前歯のインプラント治療にかかる期間と治療の流れ

水色の木目のテーブルの上にカレンダーと画鋲が置かれている

インプラント治療期間

インプラント治療のみ、もしくはインプラント治療とGBR法を同時に行う場合は、平均で6〜12か月ほどかかります。GBR法を行なってからインプラント治療を行う場合は、10か月〜1年半かかります。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れは、以下のとおりです。

1.カウンセリング

お口の中のお悩みやインプラント治療の流れ、メリット・デメリットなどについて説明します。インプラント治療に関する疑問などがあれば相談しましょう。

2.精密検査

虫歯や歯周病の検査、歯の型取りなどを行います。また、顎の骨量を精査するためCT検査を行います。そのあと、検査結果をもとに治療計画やインプラント治療の流れ、費用などを説明します。

3.術前処置

歯周病や虫歯などがある場合は、インプラント治療前に優先して治療を行うことがあります。また、インプラントの埋入とGBR法を同時に行わない場合は、この時点でGBR法を行います。

4.一次手術

一次手術では、歯の根っこに相当するインプラント体を顎の骨に埋入します。

まず、局所麻酔を行い、歯茎を切開します。そのあとに専用の器具で顎の骨に穴を空け、インプラント体を埋入し、歯茎を縫合して終了です。

一次手術とGBR法を同時行う場合は、インプラント体を埋入後、続けてGBR法を行います。

5.二次手術

一次手術が終了して3〜6か月ほど経過したあとに二次手術を行います。二次手術では、人工歯を結合するための土台であるアバットメントを装着します。

一次手術の終了後、インプラント体が歯茎に埋もれてしまうため、歯茎を切開してインプラント体を露出させます。そのあとにインプラント体にアバットメントを装着し、二次手術は終了です。

6.人工歯の装着

二次手術で切開した歯茎の治癒後、人工歯を作るための歯型を取ります。人工歯の作成後に噛み合わせなどを調節し、人工歯を装着します。

前歯のインプラント治療中、歯がない期間がある?

水色の背景の前で右手を口に当てている女性

結論から申し上げると、仮歯を入れるため、歯がない期間は基本的にありません。

しかし、顎の骨の状態により、仮歯の入れ方が異なります。

顎の骨が十分にある場合

一次手術が終了してしばらくの間は、インプラント体と骨がまだ結合していません。そのため、インプラント体に余計な刺激を加えないようにする必要があり、基本的には仮歯を装着しません。

しかし、顎の骨が十分にある場合は、噛む力がインプラントに加わっても支えることができるため、一次手術の直後から仮歯を入れることができます。

顎の骨が十分にない場合

骨が十分にない場合は、一次手術が終了したあとに仮歯を入れることができません。そのため、隣の歯に仮歯を貼ることで見た目の改善を図ります。

まとめ

黄色い背景の前で両手人差し指を頬にあてている女性

今回は、前歯のインプラントについて説明しました。前歯のインプラントは、入れ歯やブリッジなどの保険診療と比較し、見た目がよく、噛んだときの感覚が自分の歯で噛むときに近いというメリットがあります。また、骨の量が少なくインプラント治療が難しい場合は、GBR法を併用することで前歯のインプラント治療を行うことができます。

当院ではインプラント治療のご相談を受け付けております。インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントの再治療が必要なケースとは?再治療になる原因や予防方法も解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

水色の背景の前に、インプラントの模型が置かれている

インプラント治療は高額で治療期間も長いため、再治療になることへの不安を抱えている方も多いでしょう。再治療が必要になるケースもありますが、日頃から適切なケアをすることでインプラントの寿命を延ばすことができます。

今回は、インプラントで再治療が必要になるケースや原因、予防法などを解説します。

インプラントの寿命はどれくらい?

白い木目の背景の前に白い目覚まし時計が置いてある

インプラントの寿命はどれくらいなのでしょうか。歯を失ったときの治療法であるブリッジ・入れ歯の寿命と合わせて、比較しました。

<インプラント・ブリッジ・入れ歯の寿命>

インプラント ブリッジ 入れ歯
10~15年 7~8年 3~5年

インプラントを入れてから10年使い続けられている方の割合は、9割といわれています。日頃からセルフケアやメンテナンスをしっかりと行っていれば、インプラントは10年使い続けることができるのです。

ブリッジや入れ歯と比較して、寿命が圧倒的に長いのはインプラントの大きな魅力のひとつといえるでしょう。

インプラントの再治療が必要なケース

歯のレントゲン写真を見ている男性患者と女性歯科医師

インプラントは長く使えて快適に噛めることが魅力ですが、以下のような症状が出た場合には再治療が必要になります。

  • 痛み・腫れがある
  • インプラントがぐらつく
  • インプラントの破損

それぞれを解説していきます。

痛み・腫れがある

インプラントを入れている箇所の痛みや腫れが続く場合は、再治療が必要になる可能性があります。

痛みや腫れの原因として考えられるのが、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲組織が細菌感染し炎症を起こした状態をいいます。炎症を起こす原因は歯周病と同様のプラーク中の細菌で、症状も似ていることからインプラントの歯周病ともいえるでしょう。初期は自覚症状がないことが多く、気付いたときには重症化していることも多いです。

以下にインプラント周囲炎の進行度ごとの症状をまとめました。

<インプラント周囲炎の進行度と症状>

進行度 症状
軽度 ・歯茎が赤くなり腫れる
・出血がある
中等度~重度 ・腫れがひどくなる
・膿が出る
・痛みがある
・歯茎が下がる
・インプラントがぐらつく

痛みや腫れ、もしくは上記の症状がある場合はインプラント周囲炎が考えられるため、再治療が必要になることがあります。

インプラントがぐらつく

歯槽骨が細菌感染すると骨吸収が起こり、やがてインプラントを支えきれずにぐらつき始めます。さらに重症化すると、抜け落ちてしまう恐れもあります。また、歯茎に炎症があったなどの理由で埋入したインプラントがうまく骨と結合せずに、ぐらつきが起こることも考えられます。

噛み合わせなどを調整しても改善が見られない場合は再治療が必要です。

インプラントの破損

衝撃や劣化によってインプラントが破損した場合は、再治療が必要になります。

破損した部分が、骨に埋入されたインプラント体に装着された人工歯のみであれば、再治療は人工歯の交換・修理のみで済むでしょう。

インプラントの再治療になる原因

インプラントの再治療が必要になる原因は以下のとおりです。原因を理解し、再治療を未然に防ぎましょう。

  • メンテナンスを行わなかった
  • セルフケアが不十分であった
  • 歯ぎしりや食いしばりをしている
  • 喫煙している
  • 治療に問題があった

それぞれを解説していきます。

メンテナンスを行わなかった

インプラントは長期間使用できますが、大前提として定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こし再治療することになりかねません。

天然歯にある歯根膜がインプラントにはなく、血液からの栄養の供給が乏しくなります。その結果、細菌への抵抗力が弱まり炎症が起こりやすくなるため、天然歯と比較してもより一層メンテナンスが重要なのです。

セルフケアが不十分であった

治療が終了しメンテナンスを受けるまでは、自身によるケアで健康な状態を維持しなければなりません。インプラント周囲炎を予防するためにも、しっかりと歯磨きをして清潔な状態を保ちましょう。

インプラントのブラッシング方法など、セルフケアで不安な点があれば必ず歯科医院で確認しましょう。

歯ぎしりや食いしばりをしている

歯ぎしりや食いしばりは再治療になる大きな原因であるため、注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりは、歯に強い力が加わるため、インプラントや歯槽骨に負担がかかります。歯根を覆い圧力を和らげる働きをする歯根膜がインプラントにはないため、歯ぎしりや食いしばりによる強い力が直接歯槽骨を刺激します。その結果、インプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まるのです。また、歯ぎしりや食いしばりによって、人工歯が削れたり割れたりすることで再治療が必要になる可能性もあります。

喫煙している

喫煙によって、インプラントの失敗率や再治療率が上がることがわかっています。

タバコが身体に与える作用が原因によるインプラントに及ぼす影響は、以下のとおりです。

  • 傷が回復しにくくなる
  • 骨と結合しにくくなる
  • インプラント周囲炎を引き起こしやすくなる

それぞれを解説していきます。

傷が回復しにくくなる

ニコチンには、血管を収縮させる作用があります。インプラント手術後の患部に酸素や栄養が行き渡りにくくなり、傷の回復が遅れます。

また、ニコチンの細胞の働きを抑制させる作用で、歯茎や骨の回復を妨げることも、傷が回復しにくくなる原因のひとつです。

骨と結合しにくくなる

ニコチンの血管収縮作用により、インプラントと骨の結合を阻害します。インプラントがしっかりと定着せず、ぐらつきや抜ける原因となります。

インプラント周囲炎を引き起こしやすくなる

喫煙は唾液の分泌量を低下させることから、口内の細菌が増え、インプラント周囲炎を引き起こしやすい口内環境をつくります。

また、白血球の活動を抑制させ免疫力が低下することも、インプラント周囲炎を発症する原因となります。

治療に問題があった

インプラントは歯科治療の中でも特に専門性の高い分野であるため、歯科医師の技術不足は再治療の原因になります。

また、費用が安いといった理由で歯科医院を選ぶと、安価なインプラントや材料を使用していたり設備が整っていなかったりする場合も考えられ注意が必要です。

インプラントの再治療にかかる費用と保証

掌の上に水色のチェックマークが浮いている

インプラント治療にかかる費用は高額であり、長期間使用することから、各歯科医院で保証を用意していることが多いです。

ただし、インプラントは自由診療で保証内容は歯科医院側である程度自由に決められるため、事前に確認しておきましょう。保証期間は、多くの歯科医院が5〜10年に設定しています。費用は、保証期間内であれば無料であったり保証限度額が決まっていたりとさまざまです。

注意しなければならないのが、保証を受けるためには条件があることです。定期的なメンテナンスのための通院を怠りトラブルが起きた場合などは保証が受けられないことが多いため、注意しましょう。

インプラントの再治療を予防するために

歯の模型と4本のカラフルな歯ブラシ

インプラントの再治療を予防するため、以下のことに注意しましょう。

  • 定期的なメンテナンスを行う
  • 適切なセルフケアを行う
  • ナイトガードを使用する
  • 禁煙する
  • 信頼できる歯科医院を選ぶ

それぞれを解説していきます。

定期的なメンテナンスを行う

定期的なメンテナンスには忘れずに通いましょう。

メンテナンスでは、インプラントの状態や噛み合わせの確認・ブラッシング指導・クリーニングなどが行われます。インプラント周囲炎やインプラントの破損などによって再治療を予防します。

適切なセルフケアを行う

インプラント部分は、プラークが溜まらないよう注意して磨きましょう。歯間ブラシやフロスを併用するなどし、正しいセルフケアで口内を清潔に保ち、再治療を予防しましょう。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりがある方は、就寝時にナイトガードを使用することをおすすめします。

インプラントだけではなく、ほかの歯への負担を和らげられます。

禁煙する

インプラントの再治療を予防するためには、禁煙するのが効果的です。

喫煙が引き起こすインプラント周囲炎は、再治療の原因になるだけではなく、最悪の場合、インプラントが抜けて再治療ができないことも考えられます。歯周病を悪化させ、ほかの歯にも悪影響を及ぼすため、禁煙をおすすめします。

信頼できる歯科医院を選ぶ

インプラントは治療期間が長く、メンテナンスが定期的に必要であるため、信頼のおける歯科医院を選ぶことが大切です。

また、歯科医師のインプラント治療の実績や経歴を確認するのもよいでしょう。保証内容も事前に確認し、自分に合った歯科医院を選んでください。

まとめ

水色の背景の前に6本の歯と、その上に歯ブラシがある

インプラントの寿命を延ばすために、日頃からしっかりとケアを行いましょう。また、定期的にメンテナンスに通い、清潔な口内環境を保つことが重要です。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

 

インプラントに保証はある?保証期間や適用されるケースについて詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

歯の模型を両手で持っている女性

インプラントはほとんどの場合において保証があります。

ただし、保証期間や適用条件など保証内容が歯科医院によって異なるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

今回は、インプラントの保証期間や適用されるケースについて詳しく解説します。

インプラントの寿命はどれくらい?

インプラント

厚生労働省の調査によると、インプラントの寿命は10〜15年です。生存率は上顎が約90%、下顎が約94%という結果が出ています。ほかの人工歯の寿命は、ブリッジで7〜8年、入れ歯で4〜5年といわれています。この数字から、インプラントの寿命は非常に長いとわかるでしょう。インプラントは初期費用は高いものの、審美性も高いうえに長期的に保持できるためメリットが大きい治療法といえます。

参照:厚生労働省「歯科インプラント治療のための Q&A」

インプラントに保証はある?

木のテーブルの上にノートパソコン、ノート、メガネ、ペン、タブレットが置かれている

インプラントに保証はあります。インプラントは、インプラント体・アバットメント・人工歯の3つの部品で構成されており、保証はすべての部品に適用される場合もあれば、インプラント体とアバットメントのみという場合もあります。さらに、部品によって保証期間が異なることも多いです。インプラントはさまざまなメーカーから出ていますが、ほとんどに保証がついています。

保証期間は5〜10年としている場合が多いです。保証は治療後にインプラントが破損、もしくは脱落したときに適用され、新しいインプラントへ交換するための治療費が無料、または減額されます。

歯科医院ではなくインプラントメーカーの保証の場合、保証範囲はインプラント体とアバットメントのみです。歯科医院が独自の保証プランを設けている場合、ほとんどの歯科医院が人工歯も保証の対象にしています。

インプラント治療は自費診療のため、すべての歯科医院で保証内容が同じとは限りません。契約時に保証期間や保証範囲、適用条件などをしっかり確認する必要があります。インプラントの寿命は長いですが、万が一のトラブルに備えて保証制度が整っている歯科医院を選ぶようにしましょう。

インプラントの保証期間

木枠の砂時計とカレンダーが置かれている

保証期間は10年が一般的ですが、歯科医院によって年数が異なります。例えば「インプラント埋入後の5年間は無償保証だが、5〜10年間は有償保証」というように、年数によって負担額が変わる場合もあります。

また、インプラント体と人工歯で保証期間が異なることがあります。インプラント体に比べて人工歯のほうが破損しやすいため、保証期間が短いことが多いです。10年保証と書いてあっても、それはインプラント体のみを指していて、人工歯の保証期間は5年だったという場合もあるため、注意が必要です。保証期間内であれば全額保証という場合もあれば、5年以内は100%保証、5〜7年は75%保証、7〜10年は50%保証など、免責金額を設けている場合もあります。

インプラントの保証が適用されるケースと適用されないケース

インプラントは、適切に管理されていなければ保証が受けられないことがあります。インプラント治療における保証が適用されるケースと適用されないケースについてご紹介します。

適用されるケース

保証が適用されるケースは、以下の場合です。

  • 保証期間内である場合
  • 指定期間内にメンテナンスをす受けている場合
  • 食事時などの日常生活の範囲内で破損や脱落した場合
  • 禁煙など歯科医師からの指示を守れている場合

インプラントは入れて終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要です。メンテナンスは、インプラントの寿命を延ばすために非常に重要です。トラブルの予兆に気付けず、病気が進行してしまうリスクもあります。インプラントのトラブルで多いのが「インプラント周囲炎」です。インプラントは虫歯になることはありませんが、周辺組織が炎症を起こして歯周病になることがあります。インプラントの歯周病がインプラント周囲炎です。インプラント周囲炎は発症するとインプラントの生存率が格段に下がります。

インプラントはほかの治療法に比べて寿命は長いですが、人工物で劣化もするため永久に使えるわけではありません。医学の進歩により以前よりも生存率が上がってきていますが、永久的ではないのです。インプラントは治療時に、感染の予防や進行を防ぐのに重要な役割である歯根膜を失うため、天然歯よりも炎症などに弱い傾向があります。適切に管理していれば寿命を延ばすことはできますが、一度炎症を起こすと急速に悪化し、抜歯が必要になるリスクが高くなります。

以上の理由により、インプラントの保証を受けるには指定期間内のメンテナンスを継続する必要があります。

適用されないケース

保証が適用されないケースは、以下の場合です。

  • 保証対象外の歯科医院で治療を受けた場合
  • 定期的なメンテナンスを怠った場合
  • 交通事故など予期せぬトラブルが発生した場合
  • 禁煙など歯科医師の指示を守れていなかった場合

前述したように、インプラントの生存率を上げるには定期的なメンテナンスが重要です。指定された期間にメンテナンスを受けなかった場合は、保証が受けられません。さらに、日常生活における食事などでインプラントが破損した場合は保証が適用されますが、交通事故など予期せぬトラブルによる破損は保証適用外になっている場合が多いです。

また、タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ血流を悪くします。血流が悪くなると酸素や栄養が全身に届きづらくなり、免疫力が低下します。免疫力が低下すると感染しやすくなるため、インプラント周囲炎を発症するリスクが高くなります。炎症が起きた際も、治りにくくなるため、インプラントを長持ちさせるためには禁煙が必要です。喫煙を続けている場合は、インプラントの保証が受けられないことがるので、注意しましょう。

インプラントの保証を受ける際に確認するポイント

灯りがついた電球を手の上に乗せている

インプラントの保証内容は歯科医院によって異なります。あとでトラブルにならないよう、同意書や契約書をしっかり確認しておきましょう。インプラントの保証を受ける際に確認するポイントは、以下の6つです。

保証費用

保証の加入に関して、インプラントの治療費に保証が含まれている「無償保証」と、治療費とは別に保証プランの加入が必要になる「有償保証」があります。

有償保証の場合、ガイドデントという保証機関を利用することがあります。ガイドデントと提携している歯科医院ならどこでも保証が受けられるため「引っ越しや転勤が多く、一つの歯科医院に長期的に通院することが難しい」という場合に最適です。

保証金額には全額負担だけでなく、免責金額や保証限度額が決められている場合があります。免責金額とは、再治療にかかる費用を一部自己負担する金額のことです。治療の経過年数によって、保証金額が減額されます。保証限度額とは、保証の上限額のことです。上限額を超えた分は自己負担する必要があります。

このように、保証費用は歯科医院が全額負担するケースや一部自己負担するケースがあるため契約時に確認が必要です。

いつから保証が適用になるか

いつから保証が適用になるかも確認しておきましょう。

インプラント体を埋めた直後から適用される場合と、人工歯を取り付けてから適用される場合などがあります。

再治療の適用範囲

インプラント体から人工歯まですべて保証してくれるケースや、歯科医院が保証するのはインプラント体のみで、人工歯の装着は自己負担など適用範囲が異なる場合があります。

インプラント体やアバットメントは歯茎に埋もれているため、人工歯より劣化や破損する確率が低いです。人工歯は露出しているため、噛みしめなどにより刺激が加わりやすいため、破損するリスクが高い傾向にあります。

保証の適用条件

定期的に通院していないと保証が適用されないことがほとんどです。

前述したように、保証が適用されるケースとされないケースがあるので、事前に確認しておきましょう。

保証期間

インプラントの保証期間は10年としている場合がほとんどですが、保証期間は歯科医院によって異なります。

インプラント体と人工歯でも違うことがあるので、しっかりと確認しておきましょう。

保証対応回数

保証回数の上限についてもチェックしておきましょう。保証期間内であれば何度でも同じ保証内容が受けられるような回数無制限のところもあれば、1回の再治療のみ、または限度額に達したら保証は適用されなくなるなど、保証回数が決められている歯科医院もあります。

インプラントの生存率は高いので、何度も再治療することは考えにくいですが、念のため確認しておくといいでしょう。

まとめ

木のテーブルの上に電卓、マウス、お札、歯の形に切られた紙が置かれている

インプラント治療は自費診療のため、治療費が高額です。再治療の際に保証が受けられないと、多額の出費に悩まされることになります。万が一、破損や脱落した際に保証が受けられるように保証内容や適用条件をしっかりと把握しておきましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラント周囲炎とは?歯周病との違いや症状、治療法について詳しく解説!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

口元に指を当て、険しい表情をしている男性

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病です。

しかし、歯周病と違ってインプラント周囲炎は進行が早く、予後が悪くなることが多いため、予防が非常に重要です。

この記事では、歯周病との違いを踏まえ、原因や治療法について詳しく解説します。

インプラント周囲炎とは?

指で口を広げ、奥歯のインプラント部分を見せている

インプラント周囲炎とは、歯周病菌によりインプラントの周辺組織が炎症を起こしている状態のことをいいます。

インプラントの歯は天然歯に比べて抵抗力が弱いため、一度細菌感染を起こすと急速に骨吸収が進行します。自覚症状が出にくいため、気付いたときには重症化していることがほとんどです。

インプラントはチタンやセラミックなどでできているため、虫歯にはなりません。

しかし、インプラントの周囲にある歯肉や骨が細菌感染を起こすと、歯周病と同じように炎症が起きて顎の骨が溶かされます。日本歯周病学会からは、インプラント埋入後3年以上で9.7%の人がインプラント周囲炎を発症したという研究報告が出されています。

参照:歯周病患者における口腔インプラント治療指針およびエビデンス 2018

インプラント周囲炎と歯周病の違い

片手に歯の治療器具を持って、斜め上を見上げている歯科助手

インプラント周囲炎と歯周病の症状は同じですが、進行速度や重症化するリスクが違います。

天然歯には、歯と歯槽骨の間に「歯根膜」という膜が存在します。歯肉や顎の骨に血液を供給し、栄養補給の役割を担っています。一方、インプラントには歯根膜がないため、周辺組織の免疫力が低下し、感染しやすい状態になっています。また、天然歯は、歯根膜があることで歯肉と骨が密着している状態になり、細菌の侵入を防いでいます。歯根膜がないインプラントは、歯と歯肉の間に隙間ができやすく、細菌が入りやすい状況になっています。インプラントは構造上、天然歯よりも感染しやすく重症化しやすい特徴があり、インプラント周囲炎の進行速度は、歯周病の3倍ともいわれています。

さらに、歯周病とインプラント周囲炎では歯周病菌を構成する細菌の種類や比率が多少異なることがわかっており、インプラント周囲炎に歯周病の治療を行っても、あまり効果がありません。これがインプラント周囲炎は歯周病よりも難治性が高いといわれている理由です。

インプラント周囲炎の症状

前歯の歯茎を見せている女性

<進行度別 インプラント周囲炎の症状>

進行度 症状
 

軽度

 

歯茎が腫れ、押すと出血する。
 

中等度

 

歯茎から膿が出て、口臭が発生する。

 

重度

 

歯茎が下がり、インプラントが露出したり、グラグラして不安定になったりする。痛みが出ることもある。

 

インプラント周囲炎は、初期の段階では痛みはありません。自覚症状が乏しいのが歯周病およびインプラント周囲炎の特徴です。

軽度では、歯周ポケットにプラーク(歯垢)が溜まり炎症が起きている状態で、骨の破壊はまだ起きていません。

中等度は、歯槽骨まで炎症が広がって膿が出てきます。

重度になると、歯槽骨の吸収に伴って骨に炎症が起きているため、痛みを感じる場合があります。歯茎が痩せてしまい、インプラントが露出することもあり、最終的にはグラグラして抜け落ちることがあります。重度のインプラント周囲炎になると、ほとんどの場合インプラントを除去しなければなりません。

インプラント周囲炎の原因

右手に歯の模型、左手に治療器具を持っている歯科医師

インプラント周囲炎の原因は、歯磨きやメンテナンスを怠ることに加え、生活習慣や持病なども関係しています。

ケアを怠る

「歯磨きを毎日行わない」「ブラッシングが雑」などが原因でインプラント周辺に汚れが溜まると、細菌が増殖して、インプラント周囲炎を発症します。歯科医院への通院も怠ると、発症リスクは高くなります。

プラークは歯磨きで落とせますが、プラークが固まった歯石は歯科医院のクリーニングでないと落とせません。歯石は歯周病の原因になるため、定期的に除去する必要があります。

喫煙習慣がある

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があるため、血流が悪くなります。血流が悪くなると、酸素や栄養素が行き届きにくくなり抵抗力が弱まり、インプラント周囲炎を発症するリスクが高くなります。

さらに、傷を治す細胞の働きも阻害してしまうので、炎症が起きた場合は治りにくくなるという特徴があります。

糖尿病や貧血がある

糖尿病は血糖値が高くなる病気ですが、血糖値が高いと細菌に対する抵抗力が弱くなります。タバコと同様、傷が治りにくい性質もあるため、病気になった際は治りが遅くなる傾向があります。血液は、栄養や病気を治す白血球を全身に運んでくれる役割がありますが、血液の量が不足する貧血の場合、免疫力が低下して感染しやすい状態になります。

上記のような免疫力を低下させる疾患をもっている方は、インプラント周囲炎になりやすいため、注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

歯ぎしりや食いしばりは無意識に起こっていることが多いですが、歯や顎の骨に非常に大きな負担がかかっています。負荷は体重の2〜3倍ともいわれています。

歯周組織が損傷すると炎症が起きやすくなり、インプラント周囲炎を発症することがあります。

歯周病が完治していない状態でインプラントを治療を受けた

インプラント治療を受けるにあたって、歯周病がある場合は事前に完治させなければなりません。インプラントは、細菌に感染すると複雑な治療が必要になるため、埋め込む前にさまざまなリスクを取り除いてから治療を開始します。

インプラント周囲炎を放置してしまうとどうなる?

歯のレントゲン写真を持っている

インプラント周囲炎を発症すると骨が溶けていくため、最終的にインプラントが抜け落ちます。歯周病菌がインプラント周囲にとどまらず、ほかの歯にも感染を広げていくと、多くの歯が歯周病を発症することになります。インプラントがグラグラして不安定になっている場合は、噛み合わせにも影響が出るでしょう。噛み合わせが悪いと一部の歯に負担が集中するため、歯が欠けたり割れたりする場合があります。

インプラント周囲の組織が破壊されてしまうと、完治が難しく、処置やメンテナンスを徹底的に行ったとしても維持できる確率は60%程度しかありません。インプラント行なっている場合は、感染を防ぐことが非常に重要です。

日本歯科医学会厚生労働省委託事業によると、インプラントの生存率は埋入後10〜15年で上顎が約90%、下顎が約94%との報告が出されています。日頃から適切に対策ができていれば、長期にわたってインプラントを維持することができるでしょう。

参照:厚生労働省委託事業「歯科保健医療情報収集等事業」歯科インプラント治療のための Q&A

インプラント周囲炎の治療法

歯科医院で治療を受けている女性

インプラント周囲炎の治療法は、歯周ポケットに薬剤を注入または内服する「非外科的治療」と、歯肉を切開して手術を行う「外科的治療」の2種類があります。

それぞれ解説していきます。

非外科的治療(骨の吸収が軽度の場合)

  1. 歯周ポケットの掃除
  2. 薬剤またはレーザーで細菌を死滅
  3. 抗生物質で炎症を抑制
  4. 歯磨きや生活指導

PMTC(プロフェッショナル・メディカル・ティース・クリーニング)で、歯周ポケットに溜まったプラークや歯石を取り除きます。インプラント周囲炎が軽度の場合は、治療はここまでです。

細菌の感染がさらに広がっている場合は、歯周ポケットに薬剤を入れ、殺菌作用のある薬剤を使ってうがいすることで、口内全体の細菌を死滅させます。薬剤だけでなく、PDT(光線力学療法)と呼ばれるレーザーを用いて殺菌する方法もあります。

さらに、炎症を抑えるために抗生物質を歯周ポケットに注入し、帰宅後も一定期間薬を内服する必要があります。

最後に、適切な歯磨きの方法や、歯ぎしりや全身疾患を持ち合わせている方には生活指導も行います。

外科的治療(骨の吸収が進んでいる場合)

  1. 歯肉切開
  2. 骨の再生

骨の吸収が進んでいる場合は、インプラントに直接アプローチする必要があるため、歯肉を切開します。薬剤や専用の機器を用いてインプラントの表面を掃除し、殺菌します。

骨の吸収が進行して骨の再生が必要な場合は、骨移植やメンブレンで覆って骨の再生を図ります。メンブレンは、骨の再生を促す人工膜です。

上記の治療法でインプラント周囲炎が改善されない場合は、インプラントを除去しなければなりません。

インプラント周囲炎を起こさないために

タオルと歯ブラシ2本、歯磨き粉、コップが置かれている

インプラント周囲炎を起こさないためには、口内を清潔に保つことです。また、感染しにくい体づくりも重要です。

セルフケアを徹底する

毎日丁寧にブラッシングをしましょう。歯ブラシは毛先が細いものを使用すると歯周ポケットに届きやすいです。また、歯の表面だけでなく、歯周ポケットの中の汚れを掻きだすように磨きましょう。

磨き方のポイントは、歯茎に対して歯ブラシを45度に当て、小刻みにブラッシングします。歯間ブラシやフロスは、歯ブラシだけでは落としにくい歯と歯の間の汚れも落とすことができるのでおすすめです。

歯科医院でブラッシング指導も行っているので、通院の際に聞いてみるのもよいでしょう。

歯科医院でメンテナンス

インプラント治療は埋めて終わりではありません。天然歯よりも細菌感染しやすいことから、治療後は定期的に歯科医院でのメンテナンスが必要です。セルフケアだけでは落としきれない汚れもあるため、3か月に1回を目安にクリーニングを受けるようにしましょう。

メンテナンスでは、クリーニングだけでなく、レントゲンで顎の骨の状態も確認してくれます。インプラントのネジの固定が緩んでいないか、噛み合わせによってインプラントに過剰な負荷がかかっていないかなども判断してくれるので、安心できるでしょう。

インプラントの構造上、細菌が奥深くまで入り込んでしまうと完全に除去することは難しいため、天然歯よりも予後が悪くなることが多いです。インプラント周囲炎の予防に加え、早期発見にもつながるため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けるようにしましょう。通院が続けられるように、通いやすい歯科医院を選ぶことも大切です。

禁煙

喫煙は、タバコに含まれる成分によってインプラント周囲炎を発症するリスクが上がります。禁煙は全身の健康にもつながるため、まずは喫煙本数を少なくし、必要であれば禁煙外来を受診するとよいでしょう。

生活習慣の改善

糖尿病や貧血などの持病がある方は、感染しやすいうえに、治りも遅くなります。また、食生活が乱れていたり疲れが溜まっていと、免疫力が下がり、細菌への抵抗力が弱くなります。栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠時間を確保しましょう。免疫力を上げるには、ストレスを溜めないことが非常に重要です。

さらに、食事の際は噛む回数を増やしましょう。唾液は噛むことによって分泌が促進されます。唾液には、口内の汚れを洗い流し、殺菌する効果があります。インプラント周囲炎を予防するには「ふだんよりも多めに噛むこと」を意識しましょう。

まとめ

歯の模型の入れ物に入っている歯の治療器具

インプラント周囲炎は自覚症状が乏しいため、進行に気付きにくいのが特徴です。進行速度が早く、予後が悪くなることが多いため、手遅れにならないよう早期発見・早期治療が大切であるといえます。インプラントの寿命を延ばすためには、ふだんから丁寧に歯を磨き、定期的に歯科医院を受診しましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!

インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために重要なこととは?後悔した事例もご紹介!

皆さん、こんにちは。綾瀬市にある武内歯科医院です。

テーブルに両肘をついて憂鬱そうな顔をしている女性

「インプラントをやらなきゃよかった」という声を耳にすると、インプラント治療を検討されている方は不安になってしまいます。

しかし、インプラント治療を受ける前に、インプラントについて正しい知識があり、適切な歯科医院選びができれば、後悔することなく治療を受けられるでしょう。

この記事では、インプラント治療を後悔しないためにどうすればいいのかを詳しく解説しています。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントのメリット・デメリット

木の台の上に天秤が置かれている

インプラント治療は歯を失った際の治療法です。インプラント以外にブリッジと入れ歯という治療法もあります。ブリッジや入れ歯と比べて、インプラントにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

インプラントのメリット

インプラントのメリットは、以下の3つです。

  • 見た目も機能も自分の歯と同じように再現できる
  • ほかの歯に負担をかけずに治療できる
  • 骨が痩せるのを予防できる

それぞれ詳しく解説します。

見た目も機能も自分の歯と同じように再現できる

インプラントの最大のメリットは、自分の歯と同じように再現できる点です。ネジとなる部分は歯茎の中に埋め込み、上部は歯と同じ形態の被せ物で修復します。見た目はインプラントか自分の歯か区別がつかないほど自然で美しいです。

また、インプラントにすることで、しっかりと噛めるようになります。噛む力は入れ歯やブリッジよりも優れていて、ほとんどのものを食べられるようになるため、食事には困りません。

ほかの歯に負担をかけずに治療できる

ブリッジは欠損歯の隣の歯を削らなければならず、部分入れ歯は残っている歯にバネをかけて入れ歯を固定させる必要があります。そのため、ブリッジも部分入れ歯も、残っている歯に大きな負担がかかってしまうのです。

その点、インプラントは、ほかの歯に大きな負担をかけることなく治療ができます。インプラントは残っている歯に優しい治療法ですが、噛む力が強いことで注意すべき点もあります。噛み合う歯が弱い場合、噛み合わせによっては噛み合う歯がダメになってしまう可能性があるのです。インプラントの咬合力を考慮しながら、噛み合わせの調整を行う必要があります。

骨が痩せるのを防げる

顎の骨は、加齢とともにどうしても痩せてしまいます。歯がない部分は、特に刺激が加わらないことで痩せてしまいがちです。

しかし、インプラント治療をすると、噛む力が骨にも伝わり、痩せるのを防いでくれます。歯ぎしりや食いしばりなど、極端に強い力が加わるとインプラントに大きなダメージを与えてしまうので注意が必要です。

インプラントのデメリット

インプラントのデメリットは、以下の5つです。

  • 手術が必要である
  • 治療費が高額である
  • 治療期間が長い
  • 喫煙者には向いていない
  • 治療後には定期的なメンテナンスを受ける必要がある

それぞれ詳しく解説します。

手術が必要である

インプラントは手術が1〜2回必要です。

インプラント手術に年齢の上限はありませんが、全身疾患の有無や服薬状況によってはインプラント手術を受けられないこともあります。

治療費が高額である

インプラントは自由診療のため、歯科医院によって金額はさまざまです。相場では1本300,000円以上することが多く、インプラントを埋める本数が増えるほど治療費は高額になります。

治療期間が長い

インプラントは、ブリッジや入れ歯の治療と比べて治療期間が長くかかります。

精密検査と歯科医師による診断後に治療計画が立てられますが、歯周病の方はインプラント治療を受ける前に歯周病治療を受けなければいけません。また、インプラント手術自体は1〜2回で終わることがほとんどですが、手術後はインプラントと骨がしっかりくっつくのを待つ期間が必要です。この待機時間が数か月かかるので、トータルしてインプラント治療は治療期間が長くなってしまいます。

喫煙者には向いていない

インプラント治療にタバコは大敵です。

喫煙することで血流が悪くなり、インプラントと骨がしっかりくっつかなくなってしまいます。それだけではなく、唾液の分泌量が減ったり、免疫力が低下したりするため、細菌感染も引き起こしやすくなってしまいます。

治療後には定期的なメンテナンスを受ける必要がある

インプラントは、最終的な被せ物を装着して終わりではありません。そのあとも定期的にメンテナンスを受ける必要があります。定期的なメンテナンスを受けていないと、インプラントのトラブルに気付かず、インプラントがダメになってしまう可能性があります。

多くの歯科医院では、インプラント保証の条件に「定期的にメンテナンスを受けること」を掲げています。そのため、インプラントに何かあっても、定期的にメンテナンスを受けていなければ保証してもらえない可能性があるのです。

インプラントをやらなきゃよかったと後悔した事例

両手で頬を押さえ落ち込んでいる表情の女性

インプラントをやらなきゃよかったと後悔している方もいます。高い治療費を払ったのに、インプラントがすぐにダメになってしまうのは非常に残念なことです。

ここでは「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔してしまった事例をご紹介します。

インプラント周囲炎になってしまった

インプラント周囲炎になってしまい、インプラントがダメになってしまったというケースは少なくありません。

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病のことです。インプラントが入っている方であれば、誰でもインプラント周囲炎になる可能性があります。日々のブラッシングやメンテナンスを怠ってしまうことが原因で細菌感染を起こし、インプラント周囲炎が進行してしまいます。進行するとインプラント周囲の骨を溶かしてしまい、インプラントを支えられなくなってしまうのです。インプラント周囲炎を予防するためにも、ブラッシングやメンテナンスをしっかり行いましょう。

インプラントと骨がしっかりくっつかなかった

インプラントが骨としっかりくっつかない場合、インプラント部分が揺れ、しっかり噛むことができません。インプラントが抜け落ちてしまうこともあるでしょう。

インプラントは、適切な角度と深さでインプラント体を埋める技術が必要な治療です。適切な部分にインプラント体を埋めるためには、歯科用CTを用いて精密検査をします。精密検査の結果を確認しながら緻密な治療計画を立てれば、このようなトラブルを防げることは多いです。治療の際は、治療計画をしっかりと確認しましょう。

また、インプラントと骨がしっかりくっつかない原因には喫煙習慣も挙げられます。ヘビースモーカーの方はインプラント治療に向かないといえるでしょう。

インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった

「インプラントの被せ物がすぐに外れてしまった」という事例もあります。

2ピースタイプのインプラントを使用している場合、インプラントと連結しているネジが緩んでしまうことで、被せ物が外れてしまうことがあります。そのほかにも、噛み合わせが悪いとインプラントに負担がかかってしまい外れてしまうこともあります。

痛みや痺れが続く

「痛みや腫れが長い間続いてつらかった」という事例も稀にあります。

通常、インプラントの痛みや腫れのピークは手術後2〜3日です。多くの場合、1週間ほどで治ります。痛みや腫れが2週間以上続く場合は、細菌感染を起こしているかもしれません。手術時の衛生管理ができていなかった場合や術後に喫煙・飲酒をしてしまった場合にも痛みや腫れが起こる可能性があります。術後に抗生剤が処方されるので、しっかりと指示通りに服薬しましょう。また、インプラント治療の際に下歯槽神経を傷つけてしまった場合、痺れや麻痺が出ます。痺れや麻痺が出たら、すぐに歯科医院に連絡して診てもらいましょう。

インプラントをやらなきゃよかったと後悔しないために

険しい顔のスマイリーと笑顔のスマイリーマーク

ここ数年でインプラント治療がメジャーとなり、多くの歯科医院でインプラント治療を受けられるようになりました。インプラント治療で後悔しないために最も重要なことは、インプラントについての正しい知識を身につけておくことです。メリットやデメリット、リスクなどをきちんと把握しておくことで、ある程度のトラブルを防ぐことができます。

そのほかに、歯科医院選びも非常に重要です。知識や技術が足りない歯科医院で治療を受けると、術後に大きなトラブルが起こることがあります。予期せぬトラブルに対応してもらえないこともあるかもしれません。

せっかく高額な治療費をかけてインプラント治療を受けても、トラブルによって「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔してしまうのは非常に残念です。後悔しないためには、インプラントの実績があり、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けることをおすすめします。

まとめ

水色の台の上に歯ブラシ、聴診器、治療器具などが置かれている

インプラント治療を受けた人の中には「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔している方がいるのは事実です。後悔している方は、ほとんどの場合、治療後のトラブルによるものです。

「インプラントをやらなきゃよかった」と後悔しないために、インプラントのメリットやデメリット、リスクをしっかり把握する必要があります。また、信頼できる歯科医院でインプラント治療を受けることも重要です。歯科医院を選ぶ際は、治療説明をしっかりしてくれるか、歯科用CTで精密検査を行っているか、治療後のケアも丁寧にしてもらえるかをしっかりと確認しましょう。

インプラントでお悩みの方や不明点がございましたら、神奈川県綾瀬市にある武内歯科医院にお気軽にご相談ください!